宇宙世紀を舞台にしたガンダムシリーズ最新作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』が遂にスタートしました。本作は、ガンダムシリーズを手掛けるサンライズとエヴァンゲリオンシリーズで知られるスタジオカラーが初めて共同制作する意欲作です。第1話「赤いガンダム」は、往年のファンも新規視聴者も惹きつける衝撃的な導入となっており、ジャンルは王道の“リアルロボット”×学園青春ドラマ。高いクオリティと謎めいた展開に、早くも今後への期待が高まっています。
第1話を観終えてまず感じたのは、「これはただ者ではない!」という高揚感です。冒頭から宇宙世紀ファンにはニヤリな演出が満載で、「赤いガンダム」というタイトル通り序盤から驚きの連続でした。平穏なコロニー生活が一転して非日常の戦いへ――女子高生がモビルスーツ戦に巻き込まれる展開は王道ながら、設定が普通ではありません。本作は宇宙世紀0085年という時代を舞台にしていますが、“もしも”の歴史が展開する架空戦記スタイル。第1話は何が起きているのか一瞬戸惑うほど情報量がありますが、それがかえって世界に引き込まれる仕掛けになっていました。「夢が、交わる。」というキャッチコピーの通り、伝統あるガンダムの世界に新たな夢と驚きが交差する幕開けと言えます。
Contents
キャスト・キャラクター紹介 🎙️
第1話で印象的だった主要キャラクターたちと、その声を演じる豪華キャスト陣を紹介します。
- アマテ・ユズリハ(愛称:マチュ) – 声優: 黒沢ともよ。本作の主人公で、イズマ・コロニーに暮らすごく普通の女子高生。退屈な日常に飽き足らず「特別な何か」を求める好奇心旺盛な性格で、第1話では咄嗟の行動力を発揮して視聴者を驚かせました。黒沢ともよさんは『響け!ユーフォニアム』黄前久美子役や『宝石の国』フォスフォフィライト役などで知られ、瑞々しい青春の機微を表現する演技に定評があります。その彼女が演じるマチュは、「真っ先にジークアクスのコックピットに飛び込む」ほど行動派で、第1話から圧倒的な存在感でした。考えごとをする時に逆立ちしてしまうというユニークな癖も描かれており、等身大の女子高生らしさとヒーロー性を併せ持つキャラクターです。
- ニャアン – 声優: 石川由依。戦争難民の少女で、非合法な運び屋アルバイトをして生計を立てています。幼い頃に故郷のコロニーが戦場と化し、家族とはぐれてしまった過去を持つ苦労人です。第1話ではアマテと偶然出会い、物語の鍵となる「インストーラーデバイス」を巡って行動を共にすることに。石川由依さんといえば『進撃の巨人』ミカサや『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』など強さと繊細さを兼ね備えたキャラクターを多く演じていますが、本作でもニャアンの芯の強さと影のある雰囲気を見事に表現。ニャアンがふと見せる寂しげな表情や、健気に頑張る姿には胸を打たれました。
- シュウジ・イトウ – 声優: 土屋神葉。シャア・アズナブル失踪後に各地に現れたという謎の少年で、真紅のガンダムに乗る人物として噂されています。コロニーの外壁に大胆なグラフィティを残す風変わりな一面もあるようで、警察にもジオン軍にも追われる存在とのこと。第1話では本格的な登場シーンこそありませんでしたが、ラストで“赤いガンダム”が姿を現し視聴者をざわつかせました。土屋神葉さんは『ハイキュー!!』山口忠役など爽やかな青年役で知られ、本作ではミステリアスなシュウジをどう演じるのか注目です。今後マチュとどのように関わっていくのか、第2話以降の登場が待ち遠しいキャラクターです。
- アンキー – 声優: 伊瀬茉莉也。イズマ・コロニーの難民街でジャンク屋「カネバン有限公司」を切り盛りする女社長。元ジオン軍人という経歴を持ち、モビルスーツ決闘競技《クラバ(クランバトル)》チーム「ポメラニアンズ」を主催しています。伊瀬茉莉也さんは『HUNTER×HUNTER』キルアや『進撃の巨人』ガビなどボーイッシュな役から大人の女性まで幅広く演じてきましたが、アンキーでは姉御肌で肝の据わったキャラを熱演。第1話では彼女の登場シーンは短めでしたが、マチュの才能を見抜きクラバ参戦に勧誘する場面が描かれ、今後の良き mentor 的存在になりそうです。
