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(あらすじ・感想)『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』(2025年)第10話「イオマグヌッソ封鎖」をミル!衝撃の選択と謎の深化が交錯する転機

「狙いは全地球人類――」。クライマックス目前に怒涛の展開を迎えた第10話「イオマグヌッソ封鎖」は、シリーズ屈指の衝撃回となりました。謎に包まれていた“薔薇の少女”救出作戦、そして宇宙世紀を揺るがす大量破壊兵器の脅威など、物語は一気に緊迫度を増しています。高校生パイロットのマチュ(アマテ)と旧友ニャアンの運命も大きく交錯し、友情と野望が宇宙を震わせるドラマが展開しました。アニメ好き大学生以上のファンにも刺さる重厚なテーマとアツいバトルシーンが同居し、SNS上でも「#ジークアクス第10話」がトレンド入りするなど大きな反響を呼んでいます。本記事では第10話の見どころをネタバレを避けつつ振り返り、キャスト情報や制作背景、考察、視聴者の声、次回展開への期待までたっぷりとお届けします。

キャスト・キャラクター紹介

第10話で特に印象深かったキャラクターと声優陣を紹介します。本作の主人公アマテ・ユズリハ(通称マチュ)を演じるのは黒沢ともよさん。第10話では、アマテが危険な任務に身を投じる中で揺れ動く心情を熱演し、等身大の女子高生らしい弱さと芯の強さを見事に表現しました。ニャアン役の石川由依さんも注目です。戦争孤児だったニャアンが自らの信念と大義の狭間で葛藤する様子を、石川さんは繊細かつ力強い演技で魅せました。二人の友情が決裂しかねない緊張感は視聴者の胸を締め付け、ネット上でも「マチュとニャアンの演技が凄すぎて鳥肌が立った」との声が上がっています。

また、ジオン公国のニュータイプ士官シャリア・ブルにもスポットが。当エピソードではシャリアが物語の鍵を握る依頼人として登場し、川田紳司さんの渋い声がキャラクターの重厚さを支えています。さらに、ジオン公国司令官キシリア・ザビが本編に本格登場。名塚佳織さんが新たに演じるキシリアは冷徹さと威厳を漂わせ、第10話では重要な指令を下す場面が印象的でした。名塚さんは『交響詩篇エウレカセブン』のエウレカ役などで知られ、今回のキシリア役でもその確かな演技力を発揮しています。主要キャラ以外にも、ギレン・ザビの秘書セシリア役として豊崎愛生さんが登場するなど、豪華声優陣の競演もファンを沸かせました。キャラクターそれぞれの個性を際立たせる名演の数々が、本作の世界観に深みを与えています。

制作陣情報(監督・脚本ほか)

本作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』は、その制作スタッフの顔ぶれでも大きな注目を集めました。監督を務めるのは鶴巻和哉さん。鶴巻監督といえば、OVA『フリクリ』や『トップをねらえ2!』などで独創的な映像演出を手掛け、“ザ・ツルマキ”とも称されるスピード感とポップさ溢れる作風で知られます。旧ガイナックス~スタジオカラー出身で『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの副監督も務めた経歴を持ち、満を持してガンダムシリーズに新風を吹き込む存在です。シリーズ構成・脚本には榎戸洋司さんと庵野秀明さんという強力タッグが名を連ねます。榎戸さんは『少女革命ウテナ』や『エヴァンゲリオン』で脚本を担当した鬼才で、鶴巻監督作品でも『フリクリ』『トップをねらえ2!』の脚本を手掛けてきました。庵野秀明さんは言わずと知れた『エヴァンゲリオン』シリーズの生みの親であり、本作では脚本とデザインワークスで参加。榎戸さんの緻密なストーリー構成と庵野さんの大胆なアイデアが融合し、ガンダムの伝統に革新をもたらしています。

