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(あらすじ・感想)『ウィッチウォッチ』第11巻をヨム!SKET DANCE登場でファン歓喜!笑いと伏線が詰まった最新巻を深読み

『ウィッチウォッチ』第11巻が発売されました!週刊少年ジャンプ連載中の本作は、魔女と使い魔たちのドタバタ学園コメディ…かと思いきや、シリアスな予言バトルも内包するユニークな漫画です。今回は篠原健太先生の過去作『SKET DANCE』とのサプライズコラボ回を収録し、発売前からSNSでも話題騒然。読者歴の長いファンは懐かしキャラの登場に大歓喜し、新規読者も笑いっぱなしの展開に引き込まれました。第11巻では笑いと驚きが満載で、物語の伏線もしっかり張られており、読後は「次はどうなるの!?」とワクワクが止まりません。この記事では、第11巻の見どころやストーリーを振り返りつつ、深い考察や感想を親しみやすい口調でお届けします。ネタバレは極力控えますので、未読の方も安心して読み進めてくださいね。それでは魔法いっぱいの最新巻、レビューと考察スタートです!

著者紹介:篠原健太さんについて

本作の著者は篠原健太さん。元サラリーマンという経歴からわずか2年で漫画家デビューを果たした異色の才能の持ち主です。代表作に週刊少年ジャンプの大人気コメディ『SKET DANCE(スケットダンス)』や、SFミステリー漫画『彼方のアストラ』があり、ギャグで爆笑させたかと思えば感動でホロリと泣かせる独特の作風で読者を魅了してきました。『SKET DANCE』では青春学園コメディを30巻以上連載しアニメ化も達成、続く『彼方のアストラ』ではガラッと作風を変えてSFサバイバルを描き、第51回星雲賞コミック部門を受賞するなど高い評価を得ています。篠原先生の作品には「笑い」と「涙」のギャップにやられるファンが多く、「次は何を見せてくれるのだろう?」と常にワクワクさせられるのが魅力です。

『ウィッチウォッチ』でもその持ち味は健在です。ラブコメとファンタジー、ギャグとバトルを自在に織り交ぜ、物語に深みとテンポの良さを両立させています。篠原先生自身も「ジャンプ漫画のジャンル全部を一作でやっちゃおう!」という意気込みで描いているとのことで、本作はまさに作者の集大成とも言えるでしょう。第11巻では自身の過去作キャラを登場させるという遊び心も発揮し、ファンを驚かせました。このようにサービス精神旺盛で読者を楽しませる篠原健太さんのクリエイターとしての魅力が、ウィッチウォッチにも存分に活かされています。

登場人物紹介(主要キャラと第11巻での見どころ)

