ドラマ『VIVANT』(ヴィヴァン)第3話が放送されました!砂漠を舞台にした極限サバイバルから、一転して物語は日本での謎解き劇へ。今回も手に汗握る展開と思わず「えっ!?」と声が出る衝撃が盛りだくさんでした。主演の乃木憂助役・堺雅人さんは『半沢直樹』以来3年ぶりの日曜劇場主演となり、超豪華キャスト陣が集結している本作。その第3話では「砂漠の死闘、そして真犯人の正体」に視聴者の期待と興奮が最高潮に!この記事では、第3話の見どころや深まる謎についてネタバレを極力避けつつレビュー&考察していきます。命がけの砂漠横断の行方、そして明かされた裏切り者とは?物語がますます面白くなってきた『VIVANT』、第3話の世界を一緒に振り返ってみましょう。
キャスト・キャラクター紹介
乃木憂助(演:堺雅人) – 本作の主人公。丸菱商事のエリート社員ですが、その正体には謎が多い人物です。堺雅人さんは社会派ドラマ『半沢直樹』シリーズなどで知られるトップ俳優であり、本作でもコミカルな“お人好し社員”と冷徹な一面を巧みに演じ分けています。第3話では、砂漠で仲間を救うため命を賭した決断を見せる一方、自身の中にもう一人の人格「F」を抱えていることが示唆され、堺さんの円熟味ある演技が光りました。
野崎守(演:阿部寛) – 警視庁公安部のエリート刑事で、乃木と共闘する頼もしい存在。阿部寛さんは映画・ドラマで幅広い役柄をこなす名優で、『TRICK』『ドラゴン桜』などの代表作があります。野崎は冷静沈着で洞察力に優れ、第3話では砂漠脱出作戦を指揮したり、日本帰国後も乃木と共に真相解明に奔走。阿部さんならではの重厚な存在感で、事件のキーパーソンとして物語を引き締めています。
柚木薫(演:二階堂ふみ) – 世界医療機構(WHI)の医師で、バルカ共和国で医療活動に従事するヒロイン。二階堂ふみさんは映画『ヒミズ』や朝ドラ『エール』などで知られる実力派女優。薫は芯の強い性格で、幼い患者ジャミーンを救うため奮闘する優しいお医者さんです。第3話では砂漠横断中に行方不明になるアクシデントに見舞われますが、必死に救出される姿が描かれました。過酷な状況でも懸命に耐える薫の姿に、二階堂さんの高い演技力が発揮されています。
新庄浩太郎(演:竜星涼) – 公安部の現地協力者で、第3話から登場。竜星涼さんはNHK朝ドラ『ちむどんどん』などで注目された若手俳優で、今作では頼れる諜報員として活躍します。砂漠のシーンでは彼の機転が乃木たちを救うカギとなり、モンゴル国境警備隊を動かす大役を果たしました。前クールの朝ドラでは冴えない青年役でしたが、本作では見事に名誉挽回する活躍ぶりで視聴者を唸らせています。
太田梨歩(演:飯沼愛) – 丸菱商事・財務部の社員。第3話で真犯人として浮上するキーパーソンです。飯沼愛さんはTBSのスター育成プロジェクト出身の新進女優で、本作で天才ハッカー“ブルーウォーカー”という難役に挑戦し注目を集めました。一見おっとりした新人社員のようでいて、裏では高度なハッキング能力を発揮する二面性のあるキャラクター。第3話後半、乃木に追及されても冷静に「あなたは何も知らない」と言い放つシーンでは、20歳とは思えない堂々とした演技で強烈な存在感を残しています。
東条翔太(演:濱田岳) – 警視庁サイバー犯罪対策課の刑事で、第3話より登場。濱田岳さんは『HERO』『釣りバカ日誌』シリーズなどで愛される個性派俳優。東条は丸菱商事のシステムを構築した元エンジニアという設定で、オタク趣味全開の飄々としたキャラクターです。劇中ではウルトラセブングッズに囲まれた部屋で登場し、乃木たちにハッキングのプロならではの助言を与えました。濱田さんの親しみやすい演技が緊迫した物語にコミカルな緩急を付け、第3話の名脇役として光っています。
