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(あらすじ・感想)『VIVANT (ヴィヴァン)』(2023年) 第10話をミル!衝撃の展開と伏線解説

日曜劇場『VIVANT』は堺雅人さん主演、阿部寛さんや二階堂ふみさん、松坂桃李さん、役所広司さんなど豪華キャスト陣が共演する大型ドラマです。砂漠の国・モンゴルでの大規模ロケ、1話あたり1億円とも言われる巨額予算投入など、まるで映画のようなスケールの作品として放送前から話題になりました。物語は正体不明のテロ組織「テント」を巡る謎と、主人公・乃木憂助(堺雅人さん)の隠された素顔が軸。毎回予想を裏切る展開で視聴者を釘付けにし、ネット上でも大きな反響を呼びました。

そんな『VIVANT』もついに第10話で最終回。今回のエピソードは、これまで散りばめられた伏線が一気に回収され、クライマックスに相応しい怒涛の展開でした。視聴前は「どんな結末になるの!?」と期待と不安でいっぱいでしたが、いざ観終わってみると感動と驚きで震えるような体験でした。この記事では、第10話の主要キャストの活躍や制作陣の狙い、ストーリーのポイント(※ネタバレ注意)、そして個人的な感想と深読み考察までたっぷりお届けします。視聴済みの方もこれから観ようか迷っている方も、『VIVANT』最終回の見どころを一緒に振り返ってみましょう!

キャスト・キャラクター紹介

乃木憂助(のぎ ゆうすけ) – 演: 堺雅人さん
本作の主人公。丸菱商事のエリート社員ですが、その正体は国家の極秘組織「別班」の工作員です。普段は気弱なサラリーマンを装う一方、いざ任務となれば卓越した頭脳と行動力を発揮します。堺雅人さんは『半沢直樹』シリーズや『リーガル・ハイ』などで知られる演技派で、多彩な役柄を演じてきました。今作ではコミカルな一面からシリアスな二重人格まで表現し、第10話では父・ベキとの対峙で見せた感情爆発の演技に心を打たれました。堺さんならではの緩急自在な演技で、乃木憂助というキャラクターに深みを持たせています。

野崎守(のざき まもる) – 演: 阿部寛さん
警視庁公安部のエースで、在バルカ日本大使館に駐在する敏腕刑事です。用意周到ながら情にも厚く、乃木とバディ的な関係で事件を追います。阿部寛さんは『トリック』『ドラゴン桜』など数々のヒット作に主演してきた名優。コミカルからシリアスまで幅広い演技力を持ち、本作では硬派で頼れる公安捜査官を好演しています。第10話では野崎の冷静沈着な判断が光り、クライマックスでは日本の命運を左右する場面で大活躍。阿部さんの渋い存在感が物語を引き締め、「鶏群の一鶴」と称される野崎守の魅力を存分に引き出しています。

柚木薫(ゆずき かおる) – 演: 二階堂ふみさん
WHO(世界医療機関)の医師で、バルカで人道医療に携わる女性。心優しく芯の強いキャラクターで、物語序盤から乃木や野崎と行動を共にします。演じる二階堂ふみさんは映画『ヒミズ』でヴェネツィア国際映画祭新人賞を受賞した実力派で、ドラマや映画で個性的な役をこなしてきました。本作でも、純粋に患者を救おうと奔走する薫を熱演し、第10話では傷ついた人々の心を救うような温かな存在感を放っています。激動の展開の中でも薫の優しさが光り、特に最終回では乃木とジャミーンを包み込むような笑顔が印象的でした。

黒須駿(くろす しゅん) – 演: 松坂桃李さん
乃木の別班の後輩にあたる工作員。表向きは資源開発会社の研究員ですが、その正体は乃木を慕うスパイです。松坂桃李さんは朝ドラ『わろてんか』や映画出演などで人気の俳優で、近年は『今日から俺は!!劇場版』やBLドラマ『きのう何食べた?』など幅広い役に挑戦しています。『VIVANT』ではクールで有能な黒須役を演じ、第10話では葛藤する若者として存在感を放ちました。先輩である乃木への信頼と、「仲間を裏切ったのか?」という疑念との間でゆれる黒須の心情を繊細に表現。特に最終回での黒須の涙と怒りのシーンは圧巻で、SNSでも「松坂桃李さんに全部持っていかれた!」と話題になるほどでした。

ノコル – 演: 二宮和也さん
テントのナンバー2で、ベキの片腕的存在。モンゴル人の孤児でしたが幼い頃にベキに育てられたという過去を持ちます。日本語も堪能で冷静沈着、時に狂気ものぞかせる難しいキャラクターです。演じる二宮和也さんはアイドルグループ嵐のメンバーでありながら、『硫黄島からの手紙』でハリウッドにも出演した国民的スター。ドラマ出演はサプライズでしたが、第1話終盤に電撃登場して以降、その怪演が物語に厚みを加えました。第10話ではノコルの感情が爆発するシーンがあり、「兄さん…!」と涙ながらに叫ぶ姿にグッときた視聴者も多かったはずです。二宮さんの緊張感ある演技で、ノコルというキャラが単なる悪役以上の存在感を放っていました。