  • 若月ニコ(わかつき ニコ) – 本作のヒロインで修行を終えたばかりのドジっ子魔女。明るく天真爛漫な性格で、魔法で人助けをすることを目指しています。幼馴染のモリヒトを「モイちゃん」と呼び慕い、使い魔として同居中。第11巻ではモリヒトの修行を手伝うため魔法《スピニチュア》で古文書の「作者」たちを召喚したり、時間加速魔法《クイックイック》をかけたりと大活躍。モリヒトとの初デートでは張り切る彼に寄り添い、計画通りにいかないハプニングも前向きに楽しむなど、彼女の優しさと成長が光ります。
  • 乙木守仁(おとぎ もりひと)/モリヒト – ニコの幼馴染にして鬼の末裔の高校生。生真面目でクールですが根は面倒見が良く、ニコを守るため日々奮闘しています。過去に力を暴走させたトラウマから自制的でしたが、ニコに危険が迫れば本気で守ろうとする頼もしさも持ち合わせます。第11巻では“災いの日”に備え、強敵ランに勝つための秘伝の奥義習得に挑戦。鬼艮闘術(きごんとうじゅつ)の極意書を解読するため、召喚された師匠たちから直接指南を受けました。修行ではニコの魔法によって時間が30倍速で流れる結界に入り込み、約90日間もの猛特訓を短期間で完了。修行後は体つきも筋肉隆々となり、髪も少し伸びて大人びた姿に成長。強敵との決戦に向けパワーアップしたモリヒトの勇姿が拝めます。また、終盤ではニコをデートに誘い、真面目すぎるプランニングで読者をクスリと笑わせつつも、彼の不器用な愛情表現にほっこりさせられます。
  • 風祭監志(かざまつり カンシ) – カラスの使い魔一族出身で天狗(カラス天狗)の力を持つ少年。自称「ワシ」と関西弁で喋るムードメーカーです。情に厚く誰とでも仲良くなれる性格で、ニコとは修行時代からの遊び仲間。借金を肩代わりしてもらった恩で彼女の使い魔兼ボディガードにもなっています。第11巻では冠婚葬祭のバイトを掛け持ちするドタバタエピソードに登場。結婚式からお葬式まで同日に引き受けてしまう無茶をする中で、SKET DANCEの懐かしキャラたち(ヤバ沢さんやキャプテン、エニグマンなど)が続々カメオ出演し、読者を驚かせました(詳細は後述)。カンシのバイト奮闘記は奇跡的な連鎖でトラブルを乗り切る展開になり、持ち前の明るさが災い転じて福となす痛快さを見せています。
  • 真神圭護(まがみ ケイゴ) – ニコたちのクラスメイトで、自称サブカル男子。もともと人間でしたが、先祖返りで狼男(オオカミ男)の血が目覚めた特殊体質です。普段は飄々としたオタク気質ですが、内に“ウルフ”と呼ばれる裏人格を宿しています。満月では変身しない代わりに、三日月状のものを見ると凶暴な狼人格「ウルフ」が表に出るというユニークな設定です。第11巻ではその設定を活かしたケイゴ&ウルフとネムの動物園デート回が描かれました。ネムから「月に一度ウルフを自由にしてあげる」という約束で誘われたケイゴですが、実際には自分ではなく体内のウルフが目当てと知りショックを受ける羽目に。とはいえケイゴ自身もネムに好意を抱いており、ウルフと自分のどちらが選ばれるのか複雑な三角関係にドキドキです。普段はコメディリリーフ的なケイゴですが、この巻では少し切ない表情ものぞかせ、物語にラブコメ的なスパイスを加えています。
  • 宮尾音夢(みやお ネム) – 隣町に暮らす良家の令嬢魔女で、ニコたちの友人。変身魔法が得意な「変身の魔女」で、黒猫の姿に変わることができます。最初は猫の姿でモリヒトに撫でられたいがため乙木家に通っていたお茶目さんですが、黒魔女の陰謀を目撃したことで正体を明かし協力者になりました。ネムは強い使い魔(=頼りになる男性)に憧れており、当初モリヒトを自分の使い魔にスカウトしようとしていた経緯も。その彼女が第11巻ではケイゴ(とウルフ)をデートに誘うという大胆行動に!月夜の動物園でウルフを解放するためとはいえ、ケイゴにとっては想い人とのお出かけ。ネム自身もケイゴに少なからず好意を寄せているようで、二人+一匹(?)の関係がどう進展するのか見逃せません。恥ずかしがり屋だけどハイテンションなネムのキャラクター性がよく出たエピソードで、コミカルながら胸キュンな場面もありました。
  • 鬼塚一愛(おにづか ヒメ)/ヒメコ – 篠原先生の前作『SKET DANCE』のヒロイン。今回は特別ゲストとして、大人になったヒメコが臨時教師としてニコたちのクラス(翌檜高校1年3組)に赴任してきます。金髪にジャージ姿がトレードマークだった元不良少女も、教師として登場する姿に往年のファンは歓喜!持ち前の明るさと面倒見の良さで生徒たちとすぐ打ち解け、ニコとモリヒトが魔女&鬼だと知っても驚きつつ「自分たち(スケット団)と同じように人助けしているんだね」と快く応援してくれます。第11巻では、不登校になっている生徒・三木梢の問題を解決すべく、謎の暗号が書かれた校内の垂れ幕事件にヒメコが奮闘。あの「スケット団」の副部長魂は今も健在で、生徒のために奔走する姿に胸が熱くなります。さらに彼女は旧友に暗号解読の助っ人を依頼し…。ヒメコの登場はまさにセルフコラボの目玉で、本編に自然に溶け込んだ形で登場する様子はファンにとってたまらないサプライズでした。
  • 藤崎佑助(ふじさき ゆうすけ)/ボッスン & 笛吹和義(うすい かずよし)/スイッチ – 『SKET DANCE』の主人公ボッスンと頭脳担当スイッチも、ヒメコとともに大人になった姿で登場します。ボッスン(ボス猿の意)は臨時教師となったヒメコから暗号事件の相談を受け、遠隔ながら持ち前の推理力で犯人と暗号の意味を見事に解明。スイッチ(PCボイスで会話するオタク少年だった彼)は成長してもしっかり者のまま、ボッスンをサポートします。3人が再集結して肩を組むシーンでは「昔とノリが変わってなくて安心した」「青春の続きを見せてくれてありがとう…」とファンから感動の声が上がりました。『ウィッチウォッチ』世界に溶け込んだスケット団メンバーは、本編キャラとも自然に交流し、新旧ファン共にニヤリとできる名シーンを演出しています。

※以上の他にも個性豊かなキャラクターが多数登場しますが、第11巻で特に活躍する人物を中心に紹介しました。

あらすじ

第11巻は、物語全体の大きな節目に向けて準備を進めつつも、エピソードごとに笑いあり胸キュンありの内容盛りだくさんな構成です。以下、収録エピソード順に概要を追っていきましょう。