※このほかにも、丸菱商事の長野専務(演:小日向文世)や公安部長・佐野(演:坂東彌十郎)、乃木の同期・山本(演:迫田孝也)など実力派が脇を固め、さらに二宮和也さん(テント幹部役)、松坂桃李さん(別班隊員役)、役所広司さん(黒幕・ノゴーン・ベキ役)といった超豪華キャストが今後物語に関わってきます。第3話時点では姿を見せていない彼らが、物語にどう絡んでくるのかも大きな見どころです。
制作陣情報(監督・脚本・制作)
『VIVANT』の企画・演出を手掛けるのは福澤克雄監督。TBS日曜劇場で数々の大ヒットを飛ばしてきた名演出家で、堺雅人さん主演の『半沢直樹』シリーズをはじめ社会派ドラマを多く手がけています。本作でも「規格外のアドベンチャードラマ」を標榜し、中央アジアの大地を舞台にしたスケール満点の映像を実現しました。なんとモンゴルで2か月半にも及ぶ大規模ロケを敢行し、砂漠でのキャラバンや爆破シーンなど映画さながらの迫力で描かれる場面は圧巻です。福澤監督ならではの緻密な演出とダイナミックな映像美が、第3話でも存分に発揮されていました。
脚本は八津弘幸さんを中心としたチームが担当。八津さんは『半沢直樹』『下町ロケット』『陸王』など数々の人気ドラマ脚本を手がけており、骨太なストーリー展開と巧みな伏線構成に定評があります。第3話の脚本も八津さんが執筆しており、企業犯罪の謎解きと国際テロ組織の陰謀という二つの要素をスリリングに描いています。テンポ良く進む物語の中に伏線が散りばめられており、視聴者が「次はどうなる?」と考察したくなる巧妙な脚本です。
また、音楽は世界的作曲家の千住明さんが担当。重厚なオーケストラサウンドから民族音楽調の曲まで、物語の緊迫感や異国情緒を盛り上げる名曲が揃っています。第3話の砂漠シーンで流れるメインテーマは鳥肌ものの壮大さでした。さらに映像面では、実際にモンゴルから現地俳優も多数出演しており、リアリティを追求した制作姿勢が伺えます。TBSが1話あたり1億円とも報じられる破格の制作費を投入した超大作で、その本気度が画面から伝わってくる仕上がりです。
制作プロデューサーには飯田和孝さん、大形美佑葵さんら日曜劇場のヒットメーカーが名を連ね、福澤監督・八津脚本と共に万全の布陣。放送前から謎に包まれたストーリーや豪華キャストで話題を集めましたが、第3話までの時点でその期待以上のクオリティを見せつけています。「日本ドラマの常識を覆す」とまで称される本作、制作陣の力量が存分に発揮された第3話でした。
あらすじ
第3話序盤、砂漠で倒れた薫(右)を乃木(左)が必死に救出するシーン。過酷な状況下で見せる乃木の決死の表情が印象的です。
バルカ共和国から日本への脱出を図る乃木(堺雅人)たちは、“死の砂漠”と恐れられる荒野をキャラバンに扮して横断中、医師の柚木薫(二階堂ふみ)が忽然と姿を消してしまいます。前回ラストで薫がいなくなったことに気づいた乃木は、公安捜査官の野崎(阿部寛)から「8時間だけ待つ」と猶予をもらい、単身で砂漠を引き返して薫を捜索します。砂嵐吹き荒れる中、乃木はついに力尽き倒れていた薫を発見。彼女を背負って砂丘を引き返しますが、体力の限界を迎え自らも倒れてしまいました。しかし間一髪、後を追ってきた野崎や現地協力者のドラム(富栄ドラム)に救助され、命懸けの砂漠横断は何とか成功します。
砂漠を抜け国境線にたどり着いた一行でしたが、そこには執拗に追ってきたバルカ警察のチンギス(Barslkhagva Batbold)の部隊が待ち構えていました。乃木と薫、ドラムの3名はチンギスに手錠を掛けられ絶体絶命。ところがその瞬間、突如大音響とともに戦車を擁するモンゴル国境警備隊が現れます。実は乃木たちの立っていた場所はわずかにモンゴル領内であり、国境侵犯を警備隊が猛抗議したのです。圧倒的火力を見せつけられたチンギスは「この借りは必ず返すぞ!」と悔しそうに捨て台詞を残し撤退。窮地を脱した乃木たちは、援軍を手配していた新庄(竜星涼)と合流します。新庄はモンゴル大使に掛け合い、衛星の位置情報を操作してチンギス隊をおびき寄せるという奇策で一行を救ったのでした。