ノゴーン・ベキ(乃木卓) – 演: 役所広司さん
テロ組織「テント」の創設者でリーダー。かつて公安のエリートでしたが、ある事件で祖国に見捨てられ闇に堕ち、今や世界を揺るがす存在となっています。実は主人公・乃木憂助の実の父親でもあり、40年越しの宿命を背負った人物です。演じる役所広司さんは『Shall we ダンス?』や『十三人の刺客』など世界的にも評価の高い名優で、今年はカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞するなど輝かしい経歴を持ちます。『VIVANT』では重厚かつ哀愁漂うテロリストを怪演。最終回ではベキが見せる父としての顔と狂気の顔を行き来し、その圧倒的な存在感に鳥肌が立ちました。特にクライマックスで乃木と対峙したシーンは、まさに画面越しに空気が震えるような迫力。役所さんの演技があったからこそ、ベキというキャラクターに観る者も複雑な感情を抱いたのだと思います。

(主要キャスト以外の注目)
このほか、テントの幹部役で林遣都さんや濱田岳さん、別班メンバー役で竜星涼さんや市川猿弥さん、公安上層部役で橋爪功さんや小日向文世さんなど、多くの実力派が出演。日本ドラマ史上最高に豪華なキャスティングとの呼び声もあり、その一人一人が物語に厚みを加えました。第10話では特に橋爪功さん演じる上原官房副長官が鍵を握る存在として登場するなど、最後まで目が離せませんでした。

制作陣情報(監督・脚本・制作)

『VIVANT』を手掛けた制作陣も超豪華です。本作の原作・演出を担当したのは福澤克雄監督。ドラマ『半沢直樹』シリーズや『下町ロケット』など数々の大ヒット日曜劇場を演出してきた名監督で、今作が初めてのオリジナル脚本企画となりました。福澤監督はアクションから社会派まで幅広い作風を得意としており、壮大なスケールの映像作りにも定評があります。その腕を買われ、TBSは『VIVANT』に通常のドラマの数倍以上の予算を投入し、監督の構想を実現しました。モンゴルで2ヶ月半に及ぶ現地ロケを敢行したのも、監督の「日本のドラマの限界を突破したい」という熱意の表れでしょう。

脚本チームには八津弘幸さんをはじめ李正美さん、宮本勇人さん、山本奈奈さんら実力派が名を連ねています。八津さんは先述の『半沢直樹』やNHK朝ドラ『おちょやん』なども手掛けた脚本家で、社会派ドラマから人情劇まで巧みに描く腕前があります。その八津さんらが紡いだ『VIVANT』のシナリオは、張り巡らされた伏線予測不能のどんでん返しの連続でした。最終回でも「そう来たか!」と思わず唸るような展開が仕込まれており、最後まで視聴者を飽きさせません。福澤監督も脚本会議から積極的に参加しアイデアを出したそうで、監督の緻密な演出プランと脚本陣の巧みなストーリーテリングが見事に融合しています。

また音楽には千住明さんが参加し、重厚なオーケストラサウンドでドラマを盛り上げました。プロデューサーは飯田和孝さんや橋爪佳織さんら日曜劇場常連の布陣。撮影や美術も映画さながらで、第10話では特にクライマックスのアクション演出(銃撃戦や日本家屋での対決シーン)は圧巻でした。制作陣のこだわりが随所に感じられ、「連ドラの新時代を切り拓く」という意気込み通りの仕上がりになっています。

あらすじ

※未視聴の方はご注意ください。ここから先は『VIVANT』第10話(最終回)のストーリー結末に触れています。

第9話までで、乃木憂助(堺雅人さん)はテントへの潜入工作中に仲間である別班メンバーを銃撃し、“裏切り者”としてテントに拘束されてしまいました。しかし、それはすべて乃木の計画のうち。第10話序盤、乃木はテント首領ベキ(役所広司さん)に対し「私は別班の任務でここに来ました」と真相を明かします。実はベキは初めから乃木がスパイであることを見抜いており、それを承知の上で別班の協力を取り付けようとしていたのです。

乃木と同じく拘束されていた別班の後輩・黒須(松坂桃李さん)も解放され、ベキは彼らに頭を下げて「共に協力してほしい」と申し出ます。ベキの狙いは、テントが所有する希少鉱石フローライトの採掘事業を成功させ、大金を得ることで今後テロ行為に頼らずに済むようにすることでした。乃木は「テントの事業が成功すれば結果的に日本も守れる」と判断し、一時休戦の形でベキと手を組む決断を下します。

舞台はバルカ共和国のフローライト採掘権を巡る最終交渉の場へ。ベキ率いるテント側(フローライト採掘会社「ムルーデル」)と、バルカ政府側および日本企業側が会議の席につきます。現れたのはバルカ側代表のワニズ外務大臣、日本側からは在バルカ日本大使・西岡(檀れいさん)と大手企業オリベ化学の蘇我(小林隆さん)でした。一見、政府側は「採掘の開発に協力する代わりに権益の一部を譲ってほしい」という穏便な条件を提示してきます。しかしその裏で、テント幹部ゴビ(馬場徹さん)が密かにワニズと結託し、採掘権の大半を政府に横流しする裏取引が進んでいることが発覚します。

