TBS日曜劇場『VIVANT』は、堺雅人さん、阿部寛さん、二階堂ふみさん、松坂桃李さん、役所広司さんといった日本を代表する超豪華キャストが集結した前例のないアドベンチャードラマです。第8話ではついに物語の核心に迫る“大きな真実”が明かされ、視聴前からSNSでも「今夜は衝撃展開か?」と期待が高まっていました。放送後も「これで本当にあと2話で終わるのか?」という驚きの声が上がるほど盛りだくさんの内容でしたが、今回はその第8話を振り返り、見どころや深掘りポイントをレビュー・考察していきます。作品のスケールに圧倒されつつも親しみやすい目線で、第8話の魅力や謎を一緒に探ってみましょう!
キャスト・キャラクター紹介
主演を務める乃木憂助役の堺雅人さんは、『半沢直樹』シリーズなど数々のヒット作で知られる実力派俳優です。内気な商社マンと冷徹な別人格「F」を演じ分ける難役を熱演しており、第8話では組織に潜入するスパイとしての高度な判断力と、父と対峙する息子としての複雑な心情を表現しました。過去に『リーガルハイ』などコミカルな役もこなした堺さんですが、本作では寡黙ながら芯の強い主人公像で乃木憂助というキャラクターに深みを与えています。
ノゴーン・ベキを演じるのは、日本映画界を代表する名優・役所広司さんです。映画『Shall we ダンス?』やカンヌ国際映画祭男優賞を受賞した『Perfect Days』など国内外で活躍しており、本作ではテロ組織「テント」を率いるカリスマ的リーダーで乃木の実の父親という難しい役柄に挑んでいます。第8話ではベキが抱える苦悩や葛藤が垣間見え、役所広司さんの圧倒的な存在感と演技力に「うますぎる…」「圧倒された」という声が続出しました。冷酷さと父親としての情愛、その両面を表現する巧みさはさすがです。
ノコル役には二宮和也さん。元嵐のメンバーで、『硫黄島からの手紙』や『ブラックペアン』などで俳優としても高い評価を得ています。本作への出演情報は放送開始まで伏せられ、第1話終盤にサプライズ登場したことでも話題になりました。ノコルはテントのNo.2でベキの養子。第8話では実子である乃木の登場に嫉妬しつつも、その有能さに複雑な表情を見せる場面が印象的です。二宮さんは得意の繊細な演技で、兄となる乃木への劣等感や「父を取られるのでは」という不安を体現し、視聴者から「ノコルの感情表現がリアル」と好評です。
黒須駿役の松坂桃李さんは、『孤狼の血』など映画でも活躍する人気俳優。ドラマでは『ゆとりですがなにか』や『今ここにある危機とぼくの好感度について』など幅広い役をこなしてきました。今回演じる黒須は乃木の後輩の別班員で、第4話から登場しています。第8話では乃木に裏切られたと思い憤るシーンや、生死の境目に立たされる場面での迫真の演技が光りました。松坂さんは鍛え上げた肉体と知的な雰囲気を併せ持ち、黒須の勇敢さと脆さを表現。特に牢での涙と怒りの芝居には「黒須役の松坂さんの演技がすごい」と称賛の声が上がりました。
柚木薫役の二階堂ふみさんは、映画『ヒミズ』でヴェネツィア国際映画祭新人賞を受賞した経験もある実力派女優です。近年は『プロミス・シンデレラ』などドラマでも活躍し、多彩な表現力で知られます。本作では世界医療機構の医師・柚木薫を演じ、薫はジャミーンという少女を献身的に支える心優しい女性です。二階堂さん自身も芯の強さと可憐さを併せ持つ女優であり、第8話では乃木から託された家にジャミーンと暮らし始めるエピソードでほっこりさせてくれました。薫が乃木への想いを自覚し始める繊細な表情も見どころで、「薫さん可愛い」「健気で応援したくなる」と視聴者の共感を集めています。
野崎守役の阿部寛さんは、『ドラゴン桜』シリーズや『下町ロケット』などヒット作多数のベテラン俳優です。鋭い洞察力を持つ公安警察官・野崎を演じ、長身で存在感抜群の阿部さんがコミカルな一面も持つ「鶏群の一鶴」な刑事像を魅力的に描いています。第8話では直接の出番は控えめでしたが、乃木の帰りを信じて待つ姿勢が描かれ、物語全体の要所を締める重要なポジションです。阿部さんはシリアスからコメディまで幅広くこなす俳優で、本作でも野崎の頼もしさと人情味を体現しています。
その他にも、櫻井翔さんとの共演で知られる竜星涼さんや、小日向文世さん、林遣都さんなど豪華キャストが脇を固めています。特に富栄ドラムさん演じるドラムは手話で会話する個性的なキャラクターで、林原めぐみさんが日本語音声を担当するというユニークな演出も話題です。主要キャストそれぞれの経歴と演技が融合し、『VIVANT』ならではの重厚な人間ドラマを生み出しています。
制作陣情報(監督・脚本・制作)
本作の脚本を手がけるのは八津弘幸さんです。八津さんは『下町ロケット』やNHK朝ドラ『おちょやん』など社会派から人情劇まで幅広い作品を執筆してきた脚本家で、伏線を巧みに散りばめた緻密なストーリーテリングに定評があります。『VIVANT』では李正美さん、宮本勇人さん、山本奈奈さんらとチームを組み、第1話から最終話まで一貫して脚本を担当しました。壮大で複雑な物語を紡ぐにあたり、「まるで海外ドラマのようなスケール感」と言われる脚本を作り上げ、視聴者を毎回予想外の展開へ引き込んでいます。