こうして乃木・野崎・薫の3人は無事モンゴル経由で日本へ帰国します。一方、協力者のドラムは「もう祖国(バルカ)には戻れないだろう」という野崎の計らいで、幼いジャミーンの護衛として日本に同行することに。日本に降り立った乃木は早速、会社の業務監査部・河合(渡辺邦斗)に伴われ本社へ向かい、役員たちから1億ドル誤送金事件の責任を追及されます。丸菱商事の長野専務(小日向文世)から「1ヶ月以内に金を取り戻すか真犯人を見つけなければ嫌疑は晴れない」と最後通告を突きつけられる乃木。さらに長野に報告をしている最中、乃木が口にしたテロリスト「アル・ザイール」の名前に長野が明らかに動揺し、乃木は違和感を覚えます。長野はアマン建設での出来事を執拗に聞き出そうとし、乃木は密かに専務の態度に疑念を抱くのでした。
翌日、乃木は薫の勤務先である日本医療センターを訪問し、薫に「野崎さんのことどう思ってる?」と茶化すように尋ねます。薫は「気になる存在だけど、まずはジャミーン(バルカで救った少女)の治療が最優先」と答えました。そんな会話をしているところに当の野崎が現れ、乃木と薫を貸し切りの居酒屋へと招待します。そこには公安部サイバー犯罪課の敏腕捜査官・東条翔太(濱田岳)が待っていました。東条は元ホワイトハッカーという経歴を持ち、丸菱商事のシステムにも精通した人物です。彼の調査で、誤送金当時に社内システムが巧妙に書き換えられていたことが判明します。表向きには痕跡を残さず改ざんされていましたが、東条自身が構築したネットワークにより全データが秘密のバックアップサーバーにコピーされていたのです。
物証が不足して令状を取るのは難しいため、乃木は極秘裏にそのバックアップデータを入手する作戦を立てます。協力を仰いだのは、丸菱商事時代から信頼する同期の山本巧(迫田孝也)。乃木と山本は深夜の社内データセンターに忍び込み、サーバールームに潜入します。まるで映画『ミッション:インポッシブル』ばりのスリリングな潜入の末、二人は経理部長・原(橋本さとし)のPCからデータコピーに成功。東条がそれを解析すると、誤送金が発生した時間帯にシステム書き換えが行われていた証拠がついに確認されました。
改ざんを行った犯人は一体誰なのか?映し出された防犯カメラ映像に映っていたのは――意外なことに、財務部の若手社員・太田梨歩(飯沼愛)でした。社内でも地味な存在だった太田が不正プログラムを仕込んでいたことに、乃木たちは驚愕します。太田は伝説的ハッカー「ブルーウォーカー」の異名を持つ人物で、テロ組織「テント」や日本の極秘部隊「別班(ベッパン)」とも繋がるスパイだった可能性があります。乃木は急ぎ警察に太田の逮捕を求めますが、東条は「決定的な証拠に欠ける」と慎重です。やがて事情聴取を受けることになった太田は、原部長のPCを使った事実を否認し「私、何も知りませんから」とシラを切ります。食い下がる乃木に対しても落ち着き払って「あなたは何も知らないんですね」と言い放つ太田。その不敵な態度からは、彼女がまだ何か重大な秘密を握っていることがうかがえます。果たして誤送金事件の真の黒幕は誰なのか?太田は単独犯なのか、それとも背後で糸を引く存在がいるのか――。謎を孕んだまま、第3話の幕は下りるのでした。
感想
第3話は終始ハラハラドキドキの連続で、思わず息をするのも忘れるほどでした!冒頭の砂漠横断シーンは、日本の連ドラとは思えないスケール感で本当に圧倒されました。灼熱の太陽の下、ラクダに乗って進む映像はまるで映画のようで、乃木が薫を捜して砂嵐の中を彷徨う場面では「頑張れ…!」と画面越しに応援せずにいられません。薫を発見し背負って歩く乃木の姿には胸が熱くなりましたし、力尽きて倒れてしまったときにはこちらまで脱力…。砂に埋もれていく二人のカットは悲壮感たっぷりで、本当に救出されるのか手に汗握りました。