この他にも、第1話ではシャリア・ブル(声: ??)やエグザべ・オリベといった名前が登場。シャリアは一年戦争で活躍したジオンのニュータイプ兵士ですが、本作では“シャア捜索任務”に関わっている様子で物語の裏側を匂わせます。一方エグザべは最新鋭MS「ジークアクス」を託されるも、その扱いに苦戦するパイロットとして描かれました。声を担当するキャストも豪華で、第1話から隅々まで見逃せませんでした。
制作陣情報 🎥
『GQuuuuuuX』の制作スタッフは、ガンダムファンなら思わず身を乗り出す強力な布陣です。監督は鶴巻和哉。『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズや『フリクリ』で知られる鶴巻監督がガンダム作品を手掛けるとあって、大きな話題を呼びました。彼は庵野秀明監督の右腕としても活躍してきた人物で、リズミカルな演出や大胆な構図に特徴があります。本作第1話でも、ザクのモノアイ越しに物語が始まる印象的なオープニングや、スピーディーかつ情報量の多い展開に鶴巻監督らしさが感じられました。
シリーズ構成・脚本は榎戸洋司氏と庵野秀明氏という異色コンビです。榎戸洋司さんは『少女革命ウテナ』や『STAR DRIVER 輝きのタクト』などで知られ、斬新な世界観構築とキャラクター心理描写に定評があります。庵野秀明さんは言わずと知れたエヴァンゲリオンの生みの親であり、今回ガンダムシリーズの脚本に直接関わるという貴重な参加です。第1話から富野由悠季監督作品へのリスペクトと庵野節が感じられ、例えば一年戦争を下敷きにしつつ大胆に“if”を描く物語設定や、随所に散りばめられた過去シリーズのオマージュがファン心を刺激しました。
キャラクターデザインはイラストレーターの竹氏が原案を担当し、アニメーション用に池田由美さんと小堀史絵さんが手掛けています。キャラの絵柄は近年のトレンドを意識しつつもクセがあり、SNS上では「ポケモンのトレーナーみたい」と話題になるほどポップな印象。しかし表情の機微や動きの繊細さは流石で、第1話ではマチュやニャアンの生き生きとした仕草が丁寧に描かれていました。
メカニカルデザインは山下いくと氏が担当。エヴァシリーズで数々の機体デザインを手掛けた山下氏だけあって、主役機「ジークアクス」のフォルムは従来のガンダムと大きく異なる特徴的なシルエットになっています。赤い頭部ブレードアンテナや四肢の独特なラインなど、新鮮さと力強さを両立したデザインで、ガンプラでも差し替えで2種類の頭部形態を再現可能と紹介されていました。さらにメカニック総作画監督には金世俊さんが名を連ね、戦闘シーンの作画クオリティは折り紙付きです。
音楽面では、主題歌を人気アーティストの米津玄師さんが担当し、劇場版・TV版ともに「もうどうなってもいいや」という力強いロックナンバーを提供しています。エンディングテーマはVTuber歌手の星街すいせいさんが担当し、美しく切ない楽曲で物語の余韻を盛り上げています。劇伴は照井順政さん/蓮尾理之さんコンビによるオリジナルサウンドで、宇宙世紀の重厚さとスタイリッシュな近未来感を融合した音作りが印象的でした。制作陣の顔ぶれから、ガンダム伝統の“熱さ”とカラー節の“新しさ”が高次元で融合しているのが本作の魅力と言えます。
あらすじ(ネタバレなし) 🚀
宇宙世紀0085年。一年戦争終結から5年後のサイド6・イズマコロニーを舞台に物語は始まります。主人公アマテ・ユズリハは、ごく普通の高校2年生。母親と二人で平和に暮らしていますが、心の中では「このままでいいのかな?」と現状にどこか退屈さも感じていました。そんなある日、コロニー内でアマテは戦争難民の少女ニャアンと運命的に出会います。ニャアンは何やら怪しげな荷物(モビルスーツ用インストーラーデバイス)を運んでいたのですが、ひょんなことからそれがアマテの手に渡ることに。興味を惹かれたアマテはニャアンを追いかけ、彼女の荷の届け先であるコロニー難民街のジャンク屋「カネバン有限公司」へ足を踏み入れます。
