まず結論から言えば、第1話から「これ本当に連ドラ!?」と驚くほどの映画級スケールでした。堺雅人さん主演のTBS日曜劇場『VIVANT』(ヴィヴァン)は、放送前から豪華キャストと極秘の内容で話題沸騰でしたが、その初回は期待を裏切らない衝撃の連続!砂漠の大ロケーションに始まり、銃撃戦や爆破シーンまで日本ドラマの常識を超える派手さで、視聴者を圧倒しました。さらに物語には次々と謎が提示され、「敵か味方か?味方か敵か?」というキャッチコピー通り誰を信じていいのか分からないスリリングな展開です。この記事では、第1話の見どころや深読みポイントをレビュー&考察し、SNSでバズった要素まで盛り込みます。ネタバレを極力避けつつお届けしますので、「まだ観てないけど気になる…!」という方も安心して読み進めてください。それでは早速、超大作ドラマ『VIVANT』第1話の世界に飛び込んでみましょう!
キャスト・キャラクター紹介
主人公・乃木憂助(のぎ ゆうすけ) – 演:堺雅人(さかい まさと)さん
本作の主人公で、一見さえない商社マンながら実は壮大な事件に巻き込まれていくキーパーソンです。堺雅人さんといえばドラマ『半沢直樹』シリーズでの熱演が記憶に新しく、痛快な決め台詞「倍返しだ!」で社会現象を起こした実力派俳優です。また『リーガルハイ』でのコミカルな弁護士役や映画『鍵泥棒のメソッド』など多彩な役柄を演じ分け、視聴者を魅了してきました。本作では丸菱商事エネルギー事業部2課の課長・乃木憂助役に挑戦。第1話では冴えないサラリーマンになりきった演技から一転、危機的状況で見せた“裏の顔”とも言える高い戦闘能力と頭脳明晰さで視聴者を驚かせました。「堺雅人が二重人格役!?」とSNSでも話題になったように、普段の温厚キャラと裏人格とのギャップが見どころです。堺さん本人も「壮大で複雑でスピーディーな物語」と脚本に圧倒されつつ意気込んで演じたそうで、まさに渾身の主演と言えるでしょう。
公安捜査官・野崎守(のざき まもる) – 演:阿部寛(あべ ひろし)さん
乃木を追って現地に現れる警視庁公安部・外事第4課の刑事、野崎守を演じるのは阿部寛さんです。阿部寛さんはドラマ『TRICK』でのコミカルな物理学者役や『結婚できない男』の偏屈独身男役で親しまれ、近年では『ドラゴン桜』『下町ロケット』など熱いヒューマンドラマでも存在感を示す名優です。鋭い目力と渋い低音ボイスが特徴で、どんな役にも圧倒的な説得力を与えます。本作では国際テロにも立ち向かうエリート公安という役どころ。第1話では砂漠の爆破現場で主人公を間一髪で救出するというヒーロー的活躍を見せました。銃撃戦やカーチェイスでも物怖じしない堂々とした立ち姿はさすが阿部さん!その一方で冗談を飛ばすお茶目な場面もあり、重厚なストーリーの中でホッとさせてくれる存在です。堺さんとの本格共演は初めてとのことですが、ベテラン同士の掛け合いにも注目です。
ヒロイン・柚木薫(ゆずき かおる) – 演:二階堂ふみ さん
砂漠の国で国際医療ボランティアとして働く日本人医師・柚木薫役には、二階堂ふみさん。二階堂さんは映画『ヒミズ』でベネチア国際映画祭新人賞を受賞し注目を浴び、その後も『翔んで埼玉』のコミカルな演技からNHK朝ドラ『エール』のヒロインまで幅広く演じる実力派女優です。本作では世界医療機構(WMO)の医師という設定で、第1話では偶然事件に巻き込まれてしまう役どころ。爆発に巻き込まれた負傷者の治療に奮闘したり、日本人容疑者という疑いをかけられてしまったりと、波乱万丈なスタートでした。それでも困っている人を放っておけない優しい性格と芯の強さを垣間見せ、視聴者の共感を集めています。二階堂さんは「毎日驚きの連続な撮影現場。堺さんや阿部さんとご一緒できて学ぶことばかり」とコメントしており、豪華キャストに食らいつく熱演で薫の魅力を存分に引き出しています。
若手エリート・新庄浩太郎(しんじょう こうたろう) – 演:竜星涼(りゅうせい りょう)さん
公安部の新庄浩太郎役には若手俳優の竜星涼さん。竜星さんはNHK連続テレビ小説『ひよっこ』やドラマ『テセウスの船』などに出演し、爽やかなルックスと確かな演技力で人気上昇中です。今回演じる新庄は野崎の部下で、行動力溢れる熱血刑事タイプ。第1話では野崎と共に任務にあたる姿が少しだけ描かれましたが、まだ本領発揮とはいかず控えめな登場でした。今後のエピソードで彼がどんな活躍を見せるのか楽しみですね。竜星さん自身も「阿部寛さんとは『VIVANT』以来またご一緒できて光栄」と語っており、ベテラン陣にも負けない存在感を発揮してくれるはずです。
超豪華キャストが勢揃い!