そこから一転、モンゴル国境警備隊の登場には「そう来たか!」と爽快感すら覚えました。戦車と銃撃でチンギスたちを追い払うシーンは若干やり過ぎ感もありましたが(笑)、あの憎たらしいチンギスが尻尾を巻いて退散する様子には思わずガッツポーズ!新庄が「衛星を5分だけいじった」なんて大胆不敵な策を明かす場面では、「竜星涼くんカッコいい!」とすっかり新庄ファンになってしまいました。第2話から続いた砂漠の脱出劇は、緊張感とユーモアのバランスが絶妙で、最後はスカッとする着地。まさに冒険活劇の醍醐味を味わえた前半戦でした。
日本に帰国してからは、物語が一気にサスペンスモードに突入。乃木が社内で疑いの目を向けられるシーンでは、堺雅人さんのコミカルなとぼけ演技が光ります。監査部に問い詰められ「何も分かりません…」とシラを切る乃木はどこか抜けていて笑ってしまいましたが、その裏で神社の祠にチラッと視線を送る仕草にはドキッとしました。「あれ、もしかして何か隠してる?」と、細かな演出にも興味を惹かれます。そして野崎と東条を交えた居酒屋シーンは、緊迫した砂漠編から一息つける絶妙なブレイクタイム。濱田岳さん演じる東条のマイペースなキャラが面白く、店内でもんじゃ焼きをつつく3人の姿はシュールでクスッとさせられました。
終盤、ついに誤送金事件の真犯人=太田が発覚した瞬間は、「え、君だったの!?」と思わず声が漏れました。これまでほとんど背景に徹していたキャラだけに、不意を突かれた感じです。飯沼愛さん演じる太田梨歩、これは見事なミスリードでしたね。取り調べで乃木と対峙する場面は、本作随一の鬼気迫るシーンだったと思います。堺雅人さんの鬼の形相にも動じず、薄ら笑いを浮かべて「あなたは何も知らない」と返す太田…新人俳優とは思えない迫力でした。乃木が思わず声を荒らげるのも無理はないです。静と動の緊迫した押し問答にグッと引き込まれ、一瞬たりとも目が離せませんでした。
気になった点を挙げるとすれば、物語の情報量が一気に増えて頭が追いつかなくなるところでしょうか。砂漠編の興奮冷めやらぬまま、別班だテントだモニターだと専門用語が飛び交い、「整理しなくては…!」と脳内フル回転でした(笑)。もっとも謎解き好きにはたまらない展開ですし、私自身「あれってどういう意味だろう?」と後からシーンを見直してしまいました。SNSでも考察が白熱しているように、むしろこの情報過多な感じがクセになるという声も多いようです。
第3話全体としては、アクションとミステリーの二つの魅力がこれでもかと詰め込まれた神回だったと思います。目を覆いたくなるようなピンチから、一転して胸のすくカタルシス、そして最後に不穏な謎を残す構成は見事でした。個人的には、乃木の“別人格F”が台詞に出てきたのが印象的です。「出てくるな」と懇願する乃木に「呼んでるのはお前だろ」と応じるFのシーンではゾクッとしました。堺雅人さんが一人二役を自然に演じ分けていて、画面上に二人の乃木がいるような錯覚に陥るほど。ネットでも「堺雅人の演技が凄すぎる」と絶賛されていましたね。謎や伏線もグッと深まり、視聴後には即座に考察タイムに突入!第3話も大満足の出来で、早くも何度も見返したくなる回でした。
考察・解説
第3話で一気に浮上した数々の謎や伏線について、考察してみましょう。まず最大のトピックはやはり太田梨歩の正体です。彼女が誤送金プログラムを仕掛けた直接犯だったわけですが、動機や背後関係はまだ不明な点が多いですね。太田本人は乃木に対し「あなたは何も知らない」と含みを持たせていました。これはすなわち「乃木を嵌めるために誰か別の黒幕がいる」ことを示唆しているように思えます。劇中でも、野崎が「私欲のために動かないはずのブルーウォーカー(太田)の記録に国家機密があった」と分析し、太田の背後に黒幕の存在を疑っていました。ではその黒幕とは誰なのか?
