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(あらすじ・感想)『VIVANT (ヴィヴァン)』(2023年) 第5話をミル!テロ組織リーダー衝撃の正体と明かされる運命の絆

日曜劇場『VIVANT』(ヴィヴァン)は、堺雅人さん主演の超大作ドラマとして2023年夏に放送され、大きな話題を呼びました。物語は企業不正やテロ組織との戦いを壮大なスケールで描き、モンゴルでの大規模ロケやハリウッド俳優の出演も話題となりました。第5話となる今回は、「宿命編」と位置づけられるエピソードで、物語の核心に迫る衝撃的な事実が明かされています。視聴前からSNS上でも「今回何かが起こるのでは?」と期待の声が高まっていたこの回ですが、放送後は「神回!」「心臓が止まりそう」と多くの視聴者を驚かせました。この記事では、第5話の見どころやストーリーのポイントをネタバレに配慮しつつ解説し、キャストの魅力や考察ポイント、そして視聴者の反応まで盛りだくさんでお届けします!ドラマ好きの皆さんが『VIVANT』の魅力をさらに楽しめるよう、親しみやすい視点で深掘りレビューしていきます。

キャスト・キャラクター紹介

乃木憂助(演:堺雅人) – 本作の主人公。丸菱商事の社員として表向きは穏やかで少しおっちょこちょいな一面を見せつつ、その正体は「別班」と呼ばれる自衛隊の極秘特殊部隊エージェント。堺雅人さんは『半沢直樹』や『リーガルハイ』など数々のヒット作で主演を務め、多彩な演技で知られる実力派俳優です。コミカルからシリアスまで演じ分ける堺さんだけに、乃木憂助の“二面性”もリアリティたっぷりに表現されています。第5話では乃木の過去が深掘りされ、これまで隠されていた“ブラックな本性”が垣間見える場面もあり、その狂気じみた迫真の演技に「堺雅人がホラーすぎる!」とSNSで話題沸騰となりました。

野崎守(演:阿部寛) – 警視庁公安部・外事第4課の刑事。テロ事件を追う中で乃木と知り合い、互いに疑心暗鬼になりながらも協力関係を築いていくキーマンです。阿部寛さんは『TRICK』『新参者』『ドラゴン桜』などでお馴染みの名優で、硬派な役からコミカルな役まで幅広くこなします。本作では頭脳明晰で熱い正義感を持つ公安刑事を熱演。第5話では、野崎が持ち前の洞察力で乃木の素性に迫りつつ、現地警察のチンギスと固い握手を交わし手を組むシーンが印象的でした。この男気あふれる行動に「野崎さんカッコ良すぎ!」と視聴者からも称賛の声が上がっています。

柚木薫(演:二階堂ふみ) – 世界医療機構(WHO)の医師。砂漠で乃木と運命的な出会いを果たし、以降行動を共にするヒロイン的存在です。二階堂ふみさんは映画『ヒミズ』でヴェネチア新人賞を受賞し、『軍師官兵衛』『翔んで埼玉』など話題作に出演する若手実力派女優。本作では聡明で芯の強い女医・薫を演じ、未知の土地で奮闘する姿が共感を呼んでいます。第5話では薫自身に大きな見せ場はないものの、乃木の抱える秘密を知り戸惑う様子や、物語後半で重要になりそうな“謎”を孕んだキャラクターとして存在感を放っています。「薫さんも実はテント側では?」といった視聴者の憶測も飛び交い、今後の展開次第で彼女の役割に大注目です。

黒須駿(演:松坂桃李) – 乃木と同じ別班のメンバー。第4話から登場し、乃木の“相棒”的立ち位置で行動を共にします。松坂桃李さんは『孤狼の血』『新聞記者』など映画・ドラマで活躍する人気俳優で、本作への出演は自ら志願したほど熱意があったそうです。黒須は冷静沈着で有能なエージェントであり、第5話では乃木とコンビでテロ組織関係者を追い詰めるシーンが見どころでした。特にアリの家族を人質に取るシーンでは、黒須が淡々と指示に従い実行する姿にゾクっとさせられます。松坂さんは堺さんとは初共演ですが、その息の合った演技でバディ感を見事に表現しています。