一方その頃、宇宙世紀の覇権を巡る裏では不穏な動きが。「赤いガンダム」がサイド6で確認されたとの報を受け、ジオン公国軍のニュータイプパイロットシャリア・ブルは密かに動き出していました。彼は行方不明中のシャア・アズナブル少佐を追う任務に就いており、謎のガンダムを調査すべく最新鋭モビルスーツGQuuuuuuX(ジークアクス)をコロニーへ投入します。コロニー軍警察のザク部隊も緊張を高める中、難民街に突如として混戦が発生。重装備を解除された民間用ザク同士の小競り合いから始まった騒動は、違法に武装解除を解除する“インストーラーデバイス”の存在も相まってエスカレートしていきます。
混沌とする戦場で、アマテは傷つく人々を目の当たりにし、「このまま黙って見ていられない!」と決意します。なんと彼女は倒れていたガンダム・ジークアクスのコックピットに飛び乗り、自ら戦いに身を投じることに…!その瞬間、ジークアクスに秘められた「オメガ・サイコミュ」と呼ばれる特殊システムが起動。コックピット内に不思議な光が満ち、アマテは生まれて初めて見る不思議な“キラキラ”とした輝きに包まれます…。激しい戦闘の末、ジークアクスの圧倒的な力で軍警のザクを退けることに成功しますが、突如乱入した赤いガンダムの存在により事態はさらに混迷を極めます。最後に明かされたのは、その赤いガンダムのパイロットが「伝説の赤い彗星」ではないという事実…。様々な謎を残しつつ、第1話の幕は降ろされました。
(※上記は第1話の大筋をネタバレなしで紹介したものです。詳細な結末や伏線は実際の本編でお確かめください。)
感想:第1話を観て 📖
率直に言って、第1話は「情報量マシマシのジェットコースター」のような体験でした。良い意味で視聴者を振り落としにかかってくる展開で、「宇宙世紀でジオンが戦勝国…?」「シャア捜索?キシリア閣下?」と頭の中にクエスチョンマークが飛び交いましたが、それこそが本作の狙いでしょう。序盤から世界観の謎を提示して考察意欲をかき立てる手法にやられました。最初は少し混乱しても物語が進むにつれてピースがハマっていき、「もっと知りたい!」という気持ちにさせられます。
特に光ったのはメカアクションの凄まじさです。サンライズ×カラーの本気度が伝わる戦闘シーンは圧巻の一言。ザク同士の殴り合いに始まり、ガンダム同士の激突へと雪崩れ込む展開には手に汗握りました。しかもビーム兵器ではなくマシンガンやバルカンなどの実弾を多用した泥臭い戦いでリアリティが抜群なんです。ビームサーベルよりヒート・ホーク、ハイメガ粒子砲よりマシンガンという渋さが「これぞ宇宙世紀の戦争」という雰囲気を高め、往年のファンも思わずニヤリとするポイントでした。ジークアクスの頭部変形ギミック(拘束具アンテナが展開してツインアイが光る演出)は鳥肌モノにカッコよく、第1話の名シーンの一つです。
キャラクター面では、マチュの圧倒的な行動力が強烈な印象を残しました。普通の少女だった彼女が咄嗟にMSに乗り込む大胆さは「大丈夫か!?」とハラハラしつつも痛快です。一方で無謀すぎて心配になる場面もあり、ネット上でも「主人公の行動が意味不明だけど面白い!」という声や「命がいくらあっても足りない(笑)」「大胆すぎて逆に清々しい」など様々な反応がありました。ニャアンとの対比も良かったですね。境遇が全く異なる二人が協力して困難に挑む姿は熱く、ニャアンが涙ぐみながら自身の過去を語るシーンでは思わずもらい泣きしそうに…。マチュとニャアン、タイプの違う少女同士のバディ感もこれからの見どころになりそうです。
演出や音楽も文句なしでした。冒頭、ザクのモノアイ越しに映るコロニーの光景から始まるカットで一気に引き込まれ、戦闘シーンではカメラワークとエフェクトの迫力に息を呑みました。BGMは静と動のメリハリが効いていて、特にマチュが決意を固める場面で流れた曲が胸アツでした。また主題歌の米津玄師さん「もうどうなってもいいや」が本編ラストで流れ始めた時には鳥肌が…。エンディング映像ではマチュとニャアンの日常風景が描かれ、しっとりした星街すいせいさんの歌声と相まって余韻たっぷりに締めくくられます。映像美と音響のクオリティが高く、第1話から映画さながらの満足感を味わえました。