有力なのは、丸菱商事の長野専務こと長野利彦(小日向文世)でしょう。第3話で乃木と対面した際、彼はアル・ザイールの名前を出された途端に顔色を変え、アマン建設での出来事を執拗に探ってきました。まるで事件の核心に触れられたくないかのような反応で、非常に怪しかったですね。さらにこれまでの描写から、長野は乃木にバルカ出張を任せた張本人でもあります。もし彼がテロ組織「テント」と結託していたとしたら…?太田梨歩という駒を使って1億ドルを不正送金させ、責任を乃木に着せて失脚させようと図った可能性があります。長野は専務という立場上、裏金作りや社内工作もしやすいでしょうし、乃木に罪を着せつつ資金をテントに横流しするという一石二鳥を狙ったとも考えられます。「誤送金事件の黒幕=長野専務」説はかなり濃厚に感じます。
他にも、乃木の同期で今回データ奪取に協力した山本巧(迫田孝也)も要注意人物です。彼は乃木からバックアップデータ取得を頼まれた際、「バルカで乃木が“VIVANT=別班”に間違われた話」を持ち出して探っていました。一見すると何気ない会話ですが、実は山本自身がテントのスパイ(=モニター)である可能性もあります。公式サイトの相関図などによれば、松坂桃李さん演じる黒須駿というキャラクターがテントのモニターと名乗り山本を匿う展開が後にあるようです。つまり山本=テントの内通者であり、太田に不正を指示した黒幕側の一人ではないか…と疑っています。もしそうだとすれば、乃木が「信頼できる同期」と思っていた山本に裏切られる展開となりゾッとしますね。第3話では山本は良き友人として活躍しましたが、油断できない存在です。
それから、第3話で明かされた「VIVANT」と「別班」の関係も重要なポイントです。野崎の口から語られたところによると、「VIVANT」とは公安内部で極秘に活動する組織“別班”を指すコードネームであり、テロ組織「テント」に潜むモニター(潜伏工作員)のことだといいます。別班とは自衛隊情報部の非公式スパイ組織とも言われ、政府公認ではない影の部隊です。となると、気になるのは乃木憂助その人が別班なのでは?という点です。バルカでアル・ザイールに「お前がVIVANTか?」と問われた乃木、さらに公安部長・佐野からも乃木父子とテントの関係を示唆する発言が出ています。乃木自身はとぼけていますが、視聴者視点では乃木が日本の諜報員(=別班)である可能性は日に日に高まっています。
乃木のもう一人の人格「F」も、別班に絡む伏線かもしれません。第3話で乃木が「F」と脳内会話するシーンは衝撃的でした。Fは乃木にしか見えないもう一人の乃木で、幼少期にいじめられて孤独だった彼の前に現れた存在だといいます。興味深いのは、乃木が「この件が収まるまで出てこないでくれ」とFに頼んだこと。つまり乃木は意識的にFという人格を封じ込めようとしている。しかしFは「呼んでいるのはお前だ」と言い返すのです。このやり取りから推測するに、乃木がピンチに陥った際や目的を遂行する際、Fが前面に出てきて超人的な働きをするのではないでしょうか。例えば砂漠での戦闘や機転の数々も、F人格の力が影で支えていた可能性があります。Fは乃木の本性であり、別班エージェント「憂助」の真の姿なのかもしれません。だとすれば、普段お人好し社員を演じているのが仮の姿で、Fこそが任務のために生まれた別班工作員…なんて可能性も?今後Fが物語にどう関わってくるのか、大いに注目したいところです。
細かな伏線も見逃せません。例えば乃木が自宅へ監査部を案内する途中で立ち寄った神田明神の小さな祠。あの一瞬の描写はかなり意味深でした。乃木はあの祠に何か隠しているのでは、と勘繰ってしまいます。もしかすると誤送金されたダイヤモンドの一部や、亡き父から託された秘密文書などが収められているのかも…?第3話では回収されなかった伏線ですが、物語後半で効いてきそうです。
また、薫を巡る描写も気になります。砂漠で彼女が消えたのは偶然のトラブルに見えましたが、「薫を拉致したのは誰か」という疑問が残りました。結局薫は無事保護されましたが、誘拐犯らしき存在は不明のまま。これもテントの差し金なのか、あるいは別の勢力なのか…。薫自身も今後、医師としてだけでなく物語の鍵を握るかもしれません。さらに薫と乃木・野崎の関係性も微妙ですね。乃木が薫に「野崎のこと好きなの?」と聞いたシーンはちょっと可愛らしかったですし、薫もまんざらではない様子。しかし薫は「今はジャミーンの手術が最優先」と言っており、恋愛より使命優先のキャラであることが分かります。この三角関係(?)がロマンスに発展するのかも見どころですし、ジャミーンという少女の治療が成功するのかも気になります。
