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(あらすじ・感想)『半沢直樹』(2020年)第1話をミル!伝説の続編が動き出す!新たな戦いと倍返しの予感

第1話放送前から大きな注目を集めた日曜劇場『半沢直樹』シーズン2が、2020年7月19日についにスタートしました。初回は25分拡大スペシャルで放送され、平均視聴率は22.0%を記録して前作初回(19.4%)を上回る好発進となりました。放送後には「#半沢直樹」がTwitter世界トレンド1位になる盛り上がりで、「ラストにキター!!」「倍返しだ!って聞いた瞬間、涙あふれた」といった熱い声が多数上がりました。7年ぶりの続編となる第1話は、期待に違わぬ痛快さと緊張感で視聴者を惹きつけ、新たな“倍返し”伝説の幕開けを感じさせる内容でした。

7年の時を経て帰ってきた『半沢直樹』続編の第1話。前作最終回で42.2%という驚異的視聴率を叩き出した伝説的ドラマの待望の新章ということで、放送前から期待値は最高潮でした。実際に初回放送を迎えると、SNS上では放送中から大きな盛り上がりを見せ、放送後は「#半沢直樹」が世界トレンド1位になるほどの反響ぶり。視聴後の第一印象としては、「ついに帰ってきた!」という興奮とともに、前作同様の痛快な展開や名ゼリフの復活に胸が熱くなりました。初回視聴率も22.0%と貫禄のスタートを切り、ドラマファンの期待にしっかり応える滑り出しだったと言えます。

導入部分では、続編のスタートにふさわしいスケール感と熱量が感じられました。物語序盤から主人公・半沢直樹が逆境に立たされる状況が描かれ、視聴者としても「あの半沢が再び戦いに挑むのだ」というワクワク感が止まりません。また、随所に前作へのオマージュやお馴染みの演出(カメラワークや音楽による盛り上げなど)も散りばめられており、7年前に熱狂したファンには懐かしさと高揚感を、そして新規視聴者には物語世界への没入感を与える導入でした。

キャスト・キャラクター紹介

シーズン2第1話を彩るキャスト陣は、前作から続投の顔ぶれと新キャストが絶妙に融合し、非常に魅力的です。主人公・半沢直樹を演じる堺雅人さんは、銀行から子会社へ出向となっても不屈の闘志をみなぎらせる半沢像を健在ぶりたっぷりに表現しています。理不尽な上司や組織に対して真正面から挑み、「やられたらやり返す。倍返しだ!」という決めゼリフを放つ姿には、7年経っても色褪せないカリスマ性が感じられました。堺さんの迫力ある演技と鋭い眼差しは、今回も視聴者の心をわしづかみにしています。

半沢を支える登場人物たちも魅力的です。妻の花役・上戸彩さんは、前作同様に明るく芯の強い専業主婦・半沢花を好演し、フラワーアレンジメントの元講師という設定を持ちながら夫を陰で支える姿が微笑ましい。同僚で親友の渡真利忍(とまり・しのぶ)役には及川光博さんが続投し、東京中央銀行に籍を置きながらも半沢に極秘情報を提供して支える“頼れる情報屋”的存在感を放っています。及川さんの洒脱な演技は本作のスパイスであり、半沢との電話でのやり取りなどクスッと笑えるシーンも健在です。

今作から登場する新キャラクターも要注目です。東京セントラル証券のプロパー社員・森山雅弘を演じる賀来賢人さんは、銀行からの出向組に反発心を抱える若手社員という難しい役柄を熱演。正義感が強く情熱的な森山は、物語のキーマンとして半沢と共闘する存在であり、賀来さんのエネルギッシュな演技が視聴者の共感を誘います。また、今田美桜さん演じる浜村瞳は東京セントラル証券の新入社員で、フレッシュな存在感を放っています。彼女の純粋さや成長も、今後物語にどう関わってくるのか楽しみです。

敵役サイドも強力です。前作で半沢に土下座をさせられた因縁の相手・大和田暁を演じる香川照之さんは、本作でも特別出演という形で存在感を発揮。大和田は前作ラストで追い詰められながらも土下座で謝罪し、今回の続編では銀行内で生き残りを図って中野渡頭取派に鞍替えしています。香川さんの怪演とも言える“顔芸”は今回も健在で、第1話では大和田の印象的なセリフ「施されたら施し返す、恩返しです!」が飛び出し、新たな名言誕生とSNS上で話題になりました。香川さんならではの圧巻の演技で、大和田というキャラクターにさらに厚みが増しています。

そして新たな敵として立ちはだかるのが、市川猿之助さん演じる伊佐山泰二です。伊佐山は東京中央銀行証券営業部長で、大和田の腹心として“半沢潰し”を画策する切れ者です。市川さんは歌舞伎役者でもあり、その卓越した表情表現(いわゆる“顔芸”)は第1話から視聴者の度肝を抜きました。伊佐山が半沢に見せる傲慢な笑みや憎悪に満ちた表情には、「さすが歌舞伎役者、迫力が違う!」といった声も上がっており、香川さんの大和田に匹敵する強烈な悪役像を築いています。また、市川猿之助さんは香川照之さんの従兄弟でもあり顔立ちが似ているため、「大和田の真似に見える」という視聴者の指摘も一部でありましたが、物語上でも“大和田イズム”を受け継ぐ部下という設定がリンクしており、むしろ二人の怪演の競演として楽しめるポイントでしょう。

その他にも豪華キャストが勢揃いしています。東京中央銀行の頭取・中野渡謙役には北大路欣也さん(特別出演)、副頭取の三笠洋一郎役に古田新太さんといったベテラン勢が銀行上層部の重厚感を漂わせます。そして、本作の原作小説『ロスジェネの逆襲』から重要人物として登場するIT企業「東京スパイラル」の社長・瀬名洋介役には尾上松也さんがキャスティングされています。瀬名は新興IT企業の若きリーダーで、第1話では大型買収案件の当事者として名前が挙がりました。尾上さんは歌舞伎界出身ならではの存在感で瀬名社長を演じており、スピンオフドラマ『半沢直樹II エピソードゼロ』でも彼が主人公として描かれました。劇中では半沢と偶然すれ違うシーンもあり、ファンにはニヤリとできる演出でした。

