『ウィッチウォッチ』第15巻が発売されました!篠原健太先生によるこの作品は、魔女と使い魔のコンビが織り成すマジカルコメディ。普段はドタバタな日常ギャグが魅力の漫画ですが、今回は物語がクライマックスに達し、思わず声を上げてしまうような衝撃展開の連続でした。長らく続いた「災いの日」編がついに完結し、読後には「ここから物語がどう動くの!?」と胸が高鳴る新章が幕を開けます。笑えてドキドキして、最後にはホロリとさせられる…そんな第15巻の見どころと深掘り考察を、本記事ではネタバレを極力避けつつご紹介します。この記事を読めば、第15巻の魅力とポイントがまるっと分かりますので、ぜひ最後までお付き合いください!
著者紹介
本作の著者は篠原健太先生。代表作に『SKET DANCE』や『彼方のアストラ』があり、コメディ作品で定評のある人気漫画家です。学園ギャグの『SKET DANCE』ではシュールな笑いと心温まるストーリーで読者を魅了し、SF冒険譚『彼方のアストラ』では緻密なストーリーテリングが高く評価されました。『ウィッチウォッチ』ではその持ち味を活かし、魔女と妖怪を題材にしたファンタジー世界で笑いと驚きを提供しています。2021年より週刊少年ジャンプで連載を開始し、2025年2月時点でコミックス累計発行部数300万部を突破する大ヒット作品となっています。篠原先生はギャグセンスが神がかり的と言われるほどユーモアに富んだ作風ですが、同時にシリアスなドラマ展開や巧みな伏線も得意としており、本作でもその才能が遺憾なく発揮されています。魔法アクションと学園コメディを自在に操る手腕はさすがで、第15巻でも読者を唸らせる展開を生み出しています。
登場人物紹介
- 若月ニコ(わかつき ニコ)
本作のヒロインでドジっ子な見習い魔女。明るく人懐っこい性格で、失敗も多いけれど周囲を笑顔にするムードメーカーです。実は「千年に一度の特別な白魔女」とされるほどの膨大な魔力の持ち主で、第15巻ではモリヒトを救うためにある重大な決断を下します。その選択がニコ自身の運命を大きく変えることに…!今巻ではニコの魔女としての覚悟と優しさが試され、読者の心を揺さぶりました。 - 乙木守仁(おとぎ モリヒト)
主人公。鬼(オニ)の力を持つ高校生で、幼馴染のニコを護るため使い魔として同居しています。クールで真面目な性格ですが内に熱い正義感を秘め、ニコのトラブルには全力で立ち向かいます。第15巻では“不死の魔女”ランとの死闘に挑み、鬼の怪力と知略を駆使して大奮闘!仲間たちと協力しながら限界まで戦うモリヒトの姿は必見です。モリヒトの覚悟が物語のクライマックスを熱く盛り上げました。 - 風祭監志(かざまつり カンシ)
ニコの魔女修行仲間で、カラスの使い魔の血統を引く青年。天狗のような風を操る能力を持ち、冷静沈着な参謀タイプです。ニコを護る追加戦力として乙木家に居候中。第15巻ではモモチ(後述)と連携して「トワイライト作戦」を決行し、ラン攻略の一端を担いました。戦闘中に捨てられた魔法アイテムを探し出すなど縁の下の力持ち的活躍を見せ、チームを支えます。 - 真神圭護(まがみ ケイゴ)
モリヒトとニコのクラスメイト。実は先祖返りで狼系の使い魔の血を引いており、第1部中盤でその力に目覚め仲間に加わりました。明るくノリの良い性格でムードメーカー的存在。第15巻の「災いの日」編でも自身の能力で黒魔女との戦いに貢献し、仲間を助けます。ツッコミ役としての活躍も光り、シリアスな場面でも彼の存在が緊張をほぐす一面も。 - 霧生見晴(きりゅう ミハル)
祓魔師の家系に生まれた中学3年生の少年。強力な魔力吸収能力を持ち、年齢に似合わぬ実力者です。伊吹(ニコの母)の紹介で乙木家に居候し仲間入りしました。第15巻では隠し玉として魔力を吸収する術で黒魔女と戦い、ラン相手にも奇策「トワイライト」の投擲役を務めました。クールですが内心は仲間思いで、ニコを救うために尽力します。 - 宮尾音夢(みやお ネム)
