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(あらすじ・感想)『VIVANT (ヴィヴァン)』(2023年) 第6話をミル!衝撃の親子対峙と明かされた“F”の秘密

今夏大きな話題をさらった日曜劇場『VIVANT(ヴィヴァン)』も第6話に突入しました。回を追うごとにスケールアップする物語に視聴者は釘付けで、第6話も視聴率が自己最高を更新しSNSでも大盛り上がりでした。「生きている」という意味のタイトル通り、毎回“生き残り”をかけたドラマチックな展開が続いています。本記事ではそんな『VIVANT』第6話の見どころや深掘り考察を、ネタバレを最小限に抑えつつご紹介します。衝撃の親子対峙や謎のキーワード「F」の秘密など、物語の核心に迫る要素が描かれた今回。視聴前の方も安心して読めるよう配慮しつつ、視聴後の方には「なるほど!」と思える考察ポイントをお届けします。それでは、第6話の魅力を一緒に振り返っていきましょう!

キャスト・キャラクター紹介

乃木憂助(のぎ ゆうすけ)役 – 堺 雅人さん:本作の主人公である乃木は、商社マンとしての顔と国家の極秘任務を帯びたエージェントとしての裏の顔を持つミステリアスな人物です。演じる堺雅人さんは『半沢直樹』や『リーガルハイ』で知られるカメレオン俳優で、コミカルからシリアスまで幅広い演技力が持ち味です。本作でも穏やかな笑顔の裏に鋭い眼差しを潜ませ、回を追うごとに二面性を巧みに表現しています。第6話ではそんな堺さん演じる乃木の感情が揺れるシーンが見どころ。普段は冷静沈着な彼が、大きな宿命の秘密に直面し動揺する姿は必見で、視聴者も思わず手に汗握りました。

野崎守(のざき まもる)役 – 阿部 寛さん:公安部のエリート刑事である野崎は、テロ組織「テント」を追う表の捜査チームの要です。阿部寛さんといえば『TRICK』シリーズや『ドラゴン桜』などでおなじみ、日本を代表する実力派俳優です。長身で渋い存在感と確かな演技力で、本作でも主人公・乃木を陰で支える頼もしい相棒役を熱演。第6話では野崎の出番自体は控えめながら、その洞察力で物語の鍵となる情報をつかみ、後半の展開に貢献しています。阿部さんならではの落ち着いた語り口で放たれるセリフの一つ一つに重みがあり、物語にリアリティを与えています。

柚木薫(ゆずき かおる)役 – 二階堂ふみさん:世界医療機構(WHO)の医師・薫は、異国の地で乃木と行動を共にしたヒロイン的存在です。演じる二階堂ふみさんは映画『ヒミズ』での新人賞受賞や、朝ドラ『エール』のヒロイン役などで知られる実力派。幅広い役柄をこなす二階堂さんですが、本作では命の最前線に立つ医師としての聡明さと優しさを体現しています。第6話では、手術後意識の戻らない少年ジャミーンに優しく語りかけるシーンが印象的でした。薫が見せた母性あふれる表情と語りには「思わずもらい泣きした」との声も多く、彼女の芯の強いキャラクター性が視聴者の心に深く刺さりました。

黒須駿(くろす しゅん)役 – 松坂桃李さん:乃木の後輩にあたる別班の工作員・黒須は、第4話から登場した頼れる仲間です。松坂桃李さんは『孤狼の血LEVEL2』や『視覚探偵 日暮旅人』、近年ではNHK朝ドラ『スカーレット』など幅広い作品で活躍してきた人気俳優です。爽やかな好青年からダークな役まで演じ分ける松坂さんですが、本作では頭脳明晰かつタフなエージェント役で新境地を開拓。第6話では乃木と共に極限状況に置かれ、仲間思いな熱い一面や覚悟を決めた表情を見せてくれます。アクションシーンでもキレのある動きを披露し、「松坂桃李がこんなハードなアクションを!」と驚いた視聴者も多かったようです。

ノゴーン・ベキ役 – 役所広司さん:物語の鍵を握る謎の男ベキを演じるのは、日本が世界に誇る名優・役所広司さんです。役所さんは映画『Shall we ダンス?』や『THE 有頂天ホテル』、近年ではカンヌ映画祭で男優賞に輝いたことでも注目されるレジェンド。テレビドラマ出演は久々ですが、本作で見せる重厚な演技は圧巻の一言です。ベキは巨大テロ組織「テント」のリーダーであり、乃木の過去と深い因縁を持つ人物。第6話ではついに乃木とベキが直接対峙する緊迫の場面が描かれましたが、その時の役所さんの鬼気迫る演技には「画面越しに震えた」「圧倒的な存在感」と絶賛の声が上がりました。普段穏やかな表情から一転、冷徹な“悪魔”の顔を見せる瞬間は鳥肌ものです。