気になった点を挙げるとすれば、情報の詰め込み具合でしょうか。劇場版(Beginningパート)を未見だと設定の飲み込みに少し時間がかかるかもしれません。「一年戦争はどう決着したの?」「なぜジオンが威張っている?」と戸惑う声もSNSで見られました。ただ第1話のラストで「次回『白いガンダム』」という予告が流れ、どうやらTVシリーズ2話目で世界観のおさらい的な描写があるようなので、焦らずついて行けば大丈夫そうです。むしろ最初に謎を提示してから順次明かしていく構成は、視聴者の考察や議論を盛り上げる意図を感じます。個人的には「ポカンとさせられる楽しさ」が心地よかったですね。
全体として、第1話は大満足の出来でした。ガンダムらしいロマンと熱さ、新機軸のスタイリッシュさが融合し、毎週の視聴が楽しみになる滑り出しです。
考察・解説:世界観と演出の深掘り 🔍
第1話を踏まえて、物語の背景やテーマについてもう少し深掘りしてみます。本作の最大の特徴は「宇宙世紀のif(もしも)」を描いている点です。劇中の人物たちの会話から推測するに、本作の宇宙世紀では一年戦争の結末が我々の知るものと異なる可能性が高いです。劇中でジオン側のクルーが「我々戦勝国は…」と発言していたのには驚かされました。もしジオン公国が地球連邦に対して有利な講和や存続を勝ち取っているとすれば、0085年時点でキシリア・ザビが健在だったり、マ・クベ中将という肩書きが出てきたりするのも合点がいきます。この改変設定により、「もしジオンが簡単には滅びていなかったら?」というもう一つの宇宙世紀が紡がれているわけです。ガンダムファンにとっては歴史の分岐点を探る考察が捗りますし、新規の方にとっては逆に先入観なく楽しめる物語になっていると感じます。
モビルスーツ決闘競技《クラバ(Clan Battle)》という設定もユニークですね。戦後の世界でMSが違法なデュエル競技に使われているというのは、「戦争」の持つ狂気とエンタメ化の危うさを描いているように思えます。どこか『機動武闘伝Gガンダム』のガンダムファイトや、近年の『ガンダムビルド』シリーズでのバトルを彷彿とさせつつ、本作では生身の難民たちが命がけで戦っている点がシビアです。戦いが終わってもMSに魅せられて手放せない人々、あるいは生きる糧として戦い続けねばならない人々がいる——戦争が残した影を描きつつ、それを青春ドラマに落とし込んでいるのが本作の巧みなところでしょう。マチュは当初ごく平和ボケした学生でしたが、ニャアンという戦禍の少女と出会い、クランバトルという裏社会を知ることで価値観が揺さぶられていきます。「空って自由ですか?」と空想めいた問いを口にする場面もありましたが、本物の空や海を知らないコロニー育ちの彼女にとって、戦いに身を投じることは不自由からの解放=“空を飛ぶ”ことに等しかったのかもしれません。その純粋な憧れが、危険を顧みない行動力となって現れたのでしょう。
ニュータイプ描写も見逃せないポイントです。第1話ではマチュがジークアクスに乗った際、彼女の視界に“キラキラ”と輝く粒子のようなものが舞う描写がありました。これは過去作で言うところのニュータイプ同士が感じるサイコフィールドの閃光、いわゆる「ニュータイプ的な閃き」を連想させます。さらにジークアクスに搭載されたオメガ・サイコミュという新技術の存在が明かされましたが、これがマチュの能力を引き出したのか、それとも彼女がニュータイプだったから作動したのかは現時点では不明です。シャリア・ブルがニュータイプ感応で「赤いガンダムのパイロットにシャアはいない」と察知した描写もあり、ニュータイプ能力が物語の鍵を握っているのは間違いありません。タイトルの「GQuuuuuuX」の“G”は何を意味するのか(ジークアクスの型式番号はRX-???)、Ωサイコミュとは一体何なのか、考察の余地がありますね。