事態を把握した乃木は、政府側につく西岡大使と蘇我をこちら側に寝返らせる策に出ます。切り札となったのは「ベキの身柄」。乃木は「ベキを日本公安に引き渡す」ことを条件に公安の野崎(阿部寛さん)と極秘に連絡を取り、西岡たちに政府の不正を暴露する映像を突きつけ協力を要請しました。実は野崎は、逃走時に日本大使館に仕掛けていた隠しカメラでワニズとゴビの密談を録画していたのです。証拠を突き付けられた西岡大使らは良心に従い、日本側に寝返る決意をします。

調印式の席上、ついにワニズらの裏切りが露呈。ワニズ外相とゴビが本性を現しムルーデルから権利を奪おうとしますが、直前で西岡大使が反旗を翻し、「政府側の不正には加担できない」と発言します。激昂するワニズでしたが、その場に駆けつけた野崎がバルカ警察のチンギス(バルサラハガバ・バタボルドさん)と連携し、ワニズとゴビを汚職の容疑で逮捕させました。かくしてムルーデル社はフローライト採掘の主導権を守り抜き、テントは目的を達成します。ベキは約束通り「テントの解散」を宣言し、自らバトラカ(林泰文さん)、ピヨ(吉原光夫さん)ら主要メンバーと共に公安に逮捕されました。

すべてが円満に収まったかに見えました。しかし――物語はここからさらに急展開を迎えます。公安に身柄を拘束されたベキ一行でしたが、実は公安内部にテントの内通者「モニター」が存在していました。その正体は野崎の部下である公安警察・新庄(竜星涼さん)。新庄はテントに協力し、護送中のベキたちを逃亡させてしまいます。ベキが本当に果たしたい最終目的は、40年前の内乱時に自分たち家族を見捨てた日本政府高官への復讐でした。かつてバルカでベキ一家の救出要請ヘリを引き返させ、彼らを見殺しにした元公安部外事課課長・上原史郎(橋爪功さん)。現在は内閣官房副長官となっているこの人物こそ、ベキの恨みの相手だったのです。

日本に潜伏したベキ、バトラカ、ピヨの3人は、上原官房副長官の自宅へ襲撃に向かいます。上原に刃が迫り、まさに命を奪おうかという瞬間、そこに現れたのは――乃木憂助でした。乃木は別班司令・櫻井(キムラ緑子さん)から上原襲撃計画の情報を受け、急ぎ駆けつけていたのです。銃口をベキに向ける乃木。父であるベキを前に、乃木は「俺も家族としてあなたを許すことはできない。だが、日本という国の重責を担う人物(上原)をあなたに殺させるわけにもいかない」と告げます。悔し涙に震える乃木に対し、ベキは「撃てるものなら撃ってみろ」と挑発。そして――次の瞬間、銃声が響きました。

乃木は引き金を引いたのです。別班工作員・乃木憂助として、日本を守るため、自らの父親を狙撃しました。同時に黒須ら仲間と協力し、ベキの側近バトラカとピヨにも発砲。幸か不幸か、ベキたちの銃には弾が込められておらず、返り討ちに遭う危険はありませんでした。ベキは肩を撃たれて倒れ、野望は潰えます。瀕死のベキに乃木が歩み寄ると、ベキは微かに笑みを浮かべ「さすが俺の息子だ……お前を誇りに思う」と言い残しました。父と子、40年の時を経て遂に迎えた悲しい決着の瞬間です。

その後、乃木は上原副長官の邸宅に火を放ち、今回の一連の事件を「テント残党3名が官僚宅で心中自決した」と偽装します。公安は公には「テントのテロリスト3名が灯油を浴び放火自殺した」と発表し、国家的スキャンダルを揉み消しました。かくして全ての戦いが終わり、乃木憂助は日常へと帰っていきます。彼を待っていたのは、自宅で療養中の少女ジャミーン(ナンディン・エルデネ・ホンゴルズルさん)と、それを献身的に支えていた柚木薫(二階堂ふみさん)でした。再会した三人は神社で固く抱き合い、無事を喜び合います。過酷な運命を生き抜いた乃木にとって、ようやく訪れた安らぎの瞬間でした。

しかし物語はそこで終わりません。エピローグ、乃木の慣れ親しんだ氏神である神田明神の境内に、一つの赤い饅頭がポツンと置かれているのを彼は目にします。それはかつて別班が非常招集の合図に用いていた“別班饅頭”でした。ハッとして空を見上げる乃木――再び任務の予感に表情を引き締めるところで物語は幕を閉じます。「冒険には、まだ続きがあった」。そう言わんばかりの意味深なラストシーンに、視聴者は大興奮。この続きがどうなるのか、期待を胸に抱かずにはいられない終幕でした。

感想

「最終回、まさに神回!」――第10話を観終わってまず思ったのはこの一言です。序盤から息もつかせぬ展開で、心拍数が上がりっぱなしでした。特に印象的だったのは、乃木とベキの親子の対峙シーンです。砂漠の国で離れ離れになった親子が、日本の地で銃口を向け合うという宿命的な構図に、思わず画面に釘付けになりました。乃木が引き金を引いた瞬間、こちらまで息を呑んでしまって…。撃たれたベキが乃木に言った「ああ、お前が俺の息子で良かった」とでも言うような表情(台詞にはありませんが)に、涙がじわっと溢れました。壮絶でありながら愛に満ちた父子の最期に、胸が締め付けられました。