演出を務めるのは福澤克雄監督です。福澤監督は堺雅人さん主演の『半沢直樹』シリーズをはじめ、『陸王』『下町ロケット』など数々のTBS日曜劇場ヒット作を生み出してきた名演出家として知られています。福澤監督自らが企画原案も担当し、「日本ドラマの常識を超えたスケールで大注目」と言われる本作を牽引しました。実際、第8話までにモンゴルでの大規模ロケや爆破シーンなど映画さながらの映像が随所に盛り込まれています。報道によれば1話あたり製作費1億円とも言われる破格の予算を投入し、TBSが出資する動画配信サービスU-NEXTでの独占配信を睨んだ戦略も背景にあったようです。その潤沢なリソースを活かし、福澤監督は雄大なモンゴルの大地から都内ロケまで8都県で撮影を敢行し、テレビドラマの域を超えたスケールの作品世界を作り上げました。
また、音楽はドラマ界の巨匠・千住明さんが担当し、荘厳かつ繊細なスコアで物語を彩っています。モンゴル語の監修には現地の専門家が参加し、劇中の台詞や歌にも本格的なモンゴル語が使われる徹底ぶりです。制作プロデューサー陣には『下町ロケット』などを手掛けた飯田和孝さんらが名を連ね、日曜劇場の伝統を受け継ぐ鉄壁の布陣となっています。監督・脚本・制作スタッフが一丸となり、「限界突破!アドベンチャードラマ」という触れ込み通りのエンターテインメント超大作を生み出したと言えるでしょう。
あらすじ
※未視聴の方はご注意ください。第8話のストーリーを冒頭から結末までまとめます。
第8話は、乃木憂助(堺雅人さん)が別班を裏切ってテロ組織「テント」に寝返った…かのように見える状況から始まります。捕らわれた乃木と後輩の別班員・黒須駿(松坂桃李さん)はテントのアジトで監禁され、冒頭から衝撃的な試練に直面しました。ノゴーン・ベキ(役所広司さん)――乃木の実の父親でテントのリーダー――と対面を果たした乃木でしたが、再会の感動に浸る間もなく、ベキは息子を信用できるか試すためある指令を下します。それは「仲間の黒須をその場で射殺しろ」という非情な命令でした。
突然手渡された拳銃を前に葛藤する乃木。しかし次の瞬間、テント幹部のノコル(二宮和也さん)が「お父さんの銃が汚れる。こっちを使え」と自分の拳銃を差し出しました。ノコルの狙いは、この拳銃に弾が1発しか入っていないことを利用して乃木の出方を探ることにありました。乃木は拳銃を黒須に向け、逡巡しながら引き金を引きます。銃声――しかし弾丸は黒須の口を塞いでいた布をかすめ、黒須本人は無傷でした。外した様子に焦る乃木ですが、すぐに黒須の額に銃口を突きつけ2発目を撃とうとします。黒須が絶叫したその瞬間、「もういい」とベキが制止。案の定、2発目の弾は入っておらず、不発に終わりました。実は乃木は手に持つ物の重さを正確に量れる特技があり、渡された銃の重量から「弾は1発だけ」と察してわざと外した可能性が高いと示唆されています。結果として黒須の命は助かり、この一連の茶番を経て乃木は何とかその場を切り抜けました。
その後、乃木はテントの本拠地に正式に受け入れられ、様々な調査や“テスト”を課されます。ウソ発見器による尋問やIQテスト、複数言語の会話テスト、経済知識の筆記試験など、父・ベキは乃木の能力と真意を測ろうとしました。極めつけはDNA鑑定です。乃木の口内粘膜から採取したDNAを解析したところ、ベキ=乃木卓と99.9999%の確率で親子関係にあることが判明します。ベキは「自分の息子だったとはいえ、仲間を裏切り殺してここに来た男だ」と葛藤しますが、乃木の突出した知能と戦闘力を惜しみ、「代えがたい有能な人材なら利用する」と苦渋の決断を下しました。こうして命は助けられた乃木は、父親から半ば試される形でテントの内部に迎えられることになります。
※ベキ(右、役所広司さん)とノコル(二宮和也さん)が孤児院で子供たちに囲まれ笑顔を見せるシーン。第8話ではテントの“裏の顔”が描かれた。
乃木はベキ直属の部下・バトラカ(林泰文さん)からテントの裏帳簿(裏の財務データ)の閲覧を許され、組織の実態を解き明かしていきます。まず表向きのテントの顔は「高額な成功報酬を得られるテロ請負業者」でした。過去1年間の収益データを乃木が確認すると、テロや暗殺、誘拐、サイバー攻撃といった“依頼業務”による収入が主で、その額は年間7億ドル以上にも達していました。さらに乃木は帳簿から奇妙な点に気付きます。テロ組織であれば多額の出費があるはずの武器調達や訓練費の項目が極端に少なかったのです。そこで案内されたのがテントが運営する民間軍事会社。ここで優秀な兵士を育成・確保し、必要な武力は自前で賄っていたことが判明しました。つまり、テントは発注に応じてテロ等の犯罪行為を請け負う傭兵組織であり、その成功報酬が巨額の収益源になっていたのです。