制作スタジオはサンライズ×スタジオカラーという夢の共同プロジェクト。サンライズのガンダム制作陣と、カラー(庵野秀明氏率いるスタジオ)のクリエイター陣がコラボし、アニメファンから「まさに夢の競演!」と期待されてきました。監督の鶴巻さん自身、「富野由悠季監督(初代ガンダム作者)の“一年戦争”が第二次大戦の影響を映していたとすれば、自分は冷戦期の心理的緊張感を描きたかった」と語っており、本作では不安と葛藤に満ちた“新たな宇宙世紀”を独自の視点で描いています。また「派手でカラフルなアクションも盛り込み、かつて手掛けた『フリクリ』のような色彩豊かな動きを目指した」とされ、実際に第10話の戦闘シーンでも躍動感みなぎる映像美が発揮されました。メカデザインは山下いくとさん、キャラクターデザイン原案はイラストレーターのさんと、多彩な才能が集結。音楽は照井順政さん&蓮尾理之さんが担当し、劇伴はエレクトロニカやミニマルミュージックを取り入れた斬新な仕上がり。主題歌「Plazma」を提供した米津玄師さんやエンディングテーマを歌う星街すいせいさんなど、各分野のトップクリエイターが集結した制作陣の豪華さも『ジークアクス』の大きな魅力と言えるでしょう。

あらすじ

※第10話の核心部分は伏せつつストーリーをご紹介します。

スペースコロニー「イズマ」での激闘からしばらく後、主人公マチュ(アマテ)たちは新たな脅威に直面します。ジオン公国軍のニュータイプ部隊が水面下で進めていた謎の計画「イオマグヌッソ」が遂に動き出し、宇宙空間に不穏な影を落とし始めました。マチュは元ニュータイプ兵士のシャリア・ブルからある極秘の依頼を受けます。それは、“薔薇の少女”と呼ばれる人物を危険区域から救出すること。しかしその裏で、ジオン公国司令官キシリア・ザビも別の刺客を送り込んでいました。偶然にもマチュの親友ニャアンが駆る新型機ジフレド(GFreD)がキシリアの命を帯び、強力な兵器を起動させようとしていたのです。ニャアンの心にはある決意が宿っており、それが全人類を巻き込む未曾有の危機へとつながっていきます――。

第10話「イオマグヌッソ封鎖」は、一触即発のシチュエーションの中で複数の思惑が交錯するスリリングなエピソードです。マチュは仲間たちとともに、人命救助と破壊工作阻止に奔走しますが、次第に事態は予想を超えた方向へ…。果たしてマチュは“薔薇の少女”を救い出せるのか? そしてニャアンの選択は――? 物語は緊張感MAXのまま次回へ持ち越され、視聴後は思わず拳を握り締めてしまうような息詰まる結末となっています。

感想

第10話を観終えてまず感じたのは、ストーリーの密度と熱量の凄さです。30分弱の尺にこれほど多くのドラマを詰め込みながら、決して雑然とせず一本の太い芯が通っている脚本力に唸らされました。特に終盤、ニャアンが取った行動には賛否両論ありそうですが、彼女の抱える想いが丁寧に積み重ねられていたおかげで筆者は強く共感できました。かつて心を通わせたマチュとニャアンが対立する構図は切なく、「もう元の関係には戻れないのか…」とハラハラさせられます。それだけに、二人の再会シーン(モニター越しの短いやり取りですが)には胸を打たれ、「戻ってきて…!」と思わず画面に声を掛けたくなるほど感情移入してしまいました。