また、ベキ逮捕後の急展開も痛快でした。ワニズ大臣の悪事が暴かれて逮捕されるシーンは、まるで『半沢直樹』ばりのスカッと感!野崎と乃木が裏で連携して一世一代の策を成功させる展開に、「よし来た!」と思わず拳を握りました。SNS上でも「別班×公安タッグ熱すぎ!」と盛り上がっていましたね。大どんでん返しが連発する『VIVANT』らしい盛り上がりで、最後までハラハラドキドキ。フローライト採掘の話なんて難しそう…と思いきや、裏切り者の正体や隠しカメラ映像など、分かりやすい見せ場が用意されていたので置いて行かれることはありませんでした。

感想として外せないのは役者陣の熱演です。堺雅人さんはもちろん、役所広司さんの迫力に圧倒されました。最終回はお二人の長ゼリフの応酬シーンがありましたが、静と動のメリハリが凄くて鳥肌…。目で演技するお二人にただただ惹き込まれました。二宮和也さん演じるノコルが涙する場面では、彼の悔しさと悲しさがストレートに伝わってきてこちらももらい泣き。松坂桃李さんの黒須が「先輩、話してくれれば…!」と吐露するシーンも切なかったですね。主要キャストそれぞれに見せ場が用意されていて、ファンとしてはたまらない最終回だったと思います。

一方で、個人的に少し気になった点も正直に書くと、第10話は情報量がとにかく多かったので初見では消化しきれない部分もありました。ラスト15分で一気に種明かしと次回への含みが提示されたので、「もう少し尺が欲しい!」と思ったのも事実です(嬉しい悲鳴ですが…)。例えば公安の内通者・新庄(竜星涼さん)の動機や背景はサラッとしか触れられなかったので、「えっ彼裏切ってたの!?」とビックリ。これはおそらく続編で描かれるのでしょうが、初見では若干ポカンとしてしまった部分です。ただ逆に言えば、それだけ盛り沢山の内容だったということ。2周目視聴で新たな発見がありそうなので、リピート必至ですね(笑)。

それから、物語のテーマ性にも賛否両論あるかもしれません。終盤、乃木が「美しい我が国を汚す者は許さない」と正義を語る場面や、ベキが日本の美徳について語る場面がありました。確かにカッコいい台詞ですが、一歩引いて見ると「でも乃木もベキも法を逸脱してるよね…?」と少し複雑な気持ちになったのも事実です。後述しますが、この辺りはネット上でも議論を呼んでいました。ただ、私はエンタメ作品として割り切って楽しめた派です!深く考えすぎず、「熱い展開に痺れた!」という気持ちが勝りました。多少強引なところも勢いでねじ伏せるパワーがこのドラマにはあったと思います。

全体的には、最終回は感情の振れ幅が大きく、笑いあり涙ありのジェットコースター回でした。特にジャミーンと薫が乃木を迎えるシーンではホッコリして、「ああ良かった、乃木さん生きて帰れて…!」と心底安堵しました。ラストカットの赤い饅頭には思わず「うわぁ続きが気になる!」と声が出ましたし(笑)、最後の最後までサービス精神満点。約1時間20分があっという間で、エンドロール後には拍手したい気持ちでした。久々に「こんなにワクワクさせてくれるドラマがあったんだ」と感動し、すぐさまSNSで他の人の感想を漁ってしまったほどです。最終回の満足度は個人的に120%!文句なしに楽しませてもらいました。

考察・解説

最終回では多くの謎が解明されましたが、それでも尚深読みしたくなるポイントがいくつも残されています。ここでは第10話を中心に、『VIVANT』全体のテーマや伏線回収について考察してみたいと思います。

① 「VIVANT」の意味とテーマ
タイトルにもなっている「VIVANT」という言葉、劇中では直接説明されませんでしたがフランス語で「生きている」という意味があります。最終回まで見て、この言葉が示唤するテーマを改めて考えさせられました。ベキは荒野を緑に変え孤児たちを養うなど、「命を育む存在」でもありました。その彼が最後に下した選択は、自らの命を賭して息子(乃木)に未来を託すこと。テロや復讐という暴走を止めるために「生きて罪を償う」道を受け入れたようにも見えます。乃木もまた、幼少期に家族と生き別れ壮絶な人生を送りながら、“F”という別人格に支えられ生き延びてきた人物です。「生きること」への執念が並外れて強いキャラクターですよね。そう考えると、『VIVANT』というタイトルには「過酷な運命でも力強く生き抜く人々」への讃歌が込められているように感じました。第10話で乃木が父を撃つという苦渋の決断をしたのも、「国を生かす」ためであり、その裏には亡き母や無辜の人々の命への想いがあったのでしょう。VIVANT=生きている者たちの物語――すべてを見終えて、しみじみ良いタイトルだと唸らされました。