しかし本当に驚くべきは、その先にありました。乃木は裏帳簿で、ベキやノコルら幹部の報酬がそれぞれ年間約2,000万ドルという桁外れの額になっていることに疑問を抱きます。幹部たちが私腹を肥やしているのか?――ベキは乃木を車に乗せ、次に訪れた場所でその答えを明かしました。そこは地元の児童養護施設(孤児院)。なんとベキやノコルは大勢の子供たちに囲まれ、優しい笑顔を浮かべていたのです。戸惑う乃木に対し、バトラカが説明します。「ベキ名義の支出2,200万ドル。あのお金はこのような児童養護施設の運営費に充てられたものです」――そう、幹部の“高額報酬”とは名ばかりで、その実態は戦災孤児を養うための活動資金だったのです。ベキはかつてバルカ共和国で内乱によって親を失った子供たちを救うべく、複数の孤児院を自ら設立していました。さらに他の幹部たちの報酬もすべて孤児たちのために使われていたのです。世界中の諜報機関から恐れられるテロ組織テントの本当の顔が「孤児救済」であると知り、乃木は言葉を失います。彼らは政治的思想は一切なく、純粋に金のために悪事を働き、そのお金を善意の事業に投じていた――価値観を揺さぶる真実に直面した瞬間でした。
その後、乃木は幹部候補生のような扱いとなり、テント内でさらなる信頼を得るべく行動します。例えば孤児院での一幕。子供たちに配給する米の量をごまかして私腹を肥やしていた施設長がいました。彼は「子供たちに食事が足りないので支援金を増やしてほしい」と訴えますが、乃木はそこで自身の特技を発揮します。料理の重さを手に持って量り、「炊き出しの米が本来より軽い」ことを瞬時に見抜いたのです。つまり施設長が米を中抜きしていた不正を暴き、ベキの前で糾弾しました。「裏切り者は決して許さない」ベキはその場で日本刀による粛清も辞さない勢いでしたが、結果的に孤児院の不正は正され、乃木への信頼はさらに高まります。この出来事もあり、乃木は「さすが俺の実の息子だ」とベキから認められ、テントの正式メンバーとして迎え入れられました。
ベキは儀礼の一環として、乃木に純白のデール(モンゴルの民族衣装)を授けます。これはノコルら限られた幹部しか持たない“純白の証”であり、乃木が特別な存在になったことを示すものでした。こうして乃木は義弟となるノコルと肩を並べ、テント内部で任務を任されます。具体的には、ノコルが社長を務める資源開発会社「ムルーデル」社に加わり、全体の経費を見直すという仕事でした。一見ただの経理係ですが、乃木は早速ムルーデル社の収支報告から重要な手がかりを掴みます。テントは3年前からバルカ共和国北西部で土地の大規模な購入を進めており、その資金調達のためテロ請負を活発化させていたらしいのです。一体その土地を何に使うのか? “テントの最終目的”に関わる謎が新たに浮上しました。
一方その頃、日本では公安の野崎(阿部寛さん)らも独自にテントの計画を追っていました。柚木薫(二階堂ふみさん)は無事日本に渡ったジャミーン(Nandin-Erdene Khongorzulさん)の手術費をクラウドファンディングで集め、乃木から託された東京の乃木宅にジャミーンと共に住み始めています。第8話では薫たちを交えたシーンは少なめでしたが、退院したジャミーンと薫が乃木の家で新生活を始め、野崎やドラム(富栄ドラムさん)も顔を出すエピソードが描かれました。ドラムは純粋な性格で、薫に対し思わず「薫さん、好き」と愛の告白のような言葉を口にしてしまい、周囲が慌てる微笑ましい場面もありました。物語の重厚な展開の合間にこうした心温まるやりとりが挟まれ、第8話は全体としてシリアス一辺倒ではないバランスの取れた構成になっています。
物語のラスト、乃木はムルーデル社で収集したデータを分析しながら、「テントが土地買収に隠した真の目的」を探ろうと決意を新たにします。しかし一方で、義弟ノコルは依然として乃木を完全には信用しておらず、どこか冷ややかです。実子で優秀な乃木の登場により、自身の地位が脅かされることへの嫉妬も垣間見えました。第8話は、乃木がテント内部で確固たる地位を得たものの、「彼の真意は何なのか?」という大きな疑問を残したまま幕を閉じます。果たして乃木は本当に別班を裏切ったのか? それとも祖国と仲間のため、命がけで潜入捜査を続けているのか? 視聴者の誰もがその答えを知りたくてウズウズする、次回への興味を最大限に高めるエンディングでした。
感想
第8話を観終えて率直に感じたのは、「情報量が多いけれど見応え十分!」ということです。冒頭の処刑指令シーンは息を呑む緊迫感でした。乃木が黒須に銃を向ける瞬間、「本当に撃っちゃうの!?」と心臓がバクバクに…しかし彼の微妙な表情や動作から「これは演技では?」とも思わせる巧みな演出で、開始早々引き込まれました。黒須が無事だったと分かった時にはホッとしましたが、同時に「乃木はやっぱり仲間を裏切るような人じゃないよね」と彼への信頼も再確認できた気がします。視聴者として乃木を応援している自分に気づき、改めて主人公の魅力にハマりました。
物語中盤、テントの実態が次々と明かされるパートは驚きの連続でした。テロ組織と思われたテントが、まさか孤児院を運営する裏の顔を持っていたとは…!「単なる悪役じゃない」と予想はしていたものの、ここまで明確に善意の目的が示されると正直ビックリです。悪事で稼いだお金で善いことをするなんて極端すぎて、素直に感情移入はできないのですが、この善悪のグラデーションこそ本作の面白いところだとも感じました。ベキは冷酷なテロリストかと思いきや、根底には戦争で傷ついた子供たちを救いたいという信念がある…。第8話ではその複雑な一面が描かれ、単純な勧善懲悪ではない深みを物語に与えています。私自身、テントを完全な悪と断じられなくなり、乃木がこれからどういう答えを出すのかますます気になってきました。