総じて、第1話のキャスト陣は演技派揃いであり、それぞれのキャラクター描写に厚みがあります。主演の堺雅人さんの安定感は言うまでもなく、香川照之さんや市川猿之助さんといったクセ者俳優同士の火花散るやり取りは見応え抜群です。新加入の賀来賢人さんや今田美桜さんも爽やかな風を吹き込み、作品世界に新鮮さを与えています。キャストの魅力と化学反応が、この続編の大きな見どころの一つになっていると言えるでしょう。

制作陣情報

『半沢直樹』シーズン2の制作陣も、ドラマのクオリティを支える重要な存在です。脚本は2013年版を手掛けた八津弘幸さんに代わり、『小さな巨人』や『ノーサイド・ゲーム』などの社会派ドラマで実績を持つ丑尾健太郎さんが中心となり数名の脚本家チームで執筆しています。原作者・池井戸潤さんの小説シリーズ(『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』)を土台に、毎回の山場をよりエンターテインメント性高く盛り上げる脚本作りがなされており、丑尾さんは第1話の準備稿を出すまでに20回以上も手直しをしたとのことです。その練り上げられた脚本のおかげで、初回から息をもつかせぬ展開に仕上がっています。

演出を務めるのは前作に引き続き福澤克雄氏です。福澤監督はTBSの日曜劇場枠で数々のヒット作(『下町ロケット』『陸王』など池井戸作品のドラマ化を多数)を生み出してきた名演出家であり、本作でも総合演出・監修的な立場で作品の世界観を統括しています。前作では、福澤演出による重厚かつ熱量のある映像作りが「現代の勧善懲悪劇(サラリーマン時代劇)」と評され、骨太なドラマとして支持されました。今回も会議室での睨み合いや土下座シーンなど、独特の緊張感漂う演出が健在で、視聴者はまるで時代劇の決闘シーンを見るかのようなスリルを味わえます。

音楽は服部隆之氏が前作から続投し、壮大なオーケストラサウンドで物語を盛り上げます。特に半沢直樹のテーマ曲とも言えるメインテーマは、一度聴けば耳に残る印象的なメロディで、緊迫した場面では鼓動を高め、勝利の場面では爽快感を倍増させます。第1話でも半沢が逆襲を誓うシーンでこのテーマが流れ、「来た来た!」と感じたファンも多かったことでしょう。

プロデューサー陣もTBSドラマ制作の黄金チームが揃い、伊與田英徳プロデューサーらが作品を支えています。原作の池井戸潤氏は言わずと知れた経済エンタメ小説のヒットメーカーで、本シリーズ以外にも『下町ロケット』や『銀行総務特命』『民王』など多くの映像化作品があります。池井戸作品ならではの企業社会の問題提起や人間ドラマを、本作でも脚本・演出陣が忠実かつダイナミックに映像化しており、まさに「TBS常勝チーム」の手腕が光っています。

制作陣の充実ぶりは、作品クオリティの高さに直結しています。脚本面ではテンポの良い物語展開と胸のすくような逆転劇が描かれ、演出面では俳優の力演を最大限引き出すメリハリの効いた演出がなされています。シーズン1同様に福澤監督は「半沢の世界」を隅々まで作り込んでおり、銀行の重厚な会議室から証券会社のオフィスの様子まで映像セットにも妥協がありません(※一部視聴者から「証券会社の描写が雑では」との指摘もありましたが、それ以上にドラマ全体の熱量で押し切るパワーがあります)。こうした脚本・演出・音楽の調和により、第1話から視聴者を物語に引き込み、“令和の倍返し”ワールドに浸らせてくれました。

あらすじ

物語は前作の直接的な続きから動き出します。東京中央銀行のバンカーだった半沢直樹(堺雅人)は、宿敵・大和田常務(香川照之)の不正を暴いて糾弾した報復として、銀行の関連子会社である東京セントラル証券へ出向(左遷)を命じられました。シーズン2第1話は、その出向先である東京セントラル証券で半沢が営業企画部長として働き始めるところから幕を開けます。

半沢が赴任した東京セントラル証券では、親会社である東京中央銀行からの出向組と、生え抜きの社員との間で確執が渦巻いていました。銀行からやってきた半沢に対しても、一部の社員は「本店からやって来て偉そうに…」と反発心を抱きます。半沢は業績低迷が続くこの子会社で奮闘しようとしますが、親会社の銀行からは儲けにならない厄介な案件(通称“ゴミ案件”)ばかりを押し付けられる日々が続き、歯がゆい思いをしていました。それでも半沢は「子会社とはいえ、お客様のために最善を尽くす」という信念を持ち、部下たちと地道に営業活動に励んでいます。

そんな折、東京セントラル証券にこれまでにないビッグチャンスが舞い込みます。大手IT企業「電脳雑伎集団」から、新興IT企業「東京スパイラル」の買収案件に関するアドバイザー依頼が寄せられたのです。買収額は約1500億円以上という超大型案件で、成功すれば巨額の手数料収入が見込めます。半沢の部下・森山雅弘(賀来賢人)はこの案件を担当し、「これを成功させて銀行(親会社)を見返してやりましょう!」と意気込みます。子会社社員たちも「親銀行をギャフンと言わせるチャンスだ」と士気が上がり、半沢も「絶好の下克上の機会だ」とこの買収案件に社運を賭ける決意を固めました。

しかし、物事はそう簡単には運びません。東京セントラル証券が買収スキーム(計画)の提案に手間取っている隙を突くかのように、電脳雑伎集団は突如アドバイザー契約を一方的に打ち切ってきたのです。晴天の霹靂に社内は大混乱。「一体なぜ?」と理由を探る半沢たちでしたが、数日後、その裏に隠された驚くべき事実が明らかになります。なんと、電脳雑伎集団は東京セントラル証券を切り捨て、代わりに親会社である東京中央銀行と手を組んで東京スパイラル買収を進めていたのです。しかもその陰謀を裏で仕掛けていたのは、東京中央銀行の証券営業部長・伊佐山泰二(市川猿之助)でした。