ノゴーン・ベキ(演:役所広司) – 謎のテロ組織「テント」のリーダー。その正体は長らくベールに包まれていましたが、第5話のラストでついに名前と姿が明らかになりました。演じる役所広司さんは『Shall we ダンス?』『孤狼の血』など国内外で評価の高い名優です。本作では物語の鍵を握るカリスマ的存在として、わずかな登場シーンでも圧倒的な存在感を放っています。ベキは実は乃木の実父・乃木卓という衝撃の設定で、第5話終盤に乃木自身が「ベキは僕の父親です」と告白した場面は視聴者に大きな衝撃を与えました。役所さんは主人公の父親役を演じるのは珍しいですが、ミステリアスかつ威厳ある佇まいで強烈な印象を残しています。

その他の注目キャスト – 阿部寛さん演じる野崎の同僚・新庄浩太郎役で竜星涼さん、警察の協力者・チンギス役でモンゴル出身の俳優バルサラハガバ・バトボルドさんが出演し、第5話では日本×バルカ警察の国境を超えた共闘が描かれました。また、本作にはハリウッド俳優のマーティン・スターさん(CIAエージェント役)も登場し、国際色豊かなキャスティングでも話題となりました。さらに、第7話以降には人気グループ嵐の二宮和也さんが謎の人物ノコル役でサプライズ登場し、物語に厚みを加えています。豪華キャスト陣がそれぞれのキャリアを活かし熱演している点も『VIVANT』の大きな魅力と言えるでしょう。

制作陣情報(監督・脚本・制作)

『VIVANT』の企画・演出を手がけるのは福澤克雄監督。TBS日曜劇場枠で『半沢直樹』『下町ロケット』『陸王』など数多くのヒット作を生み出してきた名匠です。福澤監督が自ら原作(オリジナルストーリー)を担当しており、「日本ドラマの常識を覆すスケールとエンタメ性に挑戦したい」という意気込みで制作されています。実際、全編の約3割はモンゴル共和国で2か月以上かけてロケが行われ、現地の俳優やエキストラも多数参加。製作費も1話あたり約1億円とも報じられ、まさに映画級のスケールとなっています(ラクダの大群や砂漠のカーチェイスシーンには度肝を抜かれましたね)。

脚本は八津弘幸さんを中心に、李正美さん・宮本勇人さん・山本奈奈さんら複数の脚本家チームで執筆されています。八津さんは『半沢直樹』シリーズや『陸王』などを手がけた人気脚本家で、企業ドラマからサスペンスまで幅広いジャンルを得意としています。社会派で緻密なストーリーテリングに定評のある八津さんらしい巧みな伏線とどんでん返しが本作でも随所に光っています。第5話では回想シーンや謎解きパートが多く登場しましたが、視聴者を飽きさせず引き込む脚本力はさすがです。演出面では福澤監督のほか、宮崎陽平さん・加藤亜季子さんらが参加し、重厚なドラマの中にもコミカルな間合いやアクション演出を巧みに盛り込んでいます。音楽は世界的作曲家の千住明さんが担当し、壮大なメインテーマから緊迫感みなぎる劇伴までドラマを盛り上げています。

制作プロデューサーには飯田和孝さん、大形美佑葵さんらTBSドラマの精鋭が名を連ねており、企画段階から相当力の入ったプロジェクトであることが伺えます。実際、放送前から「堺雅人×阿部寛の共演」「役所広司や二宮和也の出演」といった話題で注目度は抜群で、第1話の放送直後から高視聴率をマーク。中盤に入った第5話時点でも視聴率は14.2%まで上昇し、作品評価もうなぎ登りでした。「中だるみ皆無で回を追うごとに評価も視聴率も上がっていく」と評されるほど、制作陣の並々ならぬ熱意と巧みな手腕が結集したドラマと言えるでしょう。

あらすじ

※第5話の核心的なネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。

物語は、日本企業・丸菱商事による巨額誤送金事件の真相を追う中で明らかになった、国際テロ組織「テント」を巡る攻防へと展開しています。第5話では、主人公・乃木憂助(堺雅人)が表向きの顔である商社マンの裏で、秘密部隊「別班」の一員として“テント”殲滅に動いていたことが公安刑事の野崎守(阿部寛)に疑われ、二人の駆け引きが緊迫感を増していきます。

前話までに、乃木は同じ別班メンバーの黒須(松坂桃李)と共謀し、“テント”の内通者だった同僚・山本巧(迫田孝也)を闇に葬っていました。第5話冒頭、野崎は山本の不審死に疑問を抱き、「あの乃木が関与しているのでは?」と直感します。しかし普段の乃木は凡庸で抜けている印象しかなく(わざとそう見せていたのですが)、真面目な公安刑事の野崎でさえ「彼が秘密工作員だなんて信じ難い…」と思い悩みます。