俳優陣の演技も相変わらず素晴らしかったですね。特に印象的だったのは役所広司さん。DNA鑑定で乃木が実の息子だと判明した後の、あの目に涙を浮かべながらも必死に平静を装う演技…ベキの心情が痛いほど伝わってきて胸が熱くなりました。父として抱きしめたい気持ちと、組織の長として信用できない葛藤、その微妙な空気を一瞬で場に漂わせる役所さんの力量に拍手です。対する堺雅人さんも、父に褒められかけて少し嬉しそうな表情を一瞬見せるなど細やかな芝居が光りました。親子の絆を感じさせるシーンが増えたことで、乃木とベキの関係性に感動しつつも「でも裏切り者として潜入しているんだよな…」とハラハラしっぱなしでした。
一方で、第8話は伏線回収や説明シーンが多かった分、物語の進行自体はややスローダウンした印象も受けました。前半は乃木のこれまでの経緯や別班加入の過去がベキに語られる流れで、ある種の振り返りのようにも感じましたし、後半も財務データや土地購入の話など数字のオンパレードでちょっと情報過多かな、とも思いました。「これはもはや経済ドラマか?」なんて突っ込みたくなる箇所もあり、私も一瞬頭がオーバーヒートしかけました(笑)。ただ、その分ラストの“まだ何か隠されている”という余韻が強く残ったので、必要なタメ回だったのだろうとも思います。むしろこれでもかと謎を積み上げてくれたことで、次回以降のカタルシスがより大きくなるはず…!と前向きに捉えています。
そして忘れてはいけないコミカル要素。ドラムがぽろっと「薫さん、好き」と告白して皆がズッコケるシーンには思わずクスッとしました。シリアス続きの中でほっと笑える瞬間があるのは嬉しいですね。薫とジャミーンと乃木の奇妙な同居生活もほのぼのしていて、第8話の癒やしパートでした。薫がおっとり「ただいま」と乃木の家に入っていくところなんて、まるで新婚さんみたいで可愛かったです。物語はクライマックスに向けて緊張感が高まっていますが、こうした息抜きシーンがあることで視聴者もリラックスでき、ドラマ全体のメリハリが効いていると感じました。
総じて、第8話は伏線の整理回でありながらキャラクターの感情が丁寧に掘り下げられたエピソードでした。孤児院の真実という衝撃の展開がありつつ、乃木とベキ、ノコルの三者三様の心理戦も深まり、私は画面に釘付けでした。強いて言えば、「もうちょっと物語を進めてほしかった!」というもどかしさもゼロではありません。ただ、その焦らしも含めて続きが気になる中毒性を生んでいるのが『VIVANT』の凄みでしょう。次回への期待を胸に、引き続きこのドラマに夢中になっていきたいと思います。
考察・解説
第8話で提示された謎やポイントを深掘りしてみます。最大の焦点はやはり乃木の真意でしょう。現時点では乃木が本当に別班を裏切ったのか、それとも任務のための潜入なのか明言されていません。しかし状況証拠から考えて、乃木は潜入捜査を遂行中と見るのが妥当だと思われます。根拠の一つが、第6話で乃木が野崎に残した“ある合言葉”です。乃木は野崎との会話でさりげなく「スネイプ社」という架空の会社名を伝えていましたが、これは『ハリー・ポッター』シリーズに登場するスネイプ先生が二重スパイであったことに由来するヒントでした。頭脳明晰な野崎はその意図をすぐに汲み取り、「乃木は任務でテントに潜入しているな」と見抜いて協力を決めています。つまり別班内では乃木の裏切りは“フリ”である可能性が高いのです。第8話冒頭の黒須銃撃についても、乃木が銃の重さで弾数を察知してわざと外したと視聴者の多くが推理しており、これも乃木が仲間を本気で殺す気などなかった証拠でしょう。ベキやノコルには「父に会いたい一心の独断」と説明していましたが、本心ではなく潜入継続のための演技だと考えられます。
ではベキは乃木をどこまで信用したのかも気になる点です。DNA鑑定に加えて各種テストで乃木の有能さを認めたベキですが、内心ではまだ完全には心を許していないように映ります。第8話ラストでノコルが「乃木を信用していない」態度を隠さないのも当然で、彼から見れば突然現れた兄に父の愛情も地位も奪われるのではと不安でしょう。ベキは組織運営上、乃木という“使える駒”を当面受け入れただけで、もし裏切りと分かれば容赦なく粛清するはずです。実際、第9話の予告ではノコルが何か情報を掴んで乃木と黒須を尋問するシーンが映っていました。ベキ自身、かつて仲間に裏切られ家族を失った過去(公安に見捨てられ明美を亡くし憂助とも生き別れた経緯)がありますから、「裏切りは決して許さない」という信念を持っています。乃木がもし潜入だと露見したら、たとえ実の息子でも…という緊張感が漂います。つまり、第8話終了時点では「乃木は疑われつつも泳がされている」状態といえ、今後も予断を許しません。