伊佐山は大和田常務の腹心であり、かねてから「半沢直樹を地方に飛ばして二度と這い上がれなくしてやる」という“半沢潰し”を目論んでいました。今回の買収案件は、伊佐山にとって絶好の半沢追い落としの機会だったのです。彼は電脳雑伎集団の幹部に働きかけ、親銀行である東京中央銀行がアドバイザーとなれば融資や各種優遇を約束する、と持ちかけて契約を横取りしました。電脳側も大企業である銀行の信用力に乗る形で計画を進めることにし、結果として東京セントラル証券は手柄を根こそぎ奪われる形になってしまったのです。

この仕打ちに、半沢は激しい怒りを覚えます。自社に戻ってきた半沢は、すぐさま電脳雑伎集団と東京中央銀行の癒着の証拠を掴もうと奔走。そんな中で、彼は旧友で情報通の渡真利(及川光博)から「この件、裏で糸を引いてるのは伊佐山だ」という確証を得ます。やがて半沢は直接東京中央銀行本部に乗り込み、因縁の相手・伊佐山と対峙することになります。証券会社のロビーで対面した二人、伊佐山は勝ち誇ったように「所詮お前は子会社の人間だ、銀行には勝てない」と挑発。半沢は怒りを抑えつつも静かに語り始めます。「あんた…俺にこんな仕打ちをして、タダで済むと思っているのか?」。そして遂に出ました、あの名ゼリフです。「やられたら、やり返す。倍返しだ!それが私のモットーなのでね。」半沢は伊佐山に向かって宣言し、深々と頭を下げさせることを誓いました。

伊佐山は一瞬たじろぎますが、すぐに不敵な笑みを浮かべ「面白い。できるものならやってみろ」と返します。東京セントラル証券 vs 東京中央銀行という“子会社VS銀行”の新たな下剋上の幕がここに切って落とされた瞬間でした。第1話のラストシーンは、半沢が拳を握りしめながら「必ず奴らに倍返ししてみせる…!」と心に誓う場面で締めくくられます。こうして、伝説の続編は衝撃的な幕開けを迎え、新たな戦いの火蓋が切られたのです。

(※なお、第1話の劇中では大和田常務(香川照之)が「施されたら施し返す、恩返しです!」と含みのあるセリフを放つシーンも描かれました。この言葉が今後どのような意味を持つのか、半沢との因縁にどう関わってくるのかも見逃せないポイントです。)

感想

率直な感想として、第1話は期待を裏切らない痛快さと緊張感で大満足でした。7年ぶりの続編ということで若干の不安(前作を超えることはできるのか?というプレッシャー)も正直ありましたが、蓋を開けてみればその不安は杞憂に終わりました。物語序盤からクライマックスさながらの大舞台(1500億円の買収劇)が展開し、半沢が理不尽な仕打ちに立ち向かう姿に思わず手に汗握りました。特にラスト、伊佐山に宣戦布告して「倍返しだ!」と啖呵を切るシーンでは、自分も思わず画面の前で拳を握ってしまい、「待ってました!」と心の中で喝采を送っていました。前作で流行語にもなったあの名ゼリフの復活に、思わず鳥肌が立ち、SNS上でも「倍返しキタ━━(゚∀゚)━━!!」という歓喜の声が溢れたのも頷けます。

印象的だったのは、半沢の置かれた立場が前作以上に過酷だという点です。前作では同じ銀行内での戦いでしたが、今作では子会社という一段下のポジションから、本体の巨大な銀行組織に挑む構図になっています。この構図が第1話から明確に描かれたことで、「弱い者が強い組織に立ち向かう」という図式がより鮮明になり、半沢の戦いぶりに一層感情移入できました。子会社社員たちが「銀行を見返してやりましょう!」と息巻くシーンでは、視聴者としても「頑張れ!」と応援したくなりますし、それだけに契約を横取りされた時の悔しさもひとしおでした。半沢や森山たちが味わった無念に対し、「絶対に倍返しを成功させて!」と強く願わずにはいられません。

俳優陣の演技合戦も見所で、第1話はとりわけ市川猿之助さんの“顔芸”が話題をさらいました。伊佐山が会議室で上司に見せる猫撫で声の媚びへつらった表情から、半沢に敵意むき出しで嘲笑う時の嫌らしい顔つきへの豹変ぶりまで、その表現力には圧倒されました。SNSでも「猿之助の顔芸ヤバいw」「さすが歌舞伎役者、表情の迫力が段違い」といった声が多数見られ、市川さんの怪演は本作の大きな魅力の一つになりそうです。また、香川照之さん演じる大和田常務も少しの登場で強烈なインパクトを残しました。土下座で終わった男がどんな顔をして半沢の前に現れるのか注目していましたが、第1話では直接対峙こそしないものの、「恩返しです!」という皮肉たっぷりの台詞で存在感を示し、笑いと恐怖が同居する不思議な魅力を放っていました。大和田は単なる憎い悪役ではなく、どこか憎めない愛嬌やユーモアも兼ね備えており、香川さんの演技力でより一層キャラクターに深みが出ています。

演出面では、スピード感あふれる展開と緊張感の高い対決シーンが素晴らしかったです。例えば、東京セントラル証券の会議室で半沢が部下たちに檄を飛ばすシーンでは、カメラワークや音楽の盛り上げが相まって「さあ戦うぞ!」という高揚感を視聴者にも与えてくれました。逆に、伊佐山が電脳雑伎集団の幹部と極秘に会合するシーンでは照明を落として不穏な空気を演出し、まるで闇取引のような緊迫感を醸し出していたのも印象的です。福澤監督の演出は、一つひとつのシーンに緩急をつけドラマチックに見せる技が冴えており、さすがだと感じました。