野崎は疑惑を晴らすため、まず乃木の過去を徹底的に洗い直し始めました。調査の中で判明したのは、乃木憂助は幼い頃に「丹後隼人」という名前でアメリカのミリタリースクールに留学し、全科目トップの成績で卒業していたこと。さらに驚くべき経歴として、3歳の時に両親と共に中央アジアのバルカ共和国で行方不明(後に両親は死亡と認定)になっていた乃木が、日本人の戦場ジャーナリストに救われ孤児院で育っていた過去が浮かび上がります。当時の乃木はひどい心的外傷で自分の名前すら分からない状態でしたが、成長後に偶然テレビで見かけた「島根県の家紋」に記憶を刺激され、自ら故郷の手がかりを探し出します。乃木は島根で伯父の乃木寛道(井上順)に巡り合い、自分の本名と家族の運命を知るのでした。

一方その頃、乃木本人もまた独自に“テント”殲滅への動きを進めていました。乃木は別班司令・櫻井(キムラ緑子)に一連の報告を終えると、黒須とともにテント幹部の一人であるアリ(山中崇)をターゲットに定めます。乃木たちはアリを罠にかけ拉致し、その妻子や老いた母親を人質にとってテントの秘密を白状させようとします。当初アリは「テントなんて組織は知らない」と白を切りますが、乃木は彼の自宅から連行してきた家族たちを高所から次々と突き落とすという非情な手段に出ました。愛する家族の悲鳴を聞いたアリはついに観念し、テントのアジトやリーダーについてポツポツと話し始めます。乃木が見せた写真の男性こそテントのリーダーかと問い詰めると、アリは震えながら「この方こそ偉大なる指導者、ノゴーン・ベキだ…」と認めました。乃木が手にしていたのは若き日のベキ(役所広司)が妻(乃木の母)と映る一枚の写真。そして乃木はアリに対し静かに「この2人は僕の両親です。ベキは僕の父親です」と明かしたのです。そう、テロ組織“テント”の首領は死んだはずの乃木の実父・乃木卓(=ノゴーン・ベキ)だったのです。

同じ頃、日本では野崎が乃木の伯父・寛道から話を聞き出し、乃木家に伝わる家紋を見せてもらっていました。その家紋の図柄を見て野崎はハッとします。それはなんと、“テント”がテロ現場に残していた紋章と瓜二つだったのです。「乃木家の家紋=テントのマーク」という思いがけない一致により、野崎は乃木家とテントの因縁に勘付き始めます…。こうして第5話は、テントのリーダーが日本人かつ乃木の父親であるという衝撃の真実が浮かび上がったところで幕を閉じました。ラストシーン、乃木は長年悪夢にうなされてきた“砂漠で両親と生き別れた記憶”の意味を悟り、呆然と遠くを見つめます。一方、宿命の父子対決が避けられないと知った野崎の表情も硬く引き締まっていました。

なお、緊迫の拷問シーンの後で明かされたことですが、乃木と黒須が突き落としていたアリの家族は全員ハーネスで宙づりにされており、命は奪われていませんでした。とはいえ子供や女性を巻き込んだこの過激な作戦には、視聴者も肝を冷やしました。また、乃木には“F”というもう一つの人格が存在する暗示もこれまでになされており(時折乃木が独り言で誰かと会話するような描写がありました)、物語はますます予測不能な展開を迎えていきます。

感想

第5話を観終えてまず思ったのは、「本当に息をつかせぬ展開!」ということです。序盤から野崎が乃木の秘密に迫るシーンの連続でドキドキしましたし、中盤では乃木の壮絶な過去が描かれて、こちらも感情が揺さぶられました。幼い頃の乃木が記憶喪失になっていたくだりは胸が痛みましたね…。島根で自分のルーツを知って涙する若き乃木の姿にももらい泣きしそうになりました。

一方で、後半に入ってからの緊張感はシリーズ随一だったと思います。乃木と黒須が見せた非情な作戦には「そこまでするのか!?」と肝を冷やしました。特に家族を人質に取って高所から落とす演出は、正直言ってショッキングで、画面を直視できないほどでした。実際には命を奪わないフェイクだったとはいえ、子供たちが泣き叫ぶ音声や怯える表情はリアルで、本当にハラハラ。堺雅人さん演じる乃木の冷酷な表情も相まって、「これ本当に日曜劇場のドラマ!?大丈夫!?」と思ったほどです(汗)。でもこのシーン、単なる残酷描写ではなく、乃木の覚悟と狂気を象徴する重要な場面なんですよね。普段は温厚な乃木が“別班エージェント”として目的のために手段を選ばない姿を見せたことで、主人公像に更なる深みが増したように感じました。