次にテントの目的について考察しましょう。第8話でテントの収益の使途が孤児院運営だと判明しましたが、では彼らは何のためにそこまで巨額の資金を必要としているのか? 鍵となるのは北西部の土地買収です。3年前からテント(ムルーデル社)が買い漁っている土地とは、一体どんな価値を秘めているのでしょうか。私は当初、「バルカ共和国で新たな資源でも発見されたのか?」と推測しました。例えばレアメタルや石油の油田などが眠っており、テントはそれを独占しようとしているのでは…と。しかし物語のテーマを踏まえると、単なる金儲けではなく祖国バルカの未来に関わる計画の可能性が高そうです。ベキは日本への復讐を示唆しているものの、その裏で「バルカを良くするための大義」があるのかもしれません。テントが集めた子供たち(孤児)は未来のバルカを担う人材とも捉えられます。だとすれば、彼らが買った土地で子供たちのための新しいコミュニティや国家的プロジェクトを準備している可能性も? 現時点では想像の域を出ませんが、テントの名前「VIVANT(生きている)」が象徴するように、「大切な者を生かす」ことがベキの真の目的であるように感じられます。
もっと踏み込むと、テントの掲げる正義の在り方も議論したいポイントです。彼らは「孤児を救う」という大義のためにテロや犯罪といった手段を選んでいます。この目的と手段のジレンマは第8話で浮き彫りになりました。一見崇高に見える孤児救済も、テロによって新たに生まれてしまった犠牲者や孤児の存在を考えると矛盾が生じます。「子供を助けるために他の無関係な命を犠牲にして良いのか?」という倫理的問いかけでもあり、視聴者としても簡単には答えが出せません。おそらくドラマの最終局面では、乃木がこのジレンマに直面し、自身の正義を示すことになるでしょう。乃木自身、幼い頃に戦争孤児となり名前も記憶も失いましたが、日本で支援者に救われた経験があります。だからこそ、ベキの行為には理解を示しつつも「間違った方法では本当の救いにならない」と諭す立場になるのではないでしょうか。親子の信念のぶつかり合い=宿命の対決が最終的なテーマとして浮かび上がってきます。
さらに細かな点では、ノコルというキャラクターの行動も考察に値します。彼は第1話から顔を見せていた(砂漠で乃木を助けた謎の男が実はノコルでした)など伏線が張られており、物語全体を通してキーとなる存在です。ノコルは7歳年下の義弟で、ベキにとっては血の繋がらない息子ですが誰より信頼する右腕でした。そこに現れた実の息子・乃木。ノコルの嫉妬は第8話でも露骨でしたが、一方で乃木の能力や人柄に触れて少しずつ感情が揺れているようにも見えます。「血は繋がっていないが歴とした私の息子」とベキが紹介したように、ノコルにとってベキは育ての親であり絶対的な存在です。だからこそ、父が本当は何を望んでいるか敏感に察知している節があります。実は第8話の段階でノコルだけが知る情報として、「テント内部に内通者がいる可能性」が示唆されていました。例えば、バルカ政府にフローライト(蛍石)の鉱脈情報が漏れた件で、ノコルの親友であるゴビが怪しい動きをしているなどの描写があります。もしゴビが裏切り者なら、ノコルはそれを隠している可能性もあり、彼自身の真意もまだ読めません。ノコル=完全な悪者とは思えず、もしかすると最後には乃木に協力する展開もあるのでは…と密かに期待しています。兄として慕いはじめ、“家族”として手を取り合う未来が来るのか、それとも…。ノコルの選択も物語終盤の注目ポイントでしょう。
最後に、第8話で残った謎を整理しておきます。大きなものだけでも、「テントが購入した土地の目的」「日本で計画されているテロの詳細」「公安内部の内通者の存在」「乃木が撃ったはずの別班4名の生死」(黒須以外の4人も本当に死んだのか?)などがあります。特にラストに匂わされた“日本での犯行”という不穏な計画は気になります。ベキは日本そのものではなく、自分たちを見捨てた公安上層部個人への復讐を狙っている節もあり、その標的が誰なのかも考えねばなりません。上原官房副長官という名が過去に出ていますが、彼が最終ターゲットなのか? 乃木は祖国・日本を守るため、父の復讐を止めねばならない運命にありそうです。「父か日本か」という究極の選択が乃木に迫られるであろうことは、ドラマ開始前から示唆されていたテーマです。第8話はその序章として、父と二人の息子(乃木とノコル)の宿命的な関係性を丁寧に描きました。ここから最終話に向け、これらの謎とテーマがどう収束していくのか、引き続き注意深く見守りたいと思います。
視聴者の反応
第8話放送後、SNS上でも様々な反響が寄せられました。ツイッターを中心に盛り上がったポイントと、肯定的な声・否定的な声の双方を見てみましょう。
ポジティブな声(好意的な反応)
- 「乃木の銃の重さで弾数見抜く作戦、天才すぎ!さすが別班エリート!」― 視聴者は乃木が銃撃をわざと外したと瞬時に察し、その巧みな頭脳戦に大興奮でした。「通知表オールA+の乃木さんが外すわけない、演技だよね!」といった考察ツイートも相次ぎ、乃木の機転を称賛する声が目立ちました。
- 「テント=孤児救済組織とか胸アツすぎる…ただの悪じゃない展開最高!」― テントの真の目的が判明した瞬間、驚きと共に「深いテーマだ」と感心する声が上がりました。「善悪の境目を描くストーリーに痺れる」「単なる勧善懲悪じゃなくて考えさせられる」と、物語の奥深さに触れたポジティブな反応も多かったです。