一方で映像面のクオリティも圧巻です。冒頭のコロニー内部の静けさと対照的に、中盤以降のモビルスーツ戦はシリーズ随一の大迫力でした。ジークアクスとジフレドが宙域で交錯するシーンでは、光の描写や高速戦闘のカット割りが見事で、「映像が美しすぎる」「作画班に拍手!」と感じました。サンライズ×カラーのタッグならではの緻密なメカ作画とCG演出が融合し、視覚的な満足感は今年放送のロボットアニメでもトップクラスではないでしょうか。加えて音楽の使い方も秀逸で、特にクライマックスの挿入歌の盛り上がりには鳥肌が立ちました。NOMELON NOLEMONによる挿入歌「夜に咲く」が流れる中でマチュが決意を固めるシーンは、本作のテーマである“夜明け前の混沌”を象徴しているようで感動的です。

もっとも、情報量の多さから初見では理解が追いつかない部分も若干ありました。例えば「イオマグヌッソ」とは何なのか明示されないまま進行するため、用語や背景設定に関する説明不足を指摘する声もあるかもしれません。しかし謎が残ることで考察の余地が広がり、私は個人的にこの大胆な省略とミステリアスな演出を好意的に捉えました。むしろ次回以降での種明かしに期待が高まり、「早く続きが見たい!」という気持ちを煽られます。総合的に見て、第10話はドラマ・アクション・音楽の三拍子が高水準で揃った傑出回でした。ファンとして大満足であると同時に、ラストの引きの強さに「ここで終わるのか…!」と良い意味で裏切られ、来週まで待ちきれない思いです。

考察・解説

第10話は物語全体のターニングポイントとも言える回であり、多くの伏線が収束・展開しました。まず注目したいのは、ジオン公国の内情とギレン・ザビの変化です。キシリアが劇中で語ったところによると、兄ギレン総帥は5年前のコロニー落としによる大量虐殺に罪悪感を抱き、不眠に陥るほど精神的に変容しているとのこと。これは従来のギレン像(“人類の将来のためには人口削減も辞さない”冷酷な独裁者)からは考えられない驚きの設定でした。実際、第10話で描かれたギレンは愛人である秘書官セシリアと隠遁生活を送り、かつての強硬さが影を潜めています。この「老いたな、兄上」とも言うべき変化は、かつて『機動戦士ガンダム』でデギン公王(ギレンの父)が老境に達し穏健になった姿と重なり、歴戦を経た人間の内面変化を感じさせました。ギレンの丸くなった姿には、「ギレンにも人の心があった」「デギンとやはり親子なんだな」といった視聴者の驚きと興味が集まっています。


第10話より、ギレン・ザビ(中央)が描かれた場面。冷酷だったギレンが内面に弱さを抱える描写はファンに衝撃を与え、年齢を重ねて思想が変化したことを示唆するシーンとなった。左端には妹のキシリアの姿も見える。

一方、タイトルにもある「イオマグヌッソ」とは何を指すのか考察が盛り上がっています。作中では明言されませんでしたが、イオマグヌッソという語感から、一部ファンの間では“謎の大型兵器”の名称ではないかと推測されています。実際、キシリアがニャアンに託したジフレドが宇宙空間で何らかの巨大システムを起動しており、それが「ゼクノヴァ砲」と呼ばれていました。おそらく「ゼクノヴァ砲」は、かつて消息不明となった“赤いガンダム”およびシャア・アズナブル(本編では未登場)の失踪現象「ゼクノヴァ」に関連したコロニーレーザー級の破壊兵器ではないかと考えられます。イオマグヌッソ=ゼクノヴァ砲の計画は、第6話「キシリア暗殺計画」などで伏線的に匂わされており(キシリアが密かにギレン打倒の兵器を準備している描写があった)、第10話でついにその一端が明かされた形です。名称からして何らかの神話や暗号をもじった可能性もあり、“Yomagn'tho”という綴りはクトゥルフ神話の神名を連想させるとの指摘もあって興味深いところです。