② 乃木の「別人格F」とスパイ作戦
第10話では乃木の別人格“F”が直接的に活躍するシーンはありませんでしたが、Fの存在が大きなカギとなっていました。Fは乃木の中にいる強気で大胆なもう一人の自分。最終回クライマックスで、ベキは乃木が銃を手に取った際「弾が入っているかどうか手の重さで分かる能力」に気づいていたと描写されました。これは乃木=Fの特殊技能(幼少期から培った計量の才能)ですね。つまり、乃木は黒須を撃つと見せかけ仲間を生かし、なおかつベキたちの銃に弾がないと察知していた…!F由来のチート能力がここで伏線回収された形です。こうした緻密な仕掛けには感心するばかりでした。

また、「乃木は本当に裏切ったのか?」とハラハラさせた潜入作戦の真相も、第10話できれいに解説されました。乃木は事前に公安の櫻井司令と打ち合わせ、敢えて別班を“裏切るフリ”をしてテントの信用を得るシナリオだったわけです。ヒントとして野崎に「スネイプ社」というワードを与えていたのもニクい演出でしたね。ハリー・ポッターのスネイプ先生よろしく、「味方のためにあえて敵になりすます」という意味だったとは!野崎はハリポタ好き設定だったのでピンときたようですが、こうした小ネタを伏線にする脚本の巧妙さに脱帽です。おかげで最終回では「あの時の独り言はそういう意味か!」と爽快な理解が得られました。F(別人格)の存在も、乃木が孤独に耐えるため&状況を打開するために生まれたもので、スパイ活動において武器にもなったわけで、決して設定倒れではなかったですね。

③ モラルの曖昧さと“正義”のかたち
最終回を観て議論が巻き起こったのが、物語の描くモラル(道徳)と正義の問題です。乃木は国家のために法外の行為も辞さない“別班”の一員で、ベキは理想のためにテロさえ行ってきた人物。しかしラストでは彼らがまるで正義の英雄かのように日本礼賛の台詞を語るため、「言ってることとやってることが違うのでは?」との指摘もありました。実際、ベキが「日本には相手を尊重する美徳がある」と語る場面は皮肉的でもあり、ネットでも「大量殺人してきた人が言う?」とツッコミが入っていました。乃木についても、彼は法の枠外で敵を殺しミッションを遂行したのに、最後は正義感あふれるスピーチをしたので、一部視聴者からは違和感を覚えたという声があったようです。

この点、私なりに考察すると、『VIVANT』は勧善懲悪のヒーローものではなく、グレーな領域も描く群像劇だったからこそ生じた“わだかまり”なのかなと。別班は正規の組織ではなく、公安も手を汚す影の存在。ベキもまた思想的には理解できる面があるが手段は暴力的というアンビバレントな存在です。第10話で乃木とベキが互いに「お前のしてきたことは許せない」と言い合うシーンは、その矛盾を敢えて作品内で提示したのだと思います。つまり、「正義とは立場で変わるものだ」というメッセージですね。どちらも正義でありどちらも悪でもある。その上で乃木は「俺は日本を選ぶ」という決断をした。ここに作者の描きたかったテーマがある気がします。現実の国際問題やテロリズムを下敷きにしつつ、単純な勧善懲悪にしなかったのは評価したい点です。

もっとも、エンタメとして割り切れない方には最後の愛国的描写が引っかかったでしょうし、「日本礼賛っぽくて苦手」と感じた視聴者がいたのも事実でしょう。このあたりは視聴者の価値観によって受け取り方が変わる部分ですね。考察的には、私はベキの台詞は「こうあってほしい日本」を語ったものだと解釈しました。本来信じていた祖国に裏切られた男の皮肉でもあり、同時に願望でもある、と。だから彼は最後、自らが汚そうとした“美しい国・日本”を守る息子の姿を見て、自分の歪んだ正義に決別できたのではないでしょうか。深読みしすぎかもしれませんが、そう思うとベキの最期の表情にも納得がいきます。

④ 残された伏線と続編への布石
最終回できれいに伏線回収!…と思いきや、いくつかの謎は解き明かされないまま残されました。例えば乃木の母・明美が実際どう最期を迎えたのかは、具体的には描かれませんでした(回想で銃撃され亡くなったと示唆はされましたが)。そして何より、公安内部の黒幕的存在としてほのめかされた「モニター」問題です。新庄は実行犯でしたが、彼を操っていた更なる上層部の影が示唆されています。劇中では上原官房副長官がその黒幕の一人でしたが、上原はベキに狙われただけで彼自身がテントに加担していたわけではありません。では公安内部でテントに情報を流していた者は本当に新庄単独だったのか…? 別班饅頭を神社に置いたのは誰かという点も含め、この辺りは大きな謎として残りました。おそらくここは続編への布石でしょう。最終回ラストの饅頭が意味するように、新たな任務=新たな敵の存在が示唆されています。

実際、公式発表によれば『VIVANT』は当初から三部作構想だそうで、第10話はその第一部の終わりに過ぎないようです。ベキとの宿命は片付きましたが、乃木憂助の物語はまだ続く可能性大。考察好きの間では「乃木の別人格Fにもまだ秘密が?」「黒須のその後は?」など早くも議論が交わされています。さらに第10話では「ピンクのサイン」なんてものも映っていたとか…(上原邸襲撃シーンでちらっと映るピンクの物体が何かの伏線ではとSNS騒然となりました)。こうした細かい要素まで含め、続編でどの伏線が回収されるのか想像が膨らみます。最終回放送後、公式から「冒険は終わらない」とのメッセージも出ました。深読み勢としては、是非隅々まで物語を追い続けたいですね!