隣町に住む同年代の白魔女。人懐っこくサバサバした性格で、猫に変身する能力を持ちます。ニコの魔女仲間として情報提供や協力をしており、黒魔女の陰謀を最初に知らせた人物でもあります。第15巻では戦闘のサポートに回り、カンシと共に戦局を左右するアイテム「トワイライト」を捜索する重要な役割を果たしました。ニコともすっかり親友で、今巻でも乙木家メンバーと力を合わせて奮闘します。 - ラン(蘭)
「災いの日」編に登場する黒魔女(ウォーロック)。不老不死の肉体を持つ“不死の魔女”で、復活した古の黒い魔法使いです。非常に好戦的かつ狡猾な性格で、長年研鑽を積んだ武術と魔法を駆使する強敵。第15巻では各地で仲間を苦しめた黒幕としてモリヒトと激突。不死身ゆえのタフさと新たな術「閃眼」でモリヒトを追い詰めます。彼との戦いが物語のクライマックスを飾りましたが、その結末は衝撃的なもので…? - 樒(しきみ)
ランの戦いの後に突如現れた謎の森の魔女。整った容姿の男性で、黒魔女たちを陰で糸引いていた黒幕的存在です。目的は「寿羅(じゅら)の復活」であり、ランですら彼の計画の一部に過ぎません。第15巻ラストで姿を見せると同時にモリヒトを拳銃で撃ち倒す冷徹さを発揮しました。魔法使いでありながら銃火器を使う合理的かつ予測不能な戦法で、読者にも強烈な印象を残します。ニコの持つ「千の魔女」の力を狙っており、新章での最大の脅威となりそうです。
あらすじ
激戦が続く「災いの日」編のクライマックス。モリヒトは不死身の黒魔女・ラン相手に苦戦を強いられていましたが、仲間たちの助太刀もあり一瞬の隙を突いて渾身の一撃を放ちます。モモチ(ニコの親戚の魔女)とミハルの連携による「トワイライト作戦」でランの不死身を封じようと試みるも、研ぎ澄まされたランは閃光のような特殊魔法「閃眼」でこれを見切り対抗。モリヒトも満身創痍になります。しかし諦めない仲間たちの奮闘で再びトワイライトの魔法のバラを手にしたモリヒトは、渾身の奇策でランに一矢報いることに成功しました。その結果、長きにわたる死闘に決着がつき、ついにランを打倒します。
ところが安堵も束の間、突如として新たな黒魔女の男がモリヒトたちの前に姿を現します。彼こそ黒幕・森の魔女の樒でした。樒は野望である「寿羅の復活」のため、ランの不死の力を奪い取ると、その場でなんと拳銃を取り出します。そして油断していたモリヒトの心臓を銃弾で撃ち抜いたのです!突如訪れた悪夢のような光景にニコは絶望します。致命傷を負ったモリヒトに通常の治癒魔法は間に合わず、このままでは命が危ない…。追いつめられたニコはモリヒトを救うため、禁断の大魔法「マジョリカバリー」を使う決意を固めました。それは「一度きりで大量の魔力を注ぎ込み、対象を元通りに復元する」という究極の回復魔法。しかし発動には等価交換のような大きな代償が必要な魔法でした。
ニコは迷わず自分にとって一番大事なものを差し出し、マジョリカバリーを発動します。眩い光とともにモリヒトの体は蘇生し傷は癒えていきました。こうしてモリヒトの命は救われますが、その代償としてニコにはある“異変”が起こってしまいます。ニコは自らの「時間」を差し出したのです。その結果、ニコはこれまで仲間と過ごした日々の記憶も、習得した魔法の力もすべて失い、幼い子供の姿に戻ってしまいました。魔女の予言した「1年以内に起きる災い」とは、このことだったのでしょうか…。突然幼児化して記憶を失ったニコを前に、モリヒトたちは言葉を失います。
戦いの後、黒幕・樒は「今のニコの身体は目的のものではなくなった」と不敵に告げ、その場を去りました。ランを倒したものの、ニコは大切なものと引き換えにモリヒトを救い、乙木家の日常は一変してしまいます。モリヒトたちは幼児となったニコを元の姿に戻す方法を模索することに。ニコの失われた魔力は蝶の形となって世界中に散らばってしまったらしく、今後はそれを回収していく必要があるようです。こうして波乱の「災いの日」編は幕を閉じ、新たな日常編—“小さいニコ”との生活という予期せぬ展開へと物語は続いていくことになりました。