ニャアンの動機と心理も語らずにはいられません。第10話で彼女が引き金を引こうとした「ゼクノヴァ砲」の標的が“全地球の人類”だったのは衝撃でした。幼い頃に戦乱で故郷を失ったニャアンにとって、地球圏の支配構造そのものが憎悪の対象となってしまったのかもしれません。キシリアに与した背景には、「自分と同じ悲劇を繰り返さないために強大な力で現体制を変革しよう」という極端な正義感があると推測できます。ニャアンは元々心優しい少女でしたが、戦争難民としての辛酸が彼女を追い詰め、復讐と革命の狭間で苦悩しているのでしょう。劇中、ニャアンが迷いを振り払うように一瞬見せた涙ぐんだ表情が印象的で、視聴者の中には「彼女自身も内心では葛藤しているはずだ」という声もあります。マチュに救ってほしいという想いと、自らの手で道を切り開こうとする決意。その相反する感情が、ニャアンというキャラクターを非常に人間臭く魅力的にしています。

さらに考察を深めると、本作は「もし一年戦争でジオンが勝利していたら」という架空戦記の要素を孕んでいます。第10話までに判明した世界観では、シャアがガンダムを奪取し一年戦争がジオン勝利に終わったことで、宇宙世紀0085年の勢力図はオリジナルの宇宙世紀とは大きく異なっています。その中で、旧作で死んだはずのシャリア・ブルやキシリアが存命し暗躍しているのも、歴史のifが生んだ展開と言えます。第10話ではシャリアがマチュたちに接触し“薔薇の少女”という存在を託しました。この薔薇の少女とは一体何者なのか? 第9話タイトル「シャロンの薔薇」から考えるに、「シャロン」と呼ばれる人物または計画に絡むキーパーソンでしょう。ネット上では「シャロン=ララァ・スンでは?」という大胆な仮説も飛び交っています。ララァ・スンと言えば初代ガンダムに登場したニュータイプ少女ですが、本作には未登場のキャラとして名前のみ示唆されており、もしかするとシャロンとはララァに代わるニュータイプ少女なのかもしれません。この辺りの謎は第9話で一部明かされたようですが、未見の方のため深掘りは控えます。いずれにせよ、“薔薇”に秘められた意味が物語終盤の鍵を握ることは間違いないでしょう。

最後に、タイトル「封鎖」にも注目すると、第10話全体のテーマが見えてきます。「封鎖」とは通常、出入口を閉ざして隔離することを指します。今回、ニャアンが宇宙要塞もろとも地球圏を封鎖・殲滅しようとしたように、物理的な封鎖と同時に人の心の断絶も描かれていました。マチュとニャアンという友人同士の心が通わなくなり、互いに相容れぬ立場に分かれてしまった悲しさは、本作が一貫して描く「戦争がもたらす心の壁」のメッセージにも通じます。果たしてこの封鎖は解かれるのか、それとも更なる悲劇を生むのか? 第10話のタイトルには、物語の行く末への示唆が込められているように感じられます。

視聴者の反応(SNSから)

第10話「イオマグヌッソ封鎖」はファンの間で大きな話題となり、SNS上にも多数の感想が投稿されています。その中から、代表的なポジティブ・ネガティブ双方の反応をそれぞれ5件ずつ拾い、その内容を要約してみました。

ポジティブな反応(好評) 🟢

  • 演出が神回。マチュとニャアンの対峙シーン、BGMの入り方も完璧で鳥肌が立った!」
    (臨場感ある演出と音楽効果が素晴らしかったという称賛。)
  • 「ヒゲのシャリア・ブルが美味しいところ全部持っていったな…。渋すぎてシビれた!」
    (シャリア・ブルのキャラが活躍し存在感を示したことに興奮。)
  • 作画が映画級。ジークアクスとジフレドの戦闘シーン、テレビアニメとは思えないクオリティ!」
    (戦闘シーンの映像美や迫力に対する高評価。)
  • 「ニャアンの葛藤に泣いた…。悪役になりきれない表情が切ない。早く救われてほしい。」
    (ニャアンの内面描写に心を打たれ、感情移入したという意見。)
  • 「旧作キャラへのリスペクト凄い。ギレンとキシリアの会話シーンでニヤリとしたファン多いはず。」
    (宇宙世紀シリーズの設定を踏まえた描写に往年のファンも大満足という声。)