上記の主要キャスト以外にも『VIVANT』には目を疑うほどのオールスター俳優が集結しています。野崎の相棒で無口な特殊隊員・ドラム役には異色の俳優・富栄ドラムさんが抜擢され、その声を林原めぐみさん(『新世紀エヴァンゲリオン』綾波レイ役などで有名な声優)が担当するという異例のキャスティング。第1話でもドラムの発する電子音声が「可愛い声」と話題となり、林原さんの起用にSNSは大盛り上がりでした。また、第1話ラストには嵐の二宮和也さんが謎の人物(ノコル役)としてサプライズ登場し、視聴者が歓喜。さらに後の回では松坂桃李さん(黒須駿役)や小日向文世さん、役所広司さんなど錚々たる顔ぶれが控えています。役所広司さんは『孤狼の血』やハリウッド映画にも出演する日本を代表する名優で、本作が連ドラ初出演ということでも注目を集めました。これだけのキャストが一堂に会する様はまさに「日曜劇場アベンジャーズ」状態!ベテランから若手まで実力派が揃った分、それぞれの見せ場がどう描かれるかがポイントです。第1話時点でも既に息もつかせぬ展開でしたが、今後各キャラの掘り下げが進むにつれて、演技合戦の熱もますます高まりそうですね。
制作陣情報(監督・脚本・制作)
『VIVANT』を手掛ける制作陣も超一流ぞろいです。本作の原作・演出を務めるのは福澤克雄(ふくざわ かつお)氏。TBSの日曜劇場枠では『半沢直樹』シリーズや『下町ロケット』、『陸王』など数々の大ヒットドラマを世に送り出してきた名監督です。福澤監督は重厚な社会派ドラマから熱いスポ根ものまで幅広く演出し、「視聴率男」の異名を取るほどのヒットメーカー。今回の『VIVANT』では自ら企画を立ち上げ、「日本では見たことのないドラマにしたい」という意欲で臨んだそうです。実際、第1話では約2ヶ月半に及ぶモンゴルでの海外ロケを敢行し、砂漠や首都の街並みを舞台にしたスケール感ある映像で魅せてくれました。NetflixやAmazonなど配信作品、あるいは韓国ドラマに負けない世界基準の映像を目指したといい、「テレビドラマの意地」を感じさせる迫力でしたね。
脚本陣には八津弘幸(やつ ひろゆき)さんをはじめ、李正美さん、宮本勇人さん、山本奈奈さんら実力派が名を連ねています。中でも八津弘幸さんは『半沢直樹』『下町ロケット』など池井戸潤作品の脚本で知られ、痛快な勧善懲悪劇や濃厚な人間ドラマを描く名手です。本作『VIVANT』でも、息もつかせぬ展開と巧妙な伏線張りで視聴者を惹きつけました。実際、第1話放送時点ではストーリー詳細が極秘とされ、内容を一言で説明しづらいほど情報量たっぷりでしたが、その裏には複数脚本家の皆さんの綿密なストーリーテリングがあるのでしょう。
また、音楽を担当するのは千住明(せんじゅ あきら)さん。大河ドラマ『風林火山』や映画『ゼロの焦点』など劇伴で有名な作曲家で、壮大なオーケストラサウンドを得意とします。『VIVANT』でも第1話冒頭の砂漠シーンから重厚な音楽が流れ、物語を盛り上げていました。映像と音楽の融合で生まれる緊張感は鳥肌ものです。
プロデューサーの飯田和孝さん、大形美佑葵さんらTBSドラマ制作チームの尽力も見逃せません。莫大な製作費を投じ、事前宣伝でも徹底してストーリーを隠すなど、ドラマ業界としても異例づくしのプロジェクトでした。「1話を捨てる覚悟」とまで言われ、まず視聴者の度肝を抜いてから口コミで盛り上げる戦略だったとか。結果、第1話放送後には早くもSNS上で考察が白熱し、まんまと大ヒットへの第一歩を踏み出したようです。
あらすじ
※未視聴の方はご注意ください。ここから第1話のストーリー概要を結末まで記載します。