  • モリヒト、秘技習得の修行へ! 鬼の末裔であるモリヒトは、近づく「災いの日」に現れる強敵・大嶽ランに備え、鬼一族秘伝の奥義を会得すべく修行に挑みます。しかし極意書(奥義書)は古代鬼の言葉で書かれており内容が理解不能…。そこでニコが編み出した解決策が、本の著者を召喚する魔法《スピニチュア》!なんとニコは極意書の著者たちを次々と魔法で呼び出し、モリヒトに直接指南してもらうという荒技に出ます。現れた師匠は伝説級の鬼たち4人。彼らから「奥義習得には90日かかる」と告げられ焦るモリヒトでしたが、ここで再びニコの魔法が活躍。今度は時間を加速させる《クイックイック》を使用し、自宅を丸ごと時間の流れが30倍速い修行場に変えてしまいます。かくしてモリヒトは師匠陣と“30倍の濃密時間”で猛特訓!さながら『ドラゴンボール』の「精神と時の部屋」で修行するような展開に、読者もワクワクです。修行を終えたモリヒトは一回り逞しく成長し、新たな奥義(技名はお菓子のようなユニークな名前でしたが…)の力を手にします。果たしてその威力はいかに?本編で披露される日を楽しみに待ちたいところです。
  • 奇跡の連鎖!カンシの冠婚葬祭バイト ニコたちの友人であるカンシは、なんと結婚式と葬式のアルバイトを同じ日に掛け持ちするハプニングに巻き込まれます。おめでたい場と悲しい場をダブルブッキングするドタバタ展開に、一歩間違えば大惨事…と思いきや、カンシの人柄ゆえか次々と奇跡の連鎖が起こり、なんとか場を収めてしまうのです。このエピソードでは、実は背景で『SKET DANCE』のキャラクターが大量登場していました。結婚式場の司会者として謎の男エニグマンが現れたり、葬儀場の参列者にヤバ沢さん(「〜だべ」口調が特徴のあの子)がいたり…と、篠原先生の遊び心が全開。極めつけは式場スタッフに「キャプテン」こと浅雛菊乃(スケット団のサブキャラで生徒会長)が顔を出すサービスぶりで、気づいたファンは大興奮でした。「同じ作者の前作キャラがこんな形で!?」と二度見必至のニヤリ要素を散りばめつつ、物語自体はカンシの奮闘が奇跡を呼ぶ痛快コメディとしてしっかり楽しめる内容です。ラストは何とか全てが丸く収まり、カンシも安堵。読後には「持ち前の明るさでピンチも乗り切るなんて、カンシらしい!」と思わず笑顔になること請け合いです。
  • ヒメコ先生参上!謎の暗号事件を解決せよ 担任教師の入院で空席となった翌檜高校1年3組に、臨時担任としてやって来たのはヒメコ先生!スケット団の元ヒロイン・鬼塚一愛が12年の時を経て教師となり、ニコやモリヒトのクラスを受け持つ展開に、作中の生徒たち以上に読者が驚きました。ヒメコは持ち前の明るさですぐクラスに溶け込みますが、不在の生徒・三木梢(みき こずえ)のことを心配します。実は三木さんは文化祭準備中のSNS投稿が炎上してクラス企画が中止になった責任を感じ、不登校になっていたのです。ヒメコは放っておけず、生徒たちと三木さんをなんとか繋ごうと奮闘。そんな中、ある朝登校すると校舎に謎の暗号が書かれた巨大な垂れ幕がかけられているのを発見します。暗号は記号だらけの不思議な文章。ヒメコは「何か訴えたいことがある人物のメッセージでは?」と推理し、解読のためとある人物に助けを求めるのでした。そう、彼女が連絡したのはスケット団のリーダーボッスン(藤崎佑助)!現場には来ませんが、メール越しのやり取りで状況を伝え、ボッスンが持ち前の推理力で見事に暗号の謎を解いてみせます。暗号の正体はネタバレになるので伏せますが、これにより三木さんの本当の想いがクラスメイトに伝わり、皆で誤解を解くことに成功。三木さんは再び学校へ来る勇気を取り戻します。事件解決後、ヒメコが「人助けできてよかった」と微笑む姿はまさに先生そのもの。教え子たちに慕われ、「また会いにきますね!」とクラスを後にするヒメコ先生に、生徒も読者も拍手を送りたくなる心温まる結末でした。懐かしのスケット団トリオ(ボッスン・ヒメコ・スイッチ)が揃い踏みするコラボ回でもあり、当時のファンには感涙もののエピソードです。
  • ケイゴ&ウルフとネムの月夜の動物園デート お次は一転してラブコメ色の強いお話。ネムがケイゴを誘い、夜の動物園へ二人でお出かけすることになります。実はこの裏にはネムの密かな目的が…。彼女は「月に一度、ウルフを解放する」というミッションを抱えており、ケイゴ=ウルフを安全に変身させてあげるため人気の少ない動物園へ連れ出したのでした。ネムにとってはウルフの暴走を防ぐ交換条件とはいえ、大好きなケイゴとのデートには違いありません。誘われたケイゴも内心舞い上がりますが、現地でウルフ人格にチェンジさせられ、自分の記憶がない間にネムとウルフが楽しそうに過ごしていたと知ってしょんぼり…。「せっかく二人きりだと思ったのに、自分じゃなくウルフが目的だったなんて!」とケイゴが落ち込む様子はちょっと気の毒ですが、読者的にはコミカルでクスッと笑えるポイントです。一方ネムも、ケイゴに申し訳ないと思いつつウルフとも仲良くしたいという複雑な乙女心を抱えており、三角関係ならぬ“二重人格関係”の行方にドキドキさせられます。結局デートは不思議な三者会談のようになりましたが、ネムはケイゴに「今日はありがとう、また遊んでね」と優しくフォロー。ケイゴも「次こそは自分主体で…!」と密かにリベンジを誓ったとか誓わないとか。恋のすれ違いと少し切ないギャグが融合したこの回は、ネムとケイゴの距離感がぐっと近づいたようにも見える注目エピソードでした。
  • ニコとモリヒト、初めてのデート 第11巻のラストを飾るのは、多くの読者がお待ちかね!ニコとモリヒトのデート回です。これまで“護衛対象と使い魔”という関係に徹してきたモリヒトですが、ついに意を決してニコをデートに誘います。行き先は水族館やプラネタリウムなど定番スポット。モリヒトは几帳面にデート計画のしおりまで作成し、万全の準備で当日に臨みました。ところが蓋を開けてみれば、電車遅延で予約していた水族館の時間に遅れたり、急な雨でプラネタリウムが休館になったりと計画通りにいかないハプニング続出!モリヒトは「せっかく綿密に立てたプランが…」と落胆します。しかしそんな彼にニコは笑顔でこう告げるのです。「私はモリヒトの好きなものを色々知れて、すごく嬉しかったよ」。そう、デートプランが崩れても、一緒に過ごせた時間こそ大切だとニコは悟っていたのです。ニコの神対応にモリヒトも救われ、最後は雨上がりの夜空に満天の星が広がる天然のプラネタリウムがお二人を祝福!星空を見上げて「計画通り(笑)」と冗談めかして締めるラストシーンは、おしゃれで心温まる名エンディングでした。ニコの健気さとモリヒトの不器用な優しさが際立つこのデート回に、読者からは「尊すぎる…!」との声が噴出。モリヒトも今回ばかりは護衛云々ではなく一人の男の子としてニコと向き合った様子で、二人の距離がぐっと縮まったことを感じさせます。まさに甘酸っぱい青春ラブコメの極みであり、第11巻の締めくくりに相応しいエピソードでした。

以上、第11巻のエピソード概要でした。笑いとサービス精神に溢れつつ、着実に物語の下地も作られた盛り沢山な内容だったのがお分かりいただけたでしょうか?