● ネガティブな反応 🔴

  • 情報量多すぎて消化不良…。新兵器とかシャロンとか、一気に詰め込みすぎかな。」
    (急展開ゆえに設定が理解しづらいと感じた視聴者の意見。)
  • 「ニャアンの行動に納得できない。仲間想いだった彼女が極端すぎる選択をするのは唐突では?」
    (ニャアンの心情変化の描写が不十分で違和感を覚えたという指摘。)
  • 「ギレンのキャラ改変にビックリ。あのギレンが弱気になるなんてあり得る?設定盛りすぎでは。」
    (ギレン・ザビの人物像の変化に戸惑いを見せる従来ファンの声。)
  • 「戦闘シーンはすごいけどカメラワークが目まぐるしすぎて酔った…。もう少し静と動の緩急が欲しい。」
    (迫力ある一方で映像の激しさに圧倒され疲れたとの感想。)
  • 「全12話なのに詰め込みすぎでしょ…。尺が足りない気がして不安。大団円になるのか?」
    (物語の風呂敷が広がりすぎて最終回で回収しきれるか心配する意見。)

以上のように、肯定的な意見としては「映像・演出が素晴らしい」「ドラマが熱い」といった絶賛が目立ちました。一方、否定的な意見としては「詰め込み感によるわかりにくさ」や「キャラの行動への疑問」などが挙がっています。ただ、総じて「とにかく早く次回が観たい!」という声が大半で、賛否含めてファンの期待値が非常に高まっていることが伝わってきます。

次回への期待(予告・展開予想)

第10話のラストはまさにクリフハンガーで終わり、「続きが気になりすぎる!」という悲鳴が各所で上がりました。次回、第11話のタイトルは「アルファ殺したち」。公式の次回予告情報によれば、遂に避けられなくなったマチュとニャアンの直接対決が描かれるようです。ジークアクスに新たな形態(フォームチェンジ)の兆候が見られるとのことで、「マチュの機体がパワーアップするのでは?」と予想されています。また「あのキャラが再登場するのかにも注目」との予告文言があり、ファンの間では「ついにシャア・アズナブルが出てくるのでは?」という期待が高まっています。第1話冒頭以来姿を消している伝説的存在“赤い彗星”シャア(=赤いガンダムのパイロット)については、第10話でも依然行方不明のまま。しかし物語も終盤に差し掛かり、鍵を握るシャアが登場する絶好のタイミングと言えるでしょう。

他にも、第10話で未解決のままとなった「ゼクノヴァ砲」の行方も気になります。ニャアンが放とうとした一撃はどうなったのか? 宇宙世紀の未来を左右しかねないこの兵器を前に、マチュたちはどのような決断を下すのか目が離せません。視聴者の予想では、マチュとニャアンが最後に共闘する可能性も囁かれています。例えば暴走するゼクノヴァ砲を止めるため、2人がかつての友情を取り戻して協力する展開が来るのでは…というものです。確かにニャアンの内心には未だ迷いがある様子でしたので、マチュの呼びかけでハッと正気に戻る展開も熱いでしょう。逆に、このままニャアンが“道を違えた友”として倒されてしまう悲劇的結末も考えられ、ファンの間でも予想が割れています。

第11話予告映像では、一瞬ですがジークアクスの新フォームらしきシルエットが映りました。何やら羽根のようなエフェクトを纏った姿で、「もしかしてニュータイプ専用の覚醒モードか?」と盛り上がっています。タイトルの「アルファ殺したち」という仮借ない言葉から、激しい戦闘と誰かの犠牲も覚悟しなければならないかもしれません。とはいえ、希望もあります。脚本の榎戸洋司さんは過去作で登場人物の再生や和解を印象的に描いてきただけに、最後にはマチュとニャアンに何らかの救いが用意されているのでは…と期待せずにはいられません。