また、第5話の演出の巧みさにも感心しました。例えば野崎と現地警察のチンギスが握手して共闘する場面は、お互い以前は敵対していたのに…というドラマ序盤からの流れを踏まえると胸熱ポイントです。砂漠で殴り合った二人が、今では固い信頼で結ばれている描写にグッときましたね。そして、あの握手のシーンにドラム(富栄ドラムさん)がちゃっかり混ざってニヤリとしているのも微笑ましく、重厚なドラマの中にユーモアを忘れない演出がニクいです。【「敵が味方に」「味方が敵に」入れ替わる展開】が『VIVANT』のキーワードですが、第5話ではまさにそれが逆転し、乃木VS公安・警察(日本とバルカ)という構図になったことに痺れました。善悪の立場がくるくる変わるので毎回緊張感がありますし、誰を信じていいのか分からないスリルがあります。

キャスト陣の演技も光りました。堺雅人さんは序盤の“とぼけた乃木”から終盤の“冷徹な乃木”への振り幅が凄まじく、一人二役さながらの変貌ぶりに戦慄しました。野崎役の阿部寛さんも、疑念と正義感の間で葛藤する表情が細やかで、「野崎さん、がんばれ!」と応援したくなる存在感でした。二階堂ふみさん演じる薫は今回は控えめでしたが、彼女が見守るシーンでほっと心が和む瞬間もあり、物語の清涼剤になっています。松坂桃李さんも黒須としてクールかつ頼もしく、堺さんとのバディ演技が最高でした。

気になった点を挙げるなら、やはり拷問シーンの過激さでしょうか。個人的には視聴後しばらく心臓がバクバクしてしまい、「日曜夜にこんなに怖がらせなくても…」とも思いました。ただ、あの衝撃があったからこそテントの情報が引き出せたわけで、ストーリー上は必要な緊張感だったとも言えます。賛否両論あるかもしれませんが、私は制作陣の本気度を感じました。それから、乃木のお母さん(高梨臨さん)の死亡も確定してしまったのは少し悲しかったですね…。彼女の死の真相などまだ描かれていない部分もあり、切ない気持ちになりました。

総じて、第5話は物語のターニングポイントと言える「神回」だったと思います。衝撃の父親=敵リーダー判明という大ネタを出しつつ、その裏でまだ多数の謎を残している構成も見事です。視聴後には「早く続きが見たい!」という興奮と同時に、「この先どう結末を迎えるのか」と考察欲が刺激されて止まりませんでした。涙あり恐怖あり笑いあり、本当にジェットコースターのような1時間でしたね。

考察・解説

第5話で明らかになった最大のポイントは、乃木の父=テントの首領ノゴーン・ベキという衝撃の事実でした。この展開には「やっぱり父親がリーダーだったのか!」と興奮する声がある一方、「全く想像していなかった」「家紋が伏線だったなんて…」と驚きを隠せない視聴者も多かったようです。ドラマ序盤、テロ現場に残された不思議なマーク(=家紋)を見た乃木が動揺する場面がありましたが、まさかそれが自身の家の家紋だったとは…振り返ると鳥肌ものの伏線回収です。「点と点が線に繋がる瞬間」というやつですね。

乃木憂助の人物像についても、考察したいポイントが増えました。彼は幼少期のトラウマから多重人格的な症状を抱えている可能性があります。劇中では乃木が鏡に向かって別人格「F」と会話しているような描写が散見されました。おそらく“F”は乃木が絶望の淵から這い上がるために生み出したもう一人の自分=架空の相棒のような存在でしょう。第5話までではこの「F」の正体はまだ明かされていませんが、タイトルの『VIVANT』がフランス語で「生きている」を意味することからも、生存者としての乃木、そして彼の内面に潜むもう一つの生(人格)がテーマになっているのではと推測できます。予告によれば次回以降で「F誕生の秘密」が描かれるとのことで、乃木がいかにして苦難を乗り越え現在の姿になったのか、更なる真相が明かされそうです。