感想

第11巻を読み終えてまず感じたのは、「篠原先生、本当にやりたい放題やってくれる!」という嬉しい驚きです。良い意味で予想を裏切られました。物語の軸としては“災いの日”に向けた準備期間のはずが、この巻ではシリアス展開は小休止してギャグとコラボとラブコメの大盤振る舞い。【笑い】【驚き】【キュン】の三拍子がこれでもかと詰め込まれていて、ページをめくる手が止まりませんでした。

中でもやはり衝撃だったのは『SKET DANCE』セルフコラボのエピソードです。私はスケットダンス世代ど真ん中ということもあり、ヒメコたちが登場したシーンでは思わず声にならない叫びが…!ヒメコ先生が「ボッスン来たで!」とスマホ片手にニヤリとする場面なんて、当時の連載をリアルタイムで追っていた身からすると感無量でした。篠原先生はファン心理をわかり尽くしているなあと痛感します。ボッスンやスイッチまで出てくるなんてサービス精神が凄すぎる…!しかも単なるお遊び cameo ではなく、ちゃんとニコたちの問題解決に絡めて自然に登場させるストーリー運びも見事でした。スケット団らしい謎解きと人助けが描かれて、当時の雰囲気そのままに「懐かしキャラのその後」を垣間見せてくれたのも嬉しかったですね。「あの3人、今も変わらず元気でやってるんだ」と勝手に同窓会気分になってしまいました。Twitter上でも「青春が蘇った」「篠原先生ありがとう」といった声が多く、私も完全に同意です。同時に、『SKET DANCE』未読の方でもヒメコ先生の奮闘劇として楽しめる構成になっていたので、「知らないキャラが出てきて置いてけぼり…」という感じにはならずに済んでいたのも良かったです。

笑いの面では、モリヒトの修行編カンシのバイト騒動も相当キレキレでした。特に修行パートで旧キャラ総登場の師匠たちが現れたり、《クイックイック》魔法で一気に時間を進めたりと、少年マンガ王道の修業ネタをギャグで包むセンスはさすが篠原先生!修行後のモリヒトが筋肉ムキムキ&髪ボサボサになっているシーンでは思わず吹き出しました。ドラ〇ンボールの精神と時の部屋オマージュにもニヤリ。ギャグ回かと思わせて後にちゃんと伏線として効いてくるあたり(モリヒトがここで得た奥義が本番でどう活きるのか)、読んでいてワクワクが止まりません。「5巻で出てきたあの魔法がここで役立つの!?」という伏線回収も見事で、細かい部分まで計算されている印象です。

一方、ラブコメ要素も第11巻では大充実でした。ネム・ケイゴ・ウルフの三角関係(?)エピソードは、終始クスクス笑いながらもケイゴの片想いにちょっと切なくなったりして、不思議な感情を味わいました。ウルフ人格にジェラシー感じちゃうケイゴが健気で可愛い…(笑)。ネムもネムで「ケイゴもウルフもどっちも大事」みたいな贅沢なお悩みを抱えていて、なんともシュールな三角関係ですよね。この設定を思いつく発想力に脱帽です。そして極めつけはニコモリの初デート!いや~もう読んでる間ずっとニヤニヤが止まりませんでした。「モイちゃん」ことモリヒトが緊張しすぎて行程を詰め込みまくるあたり、真面目男子の不器用ラブが炸裂していて愛おしい限りです。結局プラン崩壊しちゃって落ち込む彼に、ニコが優しく「一緒にいられて嬉しかった」とフォローするシーンでは、こちらまで胸がじーんと温かくなりました。ニコちゃんマジ天使…。ニコは終始ニコニコ楽しそうで、モリヒトの新たな一面を知れてむしろ良かったんだと言ってのける懐の深さ!彼女の成長も感じられましたし、二人の距離が縮まった記念すべき回になったのではないでしょうか。モリヒトも最後には吹っ切れた笑顔を見せてくれて、あんな爽やかに笑う彼はレアなので貴重です(笑)。ほんのり両片想いな二人の関係がどう進んでいくのか、読者としてもニヤニヤ見守りたくなります。

全体を通して、第11巻は「サービス精神てんこ盛りの神回集」と言える内容でした。シリアスなメインストーリーは一旦お休みしつつも、むしろそれが良かった!物語の合間にこれだけ笑えてドキドキできる日常回を挟んでくれると、作品世界がより好きになりますし、キャラクターたちへの愛着も深まります。それでいて次に向けた伏線やパワーアップイベントはしっかり消化しているので、充実感も抜群です。「笑えるだけでなく、いよいよストーリーに深みが増してきた」と感じる読者も多いようで、私も同感でした。強いて気になった点を挙げるとすれば、「ランとの対決はもう少し先か~、早く続き読みたい!」という焦れったさくらいでしょうか。しかしこれは贅沢な悩みですね。むしろ盛り上がり前の助走期間として、これだけ楽しませてくれる篠原先生に感謝です。

考察・解説

第11巻の内容から、物語上のポイントや隠れたテーマについて少し深掘りしてみましょう。ギャグやコラボに目が行きがちですが、実は今後に繋がる伏線や興味深い設定がいくつも散りばめられていました。

まず注目したいのは、モリヒトの修行とランの存在についてです。ラン(大嶽嵐)というキャラクターは鬼の一族で伝説的な「流浪の鬼」と称される少年とされています。彼がなぜモリヒトたちの敵となったのか、詳しい背景はまだ描かれていません。しかし第10巻までの流れから察するに、ランは“黒魔女側”に与している可能性があります。黒魔女陣営がニコの「千の魔女」としての力を狙っていることは既に語られており、災いの日に動く黒幕の刺客の一人がランなのでは、と推測できます。モリヒトの父親とランの父・虎落(もがり)が旧知であることも示唆されており、鬼一族内の確執やドラマが潜んでいそうです。今回、虎落が師匠の一人として召喚されましたが、自分の息子(ラン)がターゲットだとは知らないままモリヒトに協力していました。もしこの事実を虎落が知ったらどうなるのか…なんてハラハラする要素も秘められていますね。ランとの決戦は次巻以降の山場になるはずなので、モリヒトが会得した新奥義(“鬼艮闘術最終奥義”)がどのように炸裂するのか期待大です。技の名前が妙に可愛らしかったりするのも気になります(笑)。篠原先生は強敵とのバトルであってもギャグを忘れない方なので、シリアスと笑いがどうブレンドされるか楽しみですね。