感想
第15巻はとにかく怒涛の展開で、一気読みしながら何度「えっ!?」と驚かされたことでしょう。まずモリヒトvsランのバトルは、ギャグ多めな本作において異例とも言えるほど本格的なバトル描写で圧倒されました。モリヒトがボロボロになりながらも仲間と協力して不死身の敵に挑む姿にハラハラドキドキ。【閃眼】で策を見破られた時には「ラン強すぎる…!」と絶望しかけましたが、最後にモリヒトが見せた機転と執念の一撃には思わず拍手!熱い少年漫画の醍醐味を存分に味わえて、大興奮でした。
そしてラン撃破直後に登場した新キャラ・樒のインパクトが凄まじい…。まさか魔法使い同士の戦いで拳銃が炸裂するとは思わず、ページをめくる手が止まりました。樒が放った銃弾がモリヒトを撃ち抜いた瞬間、「嘘でしょ!?」と声が漏れるほどの衝撃でした。魔法バトルにあえて現代的な銃火器を持ち込む演出は予想外でしたが、その不意打ち感が逆にリアリティを生み、絶望感を増幅させていました。「魔法使いなのに拳銃…確かにナシじゃないけど想定外すぎる」という読者の声にも深く頷いてしまいました。
何より心を揺さぶられたのは、ニコの下した決断です。ドジで明るいニコちゃんが自分を犠牲にしてでも大切な人を救う——その健気さに胸が熱くなりました。モリヒトのためとはいえ、自分の記憶や魔力を失うかもしれない賭けに出るなんて、並大抵の覚悟ではできません。魔法発動のシーンでは涙ぐむニコの姿が描かれ、こちらまで思わずもらい泣き…。彼女の「大好きなモリヒトを助けたい」という強い想いが伝わってきて、心がギュッと締め付けられるような感動を覚えました。
しかしシリアス一辺倒で終わらないのが『ウィッチウォッチ』の凄いところ。ニコが幼児化してしまった後は、一転してほのぼのムードが漂い始めます。小さくなったニコが無邪気にモリヒトたちと接する様子は可愛くてクスッと笑ってしまいました。泣きじゃくる子供ニコをあやすシーンでは、モリヒトが突然保護者モードに入って父性に目覚めているのが微笑ましく、重かった空気が一気に和みますhonto.jp。シリアスからギャグへの緩急のつけ方が絶妙で、「そうそう、これがウィッチウォッチの良さ!」と安心すると同時に、ニコを守ろうと奮闘するみんなの優しさにホロリとしました。
正直、ニコとモリヒトの関係がいい感じに進展してきた矢先の幼児化には、「えぇ~ここでリセット!?」と複雑な気持ちもありました。せっかく芽生えかけた恋愛フラグがお預けになってしまったのは少し残念です。それでも、小さいニコに振り回されながら奮闘するモリヒトたちの日常は新鮮で、これはこれで尊いドラマが生まれそうだと感じています。ニコを優しく抱きしめるモリヒトの姿には「もはや父娘じゃん!」とツッコみつつも、ニヤニヤが止まりませんでした。笑いあり涙あり、そして読後には心が温かくなる――第15巻はウィッチウォッチの魅力がギュッと詰まった一冊だったと思います。
考察・解説
第15巻は物語の大きな転換点となりました。まず注目すべきは、序盤から語られていた「災いの日」の予言がどのような形で現実化したかです。ニコの母・伊吹が魔法で予見していた「1年以内にニコに災いが起こる」という不吉な未来。それを避けるためモリヒトが使い魔となり付き添ってきたわけですが、結果として“災い”は起こってしまいました。それもニコ自身の手で災い(=魔法の代償)を引き受ける形で。ここには予言のどおりにはいかない皮肉と、それでも最悪の事態(ニコの死)は回避できたという希望が同時に描かれているように感じます。伊吹の予言は的中したものの、モリヒトという守護者がいたおかげでニコは命を落とさずに済んだ。この展開は「運命は変えられないようでいて、解釈次第で乗り越えられる」というテーマを示唆しているのではないでしょうか。