また、テント(Tent)という組織の実態も興味深いです。名前から「天幕」「キャンプ」を連想させ、拠点を転々とする組織なのかな?と思っていました。実際劇中でも、バルカや日本など多国籍に活動しているようです。テントが掲げるイデオロギーや目的は未だはっきりしませんが、一部では「政府や軍の闇と戦う自警団的存在では?」との推測もあります。一見“悪の組織”に見える彼らですが、もしかすると単純な悪役ではなく、国家の裏をかく存在として描かれている可能性も。野崎が所属する公安部も実在の「別班」も、共に諜報活動を行う点では似ていますよね。作中で公安OBが「別班という組織は実在する」と語る場面もあり、リアリティの裏打ちがなされているのもポイントです。視聴者としては「正義vs悪」ではなく「どちらも信念のために戦っている」という構図にハラハラさせられます。乃木は別班として日本の正義のため戦っていますが、その父であるベキ側にも何らかの大義があるのか…親子の信念の対立というテーマに発展していきそうです。

さらに、柚木薫の正体についてもファンの間で様々な考察が飛び交っています。薫はWHOの医師として登場し、乃木に助けられた恩人でもありますが、彼女があまりに“善人”すぎる点に疑問を呈する声があります。「薫さんだけが何も裏が無いなんてありえない」「もしかして薫もテントに関係しているのでは?」とSNS上で推測する人もいました。確かに、これまでの『VIVANT』は味方だと思った人が実は敵だったり、その逆もある展開が連続しており、第5話時点で完全にクリーンな人物は薫くらいかもしれません。もし彼女にも秘密があるとすれば、一体何なのか…。原作はオリジナル脚本なので答え合わせは放送を待つしかありませんが、例えば「薫の家族がテント絡み」「薫自身が何らかの諜報員」など妄想は尽きません。個人的には、純粋に乃木を支えるヒロインであってほしい気もしますが、このドラマだけに油断できませんね。

最後に、第5話タイトルにも含まれた「運命の絆」というキーワードについて考えます。乃木とベキ、つまり父子の宿命的な絆が物語の核になっていくことは間違いありません。乃木は日本を守るために戦い、ベキは何らかの理由で祖国(おそらく日本)に敵対する組織を率いている。かつて砂漠で引き離された親子が、数十年の時を経て敵味方として再会するというドラマチックさは、往年のスパイ映画や大河ドラマを彷彿とさせます。これは私の推測ですが、ベキこと乃木卓は元々日本の公安側の人間だった可能性があります。例えば公安部員として任務中にバルカで殉職扱いになったが生存し、何らかの理不尽を経験してテロ組織を立ち上げた…なんて背景も考えられますよね。事実、第5話でテントの構成員に「元公安らしき人物」がいることも示唆されましたし(野崎の上司・佐野部長も何か隠していそう?)、テント内部の人間関係も非常に気になります。野崎役の阿部寛さんとベキ役の役所広司さんは過去に共演経験もある大物同士なので、きっとクライマックスでは二人の渋い対峙シーンが見られるでしょう。その時乃木(堺雅人さん)はどんな選択をするのか…考えるだけでワクワクします。

以上、第5話の内容から筆者なりに深読み・考察してみました。謎が解けても解けてもまた新たな謎が生まれるといった構造で、毎回ファンの考察が追いつかないほど情報量が多いです。それでも映像やセリフの端々にヒントが散りばめられているので、繰り返し見返すことで新しい発見がある点も『VIVANT』の醍醐味ですね。

視聴者の反応

第5話放送後、SNS上では興奮冷めやらぬコメントや様々なリアクションが飛び交いました。ポジティブな意見・ネガティブな意見の双方をご紹介しつつ、その傾向をまとめてみます。

ポジティブな声(好意的な反応)

  • 「テントのリーダー、やっぱり父親だった!伏線回収が鳥肌もの!」
  • 「毎回予想を裏切る展開で先が読めない…良い意味で怖いくらいだ」
  • 「テントのマークが家紋だったなんて…細かい所まで練られてる脚本に感服」
  • 「二宮和也と堺雅人が異母兄弟になる可能性?物語が深すぎて考察が止まらない!」
  • 「乃木の母親が亡くなっている設定が今後鍵になりそう。伏線たっぷりで次回も楽しみ!」

ネガティブな声(否定的・批判的な反応)