次に、『SKET DANCE』コラボ回の意義について考えてみましょう。ただ懐かしいだけでなく、物語上もしっかり意味があったように思います。ヒメコたちスケット団は、元作品では「困っている人を助ける」のが信条の学園生活支援部でした。このテーマは『ウィッチウォッチ』にも通じています。ニコとモリヒトがクラスメイトの悩みを魔法で解決したり、「魔女のお悩み相談」を始めたりしている流れは、まさにスケット団の活動と重なります。篠原先生は自身の作品世界を繋げることで、「人助け」という一貫したテーマを再確認させたのではないでしょうか。ヒメコがニコたちの力(魔女と鬼であること)を知って「私たちと同じように人の役に立ってるんやね」と理解を示すシーンは、旧作ファンには胸熱でしたし、新規読者にはニコたちの行動原理を改めて説明する役割も果たしました。「ヒメコ先生」という第三者の目線を通すことで、ニコとモリヒトの成長や絆が客観的に描かれたのが良かったです。また、暗号事件そのものも興味深かったですね。垂れ幕の暗号は詳細伏せますが、現代のSNS炎上問題を絡めた内容で、ネット社会の怖さと向き合う展開でした。そこにアナログな謎解き役のボッスンを投入するセンスが見事で、デジタルとアナログの対比も感じられました。暗号解読のプロが中年(?)になっても健在という描写に、「時代は流れても本質は変わらない」みたいなメッセージすら感じてしまったのは考えすぎでしょうか(笑)。いずれにせよ、このセルフコラボは単なるファンサービス以上の意味を持って物語に溶け込んでおり、篠原先生の構成力に唸らされました。

ラブコメ展開の考察としては、やはりニコとモリヒト、ネムとケイゴ(ウルフ)の関係性でしょう。まずニコとモリヒトについては、第11巻のデート回でお互いを異性として強く意識し始めたのではと推察できます。もともとニコはモリヒトに淡い恋心を抱いていましたが、モリヒトは「特別な感情は任務の妨げになる」と自分に言い聞かせて封印していた節があります。しかし今回、自らデートに誘ったことでモリヒトの中にも恋愛感情が芽生えていることが明確になりました。「護衛対象として大切」から「一人の女の子として大切」へと認識が変わりつつあるのかな、とニヤニヤしてしまいます。ニコもニコで、デート中は終始楽しそうで、モリヒトへの好意がさらに深まったように感じました。手作りのしおりを宝物みたいに抱えてるニコが目に浮かぶようです。今後、物語がシリアス方面に動いていっても、この二人の恋模様が読者の癒やしになりそうですね。

一方、ネム・ケイゴ・ウルフの三者関係は非常にユニークで考察のしがいがあります。ウルフ人格がケイゴ本人とは別人格である以上、ネムにとっては「一人の少年の中に好きな人が二人いる」ような状況です。ネムがウルフを解放する条件を飲んだ背景には、実はウルフだけがネムの猫変身を知っているという秘密の取り引きがあります。お互い秘密を共有する仲とも言え、ネムとウルフの間には奇妙な信頼関係が成り立っているようです。そのためネムはケイゴに対して少し後ろめたさを感じている。デート中のネムの表情からは「ケイゴに申し訳ない」という思いと、「でもウルフも放っておけない」という葛藤が読み取れました。ケイゴもケイゴで、自分の中のウルフに嫉妬しているのだから複雑です(笑)。この三角関係(というか一種の内面の分裂)は、「人には表と裏の顔がある」ことのメタファーにも思えます。ケイゴは普段飄々としていますが、内心では野性的で荒々しい衝動(ウルフ)を抱えている。その両面込みで彼を受け入れるのがネムの役割になるのかもしれません。恋の行方としては、ネムは最終的にはケイゴ本人を選ぶのではないかな…と個人的には予想しています。ウルフはあくまで人格の一部なので、「あなたもウルフも含めて真神圭護が好き」とネムが言ってくれる日が来たら最高にロマンチックですよね。もっとも、篠原先生のことですから一筋縄ではいかない展開もありえます。例えばウルフ人格が自立して実体化しちゃうとか?(魔法世界なら無くはない…?)なんて妄想も広がります。この辺り、読者間でも「ネムはどっちを選ぶのか」「ウルフはネムのことどう思ってるのか」など議論が盛り上がっているようです。

最後に触れておきたいのは、作品全体のテーマと今後の伏線です。『ウィッチウォッチ』は当初ゆるいコメディとして始まりましたが、中盤から「白魔女 vs 黒魔女」「ニコに迫る災い」といったシリアスな軸が明確になり、物語に深みが出てきました。第11巻時点でも災いの日はまだ訪れていませんが、だからこそ静かな緊張感が底流にあります。ニコたちが平和に日常を過ごして笑っている裏で、確実に不穏な影が迫っている。この巻ではそれを直接描かず、むしろ「2周年記念コラボ」でお祭り的に盛り上げました。しかし私は、この楽しさこそが嵐の前の静けさではないかとも感じています。実際、篠原先生の前作『SKET DANCE』でも、文化祭の大盛り上がり回の後にシリアスな核心エピソードが来る…なんて構成がありました。読者を一旦笑顔にしてから一気に泣かせにくるのが得意な作家さんですから、油断は禁物です(笑)。すでに黒幕格の黒魔女や、ニコの秘められた力「千の魔女」の謎など、回収すべき伏線は多々あります。第11巻でモリヒトが力をつけ、仲間たちとの絆もより強固になったことで、いよいよクライマックスに向けた準備は整った印象です。次巻以降、物語が大きく動く予感がひしひしとしますね。