一方で感じた課題を挙げるとすれば、物語の専門用語や前作からの経緯説明がやや少なかった点でしょうか。例えば「なぜ半沢が出向になったのか」「大和田と半沢がどういう因縁なのか」という部分は第1話中ではほとんど説明がなく、前作未視聴の方には「話がわからない」「置いてきぼりだ」という印象を与えたかもしれません。実際、SNS上でも「前作見てないとついていけないじゃん」という声が一部見受けられました。ただ、TBS側も放送前に総集編を2週連続で放送するなどフォローはしていたので、シリーズ物ゆえの宿命とも言えます。むしろ我々前作ファンにとっては、細かい説明抜きで物語がサクサク進むのでテンポよく感じられましたし、「あの因縁は言わずもがなだよね」という制作側の自信も感じました。そのため、個人的にはテンポの良さを優先した構成に好感を持ちました。

全体として、半沢直樹という作品が本質的に持つ「理不尽への怒り」と「正義の爽快感」が、第1話から存分に味わえたと感じます。銀行という巨大権力や悪役たちに真正面から挑み、倍返しという形でカタルシスを与えてくれるストーリーは、やはり何度見ても痛快です。主演の堺雅人さんもインタビューで「子どもたちまで観てくれた」と語っていましたが、老若男女にアピールする勧善懲悪の分かりやすさと、組織に生きる社会人なら共感せずにいられない鬱憤晴らしの物語が健在で、「これぞ半沢直樹!」という安心感すら覚えました。第1話を観終えて、改めてこのドラマの中毒性を実感し、「やっぱり日曜夜は半沢直樹で決まりだな」と続きへの期待が膨らんでいます。

考察・解説

第1話では物語の導入と主要人物の顔見せが中心でしたが、その中にも今後の展開を占う伏線やテーマが随所に散りばめられていました。まず、本作の原作タイトルにもなっている「ロスジェネの逆襲」について考察してみましょう。ロスジェネとは「ロストジェネレーション」、つまり就職氷河期世代を指す言葉です。原作者・池井戸潤氏のシリーズ第3作目である『ロスジェネの逆襲』では、団塊世代・バブル世代とロスジェネ世代の男たちの熾烈な戦いがテーマとなっています。ドラマ版でもこの世代間闘争の構図が色濃く反映されているように感じます。

半沢直樹自身は1990年代バブル期入行組(原作第1作タイトルが『オレたちバブル入行組』)ですが、彼が出向した東京セントラル証券で出会った森山雅弘(賀来賢人)はまさにロスジェネ世代の若手です。森山は就職氷河期を勝ち抜いて現在の地位に就いたであろう苦労人であり、エリート銀行マンへの反骨心を燃やしています。一方、東京中央銀行側の上層部である大和田(香川照之)や三笠副頭取(古田新太)はバブル世代〜団塊世代に属する古い体質の象徴と言えます。第1話では森山が「自分たち生え抜きが頑張って会社を成長させる」という気概を見せ、半沢もそれに共鳴していました。半沢にとって森山はかつての自分(熱い志を持った若手)の投影でもあり、彼らロスジェネ世代の奮闘が「古い世代への逆襲」という構図になっていくことが示唆されています。

また、物語全体のテーマとして「仕事の本質とは何か」という問いかけも感じられます。第1話では、親会社の銀行が自社の利益と保身のために子会社の手柄を横取りするという理不尽が描かれました。これは現実の企業社会でも起こり得る権力構造の歪みであり、池井戸作品が一貫して描いてきた「組織の論理vs現場の正義」の構図です。半沢は「お客様のために尽くす」という金融マンとしての本分を忘れずに戦おうとしますが、銀行上層部は自らの出世や派閥のために動いているように見えます。第1話時点では、電脳雑伎集団と銀行の癒着によってスパイラル社長・瀬名洋介(尾上松也)が狙われる形になっています。瀬名社長はベンチャー企業の若き経営者であり、技術への情熱で会社を成長させてきた人物です。彼にとって会社とは人生の結晶でしょう。その会社が強欲な大企業によって飲み込まれそうになる様子は、池井戸作品で度々描かれる「弱者が強欲な強者に立ち向かう」という構図と重なります。半沢と森山たちは瀬名社長(弱者側)に寄り添い、銀行という強大な存在に戦いを挑むわけですが、そこには「ビジネスの本質とは誰のためにあるのか?」というテーマが潜んでいるように思います。つまり「会社は株主や権力者のものではなく、働く社員や顧客の幸せのためにあるべきではないか」という問いかけです。

さらに、続編の後半で描かれるであろう「銀翼のイカロス」の要素についても触れておきます。原作第4作『銀翼のイカロス』では、大手航空会社の再建を巡るストーリーが展開され、政治権力と銀行の癒着という新たな局面が描かれます。第1話ではまだ航空業界や政治家は登場していませんが、キャスト欄には白井亜希子(江口のりこ)という国土交通大臣役や箕部幹事長(柄本明)という大物政治家の名前があり、これらはおそらく後半の帝国航空再建編に関わる人物です。第1話ラストで半沢が伊佐山に宣戦布告した陰で、大和田常務が「施されたら施し返す、恩返しです!」と謎めいた言葉を呟いたシーンは、もしかすると今後待ち受ける更なる巨悪(政治権力者)との対峙を示唆しているのかもしれません。大和田のあの言葉は、単に彼のユーモアではなく、「自分が受けた屈辱(施し)を必ず返す(恩返し=復讐する)」という彼なりの倍返し宣言のようにも捉えられ、半沢と再び相対する時の伏線とも受け取れます。

第1話を考察する上で興味深いのは、半沢VS伊佐山(銀行VS証券)という図式が提示された一方で、半沢VS大和田という前作の軸も依然健在である点です。大和田は第1話では半沢と直接絡んでいませんが、彼が中野渡頭取(北大路欣也)に取り入り生き延びているという設定から察するに、今後半沢とどう絡むのか非常に気になります。かつての宿敵が一転共闘する可能性もゼロではなく、むしろ原作小説では半沢と大和田が協力して更なる巨悪に立ち向かう展開もあります(ネタバレになるので詳細は伏せますが…)。ドラマ版でも香川照之さんと堺雅人さんの掛け合いシーンはファン待望でしょうから、大和田が「恩返し」と称してどのような行動に出るか、今後の見所になるでしょう。