ノコル役 – 二宮和也さん:元「嵐」のメンバーでありながら映画『硫黄島からの手紙』でハリウッド進出も果たした二宮和也さんも、本作に重要人物として出演しています。二宮さんはこれまで『流星の絆』や『ブラックペアン』など数多くのドラマで主演を務め、その繊細な演技で高い評価を得てきました。『VIVANT』ではテロ組織側のキーパーソン・ノコル役として物語後半に登場し、役所さん演じるベキの右腕的存在を担います。第6話時点ではまだ全貌が見えないものの、彼の登場シーンや予告にファンは大興奮。「二宮さんが主人公とどう絡むのか?」と期待が高まっています。冷静沈着なナンバー2というこれまでにない役柄で、新境地を見せてくれることでしょう。

主要キャストは他にも、公安メンバーの新庄浩太郎役に竜星涼さん、乃木の勤務先である丸菱商事の同僚役に市川笑三郎さん(歌舞伎俳優としても活躍)や飯沼愛さんなど、多彩な顔ぶれがそろっています。豪華キャスト陣がそれぞれの持ち味を活かし、第6話ではキャラクターの新たな一面や人間関係の深化が描かれており、ますます目が離せません。

制作陣情報(監督・脚本・制作)

『VIVANT』の世界観を作り上げているのは、日本ドラマ界のトップクリエイターたちです。まず演出(監督)を務めるのは福澤克雄氏。福澤監督はあの社会現象となった『半沢直樹』シリーズや『下町ロケット』など数々のTBS日曜劇場ヒット作を手掛けてきた名匠です。本作では企画・原作も担当しており、「10年温めた企画」として並々ならぬ意気込みで臨んだそうです。重厚な人間ドラマとスケール感あるアクションを融合させる福澤監督の手腕は第6話でも健在。例えば、モンゴルの広大な大地でのロケ映像から密室での心理戦まで緩急自在な演出で、視聴者を物語に引き込んでいます。「まるで映画を見ているようだ」と評される映像美とダイナミックなカメラワークは、監督のこだわりが光るポイントです。

脚本は八津弘幸氏をチーフに、李正美氏・宮本勇人氏・山本奈奈氏らが参加する豪華なチームです。八津弘幸さんといえば『半沢直樹』『陸王』『下町ロケット』など数々の話題作を手がけてきたヒットメーカーで、緻密なストーリーテリングと伏線の巧みさに定評があります。本作『VIVANT』でも例外なく、序盤の何気ない描写が後半で大きな意味を持つなど「伏線回収」の妙が随所に散りばめられています。第6話の脚本も八津さんが担当(共同脚本:山本奈奈さん)しており、特にクライマックスで明かされる秘密の見せ方は「さすが!」の一言。視聴者が「そう繋がるのか!」と膝を打つ瞬間を生み出しました。また、社会派ドラマを得意とする八津さんらしく、テロや国際情勢といった重いテーマを扱いながらもエンターテインメント性を損なわないバランス感覚も見事です。

制作面では、実際にモンゴルで長期ロケを敢行するなど破格の制作費と労力を投じており、そのスケール感が作品の魅力を押し上げています。音楽は千住明さんが担当し、重厚なオーケストレーションが緊迫感を盛り上げました。第6話のラストシーンで流れるテーマ曲は特に印象的で、「鳥肌が立った」という声が多数上がっています。衣装や小道具も各キャラクターの個性を映すよう工夫されており、別班メンバーが集結するシーンでの統一感のある黒いスーツ姿は彼らの精鋭ぶりを象徴していました。監督・脚本・音楽など各セクションのプロフェッショナルたちの技が結集し、『VIVANT』は国内ドラマの枠を超えたクオリティを実現しています。