丸菱商事に勤める乃木憂助(堺雅人)は、ある日会社が取引先に1億ドル(約130億円)もの誤送金をしてしまった事件に直面します。本来送るべき契約金の10倍を送金してしまったのです。巨額の損失を回収すべく、乃木は単身その取引相手である「GFL社」のある中央アジアの国・バルカ共和国へ飛びます。現地でGFL社社長のアリ(演:山中崇さん)に抗議するも、とぼけられて進展せず…途方に暮れた乃木でしたが、CIAに勤める旧友に極秘協力を仰ぎ、紛失した9千万ドルの行方を追います。調査の結果、お金はすでにダイヤモンドに姿を変えられ、「アマン建設会社」なる組織に渡ったことが判明しました。
乃木はアマン建設の所在へ向かいますが、その途中でまさかのトラブルに巻き込まれます。乗っていたタクシー運転手に騙され、人里離れた砂漠の真ん中に置き去りにされてしまったのです!炎天下で絶体絶命の乃木でしたが、砂漠を通りかかった現地青年アディエル(演:Tsaschikher Khatanzorigさん)と少女ジャミーン(演:Nandin-Erdene Khongorzulさん)に運良く救出されます。彼らの助けで何とか目的地まで辿り着いた乃木は、アマン建設で怪しげな人物ザイール(演:Erkhembayar Ganboldさん)と対峙しました。しかし時すでに遅く、肝心のダイヤは既に消えてしまった後…。追い詰められた状況下で、ザイールは突然狂気の表情を浮かべ、乃木に向かって叫びます。「お前がVIVANTか!? すべてはお前のせいだ!!」。そして彼は自らの身体に巻き付けていた爆弾のスイッチを押してしまいました。
間一髪、その場に駆けつけたのが日本から極秘に派遣されていた公安捜査官野崎守(阿部寛)でした。野崎は乃木をとっさにかばい爆発から救いますが、建物は大爆発し周囲は大惨事に…。混乱の中、生き延びた乃木と野崎でしたが、周囲のバルカ警察からは爆破テロの容疑者と疑われてしまいます。なんと犯人扱いです。さらに悪いことに、現場に居合わせた日本人医師の柚木薫(二階堂ふみ)までも「お前たちの仲間だろう」と巻き添えで追われる羽目に。こうして乃木・野崎・薫の3人(+野崎の相棒である謎の男ドラム)による逃亡劇が始まりました。
手配犯となった一行に対し、バルカ警察は国家を挙げて大追跡を開始します。警察特殊部隊の精鋭チンギス(演:Barslkhagva Batboldさん)と警察犬ボムのコンビが彼らを執拗に追い詰め、首都クーダンの街中でカーチェイスと銃撃戦が展開!死力を尽くして逃げる乃木たちは、最後の砦として在バルカ日本大使館を目指します。懸賞金まで懸けられた乃木は市民にも狙われ絶体絶命でしたが、なんとか大使館の門に飛び込みセーフ!ギリギリのところで現地警察の手から逃れることに成功しました。大使館職員や大使(演:檀れいさん)にも保護され、ひとまず命拾いする乃木たち。かくして第1話は、日本大使館にたどり着いた主人公たちの安堵の場面で幕を閉じます。
……と思いきや、エンディング直前にさらなるサプライズが。日本国内の暗い一室で、不敵にほほ笑む一人の男が映し出されました。その男こそノコル(演:二宮和也さん)――物語の鍵を握る謎の人物です。第1話ラストわずか数秒の登場でしたが、国民的アイドル・二宮さんのサプライズ出演に視聴者は騒然!一体ノコルとは何者で、「VIVANT」という言葉の意味は何なのか?多くの謎を残したまま、初回は次回へと続くのでした。
感想
率直に言って、第1話は「情報量が多すぎて頭が追いつかない!」というのが第一印象でした。とにかく序盤からラストまでジェットコースターのような展開で、息をつく暇もありません。砂漠に取り残されるわ爆破には遭うわで、主人公の乃木は不運すぎるだろ!とツッコミたくなるドジっ子ぶり。しかし堺雅人さん演じる乃木がどこか憎めないキャラなので、「乃木さん頑張って…!」と応援しながらハラハラドキドキ見守っていました。中盤のカーチェイス&銃撃シーンは、「ここはハリウッド映画ですか?」と思うほど迫力満点で、テレビの前で思わず身を乗り出してしまいましたよ。