また、ニコが使用した禁断の魔法「マジョリカバリー」についても考察せずにいられません。大いなる力には大いなる代償が伴う——ファンタジー作品ではおなじみのテーマですが、本作でもそれが色濃く表れました。ニコは自らの時間(=成長と記憶)を差し出すことでモリヒトの命を救いましたが、この“時間”という代償の選択が非常に興味深いです。時間を失う=幼児化という結果は、単なるパワーダウンではなく人格的なリセットを意味します。これは錬金術の等価交換やタイムリープものにも通じる発想で、篠原先生の巧みなアイデアに唸らされました。ニコはこれまで培ってきた絆や経験を一度失ってしまいましたが、それでも体が小さくなって生きている。まさに「命には代えられない」覚悟の選択だったわけです。この先、ニコが再び成長し記憶を取り戻す時にどんなドラマが待っているのか、今から想像が膨らみます。
樒が企む「寿羅の復活」とは一体何なのでしょうか。そのヒントは作中の設定にあります。寿羅(じゅら)とはかつて魔界大戦を引き起こし処刑された伝説の黒魔女の名です。樒たち黒魔女は彼女を蘇らせることで、自分たち魔女が堂々と生きられる新たな世界を作ろうとしているようです。つまり寿羅は“黒の救世主”のような存在なのでしょう。樒はランから不死身の力を奪いましたが、寿羅復活にはさらに「千の魔女」であるニコの身体が必要だと示唆されました。しかしニコが幼児化して魔力を失ったため、「今のニコでは不十分だ」と樒は言い残しています。裏を返せば、ニコが元の力を取り戻すまで敵は手出しをしてこない可能性が高いということ。これはモリヒトたちにとって猶予期間となり得ます。樒という絶対的な脅威と直接対決する前に、ニコやモリヒトたちがさらに成長するチャンスとも言えますね。
ストーリー構成的に見ると、第15巻で「第1部完」とも言うべき節目が描かれました。実際、読者の中には「災いの日編が終わったら完結するのでは?」と不安の声もありましたが、しっかり続いて安心したという意見が多かったです。篠原先生は過去作『SKET DANCE』でも、学園コメディの中にシリアスな長編を織り交ぜて物語に深みを持たせていました。本作でも同じように、一度大きな山場を迎えてから新章へ移行することで、作品世界をさらに広げようとしているように感じられます。ニコ幼児化という大胆なリセットは、その後の展開次第でいくらでも新鮮な物語を作れる起爆剤になります。まるで第2部の幕開けを宣言するようなラストに、筆者はワクワクが止まりませんでした。
また、この展開は他作品とのオマージュや対比も想起させます。幼児化と聞いて真っ先に思い浮かぶのは『名探偵コナン』ですが、こちらは魔法が原因であり記憶まで失っている点が独特です。大事な人のために自分の時間を差し出すという構図は、『鋼の錬金術師』の等価交換や『竜とそばかすの姫』の自己犠牲にも通じるテーマ性があります。一方で、幼児のヒロインを仲間たちで育てるというシチュエーションは、ファンタジーというよりホームドラマ的で微笑ましいですよね。ギャグとシリアスの融合は篠原作品の真骨頂ですが、第15巻後半~次巻以降はしばらく育児コメディ寄りの日常編になりそうです。この緩急のギャップが本作の大きな魅力であり、コアなファンからライトな読者まで幅広く楽しめるポイントだと改めて感じました。
最後に、現在放送中のTVアニメ版にも触れておきましょう。2025年4月よりアニメがスタートし、第15巻の内容からするとアニメはまだ序盤のほのぼのエピソードを描いている段階です。アニメ組の方は「こんな可愛い話が将来こんなシリアスになるの!?」と驚くかもしれません。しかしこれこそ『ウィッチウォッチ』という作品の懐の深さ。最初は学園コメディとして笑わせ、徐々にファンタジーバトルで引き込み、そして深いテーマで感動させる——篠原先生の構築した物語はまるでジェットコースターのようです。第15巻はその急カーブとループが凝縮されたような巻でした。今後、アニメでもこの激動の展開が映像化される日が来ると思うと待ちきれないですね!