あらすじ

※ここから先は第6話のストーリー内容に触れています。未視聴の方はご注意ください。

第5話までで明らかになった「運命の絆」を受け、第6話では主人公・乃木憂助が自身の宿命と真正面から向き合うことになります。異国の地バルカ共和国での激闘を経て日本へ帰国した乃木でしたが、待ち受けていたのはテロ組織「テント」の本拠地であり、そしてそこで遂にノゴーン・ベキとの再会を果たします。ベキこそ幼い頃に生き別れた乃木の父親。その事実を目の当たりにした乃木は衝撃を受けますが、喜びよりも先に過酷な試練が彼を襲いました。テントのリーダーであるベキは、乃木に対し「仲間への忠誠」を証明するよう命じ、なんと共に捕らえられた黒須を銃で処刑せよと指示します。愛する父が目の前で発した非情な命令に、乃木は愕然。しかし覚悟を決めた乃木は震える手で銃を握り…引き金を引きました。

銃声が鳴り響いた次の瞬間、黒須はその場に崩れ落ちます。だが乃木の放った弾丸は黒須を外しており、彼を殺すことはできませんでした。乃木の躊躇いを見たベキは激昂しますが、その瞳にはどこか苦悩の色も浮かんでいます。実はベキは内心、目の前の男こそ自分の息子・憂助ではないかと感づいていたのです。テントの仲間によって乃木と黒須は拘束されますが、直後に行われたDNA鑑定により乃木がベキの実子であることが科学的にも判明します。血の繋がりという真実が明らかになったことで、ベキは葛藤しつつも乃木を直ちに処刑することなく、しばらく監視下に置く決断を下しました。

一方その頃、日本側の公安チームも新たな動きを見せます。野崎ら公安部はバルカで入手したテントの通信記録を解析し、テントが日本国内で次に狙っているターゲットを突き止めました。それは経済産業省主催の大型風力発電プロジェクトの入札会場。テントは入札を混乱させ、日本経済に打撃を与えようと計画している可能性が浮上します。極秘諜報組織“別班”の司令・櫻井里美の指示の下、乃木の所属する別班メンバーが招集されました。乃木の後輩・黒須はテントに捕まったまま消息不明ですが、別班には乃木を含め総勢6名の精鋭が存在します。彼らはそれぞれ別の職業に扮し諜報活動を行っていたエキスパートで、第6話の終盤、入札会場に黒スーツで集結するシーンは圧巻でした。乃木もなんとかテントの監視をすり抜け、この極秘ミッションに合流します。会場では表向きに公安の野崎率いる警護班が厳重に警戒する中、裏では別班チームがテントの動きを追っていました。

その頃テント側でも不穏な動きが。ベキは乃木から得たわずかな情報や態度から、自分の息子である乃木が日本側のスパイとして送り込まれた可能性を疑い始めます。ベキの片腕・ノコルは冷静に状況を分析し、「このままでは危険だ」と進言。さらに、テント内部でも不正を働いたメンバーに対する恐るべき粛清が行われました。資金を横領していた幹部ギリアムにベキ自ら日本刀を振り下ろすという容赦ない制裁が執行され、他のメンバー達に緊張が走ります。この血生臭いシーンはテントの狂信的な規律を象徴しており、別室で見ていた乃木にも大きな衝撃を与えました。「愛する父は善ではなく悪魔なのか…?」乃木の心に疑念が生まれます。

さらに物語は過去の回想シーンへと移ります。今まで謎めいていた乃木のもう一つの人格「F」誕生の秘密がここで描かれました。幼少期の乃木=憂助は、父・ベキと生き別れた後、日本で過酷ないじめや孤独と闘っていました。そんな憂助少年が心の中に作り出したもう一人の自分こそ“F”です。Fは憂助を守るために現れる強靭な人格であり、少年時代に封印したその存在が、後に別班工作員となった乃木の中で再び目覚めたのでした。第6話では、いじめっ子達に追い詰められた少年憂助が初めて「F」として反撃に転じる瞬間が描かれ、画面には幼い憂助と彼を導く謎の人物(憂助の中のF)との対話シーンが映し出されます。“F”の誕生は乃木の過酷な運命が生んだ自己防衛本能の象徴であり、このシーンによって視聴者は乃木の内面に潜む闇と強さを理解することになります。

回想から現代に戻り、舞台は再び日本の入札会場へ。ラストでは、テロ阻止のため別班6人が初めて一堂に会する熱い場面が描かれました。乃木、そして同僚の黒須の他、表向きは一般人として潜伏していた4人のメンバーが次々と集結します。彼らのコードネームや役職はこの時点では明かされませんが、その鋭い眼差しと統率の取れた立ち居振る舞いから只者ではない雰囲気が漂います。緊迫する入札会の裏側で「いよいよ来るべき決戦が始まる…!」というところで第6話は終了。物語はいよいよ別班VSテントの直接対決、そして公安も交えた三つ巴の様相を呈し、次回以降への期待を最大限に高める幕引きとなりました。

