
週刊少年ジャンプ連載の話題作『あかね噺』第12巻を読みました!落語を題材にした青春漫画として異色の本作ですが、今回は朱音の高座(ステージ)での大勝負に胸が熱くなり、そして父娘の交流シーンでは思わずウルッときてしまいました。物語が大きな転機を迎え、読後には「早く続きが読みたい!」と感じること間違いなしの充実した一冊です。本記事では、第12巻の見どころや深掘り考察、さらにはSNS上の反響までたっぷりご紹介します。
著者紹介
末永裕樹さん(原作)と馬上鷹将さん(作画)によるコンビが手がける『あかね噺』は、2022年に連載開始された新進気鋭の漫画です。末永裕樹さんは本作が初連載ながら、伝統話芸である落語の世界を少年漫画らしい熱さで描き、各種漫画賞にもノミネートされるなど高い評価を受けています。馬上鷹将さん(※読み方は「もうえ たかまさ」)の作画は登場人物の表情豊かな描写や所作のキレが魅力で、静止画である漫画上で声無き落語の臨場感を見事に表現しています。実際に林家木久扇さん(※落語監修)というプロの落語家が監修についており、そのリアルな落語描写も本作の大きな特徴です。発売直後から口コミで人気が広がり、あの『ONE PIECE』の尾田栄一郎先生も推薦コメントを寄せるほど!2026年にはテレビアニメ化も決定しており、今もっとも注目すべき漫画家コンビと言えるでしょう。
登場人物紹介
- 桜咲 朱音(おうさき あかね) – 本作の主人公。高校卒業後にプロの落語家の門を叩き、前座修行中の17歳です。持ち前の負けん気と豊かな発想力で、古典落語に新風を吹き込む表現が魅力。第12巻では二ツ目(ふたつめ)昇進の推薦が懸かった重要な高座に挑み、彼女の“自分らしさ”全開の落語で観客を沸かせます。
- 桜咲 徹/阿良川 志ん太(おうさき とおる/あらかわ しんた) – 朱音の父親で、かつて落語家として活躍していました。師匠の命に背いたことで破門され現在は一般社会で働いていますが、娘の成長を陰ながら見守る良き父。第12巻では朱音の高座を客席から見つめ、その姿に感極まる場面も。劇中では「志ん太(しんた)」の名で呼ばれることが多いです。
- 阿良川 志ぐま(あらかわ しぐま) – 朱音の師匠。明るく懐の深い人物で、かつて朱音の父・志ん太を弟子に取った張本人でもあります。落語の腕は超一流で物腰は柔らかいですが、師匠として厳格な一面も持ち合わせます。第12巻では朱音の落語を温かく見守り、彼女の才能を信じて重要な場面で後押しする存在です。
- 阿良川 一生(あらかわ いっしょう) – 落語界の重鎮で阿良川一門の頂点に立つ大看板。かつて自分の意に沿わなかった弟子たちを大量に破門した過去があり、朱音の父を含む一門の因縁の発端となった人物です。伝統を重んじる頑固な性格で、朱音の台頭を疎ましく思っています。第12巻では朱音の昇進の行方を左右する存在として登場し、物語に緊迫感をもたらします。
- 阿良川 泰全(あらかわ たいぜん) – 阿良川一門の実力派真打ち(しんうち)で、一生の弟子の一人。朱音の父・志ん太とは旧知の仲でもあります。懐が深く公正な人物で、朱音の才能にも一目置いています。第12巻では朱音が挑んだ高座で審査役を務め、彼女の二ツ目昇進推薦を判断する立場として重要な役割を果たします。
- 阿良川 朝がお(あらかわ あさがお) – 朱音の兄弟子(同じ一門の先輩)で、志ぐま門下の落語家。朱音より一足先に二ツ目に昇進しており、第12巻では彼の二ツ目昇進披露興行が舞台となります。朱音は彼の晴れ舞台の開口一番(オープニングアクト)を任されることになり、朝がお自身も彼女の高座を見届けます。
- まいける – 志ぐま師匠の弟子で朱音の兄弟子の一人。外国人のような愛称ですがれっきとした日本人落語家です。ユニークなキャラクターでムードメーカー的存在。第12巻のラストで今後の展開に関わる重要な宣言をし、次巻以降で焦点となりそうな人物です。
あらすじ