印象的だったのは、乃木が見せるギャップです。普段はおどおどした冴えない会社員なのに、いざというときスイッチが入ったかのように冷静沈着に立ち回る場面がありました。砂嵐から身を守るため岩陰に隠れるシーンや、ドラムに盗聴器を仕掛けられても気づいている風なシーンでは、「あれ、この人ただ者じゃない?」とゾクっとしました。堺雅人さんの演技も相まって、乃木の二面性がとても興味深いです。コミカルとシリアスを行き来する様子は、まるで『ジョーカー 許されざる捜査官』でのダークヒーロー役や、半沢直樹の決め顔をセルフパロディしているようにも見えてニヤリとしてしまいました。
また、キャラクター同士の掛け合いも良かったです。乃木と野崎の凸凹バディ感は今後が楽しみになりましたし、薫先生が2人に振り回されつつもしっかり者なところも微笑ましい。ドラムの存在もシュールで、第1話ではセリフが機械音声のみという異色キャラでしたが、だからこそ強烈に印象に残りました。あの可愛らしい声がまさかベテラン声優の林原めぐみさんだとは…制作陣の遊び心に脱帽です。
良かった点を挙げればキリがないですが、強いて気になった点を言えば、謎が一気に多すぎるかなとも感じました。特に「VIVANTって結局何?」「テロリストは何者?」など視聴直後はポカンとしてしまい、消化不良に陥る人もいるかもしれません。それでも私は「うーん分からん!でも面白い!」とワクワクが勝りました。何より映像の迫力と物語のスケールで強引に引っ張っていく力が凄く、第1話だけで完全にこのドラマの虜になってしまいました。久々に「早く次が観たい!」と思わせてくれる連ドラです。大げさではなく、1話終了時点で「これ日本ドラマの歴史に残るかも?」なんて期待すら芽生えてしまいました。
考察・解説
第1話終了時点で、物語には多くの謎と伏線が散りばめられました。ここからはそれらを深掘りしつつ、考察を展開してみます。
●「VIVANT」の意味と謎のテロ組織
何と言っても最大の謎は、タイトルにもなっている「VIVANT(ヴィヴァン)」という言葉です。爆破犯のザイールは乃木を見て「お前がVIVANTか!?」と叫びましたが、乃木本人には全く身に覚えがない様子でした。このことから、“VIVANT”とは人物の名前ではなく組織や作戦名なのでは?とも考えられます。さらに第1話の終盤では、公安の野崎が「ヴィパンじゃなくてヴィヴァンじゃないですか?」と意味深な指摘をしています。実は英語で「VIVANT」を綴ると最後がTですが、発音はフランス語で「ヴィヴァン(生きている)」という意味になるとか。もしかすると劇中でも、“ヴィパン”という偽装名と“ヴィヴァン”という真名が鍵になるのかもしれません。テロ組織が自らを「パン(パン=仏語でパン、食べ物?)」と名乗り撹乱している可能性?うーん、想像が膨らみます。
さらにキャストリストを見ると、「テント」という組織の存在が示唆されています(役所広司さん演じるノゴーン・ベキはテントのリーダーとのこと)。テントとは何なのか?直訳すれば「テント=幕」ですが、秘密結社の暗号名のようにも聞こえます。第1話で乃木たちを襲ったのは現地警察でしたが、その裏で糸を引いていた黒幕がテントというテロ集団なのかもしれません。となるとザイールはテントの一員で、「VIVANT(ヴィヴァン)」はテントが恐れる存在 or 計画名という線が浮かびます。乃木が何も知らないのにテロリストから恨まれた理由も、「乃木憂助=VIVANTと勘違いされた」「乃木の家系が関係する」などいくつか推測できます。実際、乃木は幼少期に両親を亡くしていて母方の叔父(井上順さん演じる乃木寛道)に育てられたという設定があります。もしかすると乃木の父・乃木卓(演:林遣都さん/役所広司さん?)がテロ組織に関わっていた可能性も…?家族の過去が今の事件とリンクしているなら胸アツ展開です。
●乃木憂助の“別人格”とスペック