演出面での伏線としては、東京セントラル証券の面々が今後どう活躍するかが楽しみです。第1話では森山(賀来賢人)や諸田部長(池田成志)、広重管理部長(山崎銀之丞)ら証券の社員たちが半沢に協力する姿が描かれました。彼らが一致団結して親銀行に立ち向かう展開は胸熱ですが、一方で気になるのは証券内部にも銀行派の出向者がいることです。例えば伊佐山のスパイ的存在が証券会社内に潜んでいる可能性もあり、第1話で描かれた証券社員たちの微妙な表情のカットなどは「裏切り者の伏線では?」と勘ぐってしまいました(深読みでしょうか)。また、半沢が今後銀行本体にカウンター攻撃を仕掛ける際には、前作で彼に救われた近藤直弼(及川光博)など元同僚の存在も気になるところです。近藤は前作で一度は裏切りつつも友情を取り戻した人物だけに、もし彼が再登場するなら半沢の強力な援軍になるかもしれません。

最後に、第1話のサブタイトル「子会社VS銀行!飛ばされた半沢の新たな下剋上が始まる 新たな“倍返し!”悪徳銀行をぶっ潰せ!!」について考えてみます。非常に煽りの効いたコピーですが、その言葉通り子会社と銀行本体の全面対決が始まりました。ここで強調されている「悪徳銀行をぶっ潰せ!!」というフレーズは、今シリーズのテーマを端的に表しています。半沢は銀行員でありながら「銀行という組織のおごり」そのものを正そうとしているわけです。単に一上司を懲らしめるだけでなく、組織ぐるみの不正や腐敗構造にメスを入れるスケールの大きな戦いになっていくことが予感され、第1話はその第一歩でした。この戦いの行方は、日本の会社組織の在り方や正義について我々視聴者にも問いを投げかけてくるでしょう。

以上、第1話の展開や設定を踏まえつつ、いくつか考察を巡らせてみました。物語はまだ序盤ですが、既に多くの伏線とテーマが動き始めています。池井戸潤作品らしい痛快な勧善懲悪だけでなく、世代間の価値観の対立や組織の論理への問いかけなど、深読み要素も満載です。今後、半沢がどのように知略を巡らせて“倍返し”を果たすのか、そしてどんな社会的メッセージが込められていくのか、引き続き注目していきたいと思います。

視聴者の反応

続編開幕となった『半沢直樹』第1話に対する視聴者の反応は、SNSを中心に大変な盛り上がりを見せました。Twitter上ではポジティブな絶賛の声が多数を占める一方で、一部にはネガティブな意見や辛口な感想も見られました。ここでは、その代表的な声をポジティブ・ネガティブそれぞれ5つずつ紹介し、その傾向を分析してみます。

●ポジティブな声(好意的な反応):

  • ラストにキター!! 久しぶりに“倍返し”聞けて震えた!」
    (→最終シーンで半沢が決めゼリフを叫んだことに対する興奮の声。「ついに来た!」という歓喜がストレートに表れています。)
  • 時代をまたいで倍返し! やっぱ半沢最高!」
    (→平成から令和へと時代が変わっても半沢の魅力は不変だ、と続編の登場を喜ぶ声です。)
  • とことん追い詰められての倍返しは、もはや様式美。 日曜夜の楽しみ復活!」
    (→半沢が徹底的に追い込まれてから大逆転する展開を“様式美”と表現し、楽しみにしているという声です。)
  • 『倍返しだ!』って聞いた瞬間、涙あふれた。 半沢直樹、お帰り!」
    (→名ゼリフの復活に感極まって涙が出たという声。半沢の帰還を歓迎する温かい感情が伝わります。)
  • やっぱ迫力あるな~面白すぎ! これぞ日曜劇場って感じ」
    (→ドラマ全体の迫力と面白さを称賛する声。「これぞ日曜劇場」というフレーズから、本作がTBSドラマの王道であるという評価が伺えます。)

●ネガティブな声(否定的・批判的な反応):

  • 展開が雑じゃない? 話についていけなかった…」
    (→ストーリー展開が駆け足すぎて粗く感じた、情報量が多く理解しづらいという指摘です。)
  • 前作を見てないと、ついていけないやつじゃん
    (→前作未視聴者には状況が分かりにくいという不満の声。半沢と大和田の因縁など説明不足との指摘です。)
  • 新キャストがいまいち。キャスティングが微妙かも」
    (→市川猿之助さんや賀来賢人さんら新キャストに対して「前作の俳優陣と比べて違和感がある」という厳しめの意見です。)
  • 「市川猿之助が香川照之のマネにしか見えない…二番煎じ感あるなぁ」
    (→伊佐山役の市川さんの演技スタイルや風貌が大和田役の香川さんと似ているため、オリジナリティに欠けると感じた視聴者の声です。)
  • 証券会社の描写が甘い/雑すぎる。リアリティないのが気になる」
    (→東京セントラル証券の社内描写や業界のリアルさに疑問を呈する声。「こんな証券会社ないでしょ」といった指摘を含みます。)

上記のように、ポジティブ意見としては「半沢直樹が帰ってきたこと」そのものへの歓喜や、痛快な展開・迫力ある演技への賞賛が目立ちました。特に名ゼリフ「倍返しだ!」の復活に対する反応は非常に大きく、初回放送後は感動や興奮を共有するツイートが相次いでいます。視聴者の多くは7年ぶりの“倍返し”に胸を熱くし、「やっぱり半沢は面白い」「毎週日曜が楽しみになった」と継続視聴を決めた様子です。また、市川猿之助さんの怪演や香川照之さんの名台詞にも「さすが」「新旧悪役対決が最高」などポジティブな評価が多数見られ、総じて第1話は熱狂的に受け入れられたと言えるでしょう。