演出面の考察では、鶴巻監督ならではの遊び心やメタ的表現も感じました。例えば冒頭のザク同士の戦いは、よく見ると武器を外された民間型ザク同士の素手の取っ組み合いでした。これは「戦争ごっこ」のようにも見えるし、のちに必要となるインストーラーデバイスの伏線にもなっています。また、戦闘中にマチュが感じる違和感や高揚感を表現するカット割りはエヴァ的な心理描写の匂いもして、非常にスタイリッシュ。随所で画面にポップなテロップやアイコン風の表示が差し挟まれるのも新鮮でした(例えばマチュの学校シーンで、クラスメイトのSNS風会話ログが画面端に流れたり)。これはカラー作品で培われた斬新な映像表現の導入で、ガンダムの持つ硬派な世界観に現代風の軽快さを添えているように思います。
他シリーズとの対比で言えば、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』とも一味違う切り口が興味深いです。同じく女子高生が主役で学園もの+ロボットという点では共通しますが、水星の魔女が割と学園内の人間関係ドラマに重点を置いていたのに対し、ジークアクスは序盤から違法賭博バトルや軍事的陰謀といったハード要素を盛り込んでいます。そのため作品のトーンはより骨太で、《機動戦士ガンダム》シリーズのスピンオフOVA作品(『0080ポケットの中の戦争』『0083スターダストメモリー』等)のような渋さも感じられます。また、高校生パイロットがニュータイプ能力に目覚めていく展開は『機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)』などにも通じ、宇宙世紀ファンへのサービス精神もしっかり。過去シリーズとの類似点・相違点を探すのも楽しく、第1話だけでも「シャア捜索」というワードから『Ζガンダム』のグリプス戦役前夜を連想したり、キシリア vs バスクの暗闘という構図にニヤリとさせられたりと、妄想が広がります。
総じて、『GQuuuuuuX』第1話は「ガンダムでしかできない新境地」に挑んでいる印象です。宇宙世紀の重厚な歴史とキャラクター要素、スタジオカラーのクリエイティブな演出が融合し、ただ設定を消化するだけではない奥行きを生み出しています。この先物語が深まるにつれ、“夢が交わる”世界で何が起きるのか?視聴後もしばらく考察が止まらなくなる、第1話でした。
視聴者の反応
第1話放送後、SNS上でも本作への反響が大いに盛り上がっています。ポジティブな意見とネガティブな意見、それぞれ代表的なものを5つずつピックアップしてみました。
第1話は大絶賛の声が多い一方で、一部に戸惑いや批判も見られました。ただネガティブな反応の多くは「理解できない」「情報が足りない」といった初回ゆえの困惑に基づくもので、今後ストーリーが進むにつれて評価が変わっていく可能性があります。全体としては「作画凄い!面白い!」というポジティブな感想が大勢を占めており、まずは上々の船出と言えるでしょう。
ポジティブな反応(好評) 🟢
- 「第1話、めちゃくちゃ面白かった! 正直期待以上。作画と戦闘シーンのクオリティがテレビアニメの域を超えてて震えた」 – 圧倒的な作画・バトルの迫力に驚嘆する声。
- 「宇宙世紀初見だけど面白いじゃん! EDのすいちゃんの曲カッコよかった。映像もポップで可愛い感じなのが好き」 – ガンダム初視聴者からも「引き込まれた」「音楽が良い」と好評。新規ファンにも受け入れられているようです。
- 「激烈に面白い……! 劇場版で展開知ってても第1話ワクワクした。【続きが未知の3話以降どうなっちゃうの】」 – 先行上映版を観たファンもTV版1話に大興奮。知っていても楽しめる演出に太鼓判。
- 「マチュの行動力ヤバすぎ! 普通なら尻込みする場面で即MS乗るとかヒロイン度高い。なのに等身大の悩みもあって魅力的」 – 主人公マチュのキャラクター性を称賛する声。命知らずな大胆さと等身大の少女らしさ、そのギャップが面白いという意見です。
- 「細かい設定知らなくても楽しめた!むしろ『なんで?』と考えるのが楽しいガンダム。久々に考察欲を刺激される新作で嬉しい」 – 謎だらけの展開をポジティブに捉え、「考察しがいがある」という声も見られました。初回からファン同士の考察合戦でSNSが賑わっています。
ネガティブな反応(賛否両論・批判) 🔴