『あかね噺』第12巻は、朱音にとってこれ以上ない大舞台から幕を開けます。朱音は兄弟子・朝がおの二ツ目昇進披露の会で、前座ながら開口一番を任されました。ここでの出来がお披露目会の成功はもちろん、彼女自身の二ツ目昇進の推薦にまで影響する大事な高座です。プレッシャーのかかる中、朱音が選んだ演目は古典落語の「狸賽(たぬさい)」。いざ始まった高座では、彼女は培ってきた技術に“自分らしさ”という名のエッセンスを加え、観客を物語の世界に引き込んでいきます。
序盤から笑いをしっかり取りつつ、朱音は演目の枠を超えて別の噺(はなし)を自在に織り交ぜる離れ業を披露しました。これには観客も驚きつつ大喜び。作中でそれを「落語ヴァース(落語のマルチバース)!」と表現するシーンがあり、まさに自由奔放に物語の垣根を飛び越える新感覚の落語が炸裂します。会場は大盛況で、朱音自身も手応え十分。しかし、高座が盛り上がりすぎたことで思わぬピンチも発生…!絶好調ゆえに暴走しかけた朱音に訪れた危機、それを救ったのは意外な人物からの合図でした。おかげで朱音はギリギリ持ち時間内に噺を締めくくり、会場は割れんばかりの拍手喝采。緊張感あふれる場面から一転、温かい笑いと感動に包まれる結末となります。
晴れ晴れと高座を終えた朱音でしたが、本当の勝負はここからです。彼女の昇進可否を決める阿良川泰全からの評価が下されようとしたその瞬間、場に緊張が走ります。なんと阿良川一生が姿を現し、泰全へある「命令」の念押しをしたのです。それは「朱音を二ツ目に推薦するな」という冷徹な一言。理不尽とも言える横槍に会場は凍りつきますが、泰全は毅然とした態度で自らの意志を表明します。果たして朱音の運命やいかに――!?物語はここで次巻以降への大きな引きとなり、新章へと突入していきます。
感想
第12巻、とにかく読んでいて爽快感と緊張感が入り混じるジェットコースターのような一冊でした!朱音の高座シーンでは、漫画とは思えない迫力にページをめくる手が止まらず、一緒に会場で落語を聞いているかのような不思議な没入感を味わいました。特に「落語ヴァース」と称された演出には鳥肌が立ちましたね。まさか複数の古典噺を融合させてしまうなんて、こんな自由な発想ができる朱音の才能に惚れ惚れしましたし、それを理解して笑ってくれるお客さんたちとの一体感に心が温まりました。
また、個人的に一番グッときたのは朱音とお父さん(志ん太)との久々の親子対話シーンです。ずっと娘を案じていた志ん太が、舞台袖で涙をこらえながら朱音にかけた言葉…お互いの想いが伝わり合う場面には思わずホロリ😭。これまで父娘の交流は断片的でしたが、今回はまとめて描かれており、本作の大きなテーマの一つである“親子の絆”を改めて実感しました。「夢を諦めた父」と「夢を叶えようとする娘」が同じ舞台を共有する姿に胸を打たれ、この作品を応援してきて本当に良かったと思えました。
良かった点ばかり語ってしまいましたが、敢えて気になった点を挙げるなら、物語のテンポが非常に濃密なので一瞬で読み終わってしまい、「え、ここで終わり?」と嬉しい悲鳴を上げたことでしょうか(笑)。それだけ夢中になれた証拠ですが、ラストで一生師匠が放った一言が衝撃すぎて、「次の巻まで待てない!」という気持ちに駆られました。この引きの上手さも本作の魅力とはいえ、続きを読めないもどかしさでソワソワしちゃいますね。とはいえ総合的には大満足の内容で、笑いあり涙ありの神回と言えるでしょう。落語を題材にこんなにもエキサイティングな物語を描けることに感服ですし、読み終えた後は心地よい多幸感に包まれました。
考察・解説