一方、ネガティブな意見では物語の説明不足や展開の速さを指摘する声が散見されました。これは前述のように前作を見ていない層からの意見が中心で、「急に登場人物がいっぱい出てきて混乱した」といった感想もありました。ただし、これに関しては前作ファンから「総集編も放送されたし続編なんだからある程度は仕方ない」という擁護もあり、ある程度織り込み済みの批判とも言えます。また、新キャストへの辛口意見も一部にありましたが、こちらは前作の強烈な登場人物(例えば金融庁検査官の黒崎など)がまだ本格登場していない段階ゆえに「物足りない」と感じた人がいたのかもしれません。市川猿之助さんに対する「香川照之の二番煎じ」という声も見られましたが、これはキャラクター設定上あえて似せている部分(大和田を師と仰ぐ伊佐山という構図)があるためで、今後市川さん独自の存在感が発揮されるにつれて減っていく指摘ではないかとも思います。

ネガティブな反応でもう一点注目すべきは、「証券業界のリアリティ」に関する指摘です。例えば「プレゼン準備に手間取ってる間に契約奪われるなんて現実のM&Aじゃ有り得ない」といった業界知識のある視聴者からの意見がありました。ただ『半沢直樹』シリーズはもともとフィクションとして誇張された表現(いわゆる“エンタメ銀行ドラマ”)であることを楽しむ作品なので、大半の視聴者は多少の非現実感よりも物語の爽快感を優先して受け入れている印象です。この点、制作者側も「リアルさより痛快さ」「細部の整合性よりエンターテインメント性」を意識して作っているように思われ、結果として高視聴率と大反響に繋がっているのだと分析できます。

全体的に見ると、第1話の視聴者反応は圧倒的にポジティブ寄りでした。初回視聴率22.0%という数字が示す通り注目度は非常に高く、その期待に応える内容だったという声が多かったです。多少の苦言はありつつも、「それも含めて半沢の醍醐味」「ツッコミどころも楽しめる」といった寛容な意見も見られ、7年ぶりの続編に大多数のファンが満足した様子が伺えます。「毎週の生きがいが戻ってきた!」「家族で盛り上がって観た」といった声もあり、日曜夜の視聴習慣として再び『半沢直樹』が定着しそうな勢いです。

次回への期待

第1話の終盤で半沢が「倍返し」を宣言し、物語はいよいよ反撃編へと突入します。次回第2話への期待も否が応でも高まりますが、予告や第1話の情報から現時点で分かっていること、そして筆者なりの注目ポイントを整理してみましょう。

まず予告映像や公式次回あらすじによれば、第2話では半沢たち東京セントラル証券が奪われた買収案件を巡って、早くも反撃の策を講じるようです。「卑劣な上司に倍返しだ!子会社プライドで仲間と戦え!!」という煽り文句が掲げられており、第2話では半沢が部下の森山や諸田らと結束し、親会社の銀行側に一矢報いる展開が期待されます。具体的には、電脳雑伎集団と東京中央銀行の進める買収計画に対抗すべく、半沢が何らかの策を練るのではないでしょうか。例えば、スパイラル社長の瀬名(尾上松也)と直接会って協力体制を築く、もしくは銀行の内情に詳しい渡真利(及川光博)から内部情報を得る、といった動きが予想されます。半沢は第1話で悔しさを味わった分、第2話では周到に準備した“倍返し策”を一つ仕掛けてくるはずで、そのカタルシスが今から楽しみです。

そして第2話最大の注目ポイントは、何と言っても大和田常務との再会でしょう。予告ではついに香川照之さん演じる大和田が本格的に登場し、半沢と顔を合わせるシーンが示唆されていました。あの土下座以来、二人がどんな会話を交わすのか興味深いです。大和田は頭取派についたとはいえ、内心では半沢への復讐心(もしくは警戒心)を抱えているはずです。半沢も大和田を完全には信用していないでしょうから、第2話では一触即発の緊張感ある再会シーンが描かれるのではと期待できます。もしかすると、大和田が第1話で放った「恩返しです!」の真意が明かされるのも次回かもしれません。香川照之さんと堺雅人さんの演技対決が再び観られると思うと、今からワクワクが止まりません。

さらに、第2話では金融庁の黒崎検査官(片岡愛之助)が登場する予告も一部で報じられています。黒崎は前作で強烈な個性(オネエ言葉と執拗な追及ぶり)を発揮した人気キャラクターだけに、彼の再登場は視聴者の大きな楽しみでしょう。予告のテロップには「黒崎襲来!! な・お・きにお仕置きよ!!」とあり、黒崎節も健在のようです。彼が今回はどんな形で半沢に絡んでくるのか、第2話のサプライズ要素として注目しています。

ストーリー面では、半沢が電脳雑伎集団と東京中央銀行の不正な結託の証拠を掴めるかどうかが鍵となりそうです。第1話では証拠がなく涙を呑まされましたが、半沢はきっと諦めていません。スパイラル買収案件の詳細を洗い直し、銀行側の弱点(例えば法令違反や社内の不正)を探り出す展開が考えられます。その過程で、前作で培った人脈(例えば国税局の黒崎や、銀行内で半沢寄りの中立人物)を活用する可能性もあります。伏線として第1話でチラリと登場した中野渡頭取(北大路欣也)が、半沢に何らかの形で接触することもあるかもしれません。頭取は半沢を左遷した張本人ですが、銀行全体のことを考える善人でもあるので、半沢に密かに期待している節もあります。その辺りの人間関係がどう動いていくかも見逃せません。

そして、今後の展開としては物語の後半で描かれるであろう「帝国航空の再建」にも注目です。第2話以降、徐々に航空業界や政治家が絡むストーリーにシフトしていくことが予想されます。例えば、第2話の終盤や第3話あたりで政府のタスクフォース(再生タスクフォース)に関する話題が浮上し、白井亜希子国土交通大臣(江口のりこ)や箕部幹事長(柄本明)といった人物が顔を出すかもしれません。これに半沢がどう関わってくるのか、「銀行vs証券」の戦いと「銀行vs国家」の戦いがどう接続していくのか、非常にスリリングです。

予告映像から察する限り、第2話も怒涛の展開になりそうで、「恩返しだ!」vs「倍返しだ!」の異色の“返し”合戦が見られる可能性も…? SNS上では既に「大和田の恩返しにも期待」「黒崎のオネエ攻撃楽しみ」といった声が上がっており、次回放送への期待感は第1話終了直後から高まる一方です。

筆者としては、次回に向けて以下の点を特に注目しています:

  • 半沢の反撃第1弾はどんな方法で炸裂するのか?(証拠暴きか、出し抜き策か)
  • 大和田常務は敵か味方か? 半沢との再会で何を企むのか?
  • 黒崎検査官の登場で銀行内部にどんな波乱が起きるのか?
  • スパイラル買収劇の行方と、瀬名社長の今後の動き(半沢との共闘はあるのか?)
  • 物語後半への布石として、政治家・政府絡みの描写が出てくるか?