- 「主人公の行動が理解不能。操縦もロクにできないのに『倒す!』とか、他人のMS勝手に乗るとか、ご都合主義すぎ」 – マチュの無鉄砲さに違和感を覚える視聴者も。現実味がないとの指摘ですが、「若さゆえ」と好意的に解釈する人もいました。
- 「時系列よくわからん…ジオン勝った世界線なの?宇宙世紀の話なの?と混乱した」 – 序盤の設定開示が少ないため、世界観に戸惑う声。特に従来のUC前提で観ると「???」となったという意見が散見されました。
- 「初見には情報不足じゃないかな。劇場版未見だからか説明追いつかなくて置いてけぼり感あった」 – 前日譚の劇場パートを知らない視聴者から、設定説明の少なさを不満視する声も。「詰め込みすぎて初見意味わからんやろ…」という反応もあり、親切設計とは言い難い面が指摘されています。
- 「知ってるキャラ名がバンバン出てきてご都合主義のファンサービスっぽい。シャリアとかキシリアとか出せば喜ぶと思ってない?」 – 過去シリーズの有名キャラ登場に賛否も。世界観の整合性よりお祭り感を優先しているように感じる、と懸念する意見も一部にありました。
- 「キャラデザが微妙。ポップすぎてガンダムの雰囲気と合わない気が…」 – キャラクターデザインのテイストについては好みが分かれる様子。可愛らしい絵柄に「今風すぎる」という否定的意見もわずかながらありました(逆にそれが新鮮という肯定意見も多いです)。
次回への期待:残された謎と今後の展開予想 🔮
第1話終了時点で、物語には多くの謎と伏線が提示されました。視聴者の一人として、今後の展開への期待と予想を少し語ってみたいと思います。
まず大きな謎は「赤いガンダム」の正体です。ラストに乱入した真紅のガンダムは一体誰が乗っていたのか?シャリア・ブルが「シャア少佐ではない」と断言していましたが、ではシャア本人はどこで何をしているのか…。シャア捜索任務という設定から考えるに、物語の裏では行方不明のシャアを巡るドラマが進行しているはずです。彼がこの先登場するのか、それとも名前だけの存在なのか、ファンとしては注目せざるを得ません。個人的な予想では、シャアは終盤のキーパーソンとしてサプライズ登場するのではと睨んでいます。例えばマチュやシュウジの運命と絡む形で、新たな立場で現れる可能性も…?想像が尽きません。
次にマチュとシュウジの合流です。第1話では顔見せ程度だったシュウジ少年ですが、次回「白いガンダム」で本格登場するのは間違いないでしょう。彼が乗る赤いガンダムの目的は何なのか?シュウジはコロニー外壁にグラフィティを描いて逃げ回っていると紹介されましたが、その行動の真意も気になります。マチュとは敵対するのか共闘するのか、はたまた淡い友情やロマンスが芽生えるのか…。マチュにとってシュウジは同世代の異性であり、しかもガンダムに乗る存在です。同じ“特別”を知る者同士、惹かれ合う展開もあるかもしれませんね。「地球へ行きたい」という彼の夢も語られており、宇宙育ちのマチュとの対比がドラマを生みそうです。
ニャアンとの関係も今後の焦点です。第1話ではマチュとニャアンは意気投合していましたが、今後試練が訪れる可能性があります。ニャアンはクラバでマチュの代わりにジークアクスを操縦できてしまうほどの才能も垣間見せていますし、そのことでマチュが密かに嫉妬を感じる描写もありました。戦友であり友人である二人ですが、もしシュウジを巡る想いやパイロット適性などで心がすれ違えば、一時的な対立や葛藤も生まれるかもしれません。もっとも絆はきっと乗り越えてくれると信じていますが、少女たちの成長物語としても注目したいポイントです。
ジオンと連邦の暗闘も物語を盛り上げてくれそうです。劇中ではジオン側のキシリア・ザビが健在で、地球連邦側ではバスク・オムらが極秘裏に暗殺計画を画策している様子でした。これは一年戦争後のパワーバランスを巡る影の戦いであり、本来の歴史では実現しなかった夢の対決と言えるかもしれません。もしバスク(ティターンズの黒幕的存在)とキシリア(ジオンの策謀家)が直接対決する展開になれば、宇宙世紀ファン垂涎のドラマが展開しそうです。マチュたちクラバの若者がこの巨大な陰謀にどう絡んでいくのか、想像するとワクワクが止まりません。もしかすると、マチュたちの戦いがきっかけでジオンと連邦の均衡が崩れ、新たな戦争火種が生まれてしまう…なんて展開も?ハラハラしますね。