  • 「子供や女性を高所から突き落とすシーンは流石にショッキングすぎて目を覆った…」
  • 「いくらフィクションでも家族を利用する作戦は胸糞悪い。後味が悪かった」
  • 「乃木と黒須が怖すぎる。主人公側なのに残酷で感情移入できなくなった」という声も。
  • 「ストーリーが難解すぎてついていけない…一瞬でも見逃すと話についていけないかも」
  • 「柚木薫の出番少なく感じた。せっかく二階堂ふみさんが出てるのに影が薄いのは残念」という指摘。

第5話への視聴者の反応をまとめると、好意的な声が非常に多かった印象です。特にテントの正体に関する衝撃展開と緻密な伏線に対しては「脚本が素晴らしい」「鳥肌が立った」と称賛が相次ぎました。SNSでは放送直後から「#VIVANT」「#別班饅頭」「堺雅人ホラー」など関連ワードがトレンド入りし、大盛り上がり。野崎とチンギスの握手シーンや乃木の狂気の演技なども「熱すぎる!」「堺雅人の怪演に震えた」と絶賛されています。一方で、ネガティブな意見として目立ったのは拷問シーンへの戸惑いでした。「子どもが絡む残酷描写はやりすぎでは?」といった声や、「怖すぎてリピート視聴できない」といった感想も散見されました。ただ、そうした意見も「それだけリアルで引き込まれた証拠」と肯定的に捉えるファンもおり、賛否含めて作品への注目度が高いことが窺えます。また、一部では「説明パートが多く難しい」との指摘もありましたが、第5話は物語の転換点ゆえ情報量が多かったためでしょう。総合すると、「衝撃と興奮でSNSが沸騰した神回!だけど演出の過激さに賛否も」といった反応でした。皆さんも感じたことがあればぜひコメントで教えてくださいね!

次回への期待

衝撃的な事実が明かされ物語が大きく動いた第5話を受けて、次回第6話以降への期待も高まります。いよいよ物語は後半戦へ突入し、父と子の直接対決という宿命のドラマが本格化しそうです。乃木は実の父・ベキと敵同士として向き合うことになりますが、一体どんな対話や駆け引きが展開するのでしょうか。予告映像では、乃木が「父さん…」と涙をにじませるカットもあり、ただの勧善懲悪では片付かない複雑な感情劇が待っていそうです。

また、これまでベールに包まれていた乃木のもう一人の人格「F」の秘密も明かされるとのこと。乃木が心に飼う“闇”とも言えるFの誕生経緯が描かれれば、彼の行動原理やテントとの因縁がさらにクリアになるはずです。Fが登場するとき乃木は人格が変わったようになるので、堺雅人さんの一人二役ばりの熱演にも注目ですね。

そして物語の鍵を握る少女・ジャミーンの手術も控えています。乃木が私財を投じてまで手配した心臓手術が無事成功するのか、ジャミーンの存在が今後どう物語に関わるのか気になります。彼女と乃木は境遇が似ているだけに(幼少期に家族を失った点など)、ジャミーンの回復は乃木にとって救いとなるのかもしれません。

さらに、柚木薫の動向からも目が離せません。SNSでは「薫もテント側なのでは?」という憶測もありましたが、次回以降でその真相が明かされる可能性があります。果たして薫は最後まで乃木の味方でいてくれるのか、それとも…?彼女の言動一つひとつにも注視したいところです。

そして何と言っても、テント内部の描写が増えていくことでしょう。既に予告や報道で明らかになったように、ノコル(演:二宮和也)というテントのNo.2幹部も物語に深く絡んできます。二宮さん演じるノコルと乃木の関係や、ベキとの親子関係の真相など、ファンが考察していた「異母兄弟説」がどう展開するのか楽しみです。第5話終盤の情報から推測すると、ノコルはベキに拾われた子供=乃木の異母兄弟のようにも思えますが、真実は如何に…?二宮さんの登場シーンはファンにとって見逃せませんね。

次回の見どころを整理すると、「父ベキ vs 息子乃木」の直接対決、乃木の別人格Fの秘密解明、テントの目的や過去の解説、薫やノコルを含めた登場人物相関の変化、そしてジャミーンの運命、と盛りだくさんです。物語はクライマックスに向けさらに加速するはずなので、一瞬たりとも目が離せません!第5話で提示された謎(テントのマークや乃木家の因縁など)が次回以降でどう回収されていくのか注目です。視聴者としてはワクワクしながら、また新たな驚きに備えるのみですね。「次回は何を仕掛けてくるんだ…?」とドキドキしつつ、一緒に『VIVANT』の行方を見守りましょう。