読者の反応
第15巻の発売後、SNS上でも多くの感想が飛び交いました。ファンの声を分析すると、おおむね好評で盛り上がっている一方、いくつか賛否の分かれるポイントも見られました。代表的な意見をポジティブ・ネガティブそれぞれご紹介します。
ポジティブな反応:
- 「“災いの日”編が終わっても物語が続いてくれて嬉しい! まさかの第2部突入展開に興奮。まだまだウィッチウォッチを読み続けられると思うと安心しました!」
- 「小さくなったニコちゃん可愛すぎる…! モリヒトが完全にパパ化してて笑ったしほっこり。子育て編(?)の日常が尊いです」
- 「悲劇的な出来事なのに、その後のほのぼの展開につなげるのがウィッチウォッチの凄いところ! シリアス好きも日常好きも唸らせる新展開最高」
- 「バトルシーンの迫力が凄かった! ウィッチウォッチでは珍しいガッツリ戦闘回で大興奮。篠原先生、ギャグもバトルも絵が上手すぎて惚れる」
- 「笑いから一転、涙腺に来る展開にやられた… ニコの自己犠牲に号泣。でも最後は子供ニコに癒やされて感情が忙しい(笑)。神巻認定です!」
ネガティブな反応:
- 「学園ギャグ路線にまだ戻りきってない感じで少し物足りないかも。シリアス続きだったので早くみんなの日常コメディが見たい」
- 「ウィッチウォッチにしては長編シリアスすぎた印象。ギャグ漫画のつもりで読むと展開が重くてびっくりしました…(もちろんこれはこれで面白いけど!)」
- 「ニコとモリヒトの恋愛フラグが振り出しに戻ったのが正直ショック…。せっかく両想いっぽくなってきたのに幼児化はツラい(笑)。元に戻るまでラブコメ要素おあずけですね。」
- 「魔法使いが拳銃使うのズルくない!? 想定外すぎて笑ったけど、対応できないよなぁ。モリヒトが不憫で仕方ない…早く仕返ししてほしい!」
- 「急展開すぎてついていけないという声も周りではちらほら。ギャグ漫画だと思ってた人ほど今回のシリアス展開に戸惑ったかも。でもこの振り幅が好き嫌い分けそうですね。」
総じて、「衝撃的だけど最高!」と第15巻を絶賛する声が多く見られました。特にニコの幼児化という大胆な展開には「賛否ありそう」との前評判もありましたが、蓋を開けてみれば「小ニコ可愛い!」の声が圧倒的で、読者もすぐに新展開を受け入れて楽しんでいる様子です。【悲劇→ほのぼの】の緩急について「これぞウィッチウォッチ」と評価する意見も多く、篠原先生の storytelling を改めて称賛するファンが続出しました。一方で、「早く元のニコに戻ってほしい」「ギャグパートが恋しい」といった要望もあり、今後の展開次第では議論が盛り上がりそうです。それでも「第15巻は神回!」「号泣した」「心が温まった」といったポジティブな反応が大勢を占めており、物語が大きく動いたこの巻はファンの間でシリーズ屈指の名エピソードとして語り継がれそうです。
次回への期待