第1話で早くも視聴者の間で話題になったのが、乃木が時折見せる「裏の顔」、通称“F”と呼ばれる別人格の存在です。劇中では乃木が携帯で誰かと英語で話すシーンなどがあり、「ん?今の乃木さん雰囲気違くない?」と感じた方も多いのではないでしょうか。実は公式SNSによれば、ホテルで電話をする前に乃木(=F)が「大丈夫だよ」と独り言を呟く場面があり、これはドラムに仕掛けられた盗聴器を警戒する本来の乃木に対して、裏人格Fが安心させるために言った台詞だそうです。つまり乃木の中にはもう一人“F”という人物が潜んでいて、平凡を装う乃木をサポートしている?二重人格ものかスパイものか、とにかく一筋縄ではいかない設定です。堺雅人さんの表情や声色も微妙に変化しているので、第1話を見返すと「あ、ここFだったのかも」と気づく部分がありそうですね。
乃木の異常なまでのハイスペックにも注目です。砂漠でのサバイバルからカーチェイスまで乗り越え、さらには爆発に巻き込まれても軽傷(?)で済んでしまう強運とタフさ。おまけに英語もペラペラ、人脈も広くCIAに友人がいるなど只者ではありません。表向きは丸菱商事のエリート社員ですが、その実態は自衛隊や公安とは別の秘密部隊「別班」の一員という可能性がファンの間で指摘されています。実際、劇中で乃木の所属として「別班」の文字が登場しており、これは陸上自衛隊の特殊工作部隊(架空)を意味するとの情報も…。もし乃木が極秘任務を帯びたエージェントだとすれば、あの高スペックにも頷けますし、今回の誤送金事件も単なる偶然ではなく乃木自身が仕組んだ作戦なのでは?という大胆な仮説も成り立ちます。現に乃木は爆破事件のあと野崎に「俺たちは犯人じゃない」と強調していましたが、裏では別班として野崎をも欺いているような素振りも見せました。野崎には明かせない“国家の闇任務”を遂行している可能性、大いにありそうです。
●人物相関と隠れた伏線
第1話ではまだ顔見せ程度のキャラも多いですが、随所に伏線が仕込まれていました。例えば柚木薫が乃木に見せたある写真。砂漠で助けてくれた少女ジャミーンがかつて薫のおかげで病から救われたことを示すエピソードでしたが、同時に薫の過去や信念を表す伏線でもありました。薫は戦地医療で心に傷を負っているような描写がありましたが、ジャミーンとの絆が彼女を再び立ち上がらせる原動力になっているようです。命を救う者(薫)と命を奪う者(テロリスト)という対比も感じられ、今後薫が物語の鍵を握る存在になるかもしれません。
そして忘れてならないのが二宮和也さん演じるノコルの存在です。エンディングに一瞬出てきただけで強烈なインパクトを残したノコル。公式発表によれば彼はテントのナンバー2だとか。ということはノコル=敵側の重要人物である可能性大です。なぜ日本人である彼がテントにいるのか?乃木との因縁はあるのか?第1話では明かされませんでしたが、ネット上では早くも「ノコルは乃木の兄弟では?」「乃木の父・卓と関係が?」など盛んに推測されています。ちなみに役名の「ノコル」はモンゴル語で「裏切り者」という意味だそうで、ネーミングからして不穏ですね…。
このように『VIVANT』第1話は考察しがいのあるポイントだらけです。監督の福澤氏も「誰が敵で誰が味方か分からない作品になる」と語っており、登場人物のセリフ一つ、仕草一つにも注意深く伏線が隠されていそうです。私も1回目視聴時には理解が追いつかなかった部分が多々あったので、録画を見直して新たな発見をする作業がすっかり楽しくなってしまいました。この記事をご覧の皆さんも、ぜひ第1話を見直して自分なりの考察を巡らせてみてください!「実はあのシーンで●●が映っていた!」なんて発見があるかもしれませんよ。
視聴者の反応
初回放送後、SNS上でも『VIVANT』第1話は大きな話題となりました。ポジティブな反応とネガティブな反応、それぞれ主な声をまとめてみます。