そして「テント」というテロ組織について。依然ベールに包まれていますが、ジャミーン(薫が治療していた少女)の父・アディエルが第1話でテントの爆破テロに巻き込まれたこと、テントのリーダー「ノゴーン・ベキ」が乃木の実父・卓である可能性が示唆されていることなど、かなり濃密な背景が見えてきました。テントは単なる悪の集団ではなく、裏では国家規模の計画を動かしている気配があります。野崎が第3話で大統領と接触しようとしていたシーン(※実際は大統領ではなくジャミーン本人だったようですが)では、「VIVANTはテントの上位組織で世界中のテロを指揮している」という驚くべき証言が飛び出しました。もしそれが真実なら、VIVANT=別班よりさらに上位の黒幕が存在することになります。世界規模の陰謀が進行中というスケールの大きさにワクワクすると同時に、物語がどこまで壮大になるのか想像もつきません。
以上、第3話時点での主要な謎を考察してみました。もちろんこれらは推測の域を出ませんが、視聴者間でも「黒幕は誰だ」「乃木は味方か敵か」と議論が白熱しています。制作側もSNSの考察合戦は織り込み済みでしょうから、今後も予想を裏切るどんでん返しが待っていそうです。果たして太田を影で操る黒幕は専務・長野なのか、あるいは全く予想外の人物なのか?乃木の正体は本当に別班で、父と敵対する運命にあるのか?伏線の数々がどう回収されるのか、引き続き注目していきたいと思います。
視聴者の反応
第3話放送後、SNS上でも大いに盛り上がりました。Twitterを中心に視聴者の感想を探ってみると、絶賛の声と驚きの声が入り乱れています。その一部をご紹介しましょう。
ポジティブな声(好意的な反応)
- 「砂漠のシーンが映画みたい! ドラマの域を超えたスケールに鳥肌…」
- 「堺雅人さんの一人二役演技やばい。Fとの会話シーンゾクゾクした」
- 「モンゴルの戦車登場シーン、爽快感半端ない!チンギス撃退にスカッとした」
- 「犯人が太田と分かった瞬間、リアルに『嘘でしょ!?』と声が出た。完全に騙された…」
- 「飯沼愛ちゃんの怪演すごすぎ。新人とは思えない貫禄で怖さを感じた」
ネガティブな声(否定的・批判的な反応)
- 「情報量が多すぎて正直ちょっと混乱…。理解するのにリピート必須かも」
- 「砂漠横断や戦車砲撃とか、ご都合主義じゃ? 現実味なくて若干冷めた部分も」
- 「登場人物と組織名が多くて覚えきれない!別班とテント整理しなきゃ(笑)」
- 「松坂桃李さんまだ出てこないの? 早く見たいのに焦らされる~」
- 「乃木の二重人格設定、唐突すぎてついていけないというか…もっと背景説明が欲しいかも」
上記のように、「映画級の迫力」「俳優陣の熱演」に対する賞賛の声が多く見られました。特に砂漠シーンの臨場感や、堺雅人さん・飯沼愛さんらの演技には絶賛が集中しています。一方で、「謎が多く難解」「展開が派手すぎる」との指摘もあり、一部視聴者は情報量の多さに戸惑いを感じたようです。それでも「難しいけど考察が楽しい」「毎週ドキドキが止まらない」といったポジティブな意見が大勢を占めており、第3話もおおむね高評価だったと言えるでしょう。
ネット上では早くも「VIVANT考察班」が結成され、第3話の伏線について盛り上がっています。「太田は黒幕じゃない派」「乃木は別班確定だよね?」など様々な説が飛び交い、Twitterトレンドにも関連ワードが上がるほどの反響ぶりです。松坂桃李さん(黒須役)や二宮和也さん(ノコル役)の登場を待ち望む声も非常に多く、「次回こそは!」と期待が高まっています。視聴率も右肩上がりで推移しており、『VIVANT』は間違いなく今クール一番の話題作として注目を集めているようです。
次回への期待
怒涛の展開となった第3話を経て、物語はいよいよ誤送金編のクライマックスへ向かいます。次回・第4話では、逮捕された太田梨歩がどんな供述をするのか、そして背後にいる黒幕の存在がさらにクローズアップされることでしょう。乃木たちは太田を通じてテントの秘密に迫れるのか、それともさらなる罠が待っているのか…。予告では「衝撃展開が待ち受ける」と銘打たれており、まだ見ぬ真の黒幕がついに姿を現す可能性もあります。