視聴者の反応

第10話(最終回)は放送直後からSNSが大いに盛り上がり、「#VIVANT最終回」が世界トレンド1位になるほどの反響を呼びました。Twitterやドラマ掲示板で見られた主な声を、ポジティブ・ネガティブそれぞれまとめてみます。

ポジティブな声(好意的な反応)

  • こんなスケールの大きいドラマ初めて! 最終回も映画並みに豪華で圧倒された」
  • 予想を裏切る展開の連続で最後までハラハラ。2023年最高のドラマでした!」
  • 「堺雅人と役所広司の演技バトルに鳥肌。涙なしには見られない感動のクライマックス!」
  • 伏線全回収お見事!『お前にだけは話して欲しかった』等、セリフ一つ一つが胸に刺さった」
  • 「ラストの饅頭で鳥肌…! 続編決定最高! 早く続きが見たいと興奮が止まらない」

ネガティブな声(否定的・批判的な反応)

  • 「日本万歳的な演出が鼻についた…。テロリストが愛国語りは矛盾では?」
  • 「中盤以降、展開がワンパターンだったかも。結局予想通りの着地で肩透かしな印象」
  • 「豪華キャストを揃えたのに持て余してた感じ。○○さん(大物俳優)の役割が薄くて残念…」
  • 「陰謀・ビジネス・アクション・恋愛…要素詰め込みすぎて焦点がボヤけた気がする」
  • 「盛り上がってる人には悪いけど、私はあまりハマれなかった。期待しすぎたかな…」

ポジティブ派の声としては、「とにかく面白かった!」「毎回予測不能で最高」と絶賛する意見が多数を占めました。特に最終回については「壮大なドラマだった」「今年一番泣けた」との声が多く、映像のクオリティや俳優の熱演に賛辞が送られていました。中には「Netflixで一気見したけど映画みたいで驚いた」「ドラム(富栄ドラムさん演じるキャラ)みたいなコミカルな存在が活きてた」といったユニークな称賛もあり、高評価のポイントは多岐にわたっていた印象です。最終回放送後には「続編早く!」という声も相次ぎ、視聴者がいかに作品世界に没入していたかが伺えます。

一方でネガティブ派の意見も少数ながら見られました。特に目立ったのは、先ほど考察でも触れたストーリーの整合性やメッセージ性への批判です。「正義を語るには主人公たちもやり過ぎ」「日本age演出が気になる」といった指摘は、物語のテーマ受容の個人差と言えそうです。また「豪華出演者を揃えた割に○○(某俳優)の役が不倫騒動だけで終わった」とか「シーズン2に向けた新キャラ(上原官房副長官役の橋爪功さん)がポっと出で終わった」など、キャラ消化不良を挙げる声もありました。さらに「序盤の緊張感は良かったが後半は予定調和だった」とか「もっと尖った結末でも良かったのでは」と、期待が大きかったからこその辛口意見もあったようです。

総じて、第10話は大多数の視聴者にとって満足度の高いフィナーレだったようです。「リアタイ視聴組が家族や友達と語り合った」「久々にテレビの前で拍手した」といったエピソードも散見され、ドラマ離れが叫ばれる昨今においてこれだけ人々を熱狂させたのは特筆すべきことですね。公式発表で2026年の続編制作が決定した際にはSNS上で歓喜の嵐が巻き起こり、「またあのメンバーに会える!」と早くも続編待ち遠しいムードで溢れています。

あなたは第10話、どう感じましたか?ぜひ感想をコメントで教えてください!皆で語り合って『VIVANT』ロスを乗り越えましょう。

次回への期待

最終回のラストで示された通り、『VIVANT』の物語はまだ終わりではありません。乃木の前に置かれた赤い別班饅頭が意味するもの——それは新たな任務の始まり、すなわち続編への布石でした。実際、TBSは2026年に日曜劇場枠で『VIVANT』の続編を放送することを公式発表しています。主演の堺雅人さん自らテレビ番組でサプライズ告知し、福澤克雄監督と共に続編への意気込みを語ったそうです。このニュースにファンは大歓喜!私も「やっぱり来たか!」と小躍りしてしまいました。

では、次回(続編)ではどんな展開が待っているのでしょうか。第10話時点で残された謎や伏線に注目すると、いくつかの焦点が浮かび上がります。まず気になるのは、公安内部に潜んでいた「モニター」問題です。新庄警部補(竜星涼さん)は捕まりましたが、彼がなぜテントに内通していたのか、背後に黒幕はいるのかが描かれないままでした。続編ではおそらく、この別班 vs. モニター(公安内部の闇)が大きなテーマになるはずです。乃木は再び影の諜報員として、日本国内の敵と対峙することになるかもしれません。上原官房副長官(橋爪功さん)はベキに襲撃され大事には至りませんでしたが、自身の罪(40年前の見捨て)の報いとして失脚する可能性もあり、その権力空白に何か事件が起こる…なんて予想もできます。