ポジティブな声(好意的な反応)
- 「映像が映画レベル! 日本ドラマとは思えない砂漠の迫力シーンに圧倒された」
- 「堺雅人と阿部寛の最強タッグ最高!渋い2人の共演を待ってました」
- 「謎が多いけど考察が捗ってめちゃくちゃ面白い。何度も見返したくなる初回」
- 「ドラムの声って林原めぐみ!? 遊び心にニヤリ。キャラも可愛くてお気に入り」
- 「ラスト数秒の二宮和也サプライズ登場に鳥肌!続きが気になりすぎて寝られない」
ネガティブな声(否定的・批判的な反応)
- 「展開が詰め込みすぎて混乱…登場人物と用語が多くてついていけないかも」
- 「堺雅人さんの演技、ちょっと大袈裟すぎるように感じた。わざとらしく見える場面も」
- 「リアリティが無さすぎ?タクシーに置き去りとかご都合主義に思えてしまった」
- 「1話が長尺すぎて(約1時間30分)途中で少しだれた。もう少し情報小出しで良かったかも」
- 「期待しすぎたせいか思ったほどハマれなかった…。様子見だけど今後盛り上がる?」
以上のように、全体としては「スケールが凄い!」「キャスト最高!」といった絶賛の声が多数を占めていました。特にアクションシーンや豪華俳優陣の演技については「日本ドラマの新時代を感じる」といった前向きな評価が目立ちます。Twitterでも「#VIVANT考察」がトレンド入りし、早くも熱心なファンが細かい伏線探しを始めていました。堺雅人さんの怪演や二宮さん登場には「震えた!」「鳥肌!」という興奮のツイートが殺到し、初回からSNSは大盛り上がりだったようです。
一方で、否定的な意見もいくつか見受けられました。多かったのは「情報過多で難解」という声です。確かに初見では専門用語や組織名が次々出てくるので戸惑う気持ちも分かります。また演出面でも「偶然が都合良すぎる」「リアリティよりエンタメ優先」と感じた視聴者も一部いたようです。ただ、そうした人も「2話以降でもう少し様子を見る」というスタンスが多く、完全に離脱するというよりは期待ゆえの辛口コメントという印象でした。
興味深いのは、中には「1話ではピンと来なかったが見続けたらドハマリした」という視聴者もいることです。実際、ある方は「第1話終わりでは何が面白いのか全く分からなかった」が、第2話をなんとなく観たら続きが気になり、5話あたりでは「面白すぎて叫んだ」とまで言っています。こうした声からも、初回はあえて全貌を見せず視聴者をじらす作戦だったとも考えられますね。「よく分からないけどすごいものを見せられた…」というモヤモヤが逆に癖になる、そんな不思議な盛り上がり方をしているようです。
次回への期待
怒涛の展開で幕を開けた『VIVANT』。第1話の結末で乃木たちは何とか日本大使館に逃げ込みましたが、物語はまだ始まったばかりです。次回第2話では、この続きがどのように展開するのか非常に気になりますね。
まず一つの焦点は、乃木たちの冤罪が晴れるのかです。大使館の保護下に入ったとはいえ、バルカ警察からはテロ犯扱いのまま。野崎や日本大使館は乃木の無実を証明し、事件の真相を解明しなければなりません。予告映像によれば、第2話では日本の公安上層部も動き出し、乃木の身柄を巡って国際的な駆け引きがありそうです。薫先生も巻き込まれたままなので、彼女を含め4人でどう窮地を脱するかハラハラします。
そして「VIVANT」およびテロ組織「テント」の謎にも少しずつ光が当たっていくでしょう。野崎は乃木に「ヴィヴァンじゃないか?」と尋ねていましたが、乃木本人もそれを否定しませんでした。もしかすると乃木自身も心当たりがあり、隠していることがあるのかもしれません。次回以降、乃木が自らの素性や過去について少しずつ明かしていく展開に期待です。もしかしたら堺雅人さんの“裏の顔”がよりはっきり登場して、視聴者を驚かせてくれるかも?