また、メタ的な視点になりますが、本作のテレビアニメ化が2025年に決定したことも考察ポイントです。アニメ化に際してどこまでストーリーを描くかは不明ですが、第11巻のスケットダンスコラボ回などはアニメ映えしそうな名場面です。SNS映えする構成を狙っているとの本作ですが、アニメになればTwitterなどでさらに話題になること間違いなしでしょう。もしかするとアニメ放送時期に合わせてまたスケット団が登場…なんて展開もあるかも? と勝手に期待しています。篠原先生なら3周年記念や4周年記念で再びセルフコラボを仕掛けてくれそうです。

総じて、第11巻はエンタメ性と物語性のバランスが非常に巧みで、深読みすればするほど「よく練られているなあ」と感心させられる内容でした。ギャグの陰に隠れた伏線や、コラボに込められたメッセージなど、細部まで楽しめるのは篠原作品ならでは。今後ますます物語が佳境に向かう中で、第11巻のこの“充電期間”がどう活きてくるのか、引き続き注目していきたいと思います。

読者の反応

第11巻の発売後、SNSや書評サイトでも大いに盛り上がりを見せました。特にスケットダンスコラボに対する反響は凄まじく、当時のジャンプ読者から感涙の声が多数上がっています。一方で「ギャグ多めで本筋動かず?」と感じた向きも一部ありました。ここでは、代表的なポジティブな反応ネガティブな反応をそれぞれ紹介し、その傾向をまとめます。

ポジティブな反応(好評) 🟢

  • ヒメコ先生登場に感激! 大好きなスケダンキャラがまた見られるなんて篠原先生ありがとう…」
  • ボッスン来たー!! 3人が肩組むシーンで涙腺崩壊。青春の続きを見せてくれてありがとう」
  • 「今回は終始笑いっぱなし!修行パートもデート回もギャグキレキレで面白すぎた」
  • ニコとモリヒトのデート尊すぎて語彙力消失…。モイちゃん不器用可愛いしニコちゃん天使!」
  • 「ネムとケイゴ&ウルフの話、ラブコメ展開最高!切な可愛くてニヤニヤしたし、ケイゴ頑張れ!」

ネガティブな反応(賛否両論・批判) 🔴

  • 本筋が進まなくて物足りない… 災いの日の伏線早く回収してほしい派としては少しヤキモキ」
  • 「スケットダンス読んでないから、コラボの凄さがピンと来なかった。キャラ知らない人は置いてけぼりかも?」
  • ギャグ多めで軽い雰囲気だったので、もっとシリアス展開期待してた自分にはイマイチ刺さらず…」
  • 「キャラが増えて誰が誰か混乱した。スケット団とか急に出てきてビックリ(懐かしい人には嬉しいんだろうけど)」
  • 次巻への引きが強くてモヤモヤ…。いいところで『続く』だったので早く続刊読みたい!」

総じて、第11巻はポジティブな評価が圧倒的でした。特に目立ったのが「スケットダンスコラボ最高!」という声で、当時リアルタイムでジャンプを読んでいた30代前後のファンを中心に「懐かしすぎて泣いた」「篠原先生に感謝!」といった投稿が相次ぎました。また、「デート回尊い」「笑いすぎてお腹痛い」といった感想からも分かるように、ギャグ&ラブコメ回として存分に楽しんだ読者が多かったようです。ニコモリ派・ネムケイ派などカップリング推しのファンも大歓喜で、「この巻は尊みが深い…」といったネットスラング交じりの称賛も散見されました。

一方でわずかながらネガティブ意見も見られ、「もっとストーリーを進めてほしかった」という要望がありました。確かに第11巻はメインプロットの直接的進行こそありませんでしたが、その点を“寄り道が長い”と感じた方もいたようです。また、コラボ回に関して「スケットダンス未読だと感動が伝わりにくい」という指摘もありました。ただ、そのような意見を持つ方でも「でも十分楽しめた」「これを機にスケットダンス読もうかな」と前向きに捉えているケースが多く、作品全体の評価を下げるほどの批判は見当たりませんでした。

むしろ、「ギャグとシリアスのバランスがちょうど良く、中弛みしない」という声や「最近のジャンプで一番安心して読める安定感」という評価も多く、読者満足度は非常に高い巻だったと言えます。連載当時もTwitterのトレンドに「ウィッチウォッチ」「スケットダンス」が入るなど話題沸騰で、ファン同士の考察も活発でした。

ポジティブ・ネガティブ双方の意見を踏まえると、第11巻はファンサービス満点の内容で大多数の読者を喜ばせつつ、一部ではストーリー停滞を心配する声もあったという状況です。ただ、「次巻への期待」に関しては皆一様に大きく、否定的な意見を述べた方も「早く続きが読みたい!」と結局作品に引き込まれている様子でした。総合すると、第11巻は概ね大好評で、「ウィッチウォッチってやっぱ面白い!」というファンの信頼をさらに強固にしたエピソード集だったと言えるでしょう。

次回への期待

怒涛の展開となった第11巻を経て、ファンとしては「次の第12巻、いったいどうなっちゃうの!?」と期待が高まるばかりです。ここでは、第11巻の結末を受けての次巻(第12巻)への展望や、今後の物語の注目ポイントを考えてみます。

まず何と言っても、大嶽ランとの対決が目前に迫っていると考えられます。モリヒトが奥義を身につけ準備万端となった今、災いの日に動くであろう黒魔女側の刺客・ランとの戦いは避けられないでしょう。次巻ではいよいよランVSモリヒトの本格バトルが描かれる可能性が高く、ここはシリーズ随一の盛り上がりになる予感がします。特にモリヒトの新奥義がどれほどの威力を発揮するのか、ランの恐るべき力とは何なのか、といった見どころにワクワクが止まりません。師匠たちから伝授された技の数々(お菓子みたいな名前のアレやコレ)が実戦投入される瞬間を早く見たいですね。「90日修行した成果を見せる時!」とモリヒトが覚悟を決める熱い展開を期待しています。