配信情報・視聴方法

『VIVANT』はTBS系列で放送されたドラマですが、見逃してしまった方や今から追いつきたい方にも嬉しい配信が充実しています。まず、地上波放送終了後はTVerで一定期間の見逃し配信が行われました。現在(2025年時点)では期限が過ぎていますが、U-NEXTで全話が配信中です。U-NEXTでは福澤監督ら制作陣が語るオーディオコメンタリー付きの『VIVANT別版(べつばん)』も2023年末から配信されており、制作秘話や裏話を聞きながら作品を楽しむこともできます。U-NEXTは初回31日間無料体験もあるので、この機会に『VIVANT』をイッキ見するのもおすすめです。

さらにNetflixでも2023年12月より『VIVANT』の全世界配信が始まりました。Netflixユーザーの方は、追加料金なしで高画質な映像を楽しめます。海外からのアクセスでも視聴可能なので、日本国外のドラマファンにも広く門戸が開かれました。実際、モンゴルでも『VIVANT』が放送・配信され人気を博したそうで、現地での経済効果もあったとか。

また、地上波では2023年年末年始に総集編や全話一挙再放送が組まれた地域もありました。今後、続編やスペシャル版の制作も噂されていますので、その前に再放送が行われる可能性もあります。公式SNS(Twitter/XやInstagram)で最新情報をチェックすると良いでしょう。

パッケージメディアとしては、2024年にディレクターズカット版を収録したBlu-ray/DVD-BOXも発売されました。未公開映像を含む全話ディレクターズカット版が収められており、「もう一つの『VIVANT』」として深く楽しめる内容になっています。特典としてメイキング映像やブックレットも付属し、ファンにはたまらない仕様です。Amazonや楽天ブックスなど通販サイトでも購入可能ですので、手元に残して何度も見返したい方はぜひチェックしてみてください。

視聴方法まとめ: 現在『VIVANT』を視聴するなら、U-NEXTまたはNetflixがおすすめです。U-NEXTでは独占特典映像付き、Netflixでは手軽に高品質ストリーミングで視聴OK。地上波の再放送情報も見逃さずに!まだ本編を観ていない友人にも「配信で観られるよ」と教えてあげて、一緒に『VIVANT』の世界に引き込んじゃいましょう。

関連グッズ紹介

ドラマの魅力が高まると、ついつい関連グッズも欲しくなってしまいますよね。『VIVANT』にも公式から様々な関連商品が展開されていますので、ご紹介します。

  • ノベライズ(小説版): 『VIVANT』は放送と前後して公式ノベライズ本(上・下巻)が発売されました。蒔田陽平さんによる小説版は、ドラマで描かれたストーリーを文字でじっくり噛み締められる一冊です。映像では理解しきれなかった細かな心理描写や設定が補完されていて、「ドラマを見終わったけどもっと世界観に浸りたい!」という方にピッタリです。上巻は2023年8月末、下巻は9月末に発売されており、本屋やネット通販で購入できます。ドラマでは語られなかったエピソードがあるとかないとか…気になる人はぜひ読んでみてください。
  • オリジナルサウンドトラック(OST): 千住明さんが手がけた劇伴音楽を収録した『VIVANT オリジナル・サウンドトラック』がCDおよび配信でリリースされています。荘厳なメインテーマ曲「VIVANT <Main Theme>」や、不穏な空気を醸し出す「Fate and Bond(運命の絆)」など、全29曲・約112分に及ぶ大ボリュームの内容です。聴くだけでドラマの名場面が蘇ってくるとファンの間でも大好評で、「作業BGMにすると謎の緊迫感が…(笑)」なんて声も。SpotifyやApple Music等のサブスクでも配信されていますし、CDはAnchor Recordsから発売中です。劇中曲を耳で追体験して、再びあの興奮を味わいましょう。
  • Blu-ray & DVD-BOX: 先ほど配信情報でも触れましたが、コレクター向けには『VIVANT』ディレクターズカット版 Blu-ray/DVD-BOXが要チェックです。全話に40分以上もの未公開シーンを追加収録し、放送版では描かれなかったディテールまで楽しめる仕様。特典ディスクにはメイキング、出演者インタビュー、イベント映像などファン垂涎のおまけ映像も満載とのこと。価格はBlu-ray BOXで2万円強と少々お高めですが、充実の内容を考えれば納得です。TBS公式オンラインショップではオリジナル特典グッズ(例えば乃木憂助の名刺レプリカなど)が付く限定版も販売されていました。お気に入りのシーンを高画質で何度も観たい方は迷わずゲットですね。
  • 公式グッズ(雑貨類): TBSの公式グッズショップや東京ソラマチの期間限定ショップでは、『VIVANT』オリジナルグッズが多数登場しました。中でも話題になったのが、劇中にも登場した「別班饅頭」の実物版と「乃木家のクッキー」です!別班饅頭は作中で別班からの連絡手段として出てきた赤いまんじゅうですが、これを本当にお菓子として商品化する遊び心にファンは大喜び。お土産にもぴったりと人気を博しました。他にも乃木憂助の名刺デザインのクリアファイルや、劇中ロゴやキービジュアルをあしらったTシャツ、トートバッグ、さらには公式キャラクターの「ヴィヴァンちゃん」(ドラマオリジナルの可愛いラクダのキャラ?)グッズも発売され、放送当時は売り切れ続出だったとか。SNSでは「別班まんじゅう美味しい」「ヴィヴァンちゃんアクスタ可愛すぎ」と購入報告が相次いでいました。現在は公式通販やメルカリなどでも一部入手可能なようなので、気になる方はチェックしてみてください。
  • フォトブック/メイキング本: ドラマ公式のメイキング写真集やシナリオブックは2025年現在未確認ですが、雑誌やテレビ情報誌で組まれた『VIVANT』特集号がいくつか発売されています。例えばザテレビジョンやTVガイド特別編集のムック本などで、キャスト座談会やロケ密着レポートが読めます。これらは放送当時の熱気を感じられる記念アイテムですね。主演の堺雅人さんと阿部寛さんの2ショット表紙などもあり、本屋で見かけたら手に取ってみてはいかがでしょうか。