さらに、第2話以降はいよいよ新キャラクターの登場も予定されています。初回ラストに顔を見せたノコル(二宮和也さん)はもちろん、第2話からは日本編として乃木の勤務先・丸菱商事の社内パートも描かれるとの情報があります。そこでは飯沼愛さん演じる新人社員・太田梨歩や、小日向文世さん演じる上司・長野部長なども登場するはず。彼らが誤送金事件の真犯人探しにどう関わるのか、新たな人間ドラマにも目が離せません。ネット上では「誤送金は内部犯の仕業では?」との声もあり、社内サスペンス的な面も帯びてきそうでワクワクしますね。
個人的に次回注目したいのは、乃木と野崎の関係の変化です。第1話ではお互い疑心暗鬼ながらも共闘しましたが、公安としては乃木にも何か秘密があると睨んでいるはず。野崎が乃木を日本に連行し取り調べる展開になるのか、それともバディ的信頼関係が芽生えるのか…?堺雅人さんと阿部寛さんの芝居合戦がますますヒートアップしそうで楽しみです。また、薫と乃木の間にも少し心の通うシーンがありましたので(砂漠でおでこをコツンと当てる場面など!)、過酷な状況下で育まれる絆やロマンスにも期待しています。
第2話は放送枠25分拡大とのことで、更なる大ボリュームで展開する予感。スタッフ曰く「2話でこのドラマの面白さが完全に分かるようになる」との声もあるようですから、次回を見れば第1話のモヤモヤもスッキリしそうです。何より、まだ姿を見せていない松坂桃李さんや林遣都さん、役所広司さんといった大物キャストが動き出すのも次回以降。誰が敵で誰が味方なのか、予断を許さない物語から今後も目が離せません!
配信情報・視聴方法
「まだ『VIVANT』を観ていない」「もう一度初回を見直したい!」という方のために、視聴方法をご案内します。
地上波放送:『VIVANT』は2023年7月期の日曜劇場枠で毎週日曜21時にTBS系列で放送されました。現在地上波での放送は終了していますが、話題沸騰により2023年末には特別一挙放送も行われています。続編も2026年に放送決定が発表されたため、再放送や特番が組まれる可能性も高いでしょう。
見逃し配信(無料):放送当時はTVerやTBS FREEで最新話の見逃し配信が1週間限定で行われていました。現在は期限が終了していますが、今後再放送に合わせて再度TVer配信されることも期待できます。TVerアプリで「VIVANT」を検索してみてください。
定額制動画配信サービス(サブスク):2025年6月現在、『VIVANT』全話はU-NEXTおよびNetflixで配信中です。特にU-NEXTでは31日間の無料トライアル期間があり、登録すれば『VIVANT』を全話見放題で視聴できます。さらにU-NEXT独占で、福澤監督の副音声解説付き「別版」(べっぱん)やスピンオフ映像も配信されており、ファンにはたまらない内容です。Netflixでも見放題配信がありますので、既に加入している方は「敵か味方か…」のあの壮大な物語をいつでも楽しめます。お好みのプラットフォームで視聴してください。
レンタル/購入:インターネット環境がなくても大丈夫。2024年にはDVD&Blu-ray BOX(全話ディレクターズカット版収録)が発売されました。映像特典も4時間超えとファン必携の内容です。TSUTAYAなどの宅配レンタル(TSUTAYA DISCAS)でも全話借りられるので、ディスク派の方はそちらも利用できます。また、AmazonプライムビデオやHuluでは現時点で配信は確認されていませんが、将来的にレンタル購入可能になる可能性もあります。最新の配信状況はシネマトゥデイなどの情報サイトでチェックしてください。
※配信情報は執筆時点のものです。サービスの提供状況は変更になる場合がありますので、各公式サイトで最新情報をご確認ください。
関連グッズ紹介
『VIVANT』の世界観をもっと楽しみたい方に向けて、関連グッズや書籍もいくつかご紹介します。ドラマの興奮そのままに、手元に置いて楽しめるアイテムが揃っていますよ。
① 公式ノベライズ本(上・下巻)