第12巻では物語上の大きな転換点がいくつも提示され、考察しがいのある要素が豊富でした。まず注目したいのは朱音が編み出した「落語ヴァース」という手法です。これは本来一席の中で完結する噺に別の噺の要素を重ね合わせる大胆な試みで、まるで映画のクロスオーバー作品のように落語の世界観を一気に拡張するもの。実は従来の落語にも「他演目のキャラクターが登場する」程度のアレンジはありますが、朱音ほど物語そのものを自在に行き来する演じ方は前代未聞でしょう。この自由さには、一門の大看板である一生が「先代志ぐま(=柏家生禄)を彷彿とさせる」と評していました。ここから推察するに、朱音の落語は志ぐま師匠の受け継いだ“型破りな芸”の正統後継と言えるのかもしれません。志ぐま一門に伝わる何か特別なエッセンス(これが劇中で示唆される「志ぐまの芸」の秘密でしょう)が、朱音の中で花開き始めているのでは…と感じました。師匠である志ぐま自身も、朱音が自分の想像を超える革新的な高座を作り上げたことで、かつて自分が挑んだ境地を思い出していたようにも見えます。伝統を守るだけでなく進化させる——落語界の未来を担う朱音の可能性を象徴するシーンでした。
そして物語後半、一生が朱音の昇進に横槍を入れる場面は、落語界に横たわる確執と権威の壁を浮き彫りにしています。一生師匠がなぜそこまで頑なに朱音を認めないのか?背景には6年前の大量破門事件(朱音の父を含む)があり、伝統vs新風という構図が見えてきます。一生にとって朱音は、自身の決めた掟への挑戦者であり、認めがたい存在なのでしょう。しかし泰全や志ぐまは朱音に未来を感じている。保守派と改革派の対立が今後より鮮明になりそうで、物語の軸が「朱音個人の成長」から「落語界全体の変革」へとスケールアップしていく予感がします。この対立構造はスポ根ものの「世代交代」や「革命」を彷彿とさせ、物語をさらに盛り上げてくれそうです。
他作品との比較で言えば、落語を扱った作品として有名なアニメ『昭和元禄落語心中』があります。あちらは昭和の噺家たちの人間ドラマをしっとり描いていましたが、『あかね噺』は真逆で平成・令和の空気感漂う爽快な成長譚です。主人公が女性である点や、型破りなアプローチで業界に風穴を開ける姿は、伝統芸能をテーマにしながら非常にポップで痛快。むしろ少年漫画の王道である「スポーツもの」に近いノリで読めてしまいます。落語という渋いテーマを扱いながら若い読者にも熱狂的に支持されているのは、この革新性とわかりやすい熱さのおかげでしょう。現実の落語界でも新進気鋭の若手が注目を浴びていますが、本作はまさに古典×現代×青春の見事な融合で、フィクションを通じて落語の魅力を再発見させてくれます。
読者の反応
第12巻リリース後、SNS上でも大いに盛り上がりを見せました。ファンの感想を覗いてみると、ポジティブな声が続々!特に多かった反応といえば、朱音の高座シーンについてです。「落語シーンなのに手に汗握る展開で鳥肌…漫画でここまで興奮させられるなんて」と演出を絶賛する声が多数ありました。また「朱音ちゃんの落語楽しそう!観客との一体感が伝わってきて最高」と、読者自身もまるで会場にいるかのような没入感を味わったとの意見も。さらに、「お父さんとのシーンで涙腺崩壊;;親子の絆に感動した」といったコメントも目立ち、親子のドラマに胸を打たれた読者が多かったようです。物語全体への評価も非常に高く、「毎巻更新する度に神巻更新してくる…あかね噺にハズレなし!」という熱い声も見られました。
一方で、一部にはネガティブな意見や辛口な感想も見受けられます。とはいえ内容そのものの批判というより、「引きが強すぎて続きが気になりすぎる、待てない!😭」という嬉しい悲鳴や、「一生師匠の横槍にストレス溜まった~早くギャフンと言わせて!」と物語の悪役に対する感情ゆえのものが中心でした。他には「登場人物が増えてきて関係性を整理するのが少し大変かも」という指摘や、「落語の専門用語が時々難しいけど、それでも面白いから困る」といった声もありました。全体的には圧倒的にポジティブな反応が多く、「#あかね噺」のハッシュタグには称賛のコメントや考察ツイートが溢れていました。Twitter上では第12巻発売直後に関連ワードがトレンド入りするなど、ファンの盛り上がりも相当なものです。皆さんもぜひ感想をSNSやコメント欄で共有して、一緒にこの熱を語り合いましょう!