- 「役所広司さんと堺雅人さんの演技バトルやばい。鳥肌立った!」― ベキと乃木の親子対面シーンは演技合戦として絶賛されました。特に役所さんの鬼気迫る演技には「うますぎて圧倒された…さすがレジェンド俳優」、堺さんの繊細な表情にも「目の演技だけで泣ける」と称賛のコメントが溢れ、ベテラン同士の共演が視聴者を魅了しました。
- 「ドラム可愛すぎw癒やし枠ありがとう」「薫とジャミーンと乃木家族みたいでほっこり」とコミカル&ハートフルな場面への好意的反応も。ドラムの唐突な告白シーンには「吹いた🤣和む〜」との声があり、緊張続きの中でほっと一息つけた視聴者が多かったようです。「ドラム癒やし」「最後までドラムは癒やしでいて」というコメントも見られ、愛すべきキャラとして人気ぶりが伺えます。
- 「二宮和也さん(ノコル役)の怪演が光る!嫉妬に狂う表情がリアル」と、二宮さんの演技にも賞賛が集まりました。もともとサプライズ出演で話題になった二宮さんですが、「陰のあるヴィラン役ハマってる」「ラスボス感すごい!」といった声があり、ノコルというキャラの存在感が回を追うごとに高まっていることが窺えます。
ネガティブな声(否定的・批判的な反応)
- 「今回は説明ばっかりで正直退屈…。テンポが落ちた感じ」という声も。一部視聴者は、第8話が過去情報の掘り起こしやデータ説明に時間を割きすぎたと感じたようです。「序盤の尋問シーン、今までの復習みたいで話が停滞してた」との指摘もあり、物語の進行がスローダウンした点に不満を覚えた人もいました。
- 「数字とお金の話ばっかで頭に入ってこない…💦」― テントの裏帳簿や収支データの説明が続いた場面では、「一気に経済ドラマになったな(笑)」と揶揄するツイートも。専門用語や金額が飛び交う展開に「情報過多で疲れた…」という声が上がり、視聴後に頭を抱えた視聴者もいたようです。
- 「テントが孤児救うとか言ってもさ、そのためにテロやってたら本末転倒じゃ?」― 物語の矛盾点を指摘する声もありました。孤児救済のためにテロを行うという構図に対し、「テロで新たな孤児増やしてどうするの」といった批判的な意見が出ています。視聴者の中にはテントの理念に共感しきれず、「設定に無理があるのでは」と感じた人もいるようです。
- 「薫さん、貯金と家まるごともらって丸儲けじゃん(笑)」― これは半ば冗談ですが、乃木から全財産と家を託された薫について「ヒロイン得しすぎでは?」という反応もありました。確かに巨額の預金とマイホームをゲットした薫に「羨ましい」の声もちらほら。ただし多くは微笑ましいツッコミとして受け取られており、作品批判というよりキャラ弄りの範疇でしょう。
- 「肝心のストーリーがほとんど進まなかった…本当にあと2話で終われるの?」― 物語の進行度合いに不安を示す声も少なくありません。「テントの正体わかったけど、話自体は進展ゼロでは?」とか「回収してない伏線多すぎて終わる気しない」といった投稿も見られ、第8話終了時点での未解決要素の多さにヤキモキする視聴者もいました。「最終回尺足りる?」「続編に持ち越しか?」など憶測も飛び交い、物語の結末を巡って議論が盛り上がっています。
以上のように、第8話への反応は熱狂と戸惑いが入り混じった形となりました。肯定派は「神回!」「俳優陣の演技最高!」と絶賛し、否定派は「説明過多で失速した」と苦言を呈するなど、視聴者の受け止め方が大きく二極化した回でもあります。とはいえ、その賛否含めてSNSは大いに賑わい、「#VIVANT考察」「#VIVANT第8話」がトレンド入りするほど話題になりました。複雑なストーリーゆえに色々な解釈が生まれ、それぞれが自分なりの感想を語り合っている様子です。結果的に視聴者同士の議論が白熱し、「次はどうなる?」と皆が一層作品にのめり込んでいる印象を受けます。コメント欄でもぜひ皆さんの感想を聞かせてくださいね。
次回への期待
衝撃の真実が明らかになったことで、物語はいよいよ最終章へ突入します。次回、第9話への期待と予想を語ってみましょう。
まず気になるのは、乃木の潜入捜査が露見してしまうのか?という点です。第8話ラストの時点でノコルは乃木を完全には信じておらず、不穏な空気が漂っていました。次回予告では、ノコルが乃木と黒須を縄で縛り上げて問い詰めるカットが映りました。どうやらテント内部で情報漏洩が発覚し、乃木に疑いの目が向けられる展開のようです。ベキも「お前は任務で来たのか?」と問いただすかもしれません。もし乃木の真の目的がバレてしまったら…父ベキはどう動くのか? 父 vs. 息子の直接対決が避けられなくなる可能性があります。乃木としては正体を隠し通しつつテントの計画を阻止したいところですが、次回はまさにその正念場となりそうです。
また、テントが狙う“日本での犯行”とは具体的に何なのかも明かされてくるでしょう。これまでの情報から、日本政府要人に対する復讐劇になるのではと推測されます。公安部を引退した上原官房副長官という人物がベキの因縁の相手として浮上していますが、次回ではその標的や計画の詳細が描かれるはずです。乃木たち別班精鋭チーム vs. ベキ率いるテントの最終決戦の舞台が日本になる可能性が高く、緊張感は最高潮に達しそうですね。かつてバルカで見捨てられた恨みを晴らすため、ベキはどんな作戦を練っているのか…。そして乃木は祖国を守る自衛官としての使命と肉親への情との間でどんな決断を下すのか…。次回以降、一瞬たりとも目が離せません。