次回タイトル「白いガンダム」からも目が離せません。赤いガンダムがシュウジの機体だとすれば、白いガンダムとは何を指すのか?型式番号RX-78-02とも示唆されており、ひょっとして初代ガンダム(ホワイトベース所属機)が何らかの形で登場するのでは…という期待が高まります。0085年時点でRX-78が現役なのか、新型機のコードネームなのかは分かりませんが、タイトルに冠する以上ただのモブ機体ではないでしょう。もしかするとアムロ・レイの乗った伝説のガンダムが残されていて…なんてロマンも?次回予告映像では、それらしき白い機体と交戦するシーンがチラリと映りました(※想像)。第2話で世界観の補足説明が行われるとのことなので、白いガンダムの正体とともに物語の全貌が少し掴めるかもしれません。
全体として、『ジークアクス』は伏線とドラマの宝庫です。残された謎(シャアの行方、Ωサイコミュの正体、クラバの今後など)は数多く、それらがどう回収されていくのか考えるだけで楽しいですね。マチュが抱く「特別な何かへの憧れ」は彼女をどこへ導くのか?シュウジやニャアンとの関係は?ジオンと連邦の争いに巻き込まれていくのか?次回以降も目が離せません。「夢が交わる」この新世界で、私たち視聴者の想像を超える展開が待っていることを期待しています!
配信情報・視聴方法 📺
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は2025年4月より以下のプラットフォームで視聴可能です。
- テレビ放送: 毎週火曜24:29~ 日本テレビ系列全国30局ネットにて放送中(「火曜プラチナイト」枠)。地上波で見逃した場合でも安心、週末にはBS放送も!毎週土曜19:00~ BS11でも放送があります(※初回のみ4月12日21:00~放送)。テレビ派の方はお好みの時間帯でチェックしましょう。
- 見逃し配信(ストリーミング): 国内最速配信はAmazon Prime Videoで、毎週水曜 午前1:00(=テレビ放送直後)から最新話が視聴できます。さらに4月11日以降は各種サブスクリプションサービスでも順次配信開始。主要配信プラットフォームとして、バンダイチャンネル、ガンダムファンクラブ、ABEMA、dアニメストア、DMM TV、Disney+、FOD、Hulu、Lemino、Netflix、ニコニコチャンネル、U-NEXT、アニメ放題、WOWOWオンデマンド、TELASAなど勢揃い。お好きなサービスで見放題配信を楽しめます。配信開始時間はプラットフォームによって若干異なりますが、基本的に毎週金曜22時以降に最新話が追加される流れです。
- 海外展開: 現時点で公式発表されている海外向け配信情報はありませんが、ガンダム公式YouTubeチャンネル「GundamInfo」での字幕版公開や、Crunchyroll等での配信も期待されています(※海外ファンの方は各地域の公式情報をご確認ください)。
また、各話の無料見逃し配信については未定ですが、ABEMAなど一部サービスでは期間限定で第1話無料配信が行われる可能性があります。公式サイトや各配信サイトの告知をチェックすると良いでしょう。リアルタイムで視聴できない方も、これだけ多彩な視聴方法が用意されているので安心ですね。
関連グッズ紹介 🛒
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』の世界をさらに楽しめる関連グッズも続々登場しています。ガンダムファンなら見逃せないアイテムをいくつかご紹介します。
- ガンプラ(プラモデル): 早くも主人公機のプラモデルが発売中!「HG 1/144 ジークアクス」は細部まで精密に再現されたキットで、劇中の特徴的な可変ギミックも組み立てて楽しめます。差し替えパーツによって頭部の2形態(封印モードとツインアイ発光モード)を再現可能とのことで、劇中の熱いシーンを自分の手で再現できます。他にも劇中に登場する各種ザク(軍警ザクやポメラニアンズ仕様ザクなど)や赤いガンダムのキット化も順次予定されています。バンダイホビー公式サイトやプレミアムバンダイで情報をチェックしましょう。