また、第10話では乃木と柚木薫の関係が微笑ましく描かれました。薫とジャミーンという家族同然の存在を得た乃木ですが、再び任務に赴けばその平穏も脅かされることでしょう。続編では薫やジャミーンを巻き込む新たな事件が起きるのか、乃木の私生活と任務がどう絡むのかも注目です。個人的には、薫とのロマンスがもう少し進展する姿も見てみたいところ…!(乃木さん幸せになって~と願わずにいられません)

そしてキャラクター面では、続編での黒須の動向が気になります。最終回で黒須は乃木へのわだかまりを残したまま別れました。彼はベキの守り刀を託されバルカに留まりましたが、今後再登場して乃木と再会する可能性大です。黒須は乃木を兄のように慕っていただけに、裏切られた経験から闇落ちしないか心配する声もあります。次回作で黒須が敵になるのか味方として駆けつけるのか、非常にスリリングですね。

さらに、テント残党やバルカ政府のその後も気になります。ノコル(二宮和也さん)はバルカ政府特別長官に就任したとのことですが、彼がどんな未来を歩むのかも描かれそうです。ノコルは乃木に感謝して別れましたが、兄弟の友情(?)は維持されるのか、それともまた別の立場で相まみえるのか。二宮さんの出演続投も公式SNSで示唆されていますので(続編発表時に「#ノコルも待ってる」とのつぶやきが!)、彼の動きからも目が離せません。

全体として、続編は物語第二章として新たな局面に突入するでしょう。福澤監督曰く『VIVANT』は最初から三部作を構想していたとの報道もあり、第2部となる続編では今作で蒔かれた種がさらに花開くはずです。具体的なストーリーはまだベールに包まれていますが、堺雅人さんは「台本読んで声が出た『えぇ、どうすんの!?』って」なんてコメントも残しており(続編脚本を読んだ堺さんの反応として報じられました)、どうやら我々の想像を超える展開が待っているようですよ。

視聴者としては、また乃木や野崎たちに会えるのが純粋に嬉しいですし、何よりあの興奮を再び味わえると思うと今からワクワクが止まりません!2026年の放送まで少し間は空きますが、その間にBlu-rayや配信で今作を見返して備えたいですね。続編放送時には本記事でもまたレビュー・考察を更新予定(?)ですので、ぜひまた一緒に盛り上がりましょう!

配信情報・視聴方法

「『VIVANT』をまだ観ていない」「もう一度最初から見返したい!」という方、ご安心ください。現在『VIVANT』全10話は以下のプラットフォームで視聴可能です。

  • U-NEXT – TBSと提携しており、『VIVANT』を独占見放題配信中です。初回登録なら無料トライアルで観ることもできます。さらにU-NEXTでは福澤監督らのオーディオコメンタリー付き特別版『VIVANT別版』も配信されており、制作秘話も楽しめます。
  • Netflix – 2023年12月から世界190か国向けに配信が開始され、日本国内でもNetflixで全話視聴できます。字幕や吹替(※本作は日本語メインですが)も充実しているので環境に合わせて楽しめます。
  • TVer – 放送当時は最新話見逃し配信が行われていましたが、現在は期間が終了しています。ただしスペシャルダイジェストや番宣動画が視聴可能な場合もあるので、TVerで「VIVANT」を検索してみると良いでしょう。

また、Blu-ray & DVD BOXも発売中です。ディレクターズカット版として全話合計40分以上の未公開シーンを追加収録し、最終話にはテレビ未放送のスペシャルエンドロールも収められています。特典ディスクにはメイキングやキャストインタビューも満載とのこと。お家にコレクションしたい方や高画質で堪能したい方はぜひチェックしてみてください。私も特典映像目当てでBlu-rayをゲットしましたが、乃木役の堺雅人さんと野崎役の阿部寛さんがモンゴルロケを振り返るトークなどファン垂涎の内容でした!

地上波での再放送も、2023年年末年始に一挙放送があったように今後また行われる可能性があります。続編放送前にも特別総集編などが組まれるかもしれません。その際はリアルタイム視聴してTwitterで盛り上がるのも楽しそうですね。

関連グッズ紹介

『VIVANT』の世界観をもっと楽しみたい!という方のために、関連グッズや書籍もいくつかご紹介します。ドラマを観終わった今だからこそ手に取りたいアイテムばかりです。