残すところあとわずかのエピソード数ですが、ガンダムシリーズの伝統に新たな解釈を加えた結末がどう描かれるのか注目です。ファンとしては「できればハッピーエンドであってほしい」「いや、ガンダムらしくビターな終わりもあり得る」と様々な声がありますが、まずは次回第11話を刮目して待ちたいと思います。公式Twitterでも「次回はいよいよ二人の戦いが避けられない」と煽られており、期待は最高潮です!

配信情報・視聴方法

『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』第10話「イオマグヌッソ封鎖」は以下の方法で視聴可能です。

  • テレビ放送: 2025年4月より毎週火曜24:29(深夜0:29)から、日本テレビ系列全国30局ネットで放送中。BS放送では毎週土曜19:00からBS11にてオンエアされています(※BS11第1話のみ初回放送は土曜21:00~に変更)。第10話は地上波では6月10日深夜に放送されました。
  • 見逃し配信(定額制): 国内ではPrime Videoにて毎週水曜午前1:00(テレビ放送終了直後)から最速配信中。その後、毎週金曜22:00以降に各種配信プラットフォームで順次配信されています。NetflixHuludアニメストアU-NEXTバンダイチャンネル、Disney+など主要なサービスで視聴可能です。世界240か国・地域でもAmazon Prime Videoを通じて同時展開されており、海外ファンも含めグローバルに楽しめる体制です。
  • 無料配信(広告付き): ABEMAとLeminoでは、毎週日曜22:00より最新話が一定期間無料配信されています。第10話の場合、6月15日(日)22:00以降にABEMA等で無料視聴が可能でした(現在は配信期間終了の場合あり)。
  • 公式サイト&関連リンク: 最新情報は公式ポータルサイト「GUNDAM.INFO」内の作品ページや公式Twitterアカウント(@G_GQuuuuuuX)でチェックできます。また、過去回のあらすじや設定解説は公式サイトの「STORY」欄で読むことができます。

なお、第1~9話をまだ見ていない方には、2025年6月21日・28日にABEMAで実施された無料一挙配信も好評でした。今後も再放送や一挙配信の情報が発表される可能性がありますので、見逃した方は公式ニュースを随時チェックしてください。

関連グッズ紹介(ガンプラ・フィギュア・音楽 ほか)

『ジークアクス』の世界観は映像だけでなく様々なグッズでも楽しめます。中でも大人気なのがガンプラ(プラモデル)シリーズです。本作の主人公機「ジークアクス(GQuuuuuuX)」はTV放送開始前の劇場版公開に合わせて HG 1/144 GQuuuuuuX が発売済み(2025年1月発売、税込2,200円)。さらに劇中に登場するモビルスーツが次々キット化されており、第10話時点までのラインナップも豊富です。例えば、警察部隊が運用する軍警ザク(ジオン軍警察のザク)は4月にHG化、シャア専用“赤いガンダム”も5月31日にHG発売とファンを喜ばせました。そして注目の新商品として、ニャアンの搭乗機であるジークアクス2号機「GFreD(ジフレド)」のHGガンプラ化も決定しました。


8月発売予定の「HG 1/144 GFreD(ジフレド)」ガンプラ宣材画像。第10話で判明した頭部展開ギミック(右上の形態)や特徴的フォルムを完全再現しており、ジークアクス本体との2機並べも楽しめる。既に予約が殺到しており、入手は早めがおすすめ。