ドラマの脚本を基にした小説版『VIVANT』が上下巻で発売されています。映像では描かれなかった登場人物の心情描写や細かな設定も補完されており、「あのシーンにはこんな意味があったのか!」と新たな発見があります。文章でじっくり読み解くことで、ドラマの考察がさらに深まること間違いなしです。通勤通学のお供にもぜひ。オーディオブック版も配信中なので、耳で物語を追体験するのもおすすめです。
② オリジナル・サウンドトラックCD
千住明さんが手掛けた劇伴音楽を収録したOST(オリジナルサウンドトラック)も発売中です。メインテーマの荘厳なオーケストラから、緊迫のチェイスシーンを彩る曲、そして感動的なエンディング曲まで、あの名場面が音楽と共によみがえります。作業用BGMに流せば、自宅がまるでバルカ共和国の大使館…!?臨場感抜群のサントラでドラマの余韻に浸ってください。
③ Blu-ray/DVD-BOX (豪華特典付き)
先述の通り『VIVANT』は映像ソフト化もされています。Blu-ray BOXには全10話(ディレクターズカット版)に加え、メイキング映像や制作発表記者会見、未公開シーン集などファン垂涎の特典が盛り沢山です。特に福澤監督やキャスト陣の座談会はここでしか見られないレアトークとなっており、裏話を知ればもう一度本編を見返したくなるはず!パッケージにはスペシャルブックレットも封入されており、撮影現場の写真や美術設定資料など読み応え満点です。ちょっとお値段は張りますが、熱心なドラマファンなら“買い”のアイテムでしょう。期間限定生産との情報もあるので、お早めにチェックを。
④ コラボグッズ & その他
ドラマの人気に伴い、さまざまな関連グッズやコラボ商品も発売されています。例えば、作中に登場した赤飯(薫の故郷・島根県の名物)にちなみ、島根県とコラボした赤飯キットが商品化されたり、バルカロケ地ツアーが企画されたりとユニークな展開も。また、LINEスタンプにはドラムのボイス付きスタンプが登場し、「了解、ワカリマシタ!」など林原めぐみさんの名調子をいつでも聞けると話題です。さらに衣装&パネル展やファンミーティングも開催され、社会現象化した作品ならではの盛り上がりを見せました。
グッズではありませんが、2026年に続編ドラマの放送決定も公式発表されました。既に『VIVANT』ロスになっている方も、この発表で一気に希望が湧いてきましたね!続編までの間は、上記グッズや映像ソフトを楽しみながらじっくり考察を深めつつ待つのも一興です。
まとめ
第1話から度肝を抜くような展開が連発し、まさに「日本ドラマ史に残る超大作」の予感をひしひしと感じた『VIVANT』。砂漠の救出劇に始まり、爆破テロ、逃亡劇と、普通ならシーズン終盤にやりそうな山場を初回に全部盛り込んできた贅沢さに圧倒されました。笑いありスリルありでエンタメ性は満点、一方で数々の謎が散りばめられた重要な序章でもありました。個人的初回評価を★5段階で表すなら、文句なしの★5!「これを神回と言わずして何と呼ぶ!?」というレベルです。
特にラストのどんでん返し(まさかの大物俳優サプライズ出演)には鳥肌が立ち、第2話以降への期待値が爆上がりしました。物語的にも、誤送金事件の真相や“VIVANT”の意味、乃木の正体など気になるポイントだらけで、今後の日曜夜が待ち遠しい限りです。ネット上でも既に「考察班」が大活躍しており、週を追うごとに盛り上がりが増していきそうですね。今後も涙あり笑いありの展開が我々を待ち受けていることでしょう。
引き続き『VIVANT』を視聴決定!そして当レビュー記事も毎週更新予定ですので、ぜひ次回の第2話レビュー・考察記事もお楽しみに。きっと新たな発見と驚きを共有できるはずです。皆さんは第1話をご覧になってどう感じましたか? ぜひ感想や考察をコメント欄やSNSで教えてくださいね!一緒に『VIVANT』の世界を存分に語り合い、盛り上げていきましょう。そしてまだ本編を観ていない方も、この機会にぜひチェックしてみてください。この夏最大の冒険譚を見逃す手はありませんよ!📢✨