感想

第6話を観終えてまず思ったのは、「息をするのも忘れるほどの濃密な1時間だった!」ということです。冒頭から乃木とベキの親子対峙というクライマックス級のシーンが展開し、心臓の鼓動が止まらないままラストまで駆け抜けていきました。特に乃木が父に銃を向けられるあの場面、堺雅人さんの目の演技が凄まじくて、こちらまで震えてしまいました。父を前にした戸惑い、信じたい気持ちと職務との狭間で揺れる葛藤が痛いほど伝わってきて、思わず「頑張れ…!」とテレビの前で拳を握って応援してしまいました。

一方、役所広司さん演じるベキの圧倒的な存在感も第6話のハイライトです。冷酷非情なテロリストとしての顔と、息子を目の当たりにした父親としての動揺、この相反する感情が役所さんの細かな表情の変化から読み取れて鳥肌が立ちました。ギリアムへの制裁シーンでは、あまりの迫力に「ここまでやるのか…」と恐ろしくなったほどです。同時に、ベキが内心では動揺しているのではと感じさせる演出も巧みで、単なる悪役ではない人間臭さが垣間見えました。視聴者としてもベキを一概に憎み切れず、乃木との関係性に複雑な思いを抱いてしまいます。

さらに今回印象的だったのは、薫とジャミーンの心温まるシーンです。ハードな親子対決が繰り広げられる一方で、病室で薫が少年に語りかける場面ではホロリと涙が…。二階堂ふみさんの優しい語りと表情に、「絶対目を覚まして一緒に生きようね」というメッセージの重みが感じられました。緊迫続きのストーリーの中で、一瞬ほっと胸を撫で下ろせる貴重な癒しパートでしたね。この緩急のバランスが『VIVANT』の良いところだと改めて実感しました。

また、終盤の別班メンバー集結シーンは胸アツでした!今まで散り散りに動いていたメンバーが黒服でズラリと並ぶ姿は、まさに日本版“アベンジャーズ”が集まったような格好良さ。各キャラの個性がまだ全部は明かされていないのに、並んだだけで「絶対強い」「頼もしすぎる」とワクワクしました。特に松坂桃李さん演じる黒須が負傷を押して駆けつけた(らしい)ところには、彼の仲間思いの熱さを感じてグッときましたね。第6話ラスト数分の演出は音楽の盛り上げも相まって、本当に鳥肌もの。思わず画面の前で「来た来た来たー!」と声が出てしまいました(笑)。

良かった点ばかり語ってきましたが、あえて気になった点を挙げるとすれば、物語の情報量が非常に多いので一瞬でも見逃せない緊張感があることでしょうか。特に今回は回想シーンで乃木の幼少期エピソードやFの誕生秘話が描かれたため、「あれはどういう意味だったんだろう?」と後から整理が必要な部分もありました。ただ個人的には謎が明かされる快感の方が勝り、多少混乱しつつもしっかり楽しめました。強いて言えば、ギリアム処刑シーンは深夜帯とはいえかなりショッキングで、「怖くて直視できなかった」という視聴者もいたかもしれません。しかしそれも物語の緊迫感を高めるスパイスになっており、私は手に汗握りつつもしっかり画面に釘付けでした。

総じて、第6話は感情を揺さぶられるシーンの連続で、大満足の内容でした。親子の愛憎、仲間との絆、生と死のドラマがぎゅっと詰まっていて、1話の中に映画一本分の充実感がありましたね。毎回「今回が一番面白い!」と更新していく『VIVANT』ですが、第6話も例に漏れず神回だったと言えるでしょう。

考察・解説

第6話では物語の核心に触れるいくつかのポイントが提示されました。ここからはそれらをさらに深掘りして考察してみたいと思います。

1. 乃木のもう一つの人格「F」とは何か?
劇中で断片的に語られてきた“F”という謎の人格が、今回ついにその起源を現しました。幼い憂助が辛い現実を生き抜くために生み出した自己防衛本能の産物、それがFだったわけです。興味深いのは、乃木は成長してから一度はFの存在を封じ込めていたように見える点です。しかし過酷な任務や父との再会という非常事態に直面し、再びFが表に出てこようとしているのではないでしょうか。Fは決して超能力やオカルト的なものではなく、乃木自身の中に眠る“もう一人の自分”。いわば彼の二重人格(デュアル・アイデンティティ)とも言えます。この設定によって、乃木憂助というキャラクターが単なるヒーロー像ではなく、内面に闇と傷を抱えた人間味あふれる存在に深まっています。視聴者の間では「F=別班でのコードネームでは?」という説や「FはFather(父)の頭文字で、父の意志を継ぐ存在を示すのでは?」なんてユニークな推測も飛び交いました。現時点では公式には“F”は人格の名前ですが、物語的には乃木が自らの運命とどう折り合いをつけるかの象徴とも受け取れます。最終回に向けて、乃木がFとどう向き合っていくのか、Fの力を“正義”のために使うのか、それとも…という点が大きな見どころになりそうです。