HGジフレドは2025年8月発売予定・価格2,530円(税込)で、第10話で披露された頭部の展開状態も差し替えパーツで再現可能とのこと。「ジークアクスとは全く異なるカラーリングと凶悪な武装が再現されている」と公式発表されており、劇中の興奮を手元で追体験できるアイテムです。その他にもスガイ専用ゲルググボカタ専用ゲルググといったサブキャラ機体のHGモデル(2025年5月発売)、エグザベ少尉のギャン・ハクジパックスのガンプラなど、多彩な商品展開が発表されています。ガンプラ以外では、ROBOT魂などの完成品フィギュア化にも期待が高まっており、イベント展示などで試作が公開されるたびにSNS上で話題になっています。

音楽方面では、主題歌「Plazma」を歌う米津玄師さんの新譜や、エンディングテーマ「もうどうなってもいいや」を歌う星街すいせいさんのシングルにも注目。【米津玄師「Plazma」】は劇場版『-Beginning-』主題歌として書き下ろされ、大ヒットを記録しました(配信リリース初週で各配信チャート1位を席巻)。またオリジナルサウンドトラックCDが2025年8月27日に発売決定しており、劇中BGMや挿入歌ほぼ全曲を収録予定です。初回限定盤は3枚組で未使用曲も収録されるとのことで、予約特典も用意されています。劇伴作曲の照井順政さん・蓮尾理之さんは「新たなガンダムサウンドを感じられる音楽に仕上がった」とコメントしており、ファン必携の一品です。

さらに、映像ソフトとして劇場版『GQuuuuuuX -Beginning-』のBlu-ray/DVD発売や、TVシリーズ全話収録のBlu-ray Box化も期待されています。劇場版は興行収入34億円・動員206万人を突破する大ヒットだったこともあり、早期の商品化が予想されます。ガンダム関連グッズといえば忘れてならないのがプラモデル以外のホビー展開で、作中に登場するハロ(AIロボット)の可動フィギュアや、キャラクター原案・竹氏のイラストを使用した設定資料集、ファッションブランドとのコラボアパレルなども随時リリース中です。公式ポータルやプレミアムバンダイの特設ページで最新グッズ情報が更新されていますので、ぜひチェックしてみてください。

まとめ(評価と総括)

第10話「イオマグヌッソ封鎖」は、星5つ中4.5(★★★★★☆)をあげたい傑作エピソードでした。シリーズ序盤から張り巡らされてきた伏線が一気に花開き、キャラクターの心理描写とアクションのカタルシスが見事に両立した回だったと思います。特にマチュとニャアンというWヒロインの宿命的なすれ違いが切なくもドラマチックで、「ガンダムでここまで女子同士の熱いドラマが描かれるとは!」と新鮮な感動がありました。制作陣の力量が遺憾なく発揮された映像美と、心震わすストーリー展開に拍手を送りたいです。

物語はいよいよ終盤。残りわずかな話数でどんな結末が待ち受けているのか、期待と不安が入り混じります。しかし、スタッフ・キャストの並々ならぬ熱意が伝わる本作なら、きっと我々視聴者の予想を超えるエンディングを見せてくれることでしょう。読者の皆さんもぜひ第10話までの物語を踏まえ、ご自身の目で結末を見届けてください。そして感想や考察をSNSなどで語り合い、一緒に『ジークアクス』を盛り上げていきましょう!次回のレビュー記事では最終回の深掘りも予定していますので、お楽しみに。宇宙世紀の新たな伝説がどのように完結するのか、最後まで目が離せません。

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morishy

職業:外資系ITサービス企業での技術職 趣味:読書、アニメ/ドラマ/映画鑑賞、スポーツ観戦、ゲーム、プラモなど 自己紹介: IT企業で技術職で働いており、新しいものについて比較的興味を持ちやすい体質です。最近は読書やアニメ、ドラマを中心とした動画鑑賞にどっぷりはまっており、作品の良いところを中心に紹介したいと考えて立ち上げました。 好き嫌いがない性格なので、結構幅広く作品を鑑賞しているので、皆さんの今後の読書や動画鑑賞に活かしてもらえるような情報提供ができれば幸いです。

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