劇的な幕引きとなった第15巻のラストを受け、次の第16巻以降の展開にも期待が高まります。まず最大の注目ポイントは、幼児化してしまったニコをどう元に戻すかという点でしょう。散り散りになったニコの魔力は蝶の形のエネルギーとなって各地に飛んでいったとのこと。つまり今後は、その「魔力の蝶」を集める旅が描かれていくと考えられます。乙木家の仲間たちが協力して日本中(あるいは世界中?)に散らばったニコの魔力を回収していくロードムービー的な展開になるのかもしれません。各地で新キャラや新たな魔女・魔物との出会いがありそうでワクワクしますね。プチ修行編のような形でモリヒトたちが成長するエピソードも挟まるかもしれません。
当面、敵の黒魔女側はニコの体が目的を果たせる状態になるまで動いてこない可能性があります。樒にとってニコは “育つのを待つ”獲物のようなもの。これは裏を返せば、モリヒトたちにとって束の間の平穏が訪れるということでもあります。ニコの世話をしながら魔力を取り戻す準備期間—まさに新章の日常編が始まる予感です。とはいえ、完全に平和ボケもしていられません。いずれニコが元の力と姿を取り戻したとき、樒は再び牙を剥いて襲ってくるでしょう。その決戦の日に備えて、モリヒトは鬼の力をさらに磨き、他のメンバーもそれぞれパワーアップしていく展開が期待できます。「次に樒が現れた時には、今度こそ奴を倒す!」と燃えるモリヒトたちの奮起が今から目に浮かぶようです。
また、幼児ニコと過ごすうちに生まれる新たな絆にも注目です。記憶を無くしたとはいえ、ニコは仲間たちにとって大切な存在であることに変わりありません。モリヒトが慣れないオムツ替えに奮闘したり、カンシやネムがお母さん代わりになってあやしたり…ほのぼのエピソードが増えそうですね。「魔女のお悩み相談」ならぬ「魔女のお世話奮闘記」とでも言うような、笑って癒やされる日常が戻ってくるのではないでしょうか。その中で幼いニコが再び仲間たちと友情を育み直す様子は、読者にとっても尊い瞬間になりそうです。
そして忘れてはいけないのがニコとモリヒトの関係です。一度リセットされてしまった二人の絆が、再びどう深まっていくのか注目が集まります。ニコが元の姿に戻ったとき、モリヒトへの想いは蘇るのか?それとも新たな形に変化しているのか?幼児期の記憶が残るなら、モリヒトを父親のように慕うかもしれませんし、逆に戻った瞬間にこれまで以上の恋心を自覚する可能性も…。ラブコメ展開が再燃するタイミングにも期待が高まります!モリヒトにはぜひ頑張って(色んな意味で)ニコをリードしてほしいですね。
敵側の動きでは、樒が狙う「寿羅の復活計画」の続きも気になります。寿羅という存在が具体的にどういう力を持つのか、まだ謎が多いです。もしかすると寿羅本人が復活すれば、ニコと同じ伝説級の魔女同士の対決になる可能性も…。黒幕・樒に対抗するために、白魔女側にも新たな強力な味方が登場する展開があるかもしれません。ニコの母・伊吹や他の古参魔女たちが動き出す展開もありそうで、想像するだけで胸が躍ります。
次回、第16巻では新章序盤が描かれるはずですが、読者としては「早くニコを元に戻してあげて!」という気持ちと「しばらく小ニコの可愛さを堪能したい…」という気持ちで葛藤してしまいます(笑)。篠原先生なら、このジレンマすらも物語の面白さに変えてくれるでしょう。育児コメディと魔法ファンタジーの融合という唯一無二の世界観がどんな展開を見せるのか、今から待ち遠しいですね。次巻でもきっと私たちの予想を裏切る驚きと、期待を上回る感動が用意されているはずです。引き続き目が離せません!