2. ベキは本当に「悪魔」なのか?その真意を探る
第6話のサブタイトルにもなった「愛する父は悪魔か!?」という問いは、視聴者の誰もが抱いた疑問でしょう。ベキは確かに非情なテロ行為を指揮し、人を平然と手にかける冷酷さを持っています。しかし描写を注意深く見ると、彼の行動には一本筋の通ったポリシーも感じられます。例えば、ギリアム処刑シーンの直前、ベキは資金の私的流用という“組織の大義から外れた行為”に激怒していました。またテントの裏帳簿から判明したのは、彼らが得た資金を世界各地の孤児院運営に充てていたという事実です。つまりベキは単なる金の亡者や狂信的テロリストではなく、虐げられた弱者(孤児)を救済するために過激な手段を選んでいるようにも見えます。となると「悪魔」と呼ぶには単純すぎる人物像です。愛する妻(乃木の母)を失い、自身も祖国から見放された過去が彼を現在の道へ駆り立てた可能性があります。父としての愛情が完全になくなったわけではなく、乃木が実子だと知った後にすぐ彼を殺さなかった点にも、ベキの内なる葛藤が表れています。「父は敵か味方か?」という究極のテーマに対し、視聴者の中でも意見が割れそうです。筆者の考えでは、ベキは“目的のために悪魔に徹している人間”であり、根っからの邪悪ではないのではと感じます。今後乃木との親子の情が再燃するのか、それとも完全に決別してしまうのか…ベキの真意が明かされる日が待ち遠しいですね。

3. テントと別班と公安、三つ巴の構図
物語は現在、テント(闇の組織)vs別班(秘密部隊)vs公安(警察)の三勢力がそれぞれの思惑で動く複雑な構図になっています。第6話では別班が遂に本格始動し、公安の野崎も独自にテント捜査を続けていますが、興味深いのは別班と公安が必ずしも協力関係ではない点です。公安はあくまで公式の組織、別班は国家非公認の裏組織という立場ゆえ、お互いに情報を隠し持ちながら競い合うようにテントに迫っています。これは言い換えれば、日本という国の中で二重スパイ活動が行われているということ。乃木は表向き公安に協力しつつ、裏では別班員としてテントに潜入し…と、非常にスリリングです。この構図は海外ドラマさながらの緊張感を生んでおり、「果たして最後にテントを潰すのは誰になるのか?」「正義の味方同士であるはずの公安と別班が衝突する可能性も?」など様々な予測を呼びます。実際、視聴者の中には「公安の新庄(竜星涼さん演じる若手刑事)は実はテント側の内通者じゃないか?」といった疑惑を唱える人もおり、全員が信用できない状況に(笑)。今後、三つ巴の関係がどう変化していくのか、どの勢力が手を組み誰が裏切るのか、推理しながら見るのもこのドラマの醍醐味ですね。

4. ノコル(二宮和也)の正体と役割
第6話までで断片的に姿を見せたノコルというキャラクター。彼はベキの最側近でありながら血の繋がりはない“息子”と紹介されています。年齢差から考えて、ベキがバルカで活動していた間に出会った孤児か部下を息子同然に育て上げたのではないかと推測できます。モンゴル語やロシア語、日本語にも通じているという設定から国際色豊かな人物像がうかがえ、テント内でもナンバー2として高いカリスマ性を持つようです。ノコルという名前自体も現地に由来がありそうで、「残る(ノコル)」という日本語を連想させるとの指摘もあります(今後誰かが“残った息子”として彼を扱う伏線かもしれませんね)。二宮和也さんが演じると発表されたことで放送前から大きな注目を集めていましたが、ストーリー上でも乃木の“弟”ポジションとして極めて重要な役割を担うはずです。乃木=血の繋がった長男と、ノコル=思想を同じくする次男。この対照的な二人の息子がベキという“父”を中心にどんなドラマを繰り広げるのか、とてもスリリングです。考察としては、ノコルはベキに心酔しながらも内心嫉妬や不安を抱えているのではないかという点です。実子である乃木の出現により、自分の立場が揺らぐのではと危機感を持つ可能性があります。第6話でも乃木に対し冷ややかな視線を送る場面があり、今後二人が直接対峙する時に何が飛び出すのか、想像するだけでゾクゾクします。もしかするとノコル自身もまた悲しい過去を抱えており、乃木と通じ合う部分があるのかもしれません。兄弟のようでいて敵同士という複雑な関係がどのように決着するのか、ノコルからも目が離せません。