また、黒魔女側の動向もそろそろ明らかになるのではないでしょうか。未だ正体不明の黒幕黒魔女や、「災いの日」に何が起こるのかなど、謎は山積みです。第11巻ではそれらに直接触れる場面はありませんでしたが、水面下では確実に何かが動いているはず。ニコの持つ「千年に一人の白魔女」の魔力を狙う黒魔女たちが本格的に暗躍し始めるタイミングとして、次巻以降がちょうど良さそうです。例えば、新たな敵キャラや黒魔女陣営の切り札が登場するかもしれません。実は公式の次巻予告によれば、第12巻では“天才科学者”なるキャラクターが現れるという情報も…(どうやらモリヒトの身にかけられた呪いを解く作戦に関わるようです)。ファンタジー世界にあえて科学者キャラを投入してくるあたり、篠原先生らしい意表を突く展開で興味深いですね。魔法×科学のコラボレーションで、モリヒトの鬼の呪いにアプローチするようなエピソードになりそうでワクワクします。

そして個人的に注目したいのは、キャラクターたちの関係性の進展です。第11巻でグッと距離が縮まったニコとモリヒトが、この先どうなるのか。今回のデートで両想いムードが高まりましたが、肝心の二人はまだ告白も何もしていません。このまま恋人同士に…なんて簡単にはいかないでしょうが、周囲がその気持ちに気づいて応援するようなエピソードがあるかもしれません。カンシやケイゴあたりがニヤニヤ冷やかしたりして?想像すると微笑ましいですね。一方のネム・ケイゴ・ウルフトリオも、あの微妙な三角関係の続きが気になります。ネムはデート回でかなり積極的に動きましたが、ケイゴは内心ショックを受けたまま。次巻ではケイゴが奮起して男を見せる展開なんかがあったら胸アツです!ウルフ人格との付き合い方にも変化があるかもしれません。例えば月に一度ではなく、ケイゴが自分の意思でウルフをコントロールできるようになる…なんて成長が描かれたらアツいですよね。それが黒魔女との戦いにも役立ったりしたら最高に燃えます。

加えて、第11巻では描かれなかった他の仲間たちの活躍にも期待です。例えばカラス天狗のカンシや、移動魔女のモモチ、小学生召喚士のチャミーなど個性的なメンバーが乙木家には集っています。彼らが総力戦で黒魔女に挑む展開になれば、まさにオールスター集合で胸が熱くなること必至でしょう。カンシの風使い能力や、ケイゴ(ウルフ)の戦闘力、ネムの変身魔法など、それぞれの能力を活かしたチーム戦が繰り広げられるのでは…と今から妄想が止まりません。篠原先生のことですから、シリアスな戦闘の中にも笑いや感動を織り交ぜ、読者の心を揺さぶってくることでしょう。

さらにメタなお話ですが、アニメ化が決定していることもあり、原作はますます盛り上がっていくはずです。アニメ放送中に「原作でも重大展開!」なんてことになれば話題性抜群。第12巻は2024年初頭に発売されたのでしょうか、その頃にはアニメの制作情報も出揃っていた頃。もしかするとアニメ化を意識した新展開や新キャラ投入があったかもしれません。天才科学者の登場なんて、映像化したら面白そうですしね。原作とアニメが相乗効果で盛り上がる展開も期待できます。

最後に一ファンとしての勝手な希望を言えば、またスケット団の再登場もワンチャン…?(笑)。今回2周年記念で姿を見せてくれましたが、ファンとしては3周年、4周年と定期的にOB訪問してほしい気持ちがあります。ヒメコ先生がまた学校に遊びに来てくれたり、ボッスンたちが進路相談に乗ってくれる回とかあったら楽しそうですよね。もっとも、本筋が佳境なら難しいかもしれませんが…。

いずれにせよ、次巻への期待値はMAXです。篠原先生はきっと我々読者の斜め上を行くアイディアで驚かせてくれるでしょう。笑いもバトルも恋も謎解きも、すべてが融合したこの物語が次にどんな顔を見せてくれるのか、今から待ち遠しくてたまりません!第12巻ではどんな魔法とドラマが待ち受けているのか、引き続き目が離せませんね。

関連グッズ紹介

『ウィッチウォッチ』の世界をもっと楽しみたい読者のために、作品に関連するグッズや書籍をご紹介します。お気に入りのキャラと一緒に日常を彩ったり、原作世界を深掘りできるアイテムが揃っていますよ。