さらに、ノコルの動向にも注目です。彼は父ベキに絶対忠誠を誓ってきましたが、第8話で見せた涙や動揺から察するに、心の底ではベキの復讐計画に疑問を抱いている可能性もあります。もし乃木がノコルの心を開き、「共に父を止めよう」と兄弟で手を組む展開になれば胸アツですし、逆に誤解が解けず全面対決になればハラハラ必至です。ノコル自身もまた葛藤を抱えており、彼の選択がストーリーの鍵を握るでしょう。第9話ではノコルと乃木の兄弟間で何らかの決着がつくのではないかと期待しています。
そして忘れてならないのが、日本側の仲間たちの活躍です。野崎や薫、ドラムたちは乃木不在の間も奔走していましたが、いよいよ次回は再び乃木と合流してオールスター集結となるかもしれません。第9話放送前には主要キャストが出演する緊急生放送特番(なんと150分!)が組まれるほど盛り上がりを見せており、制作側も視聴者の期待に応える大サービスを準備しているようです。これは裏を返せば、第9話~最終話にかけて怒涛の展開とサプライズが待っている予兆とも取れます。本編79分拡大SPという情報もあり、残された謎を一気に回収するためのフルスロットルな展開が繰り広げられるでしょう。
私自身、「別班メンバーは実は生存している?」「黒須は乃木を許すのか?」など気になる点が山ほどありますが、それらがどのように明かされ収束していくのかワクワクが止まりません。タイトルの“VIVANT(生きている)”が最後にどんな意味を持つのかも含め、壮大な物語がどう締めくくられるのか期待が高まるばかりです。次回第9話、そして最終話へ向けて、『VIVANT』の冒険はまだまだクライマックスが続きます。視聴者としては全ての伏線が気持ちよく回収され、乃木や薫たちに笑顔でいてほしいと願うばかりです。果たして結末はハッピーエンドか、それとも…。次回も全力で見届けたいと思います!
配信情報・視聴方法
『VIVANT』をこれから視聴したい方、もう一度おさらいしたい方のために、配信情報と視聴方法をご案内します。
このドラマはTBS系列で毎週日曜21時に放送されました。地上波放送終了後は、TVerで最新話が1週間無料配信されていたほか、定額制動画サービスのU-NEXTで全話が独占見放題配信されています。TBSとU-NEXTの提携により実現した配信戦略で、日本国内ではU-NEXTで第1話から最終話まで好きな時に視聴可能です。U-NEXTでは2023年12月には福澤監督らのオーディオコメンタリー付き特別版『VIVANT別班』も配信され、作品の裏話を楽しむこともできます。
さらに朗報なのは、Netflixでの世界配信です。2023年12月17日からNetflixにて『VIVANT』が190以上の国と地域向けに一挙配信開始されました。海外在住の方や、日本語が分からない視聴者にも向けて字幕版が提供されており、グローバルに本作の魅力が発信されています。Netflixで配信されていることで、日本国外からでも手軽に視聴でき、実際に海外ドラマファンからも注目を集めています。
その他、TBS公式の見逃し配信サービス「TBS FREE」や、TBS系列の有料見逃し配信(Paravi統合後のU-NEXTでカバー)などもあります。地上波で見逃した方はまずTVerでチェックし、その後U-NEXTの無料トライアルを利用してまとめ見するのも一案です。特にアクションシーンや壮大な風景は大画面・高画質で見ると迫力満点なので、配信サービスでの視聴がおすすめです。
なお、Blu-ray/DVD BOXも発売されています。2023年12月27日に上巻・下巻すべてを収録したBlu-ray&DVD-BOX(全話ディレクターズカット版)がリリースされました。未放送シーンを40分以上追加した完全版映像や約85分のメイキング、キャストインタビュー集など豪華特典映像が収録されており、ファン必携の内容です。Amazonや楽天ブックス、TBS公式オンラインショップなどで購入可能で、早期予約特典としてオリジナルグッズが付属するキャンペーンもありました。
総じて、『VIVANT』は地上波放送・見逃し配信・定額配信・パッケージ販売とあらゆる形態で視聴できる環境が整っています。お好みのプラットフォームでぜひ本作をお楽しみください。まだ見ていない友人には「Netflixで世界配信されてるから観てみて!」と勧めやすいですし、年末年始には地上波で全話一挙再放送が組まれたこともあるほどの人気作品です。自分のペースで視聴できる配信を活用して、物語の隅々まで堪能しましょう。
関連グッズ紹介
ドラマの世界観をさらに楽しみたい方には、関連グッズや書籍も要チェックです。『VIVANT』はその人気ぶりから様々な公式グッズや関連商品が展開されています。
まずはノベライズ(小説版)です。脚本を基に蒔田陽平さんが執筆した公式ノベライズ『日曜劇場 VIVANT』が上下巻で発売されています。上巻はドラマ放送中の2023年8月30日に、下巻はクライマックス直前の9月21日に発売されました。完全オリジナルストーリーの本格ミステリー小説として再構築されており、文章ならではの心理描写やドラマでは明かされなかった細部の設定が楽しめます。扶桑社文庫から発売されていて、ドラマを見た後に読むと新たな発見があるとファンの間でも評判です。