5. 伏線の数々とタイトル「VIVANT」の意味
『VIVANT』というタイトルが示す“生きている”というテーマは、第6話までで着実に描かれてきました。例えばジャミーンという少年のエピソードは、生きることの尊さと命を繋ぐことの意味を象徴しているように思います。薫がかけた「一緒に生きよう」という言葉はそのままタイトルに込められたメッセージと言えるでしょう。また、随所に張り巡らされた伏線も回収が始まっています。第1話で乃木が口ずさんでいた謎の歌が、実は幼少期に父から教わった子守歌だったことや、乃木の携帯待受画面の家族写真に写っていた人物がベキその人だったことなど、後から思えば「あの細かい演出はこのためか!」と合点がいく仕掛けが盛りだくさんです。第6話時点で回収された伏線もあれば、まだ残っている謎もあります。特に気になるのは、「テント」という組織名の由来や目的の全貌でしょう。孤児院支援という表向き(?)の目的の他に、ベキ個人の復讐心や信念が隠されているはずです。さらに、乃木が背負う“宿命”とは具体的に何を指すのか。単に父子の因縁だけでなく、日本とバルカ、過去と現在、色々な軸での宿命が交錯している印象です。タイトル『VIVANT』がフランス語で現在分詞の「生きる」を意味することから、最終的には誰が生き残り、何を未来に繋げるのかがテーマになるのではないでしょうか。第6話はまさにその“生のバトン”を巡る物語の折り返し地点のように感じられ、視聴後は色々な考えが巡って思わず夜通し語り合いたくなりました。

視聴者の反応

第6話放送後、SNSやネット上でも多くの反響が寄せられました。ポジティブな声とネガティブな声、それぞれ見てみましょう。

ポジティブな声(好意的な反応)

  • 「親子の対峙シーン、迫力が凄すぎて息もできなかった!堺雅人さんと役所広司さんさすが!」
  • 「別班6人集結とか胸熱展開すぎる…最後の会議シーン痺れました!」
  • 「薫先生がジャミーンに語りかけるシーン泣いた。ハードな中にああいう優しい場面があるの良い」
  • 「“F”の誕生エピソード鳥肌。伏線回収が気持ち良いし物語に深みが増した!」
  • 「ドラム(富栄ドラムさん演じるキャラ)かわいいし有能!祈ってる姿に癒やされた~。もっと出してほしい!」

ネガティブな声(否定的・批判的な反応)

  • 「ストーリーが複雑すぎて若干ついていけない…一瞬でも見逃すと理解が追いつかないかも」
  • 「処刑シーングロすぎてきつい。深夜とはいえ血の描写はもう少し控えてほしかった」
  • 「Fの設定が唐突に感じた。二重人格の描写が浅いというか、もう少し丁寧に描いてほしかったかな」
  • 「主要人物以外の公安メンバーや商社の同僚たちの影が薄くなってきた気がする。もう少し活躍が見たい」
  • 「盛り上がってはいるけど、残り話数でちゃんと全部回収できるのか不安…。風呂敷広げすぎじゃない?」

今回のエピソードは総じて大好評で、特に役者陣の演技クライマックスの展開に賞賛が集まりました。「親子の鬼気迫る演技に鳥肌」「会議室シーンでテンション爆上がり」といった声からも、第6話が視聴者の心をがっちり掴んだことが伺えます。また、「#VIVANT考察」がトレンド入りするほどファン同士の議論も白熱し、「Fの意味」や「ベキの本心」について様々な推測が飛び交いました。一方で、一部からは物語の難解さへの指摘もあります。「情報量が多くて混乱する」との声に対しては「公式見逃し配信で2回目観たら理解できた!」というフォローも見られました。多少の不満点はありつつも、その多くは「それでも続きが気になる」「早く次が見たい!」という期待の裏返しと言えるでしょう。視聴者のリアクションを総合すると、第6話はシリーズ中でもトップクラスの盛り上がりを見せたエピソードであり、ポジティブな評価が圧倒的でした。Twitter上では「来週まで待てない…誰かタイムマシンを…!」なんて冗談も飛び出すほどで、まさにSNSでもバズった回となりました。