これらのポイントがクリアされていくことで、物語はますます加速していくでしょう。第1話が「新たな戦いの始まり」だとすれば、第2話以降は本格的な“倍返し”反撃編です。予想を上回るどんでん返しや胸爽快な展開を期待しつつ、来る日曜夜を指折り数えて待ちたいと思います。

次回もきっと我々視聴者の度肝を抜く展開が待っているはずです。日曜夜9時にはぜひテレビの前に集合し、一緒に半沢の雄姿を見届けましょう!

配信情報・視聴方法

『半沢直樹』シーズン2(2020年版)の第1話を見逃してしまった方、もう一度じっくり復習したい方もご安心ください。現在、本作は以下の方法で視聴・配信されています。

  • 地上波放送:TBS系列で毎週日曜よる9時〜放送中です。リアルタイムで視聴できる方はぜひテレビで臨場感たっぷりにお楽しみください。初回は25分拡大でしたが、第2話以降は通常枠(54分程度)となる見込みです。
  • 見逃し配信(無料):放送後1週間以内であれば、民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」で第1話を無料視聴できます。第2話放送直前までの期間限定配信となりますので、見逃した方は早めにチェックしましょう。TVerではスマホやPCで手軽に視聴可能です。
  • 見逃し配信(有料・定額):TBS系列の番組を多く配信している「Paravi(パラビ)」でも『半沢直樹』シーズン2が配信されています。Paraviは定額制の動画配信サービスで、第1話から最新話までいつでも視聴可能です(会員登録・月額料金が必要)。過去のTBSドラマも豊富に揃っているので、半沢直樹シーズン1の復習や関連作品の視聴にも便利です。現在Paraviではシーズン1(2013年版)や、スピンオフドラマ『半沢直樹II エピソードゼロ』も配信中ですので、一連の物語をまとめて楽しむこともできます。
  • 録画視聴:もちろん、お手持ちのレコーダーで録画したものを視聴するのもOKです。既に第1話を録画された方は、気になるシーンを繰り返し観て“倍返し”の瞬間を堪能しましょう。特に伊佐山の怪演や半沢の名ゼリフなど、何度も見返したくなるシーンが盛り沢山です。
  • その他配信サービス:現時点でNetflixやAmazonプライムビデオなどでの見逃し配信は確認されていませんが、今後一挙配信やレンタル配信が行われる可能性もあります。最新情報は公式サイトや各配信サービスの告知をチェックしてください。

なお、TVerでの無料配信は基本的に最新話のみで、放送から1週間の期限があります。一方Paraviでは期間の制限なく好きな話を視聴できますので、例えば第1話をおさらいしてから第2話を見る、というような楽しみ方をしたい場合はParaviの利用がおすすめです。

また、本作は高視聴率ドラマということもあり、ご家族や職場の仲間内で話題になることも多いでしょう。もし「まだ見てない」という方が周囲にいたら、上記の見逃し配信情報を教えてあげてください。特に第1話は今後の展開に繋がる重要な内容なので、ぜひ押さえておいてほしいところです。

最後に、公式SNSアカウントや公式サイトの「現場レポート」「次回予告動画」も要チェックです。放送を見逃さないように次回の録画予約を忘れずにして、日曜の夜は万全の態勢で『半沢直樹』を楽しみましょう!

関連グッズ紹介

ドラマ『半沢直樹』をより深く楽しみたい方のために、関連グッズや原作情報も紹介します。物語の裏側や音楽、映像ソフトなど、様々な形で半沢直樹の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。