以上、関連グッズをざっと紹介しましたが、どれもドラマの余韻を楽しむのにうってつけです。特にノベライズとサントラは物語を反芻するのにおすすめですし、別班まんじゅうのインパクトはネタとしても最高です(笑)。お気に入りのグッズを手に入れて、『VIVANT』ロスを乗り切りましょう!

まとめ

『VIVANT』第5話は、涙あり衝撃ありの神回として多くの視聴者の心を掴みました。テロ組織リーダーの正体判明という大きな転換点を迎えつつも、すべての謎が明かされたわけではなく、むしろ「解けても解けても増える謎!」という状態で物語はさらに深まっています。主演の堺雅人さんの怪演、阿部寛さんの渋い存在感、豪華キャスト陣の化学反応、そして福澤監督率いる制作チームの緻密な脚本と演出が相まって、エンターテインメント性とサスペンス性を両立させた非常に濃密な1時間でした。個人的な評価を星で表すなら、文句なしの★5つです!まさに「別格」の面白さでした。

今後の展開にも期待しかありません。乃木とベキの宿命の対決はどう決着するのか、別班とテントの全面対決は?薫やノコルの正体は?と気になるポイントが山積みで、次回以降も目が離せません。物語はクライマックスに向けさらに盛り上がっていくでしょうし、この第5話レビューを書いているだけでも筆者自身ワクワクが止まりませんでした。

皆さんは第5話をご覧になってどう感じましたか?ぜひ感じたことや推理したことを共有してください。このドラマは考察しがいがあるので、語り合うほどに面白さが増すはずです。引き続き『VIVANT』から目が離せませんし、もしまだ観ていないお友達がいたら「これは観ないと損だよ!」と教えてあげてくださいね。運命に翻弄される乃木憂助の戦い、最後までしっかり見届けましょう。そしてまた次回のレビューでお会いできれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました!皆さんも第5話の感想や考察、ぜひコメントで聞かせてくださいね❗📢

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morishy

職業:外資系ITサービス企業での技術職 趣味:読書、アニメ/ドラマ/映画鑑賞、スポーツ観戦、ゲーム、プラモなど 自己紹介: IT企業で技術職で働いており、新しいものについて比較的興味を持ちやすい体質です。最近は読書やアニメ、ドラマを中心とした動画鑑賞にどっぷりはまっており、作品の良いところを中心に紹介したいと考えて立ち上げました。 好き嫌いがない性格なので、結構幅広く作品を鑑賞しているので、皆さんの今後の読書や動画鑑賞に活かしてもらえるような情報提供ができれば幸いです。

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