  • ノベライズ小説(上・下巻) – 扶桑社から上下巻の公式小説版が発売中です。蒔田陽平さん執筆による完全オリジナルの本格ミステリー小説で、ドラマのストーリーを細部まで網羅しています。文章ならではの心理描写や設定補完もあり、ドラマでは理解が追いつかなかった部分もじっくり味わえます。「映像では気付かなかった伏線が小説で分かった!」というファンの声も。さらに2025年6月にはオーディオブック版も配信され、声優の小野賢章さんが50以上の役を演じ分けて朗読しているとか。読んで良し聴いて良しのノベライズ、ぜひチェックしてみてください。
  • オリジナルサウンドトラック(OST) – 千住明さんが手掛けた劇伴音楽を収録したサントラ盤です。全29曲・約112分収録で、メインテーマ「VIVANT」や劇中を彩った様々な楽曲が楽しめます。オーケストラによる壮大なスコアからモンゴル風民族音楽テイストの曲までバラエティ豊かで、聴けばドラマの名場面が蘇ること間違いなし!SpotifyやApple Musicなど音楽配信でもフル配信中ですが、CDもAnchor Recordsから発売されています。私は通勤中にメインテーマを聴いては『VIVANT』の世界に浸っております…♪
  • 『VIVANT』ディレクターズカット版 Blu-ray BOX / DVD-BOX – 先ほど配信情報でも触れましたが、ファンなら持っておきたい映像商品です。特典としてメイキング映像「VIVANT Adventure Journal」やナビ番組「冒険の謎に迫る4つの鍵」、主要キャスト(堺雅人さん、阿部寛さん、二階堂ふみさん、二宮和也さん、松坂桃李さん)の豪華インタビュー集など約100分の映像特典が収録。さらにTBSオリジナル特典で非売品グッズが付くセットもTBS公式通販で販売されています。値段以上の満足感が得られる内容なので、私も思い切って購入しちゃいました。自宅で何度も『VIVANT』を楽しめるのでオススメです。
  • ヴィヴァンちゃん ぬいぐるみマスコット – これは遊び心満載の公式グッズ!実は『VIVANT』には番組オリジナルキャラクター「ヴィヴァンちゃん」が存在し、それを模した可愛いぬいぐるみマスコットが販売されています。黒いまん丸の体にクリっとした目が特徴で、劇中の“黒い饅頭”を連想させるデザインになっています。大(高さ約15cm)と小(約10cm)サイズがあり、カバンに付けて持ち歩けば注目されること請け合い!?私は大サイズをデスクに飾ってますが、もちもち触感で癒やされます(笑)。ドラマ本編のハードな雰囲気とはギャップがありますが、SNS映え抜群のアイテムとして一部で話題です。
  • 別班饅頭(べっぱんまんじゅう) – 劇中ラストにも登場した赤い饅頭がまさかの商品化!TBSショッピング限定で「別班饅頭」なるお菓子が販売され、放送当時は即完売するほどの人気でした。饅頭の中には白あんが入っており、パッケージには黒い饅頭のマーク=別班のシンボルが描かれている凝りよう。視聴者からは「グッズにまで伏線仕込むとは」「食べるのがもったいない!」と大好評でした。現在は販売期間が終了していますが、ファンの間では伝説の公式グッズとして語り継がれています。続編時に再販や新フレーバー発売なんて展開もあるかも…?期待したいですね。

この他にも、島根県奥出雲町(乃木家の故郷ロケ地)とのコラボ商品として乃木家のオリジナルクッキーが発売されたり、劇中に登場したムルーデル社ロゴ入りハンドタオルがグッズ化されたり、様々な関連アイテムが展開されています。ドラマ公式サイトやSNSで随時アナウンスされていますので、興味のある方はチェックしてみてください。お気に入りのグッズを手に入れて、『VIVANT』の余韻に浸りつつ続編を待つのも乙なものですよ!

まとめ

『VIVANT』第10話(最終回)は、伏線回収と衝撃の連続で視聴者を熱狂させた神回でした。40年にわたる父と子の宿命がついに決着し、涙ありサスペンスありのクライマックスは大満足の出来だったと言えます。豪華キャスト陣の渾身の演技、映画級のスケール感、そして物語の深み…まさに令和ドラマ史に残るエンターテインメント作品だったのではないでしょうか。筆者の評価は星5つ★★★★★!文句なしで「今年一番ハマったドラマ」です。

もちろん、一部で指摘されたようにテーマの捉え方や展開の好みは分かれるかもしれません。しかしそれすら含めてみんなで語り合える話題性が『VIVANT』にはありました。最終回放送後は職場やSNSで感想戦をする人が続出し、「ドラマをリアルタイム視聴して語り合う楽しさ」を久々に味わったという声も多かったです。作品が持つパワーが人々の交流を生み出した、そんな印象です。

そして何と言っても嬉しいのは、2026年に続編が決定していること!乃木憂助の新たな冒険がどんな形になるのか、今から期待でいっぱいです。「冒険には、まだ続きがあった」というコピー通り、私たち視聴者も引き続きこの物語を追いかけていきましょう。もしまだ本作を観ていない方がいれば、是非この機会に第1部をイッキ見してみてください。観終わった頃にはきっとあなたも「別班」の一員として仲間と語りたくなっているはずですよ!

最後に…皆さんは第10話をどう感じましたか? 感動したポイント、モヤっとした部分、今後の予想など、ぜひコメント欄で教えてください。あなたの考察や感想が新たな発見につながるかもしれません。みんなで『VIVANT』を語り尽くして、この熱狂をさらに広げていきましょう!ありがとうございました。

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morishy

職業:外資系ITサービス企業での技術職 趣味:読書、アニメ/ドラマ/映画鑑賞、スポーツ観戦、ゲーム、プラモなど 自己紹介: IT企業で技術職で働いており、新しいものについて比較的興味を持ちやすい体質です。最近は読書やアニメ、ドラマを中心とした動画鑑賞にどっぷりはまっており、作品の良いところを中心に紹介したいと考えて立ち上げました。 好き嫌いがない性格なので、結構幅広く作品を鑑賞しているので、皆さんの今後の読書や動画鑑賞に活かしてもらえるような情報提供ができれば幸いです。

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