  • 原作小説: 『半沢直樹』シリーズの原作は池井戸潤氏による経済小説です。シーズン2の物語は、池井戸氏のシリーズ第3作『ロスジェネの逆襲』および第4作『銀翼のイカロス』に基づいて制作されています。ドラマを見て興味を持った方は、ぜひ原作小説も手に取ってみてください。小説版ではドラマで描かれなかった細かな心理描写や背景設定を知ることができ、ドラマ鑑賞がさらに味わい深くなるでしょう。特に『ロスジェネの逆襲』では、ドラマ第1部(証券会社編)の詳細が描かれており、タイトルが示す通り「ロストジェネレーション世代の逆襲」が一つのテーマとなっています。『銀翼のイカロス』はドラマ第2部(航空会社編)の原作で、政財界を巻き込んだスリリングな展開が魅力です。原作を読めばドラマの先の展開も予想できてしまいますが、映像でどうアレンジされるか比べるのも一興です。
  • 書籍関連: 原作小説以外にも関連書籍がいくつか発売されています。2013年放送のシーズン1時には公式ガイドブックやノベライズ本が出版されましたが、今回のシーズン2でも公式ガイドやシナリオブックが発売される可能性があります。情報誌などでも半沢直樹特集が組まれていることがあるので、書店で「半沢直樹」の文字を見かけたら要チェックです。また、池井戸潤さんの他の小説(『下町ロケット』『陸王』『ノーサイド・ゲーム』など)もドラマファンにはおすすめです。同じく企業や組織を舞台にした人間ドラマなので、半沢シリーズと通じる爽快感があります。
  • サウンドトラック(OST): ドラマを盛り上げる劇伴音楽を収録した『半沢直樹 オリジナル・サウンドトラック』も要注目です。服部隆之さん作曲の重厚な音楽は、聴くだけで半沢直樹の名シーンが蘇るほど印象的です。特にメインテーマ曲「倍返し〜Theme of Naoki Hanzawa」は一度聴くと頭から離れない名曲で、第1シリーズ放送当時もサントラCDが異例のヒットを記録しました。今回のシーズン2でも新曲が追加されているとのことで、サントラ盤(CD)は2020年9月頃に発売予定です(※発売日等は公式情報をご確認ください)。作中で流れる荘厳なオーケストラサウンドや緊迫感漂うストリングスの旋律は、通勤通学のお供に聴くと気分が高まり仕事や勉強への活力になる…かもしれません。
  • DVD/Blu-ray BOX: シーズン2の全話を収録したDVD-BOX/Blu-ray-BOXも、今後発売される見込みです。前作シーズン1では「ディレクターズカット版」として未放送シーンを追加した特別編集版がソフト化され話題になりました。今回の続編も、おそらく放送終了後にディレクターズカットを含む映像ソフトがリリースされるでしょう。テレビ放送では泣く泣くカットされたシーンや、メイキング映像、キャストのインタビューなど特典映像が収録される可能性もあります。ファンにとってはコレクション必携のアイテムとなりそうです。価格や発売日は公式発表待ちですが、シーズン1の時は放送終了から数ヶ月後に発売されたので、シーズン2も年末〜翌年春頃に発売されるのではと予想されます。早期予約特典などが付く場合もありますので、公式サイトや販売店の情報をチェックしてみてください。
  • グッズ(雑貨類): TBS公式オンラインショップや一部店舗では、『半沢直樹』関連のグッズも販売されています。前作で話題になった「倍返し饅頭」や「倍返し名刺」、劇中に登場するタブレット端末型付箋メモ、さらには「半沢直樹×○○」コラボ商品など遊び心あるグッズが登場した経緯があります。今回のシーズン2でも、新たな名言「恩返しです!」にちなんだグッズや、東京セントラル証券の社章ピンバッジ、登場人物の名刺セットなど、ファン心をくすぐるアイテムが発売されるかもしれません。現在判明しているものでは、原作小説の帯に「倍返し饅頭(2020ver)」の案内があるとの情報も…。グッズは番組公式サイト内の「番組グッズ」ページやTBSストアなどで告知されるので、興味のある方はチェックしてみましょう。お気に入りのグッズを手に入れておけば、日常生活でも半沢直樹の世界観を感じられて楽しいですね。

以上のように、『半沢直樹』はドラマ本編以外にも様々なコンテンツが展開されています。原作を読んでストーリーを深掘りしたり、サントラで余韻に浸ったり、グッズを集めてファン仲間と盛り上がったりと、楽しみ方は色々です。ドラマをきっかけに読書に挑戦するのも良いですし、職場や友人への話題提供に半沢グッズを差し入れるなんてのもウケるかもしれません。「倍返し饅頭」を上司に渡して冗談を言い合う…なんて光景も全国で見られたりして?(※冗談です。)

とにかく、関連アイテムを手に入れることで、より一層『半沢直樹』ワールドを楽しめること間違いなしです。ぜひ自分に合った形で作品の魅力を堪能してください。

まとめ

伝説の続編『半沢直樹』シーズン2第1話は、期待以上の興奮と満足感をもたらしてくれました。筆者の評価としては、星4.5(★★★★★中)を贈りたい出来栄えでした!圧巻のドラマチック演出、役者陣の熱演、そしてスカッと爽快なストーリー展開が見事に融合し、「さすが半沢直樹、面白い!」と唸らされました。7年というブランクを感じさせないどころか、時代をまたいでパワーアップした“令和の倍返し”に、これからも目が離せません。

第1話のラストで半沢が見せた闘志と「倍返しだ!」の叫びは、私たち視聴者の心にも火を点けました。今後待ち受けるであろう更なる試練や巨大な敵に、半沢はどのような方法で立ち向かっていくのか。大和田常務や伊佐山との頭脳戦、そして銀行を超えた国家権力との戦いまで、息もつかせぬ展開が予想されます。個人的には、毎週日曜夜が今から本当に楽しみで、「早く次の日曜にならないかな!」という気持ちです。

このドラマの醍醐味は、単なる勧善懲悪の爽快さだけでなく、組織や社会への洞察、人間ドラマの厚みなど見応えが多層的なところにあります。だからこそ、一度観ただけではもったいないくらいの情報量と面白さが詰まっており、第1話も何度も見返したくなりました。今後も視聴を継続して、物語の結末までしっかり見届けたいと思わせる力が、この第1話にはありました。

皆さんは第1話をご覧になってどう感じましたか?「倍返し」復活に胸アツになった方、伊佐山の憎々しさに怒り心頭な方、様々いらっしゃるでしょう。是非あなたの感想や考察もSNSやコメント欄で教えてください。一緒に『半沢直樹』の世界を語り合い、盛り上げていきましょう!

最後に、このレビュー記事がお役に立ちましたら、ぜひSNSでシェアをお願いいたします。ドラマ好きのご友人にも広めて、一緒に日曜夜の“倍返し祭り”を楽しみましょう!次回の放送を心待ちにしつつ…「やられたらやり返す。倍返しだ!」の精神で、明日からの現実世界も乗り切っていきたいですね。

それでは、「半沢直樹」第2話でお会いしましょう!👏🍵(皆さんもどうかお見逃しなく!)

(レビュー・考察:伝説の続編は始まったばかり。★4.5/5 大満足の滑り出し!この勢いで最後まで視聴継続決定です!)

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morishy

職業:外資系ITサービス企業での技術職 趣味:読書、アニメ/ドラマ/映画鑑賞、スポーツ観戦、ゲーム、プラモなど 自己紹介: IT企業で技術職で働いており、新しいものについて比較的興味を持ちやすい体質です。最近は読書やアニメ、ドラマを中心とした動画鑑賞にどっぷりはまっており、作品の良いところを中心に紹介したいと考えて立ち上げました。 好き嫌いがない性格なので、結構幅広く作品を鑑賞しているので、皆さんの今後の読書や動画鑑賞に活かしてもらえるような情報提供ができれば幸いです。

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