  • コミックス『ウィッチウォッチ』1~11巻(既刊): まずは何と言っても原作コミックス!今回レビューした第11巻までのエピソードを収録。電子版も発売中で、スマホやタブレットで気軽に楽しめます。カラフルで可愛い表紙イラストも魅力的で、並べるとポップな雰囲気が映えます。まだ集めていない巻がある方は、この機会にぜひコンプリートしてみては?最新第22巻まで絶賛発売中(2025年7月現在)とのことで、物語はさらに盛り上がっています。
  • 篠原健太先生の過去作『SKET DANCE』全32巻: 第11巻でコラボ登場したスケット団の活躍をもっと見たい!という方は、スケットダンスのコミックスがおすすめです。学園コメディ+人情エピソード満載で笑って泣ける名作。ウィッチウォッチで気になったキャラ(ボッスン、ヒメコ、スイッチ、そしてヤバ沢さん!?)のバックグラウンドが丸わかりです。アニメも全77話+OVAが制作されているので、そちらで動くスケット団を見るのも◎。ウィッチウォッチを機に読んでみたらドハマりしたという声も多いですよ。
  • 『彼方のアストラ』コミックス 全5巻: 篠原先生の別作品もぜひチェックしてみましょう。『彼方のアストラ』は宇宙を舞台にしたSFサバイバルストーリー。ギャグメーカーの篠原先生が描いた本格SF?と思いきや、しっかり笑えて最後には感動で震える傑作です。こちらもウィッチウォッチ同様に仲間との絆がテーマで、違ったテイストの篠原作品を堪能できます。アニメ化もされており、全12話で完結しているので一気見にもおすすめです。
  • 公式キャラクターグッズ: 作品の人気上昇に伴い、グッズ展開も充実してきています。ジャンプキャラクターズストアではウィッチウォッチの限定グッズが販売中。例えば、劇中の中二病的な決めゼリフ(「ブラック・ダークネス・イン・ジ・アビス…」というモリヒト考案の中二魔法ネーミング?)がプリントされた限定Tシャツ(アクリルチャーム付き)などユニークなアイテムがあります。他にもニコやネム、モリヒトたちのアクリルキーホルダー缶バッジ、イラスト入りクリアファイルジグソーパズルまでラインナップ豊富。推しキャラのグッズを身につければ、日常生活でも魔法のパワー(?)がもらえちゃうかも? アニメイト等でも関連グッズが随時展開されているので、チェックしてみてください。
  • 関連書籍・ガイドブック: 現時点で公式ガイドブック等は未発売のようですが、ウィッチウォッチがさらに人気になればファンブックノベライズが登場する可能性もあります。ジャンプ作品では設定資料集や4コマアンソロジーが出ることも多いので、今後の展開に期待しましょう。まずは篠原先生のインタビュー記事などが掲載されているジャンプ本誌・増刊号や公式サイトのNEWSコーナーをチェックして、裏話や設定解説を集めてみるのも一興です。
  • TVアニメ『ウィッチウォッチ』関連グッズ (予告): 2025年4月より待望のテレビアニメ放送がスタート予定のウィッチウォッチ。アニメ化に伴い、今後はキャラクターソングCDサウンドトラック、ブルーレイ/DVDといった映像商品、さらにはフィギュアやぬいぐるみなどもリリースされる可能性大です。特にニコやネムといったヒロイン勢の可愛いビジュアルはフィギュア映えしそうですし、ウルフのぬいぐるみなんて発売されたら思わず抱きしめたくなっちゃいますね。公式アニメサイトでは早くもLuminasta(ルミナスタ)シリーズから音夢(ネム)のフィギュア化が告知されていたり、ニコのちょこんと座った「るかっぷ」フィギュアなどが登場予定とのこと。今後のグッズ情報からも目が離せません。

上記のアイテムは一例ですが、ウィッチウォッチの魅力を様々な形で楽しめるものばかりです。気になる商品があればぜひチェックしてみてください。公式グッズは品質もしっかりしていますし、何より作品愛が深まること間違いなしです!

まとめ

篠原健太先生の『ウィッチウォッチ』第11巻は、笑いあり驚きあり、そしてほんのり恋の甘酸っぱさもありの神回揃いでした。総合評価をつけるなら文句なしの★★★★★(星5つ)!ファン待望のスケットダンスコラボ回というサプライズを筆頭に、各エピソードがそれぞれ高いクオリティで楽しませてくれました。まさに「涙あり笑いありの傑作巻」と言えるでしょう。物語的にも、モリヒトのパワーアップや仲間たちとの絆深化など重要な転換点を迎えた巻でもあります。「ギャグもバトルもラブコメも全部盛り」な本作の魅力が凝縮された第11巻は、シリーズの中でも屈指の充実度でした。

印象的だったのは、読後に残る温かい多幸感です。読み終えて本を閉じた瞬間、「ウィッチウォッチって本当に面白いなあ」としみじみ思いました。篠原先生お得意のギャグと感動の緩急に今回もまんまと心を掴まれ、キャラクター達がより一層愛おしくなりました。ニコとモリヒトの不器用カップルをはじめ、個性的な仲間たちの今後がますます気になりますし、次巻から始まるであろう物語の大きな展開にも目が離せません。

物語が大きく動いた重要回」でありつつ、「ファンへのご褒美回」でもあった第11巻。こんな贅沢な巻を読んでしまったら、もう次も読まずにはいられませんよね!幸いにもコミックスは続々刊行中、そして2025年には待望のTVアニメも控えています。これからも『ウィッチウォッチ』から目が離せません。

最後に、この記事を読んでくださった皆さんに問いかけです。あなたは第11巻を読んでどう感じましたか? お気に入りのシーンやキャラはいましたか?ぜひ感想や考察をSNSやコメント欄で教えてください。一緒に語り合って盛り上がれると嬉しいです。そして未読の方は、このレビューで興味を持ってくださったなら、是非ウィッチウォッチの世界に飛び込んでみてください。笑って驚いてキュンとできる魔法のような物語が、あなたを待っていますよ!

それでは、「ウィッチウォッチ」第12巻以降の展開にも期待しつつ、引き続き篠原健太ワールドを楽しんでいきましょう!次回のレビュー記事でまたお会いできるのを楽しみにしています。ありがとうございました✨

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morishy

職業: 教育系事業会社でIT技術職として勤務するエンジニアです。新しい技術やサービスが大好きで、常に最新トレンドをチェックしています。

趣味: 読書、アニメ・ドラマ・映画鑑賞、スポーツ観戦、ゲーム、プラモデル作り…と幅広い趣味を持っています。好奇心旺盛な性格で、ジャンルを問わず色々な作品に触れるのが大好きです。

自己紹介: はじめまして!IT業界で培った探究心を活かし、話題の本やアニメ、ドラマなど 様々なエンタメ作品の魅力を発信するブログ を運営しています。好き嫌いなく何でも楽しめる性格なので、小説から映像作品までジャンルを横断して鑑賞中。最近は特に読書やアニメにどっぷりハマっており、「この作品のここがすごい!」という 推しポイント を中心に皆さんに紹介しています。幅広い作品に触れているからこそできる 横断的なレビュー を心がけており、「次はどの本を読もう?」「このドラマ気になるけど面白い?」というときに参考にしてもらえる情報をお届けできれば嬉しいです。作品の魅力を共有し、あなたの新しいお気に入り探しのお手伝いができるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!

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