特に注目したいのは、未だ明かされていない松坂桃李さん演じる黒須や二宮和也さん演じるノコルの本格登場です。第3話まで彼らはワンカット程度しか姿を見せておらず、ファンとしては「早く登場して!」とヤキモキしてしまいますよね。しかし裏を返せば、それだけ物語の後半に大きな見せ場が用意されているということ。黒須は別班隊員、ノコルはテントのナンバー2と発表されていますが、彼らがどのように乃木や野崎と絡んでくるのか非常に楽しみです。乃木の正体に勘付き始めた野崎や公安部にも動きがありそうですし、別班VSテントの全面対決も近いかもしれません。
そして、乃木の人格Fが今後どう物語に影響するのかも大きなポイントです。次回予告では乃木が不敵に笑う場面があり、一部では「あれはFが表に出ているのでは?」との声もあります。もし乃木が窮地に追い込まれれば、Fが再び牙を剥く展開も十分考えられます。堺雅人さんの怪演がさらに炸裂しそうでワクワクしますね。
また、薫やジャミーンのエピソードも次回以降深掘りされそうです。薫がクラウドファンディングで募っていたジャミーンの手術費用は集まるのか、ジャミーン本人は無事日本で治療を受けられるのか。テロ組織の陰謀とは別に、人間ドラマの部分も引き続き注目したいところです。野崎と薫、乃木の微妙な関係にも進展があるかもしれません。
最後に、次回第4話は予告タイトルによれば「誤送金編完結!裏切り者は許さない!」とのこと。つまり今回の誤送金事件にひとまずの決着が付き、物語は次のステージ(宿命編)へ移行していくのでしょう。となれば第4話では、これまでの謎がいくつか明かされると同時に、新たな物語の幕開けとなる重要回になるはずです。考察好きとしては寂しいような嬉しいような…ですが、まだまだ驚かされる準備をしておきたいと思います。次回はどんな展開が待っているのか、今から日曜夜が待ち遠しいですね!
配信情報・視聴方法
「『VIVANT』第3話を見逃してしまった!」という方、ご安心ください。本作は放送終了後、主要な配信プラットフォームで視聴可能です。TVerでは放送から1週間、最新話の見逃し配信が無料で行われています。まずはTVerをチェックすれば、第3話もすぐに視聴できます。また、U-NEXTでも『VIVANT』が順次配信されており、会員登録すればいつでも好きな時に第1話から最新話まで観ることができます。U-NEXTでは福澤監督ら制作陣によるオーディオコメンタリー付き特別版「VIVANT別版」の配信も行われており、第3話の裏話や制作秘話を副音声で楽しむことも可能です。
さらにNetflixでも朗報があります。2023年12月よりNetflixで『VIVANT』の世界配信がスタートし、日本国外からも視聴できるようになりました。海外在住のドラマファンや、日本語字幕付きで視聴したい方にも嬉しいですね(190以上の国と地域で配信とのこと)。もちろん日本国内のNetflixでも視聴可能なので、既にNetflixユーザーの方はこちらで一気見するのも良いでしょう。
地上波での再放送情報については、現時点では特に告知は出ていません。ただ、日曜劇場作品は人気が高いと総集編や特別編が放送されるケースもあるので、公式サイトや番組SNSをフォローしておくと最新情報を見逃さずに済みます。
なお、『VIVANT』のBlu-ray & DVD-BOXが早くも発売されています。2023年12月27日にBlu-ray/DVDの BOXセットが発売されており、全話に加えてメイキングやスペシャル映像が収録された豪華版です。ディレクターズカット版も収められているとのことで、放送では描かれなかったシーンを観られる貴重な機会です。店舗やオンラインショップで販売中なので、繰り返し視聴したい方やコレクションに加えたい方はぜひチェックしてみてください。
視聴方法まとめ: 地上波放送(TBS毎週日曜21時)、TVer見逃し配信、U-NEXT配信、Netflix配信(※全世界)と、多彩なプラットフォームで視聴可能です。お好きな方法で『VIVANT』第3話を楽しんでくださいね!そして未見の友人にも教えてあげて、一緒にこのドラマの魅力を語り合いましょう。