関連グッズ紹介
『ウィッチウォッチ』の世界をもっと楽しみたい人のために、作品に関連する公式グッズや書籍もチェックしてみましょう。
- コミックス既刊(1~15巻):まずは言わずもがな、ジャンプコミックスから第1巻~第15巻まで好評発売中です。電子版も同時に配信されているので、今回気になった方はぜひ最初から手に取ってみてください。巻を追うごとに物語とキャラクターの成長が感じられ、累計300万部超えも納得の面白さです。最新16巻以降も順次刊行予定。
- TVアニメ『ウィッチウォッチ』:2025年4月より待望のテレビアニメが放送中!毎週日曜夕方5時、MBS/TBS系「日5」枠にて連続2クールで放送されています。ニコ役は川口莉奈さん、モリヒト役は鈴木崚汰さんなど豪華声優陣が集結し、原作の笑いとドキドキが見事にアニメ化されています。配信もABEMAやNetflixほか各種サイトで行われており、見逃し配信で追いつくことも可能です。アニメ公式X(旧Twitter)アカウントでは場面写真やNGシーン集動画なども公開中なので要チェック!アニメで動くニコやモリヒトは可愛さ倍増&必見ですよ。
- キャラクターグッズ(ムービック):アニメ化に伴い公式グッズも続々登場しています。ムービックからはアクリルキーホルダーや缶バッジコレクションなどが発売中。例えばニコの部屋のドアプレートやクッキーがモチーフになったアクリルキーホルダー(各880円)はファン心をくすぐるデザインです。また、主要キャラの可愛いイラストが描かれたキャラバッジコレクション(ブラインド封入、全10種)は1個440円で2025年9月19日発売予定。お気に入りのキャラを胸元に付けてアピールしちゃいましょう。さらに真神ケイゴ(オオカミ形態)などキャラ別のアクリルスタンドも登場予定で、約14cmのビッグサイズで飾り映え抜群。部屋に飾っておけばウィッチウォッチの世界観をいつでも感じられますね。公式通販サイトやアニメイトなどで予約受付中なので、グッズもぜひ手に入れてみてください。
- 関連書籍・他作品:篠原健太先生の過去作品にも興味が出た方は、『SKET DANCE』(全32巻)や『彼方のアストラ』(全5巻)もオススメです。本作と同じく笑いと熱さが詰まった名作で、ウィッチウォッチにも通じるエッセンスが感じられます。また、作中劇「うろんミラージュ」のスピンオフ小説や設定資料などが将来的に発売される可能性も…?公式発表に期待しましょう。グッズではありませんが、ジャンプ公式サイトの人気投票結果やボイスコミックなど、ファンなら楽しめるコンテンツも色々ありますので、気になる方は調べてみてくださいね。
まとめ
『ウィッチウォッチ』第15巻は、笑いあり涙ありの神回でした!長く続いた「災いの日」編が感動的なクライマックスを迎え、物語が大きく動いた重要巻と言えます。ニコの犠牲と新章への引き継ぎという衝撃展開は読者の心を震わせ、「ウィッチウォッチってこんなに熱い物語だったのか!」と改めて思い知らされました。ギャグ漫画として油断していたところにシリアスの波が押し寄せ、しかし最後は優しい余韻で包み込んでくれる…。まさに篠原健太ワールド全開で、大満足の一冊です(個人的満足度★5!)。
物語はここから第二部に突入し、ますます目が離せなくなりました。小さなニコと仲間たちの奮闘、そして樒との最終決戦に向けた伏線——今後の展開に期待しかありませんね。次巻以降ではどんな笑いと感動が待っているのか、今から楽しみで仕方ありません。引き続き『ウィッチウォッチ』から目が離せません!
最後に、皆さんは第15巻を読んでどう感じましたか? お気に入りのシーンやキャラクターへの想いなど、ぜひコメントやSNSで教えてください!あなたの感じたことを共有して、みんなでウィッチウォッチの魅力を語り合いましょう。そして、この記事が面白いと思ったらSNSでシェアしていただけると嬉しいです。今後の展開について一緒に盛り上がりつつ、次の第16巻レビューでまたお会いしましょう!ありがとうございました。