- 完成品フィギュア: 可動フィギュア派にはROBOT魂シリーズなどからの展開が期待されます。まだ正式発表はありませんが、ジークアクスや赤いガンダムは立体映えするデザインなので、早晩アクションフィギュア化されるのではないでしょうか。飾ってよし動かしてよしのアイテムとして注目です。
- 音楽関連: 主題歌・劇伴のリリースも要チェックです。米津玄師さんが歌うオープニング曲「もうどうなってもいいや」は各音楽配信サービスでデジタルリリース中で、米津さんの最新アルバムにも収録予定とのこと。カラオケ配信も開始され盛り上がっています。星街すいせいさんのエンディング曲「欲しいものすべて」(※仮題)もファンの間で「泣ける」「歌詞が作品に合っている」と評判で、こちらもシングル配信やMV公開が期待されます。劇伴サウンドトラックは、劇場先行版公開に合わせ4曲入りのミニアルバムが既に各種音楽サービスにて先行配信中。タイトルは『コロニーの彼女(I_006A)』など意味深な曲名が並んでおり、物語を彩る名曲揃いです。今後TVシリーズ分を含めたフルサントラ盤の発売も予想されるので、音楽ファンも見逃せません。
- 書籍・雑誌: 現在『ガンダムエース』誌上でのコミカライズ連載や小説版などは発表されていませんが、設定資料や公式ガイドブックの発売が待たれます。放送開始記念のムック本や、メカニックデザイン画集などが企画中との噂も。公式サイトのGOODS欄にはコラボグッズ情報も掲載されており、Tシャツやクリアファイルといった定番アイテムから、秋葉原駅構内での写真撮影イベント(WithShot体験)まで幅広く展開中です。お気に入りのキャラやモビルスーツのグッズを手に入れて、日常生活でもジークアクスの世界を楽しみましょう。
- その他: 劇場先行版『-Beginning-』のBlu-ray化にも期待です。劇場で公開された前日譚パートは、第1話と一部重複しますが詳細な背景描写があるとのことで、映像特典などを収録したパッケージ版が発売されればファン必携でしょう。また、ガンダム公式アプリ「ガンダムファンクラブ」ではジークアクス特集記事やキャストインタビュー動画が公開されています。ファンクラブ限定の限定ガンプラ抽選販売などもあるようなので、ディープなファンの方はチェックしてみてください。
まとめ:★★★★☆(4.5/5)新たな可能性に満ちたガンダム、あなたはどう思う?
総評として、『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』第1話「赤いガンダム」は、ガンダムシリーズの新境地を切り拓く素晴らしいスタートだったと思います。評価は★4.5/5。伝統ある宇宙世紀に大胆なIF設定を持ち込みつつ、キャラクター青春劇としてもメカアクション作品としても高水準の出来映えでした。スタジオカラーとのコラボで生まれた映像センスやテンポの良さも光り、往年のファンはニヤリ、新規の方もワクワクできる絶妙なバランスです。若干情報過多で戸惑う部分もありましたが、それすら含めて「今後が楽しみ!」と思わせる力があります。
これから物語が進めば、更なる盛り上がりと驚きが我々を待っているでしょう。マチュとニャアンの友情の行方、シュウジという謎の少年の目的、そして宇宙世紀の運命は…想像するだけで胸が高鳴ります。この記事を読んでくださった皆さんは、第1話をどう感じましたか?お気に入りのシーンやキャラクター、考察したい謎など、ぜひあなたの感想や意見を聞かせてください。
最後までお読みいただきありがとうございます!面白かった・共感したという方は、ぜひこのレビューをSNSでシェアして一緒に『ジークアクス』を盛り上げていきましょう🚀✨ #ジークアクス のハッシュタグを付けて感想を投稿すれば、きっと他のファンとも交流が生まれるはずです。それでは、次回「白いガンダム」でお会いしましょう!新たなるガンダムの未来に、期待しかありません。