次にオリジナル・サウンドトラック(OST)。千住明さんが手掛けた劇伴音楽を収録した『VIVANT オリジナルサウンドトラック』は、2023年9月6日にリリースされました。全29曲・約112分にも及ぶ大ボリュームで、メインテーマ曲「VIVANT」の壮大なメロディから、緊迫感漂う「別班」テーマ、心温まる「Family Love」テーマまで劇中曲を網羅しています。Anchor RecordsよりCDが発売されているほか、SpotifyやApple Musicなど各種音楽配信サービスでもアルバム配信中です。ドラマの感動を音楽でもう一度味わいたい方にはぜひおすすめです。特にメインテーマは「聞くとVIVANTの情景が蘇る!」とファンから好評で、繰り返しリピートしている人も多いようですよ。
ファン垂涎の公式グッズも多数登場しています。TBS公式オンラインショップでは、劇中に出てくるムルーデル社のロゴをデザインしたアイテムが人気です。例えば「MURUUDULロゴ入りハンドタオル」は劇中でノコルが率いる会社のマークがあしらわれており、さりげなく作品ファンをアピールできます。また、「別班饅頭」なるユニークなお菓子も発売され、赤いまんじゅうの箱に“別班”の文字がプリントされたインパクト抜群の商品です(東京駅のTBSストアで販売され話題に!)。さらに「ヴィヴァンちゃんぬいぐるみ」もグッズ第9弾として登場しました。黒い丸に手足が生えたような不思議可愛いキャラクターのぬいぐるみで、SNSでも「ヴィヴァンちゃん欲しい!」との声が上がっていました。これが何のキャラかと言いますと、実は公式サイト上などで物語ナビゲーター的に登場していたマスコットです。ドラマ本編には登場しませんが、グッズ化されるほど愛される存在になっています。他にも、乃木憂助の別班ネームプレート風キーホルダーや、劇中で乃木が身につけていた腕時計と同モデルのコラボ商品、脚本集や公式ガイドブック(制作秘話やロケ地マップ付き)など、多彩な関連アイテムがリリースされています。TBSショッピングサイトや書店で入手可能なので、興味のある方はチェックしてみてください。
また、作品世界を実際に訪れることのできるロケ地ツアーも企画されています。モンゴルでの大規模ロケが話題となった本作だけに、日本旅行社とTBSが提携して「モンゴル『VIVANT』ロケ地巡りオフィシャルツアー」を発売しました。広大なゴビ砂漠や劇中に登場した寺院などを現地ガイド付きで巡る内容で、「聖地巡礼」としてファンに人気です。残念ながらこちらは募集定員に達したため現在受付終了していますが、今後も各地の自治体とコラボしたロケ地マップ配布(島根県や茨城県などで実施)など、ドラマの余韻を楽しめる企画が続いています。
最後に、Blu-ray/DVD BOXは上述の通り販売中で、これ自体が一種のグッズと言えるでしょう。特典映像にはキャスト座談会やメイキングドキュメントが収録され、撮影の裏側や和気あいあいとした出演者同士のトークが見られます。中でも堺雅人さん×阿部寛さん×二宮和也さんのスペシャルトークはファン必見とのこと。ドラマ本編を見終えた後も、こうしたコンテンツで余韻に浸れるのは嬉しいですね。
以上、関連グッズ・商品を紹介しましたが、いずれもファン心をくすぐるラインナップとなっています。お気に入りのアイテムを手に入れて、『VIVANT』の世界をより一層楽しんでみてはいかがでしょうか。公式グッズは数量限定のものも多いので、気になる方はお早めにチェックしてください!
まとめ
第8話はまさに物語のターニングポイントとなる重要回でした。衝撃の真実が次々と明らかになり、親子の宿命が交錯するドラマティックな展開に引き込まれましたね。孤児院のシーンでは思わずホロリとさせられ、一方で乃木とベキの緊迫した心理戦には手に汗握りました。良質なエンターテインメントと考察要素がこれでもかと詰め込まれていて、涙あり驚きありの神回だったと言えるでしょう。個人的評価は⭐️⭐️⭐️⭐️☆(5点満点中4点)!情報量の多さに少し圧倒されつつも、それすら楽しみに転じさせる演出と役者陣の力が素晴らしかったです。
いよいよクライマックス目前ということで、物語が大きく動いた第8話を経て最終章への期待は高まるばかりです。果たして乃木は父か祖国か、どちらに忠義を示すのか? ベキの復讐劇の結末は? 伏線は全て回収されるのか? ドラマ好きとしては気になることだらけで、今後の展開から目が離せません。視聴率も右肩上がりで話題沸騰中の『VIVANT』、このまま有終の美を飾ってくれることでしょう。「限界突破」したスケールのドラマがどんなフィナーレを迎えるのか、最後まで見届けたいと思います。
引き続き、日曜夜は『VIVANT』で決まりですね!皆さんは第8話をご覧になってどう感じましたか?ぜひ感想や考察をコメントで教えてください。そしてSNSで語り合って盛り上がりましょう。次回も全力で楽しみつつ、またレビュー記事でお会いできれば嬉しいです。冒険の結末を、一緒に見届けましょう!