次回への期待

衝撃的な展開で幕を閉じた第6話。続く第7話以降に向けて、期待もいやが上にも高まります。まず気になるのは乃木とベキ、そしてノコルの関係がどう動いていくのかです。次回予告では「宿命の兄弟の対峙」という不穏なキーワードも登場し、乃木(兄)vsノコル(弟)の直接対決が示唆されていました。実の父に認めてもらいたいノコルと、実の父を止めたい乃木――複雑に交錯する兄弟の宿命がどう決着するのか目が離せません。二宮和也さん演じるノコルが本格的にストーリーに絡んでくることで、演技合戦も一層ヒートアップしそうですね。役所広司さん・堺雅人さん・二宮和也さんという豪華共演が実現する次回のシーンは、今から鳥肌ものの名場面になる予感がします。

また、第6話のラストで集結した別班6人の極秘作戦も次回の大きな見どころです。テントの狙う風力発電入札をどう阻止するのか?公安の野崎たちと別班が手を組むのか、それとも別々のアプローチで競うのか?緊張感たっぷりの攻防戦が予想されます。個人的には、これまで謎に包まれていた別班メンバー一人ひとりの活躍や素性が描かれるのを楽しみにしています。「実は◯◯の正体はこの人だった!」なんてサプライズがあるかもしれませんし、アクションシーンも期待大です。特に市川笑三郎さん演じるキャラなど渋いメンバーもいるので、渾身のチームプレーでテントに立ち向かう様子を存分に見せてほしいですね。

さらに、ジャミーン少年の容体も次回以降気になるポイントです。薫の願いが通じて無事目を覚ますのか、それとも物語に新たな波乱を呼ぶのか…。ジャミーンの存在は乃木やベキの心にも影響を与える重要なファクターなので、彼の運命が物語全体のメッセージに繋がっていくのではと考えています。「生きること」の意味を問うこのドラマにおいて、ジャミーンが示す未来は希望となるのか、それとも悲しみを乗り越える試練となるのか、しっかり見届けたいです。

最後に、次回以降は物語の伏線回収とクライマックスに向けた怒涛の展開が待っているでしょう。未だ明かされていない「テント」という名称の由来や、ベキが日本に対して抱く真の目的(復讐なのか革命なのか)、そして乃木が最終的に下す決断――気になる謎は山積みです。特に乃木は「父か祖国か」という究極の選択を迫られる場面もありそうで、ハラハラします。視聴者としては「どうか乃木が幸せになってほしい」と願う反面、シリアスな展開も覚悟している状態です。第7話以降、物語はいよいよ最終章へ突入とのことなので、一瞬たりとも見逃せません。次回はどんなサプライズが待っているのか、日曜日の放送が今から待ち遠しいですね!

配信情報・視聴方法

「リアルタイムで見逃しちゃった!」という方や、これから一気見したいという方のために、『VIVANT』の視聴方法をご案内します。

地上波放送: 『VIVANT』はTBS系列の日曜劇場枠で放送されました。地上波でのリアルタイム放送は終了していますが、今後スペシャル再放送や総集編が放送される可能性もあります。公式サイトやテレビ番組表をチェックしてみてください。

見逃し配信: 放送当時はTVerやTBS FREEで1週間限定の見逃し配信が行われていましたが、現在(2025年)TVerでの全話配信は終了しています。代わりに、有料の動画配信サービスで『VIVANT』全話を視聴することが可能です。中でもおすすめは U-NEXT です。U-NEXTでは『VIVANT』の本編全話が見放題配信中で、初回31日間無料トライアルを利用すれば実質タダで一気見できます。さらにU-NEXT限定で、出演者インタビュー映像や副音声解説付きバージョン(「別版」!)も配信されており、ファンにはたまらない内容となっています。

また、Netflixでも2024年以降『VIVANT』の配信が開始されました。既にNetflix会員の方はこちらで全話イッキ見するのも良いでしょう。ただしNetflixでは副音声版など特典映像は含まれていないので、特典目当ての場合はU-NEXTが一歩リードといったところです。