関連グッズ紹介
『VIVANT』の世界観をもっと楽しみたい方のために、関連グッズや書籍も続々登場しています。
まずは公式ノベライズ小説『日曜劇場 VIVANT』。上下巻構成で、上巻は2023年8月30日、下巻は9月21日に発売されました。脚本をベースに蒔田陽平さんが執筆した本格ミステリー小説で、ドラマでは描かれなかった細かな心情描写や設定が補完されています。活字ならではの緻密な描写で、『VIVANT』の物語を新たな角度から楽しめると評判です。ドラマ視聴後に読むと「なるほど、そういうことだったのか!」と発見があるかもしれません。
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公式グッズも豊富にラインナップされています。TBS公式オンラインショップでは、劇中に登場した別班饅頭をモチーフにしたストラップや、テントの関連企業「ムルーデル社」のロゴ入りハンドタオルなどマニア心をくすぐるアイテムが販売中です。中でも人気なのが、ドラマ公式キャラクター「ヴィヴァンちゃん」のぬいぐるみマスコット。ヴィヴァンちゃんとは、作中では明かされていませんが公式がデザインしたオリジナルのマスコットキャラで、その愛らしい姿からグッズ第1弾発売時に即完売するほどでした。現在は増産され手に入りやすくなっていますので、ファンの方はぜひチェックしてみてください。ほかにもクリアファイル、ステッカー、劇中写真を使用したポストカードセットなど盛り沢山。島根県とのコラボでロケ地MAPや観光パンフレットも作成され、作品の影響力の大きさがうかがえます。
最後にコレクター向け情報をもう一度。前述のBlu-ray/DVD-BOXには、ブックレットやメイキング映像も収録されています。キャストインタビューやオフショット満載のブックレットはファン必携の内容で、撮影秘話や役作りの裏側を知ることができます。特典映像ではモンゴルロケの裏側や、主要キャスト同士の和気あいあいとしたメイキング風景も!ドラマ本編の緊張感とのギャップにほっこりすることでしょう。
このように、『VIVANT』の関連グッズや書籍は作品の魅力をさらに広げてくれるものばかりです。気になる方は公式サイトやショップを覗いてみて、お気に入りのアイテムを手に入れてみてはいかがでしょうか。好きなグッズを身近に置けば、あなたの日常も「VIVANTの世界」に早変わりするかもしれませんよ。
まとめ
『VIVANT』第3話は、冒険アクションとしての盛り上がりとサスペンスミステリーとしての衝撃、この両方を堪能できる贅沢なエピソードでした。砂漠の死闘を経て物語が大きく動き、誤送金事件の真犯人という重大なピースが明らかになったことで、物語は次なるステージへ突入します。まさに「涙あり笑いありの神回」と言っても過言ではなく、視聴後は興奮でしばらく眠れなかった方も多いのではないでしょうか。
第3話までの総合評価を★で表すなら、文句なしの★★★★☆(星4.5/5)!迫力満点の映像、美しく張り巡らされた伏線、俳優陣の渾身の演技…どれを取っても一級品で、ドラマファン垂涎の出来栄えでした。物語序盤にしてこの完成度ですから、後半に向けてますます期待が高まります。視聴率・話題性ともに絶好調の『VIVANT』ですが、制作側はまだまだ“隠し玉”を持っていそうですし、最後の最後まで目が離せません。
この先、乃木憂助という男の正体が完全に暴かれる時、彼と父・ベキの因縁はどう決着するのか、そしてテントと別班の戦いの行方は?謎が解き明かされるにつれ、私たち視聴者もタイトルの意味する「VIVANT(生きている)」という言葉の真意に辿り着けるのかもしれません。次回以降も緊迫の展開が続くでしょうが、ぜひ皆さんも考察しながら楽しんでください。そして何より、まだ本作を観ていないお友達がいたら「これは面白いよ!」と教えてあげてくださいね。一緒に盛り上がれば、きっと倍以上にドラマが楽しくなるはずです。
それでは最後に一言…。第3話、最高でした! 次回もさらに衝撃の展開が待っていそうです。引き続き日曜夜は『VIVANT』に釘付け決定ですね。皆さんは第3話をご覧になってどう感じましたか?ぜひ感想や考察をコメント欄やSNSで教えてください。一緒に『VIVANT』を語り合い、盛り上げていきましょう!来週の第4話もお楽しみに!🚩