ポジティブな反応(好評) 🟢
- 「朱音の落語シーン、紙面越しに声が聞こえてくるようで圧巻だった!」
- 「落語ヴァース最高!こんな発想できる朱音ちゃん天才か…新時代の落語家だね」
- 「親子の会話シーンで不覚にも泣いた。志ん太パパいい味出しすぎ」
- 「緊張感からの笑いのカタルシスやばい。読んでて会場で拍手したくなったよ👏」
- 「毎巻クオリティ更新してくる。第12巻、本当に神巻でした!」
ネガティブな反応(賛否両論・批判) 🔴
- 「続きが気になりすぎて生殺し状態…。13巻早く出して~!」
- 「一生師匠ムカつきすぎて胃が痛い。でも物語としては最高に盛り上がるジレンマw」
- 「キャラ増えてきたから相関図欲しいかも…情報量多い!」
- 「落語の知識ゼロだと細かい所で??となるけど、それでも面白いの悔しい(笑)」
- 「まいける兄さん、次巻で活躍しそうだけど今巻は出番少なくて寂しい~」
次回への期待
波乱含みのラストを迎えた第12巻だけに、次の第13巻への期待も膨らむばかりです。まず気になるのは、朱音の二ツ目昇進の行方ですよね。泰全師匠が朱音の才能を評価し推薦を明言したものの、一生師匠の横槍によって一筋縄ではいかなくなりました。このまま朱音は無事に二ツ目へステップアップできるのか、それとも落語界の闇に一時的に阻まれてしまうのか…ドキドキが止まりません。また、第12巻の終盤では兄弟子・まいけるが真打昇進試験に挑む決意を表明しました。審査員には因縁の一生師匠も名を連ねているとのことで、まいけるVS一生という図式にも注目です。明るくムードメーカーなまいける兄さんですが、いざ噺に入ればどんな芸を見せてくれるのか?彼が朱音に「宣戦布告」した真意も含め、第13巻は朱音にとっても一門にとっても正念場となりそうです。
さらに、物語全体の伏線として語られてきた「志ぐまの芸」の秘密が徐々に明かされていきそうな気配もあります。かつて志ぐま師匠や一生師匠が若手だった頃に何があったのか、その過去と現在がリンクしながら朱音たちに受け継がれていく展開になるのではと想像しています。朱音が見せた“自由な語り口”のルーツが明らかになれば、一生師匠の態度にも変化が訪れるかもしれません。いずれにせよ、次巻では落語界の世代交代劇がさらに熱を帯びるのは間違いないでしょう。アニメ放送も控えていますし、今後の展開からますます目が離せません!読者としては早くも発売日が待ち遠しいですね。次回も朱音の成長と痛快な活躍を信じて、続巻を楽しみに待ちたいと思います✨
関連グッズ紹介
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まとめ
『あかね噺』第12巻は、笑いあり涙あり、そして物語の転換点となる熱い展開が凝縮された神回でした。朱音の圧巻の高座パートは読者に爽快感と感動を与え、親子の絆や師弟の信頼といったテーマも丁寧に描かれていて大満足の内容です。個人的評価を☆5中4.8とするなら、その理由は「もっと続きが読みたくてたまらない」という嬉しい悩みを抱えてしまった点くらいでしょう(笑)。物語は新章へ突入し、落語界全体を巻き込んだ大きな展開が期待されます。この先、朱音は困難を乗り越え真の実力者へと成長できるのか?そして一生師匠との決着や“志ぐまの芸”の秘密とは?興味は尽きません。
次巻以降も目が離せない展開が続くこと間違いなしですし、2026年には待望のTVアニメ放送も控えていますから、ますます『あかね噺』から目が離せませんね!まだ読んでいない方は今からでもぜひ手に取ってみてください。本記事を読んでくださった皆さんも、朱音の物語に胸を熱くしながら一緒に応援していきましょう。「皆さんは第12巻を読んでどう感じましたか?お気に入りのシーンやキャラについて、ぜひコメントやSNSで教えてくださいね😊」 最後までお読みいただきありがとうございました。これからの『あかね噺』も一緒に盛り上げていきましょう!!✨