その他の配信サービス: AmazonプライムビデオやDMM TVなどでも『VIVANT』を視聴可能です。Amazonプライムでは1話ごとのレンタルまたは購入配信となっていますが、自宅の大画面テレビで気軽に楽しみたい方には便利ですね。DMM TVは月額550円と手頃で2週間の無料お試し期間があります。お好きなサービスを選んで視聴環境に合わせてお楽しみください。

DVD/Blu-ray発売情報: 『VIVANT』のDVD-BOXおよびBlu-ray-BOXも発売中です!映像特典としてメイキング映像やスペシャル座談会、未公開シーン集などが収録されており、コレクションアイテムとしても人気です。TBS公式オンラインショップやAmazonなどで購入できます。特にBlu-ray版は高画質で壮大な映像美を堪能できるとあって、「モンゴルの景色を4Kで見たい!」という方におすすめです。

お好みの視聴方法で、『VIVANT』第6話はもちろん、物語の始まりから最終回まで存分にお楽しみください!まだ見ていない友人には配信リンクをシェアして、一緒にVIVANTの世界に浸りましょう。

関連グッズ紹介

ドラマの余韻に浸ったら、関連グッズでも『VIVANT』の世界観を楽しんでみませんか?公式からは様々なグッズが発売されており、ファン心をくすぐるアイテムが勢揃いです。

公式ノベライズ(小説):ドラマの脚本をもとにしたノベライズ小説が上下巻で発売中です。映像では描かれなかった登場人物の心情描写や細かな設定が文章で補完されており、「ドラマを見終わってもまだVIVANTロス!」という方にピッタリです。小説版を読むと、あのシーンの裏ではこんな想いがあったのか…と新たな発見があるかもしれません。原作・福澤克雄氏の想いが文字として綴られた一冊、ぜひチェックしてみてください。

オリジナルサウンドトラック(OST):千住明さんが手掛けた劇伴音楽を収録したサントラCDも大好評発売中です。メインテーマ曲はもちろん、第6話で印象的に流れた緊迫のスコアや薫とジャミーンのシーンでのピアノ曲など、名シーンを彩った楽曲が余すところなく収録されています。通勤通学のお供に聴けば、一気に『VIVANT』の世界が蘇ること間違いなし!「サントラ聴いてるだけで情景が浮かぶ」とファンからも高評価です。

アパレル&小物:TBS公式グッズには劇中に登場したアイテムやロゴをモチーフにしたユニークな商品が多数あります。例えば、乃木が勤める「丸菱商事」の社員証風ストラップや名刺セットは、劇中小道具を再現したファン垂涎のアイテムです。さらにテントのシンボルマークがデザインされたTシャツや、別班メンバーが着用していた黒スーツにちなみ「別班エンブレム付きネクタイピン」なんてものも!日常使いできるお洒落グッズなので、さりげなく身につければ「実はVIVANT好き」というアピールになるかもしれません。

キャラクターグッズ:ドラマ内で登場した架空のキャラクター「ヴィヴァンちゃん」のぬいぐるみやアクリルスタンドも発売され、SNSで話題になりました(第4話で劇中アニメとしてチラッと登場した猫のヒーローキャラです)。可愛らしいデザインで、ドラマファンのみならずグッズ単体でも欲しくなるクオリティです。さらにSNSでブームとなった「別班饅頭」なるお菓子も登場!これは劇中には出てきませんが、別班をもじった遊び心あるお土産菓子で、パッケージに“極秘任務御用達”なんて書かれていてクスッと笑えます。味は黒ゴマ餡で渋めの美味しさとか。

書籍・メイキング集:ドラマ公式ガイドブックや写真集も要チェックです。撮影の裏側レポートやキャストインタビュー、福澤監督の制作秘話など読み応えたっぷりで、第6話の親子対決シーンがどのように作られたかといった裏話も掲載されています。役所広司さんと堺雅人さんが台本を読み合わせているオフショット写真など、ファン垂涎のカットも満載で、「買ってよかった!」との声多数ですよ。

これらのグッズはTBSの公式オンラインショップや全国のキャラクターショップ、通販サイト(Amazonや楽天など)で購入可能です。人気商品は売り切れ続出とのことなので、気になる方はお早めにゲットしてくださいね。グッズでも『VIVANT』の世界に浸って、毎日をちょっとしたスリルとともに過ごしちゃいましょう!

まとめ

第6話は『VIVANT』という物語において大きな転換点となる重要回でした。父と子の40年越しの再会から始まり、秘密の人格“F”の真実、別班チームの集結と、盛りだくさんの内容に終始ドキドキしっぱなし!まさに「涙あり驚きあり」の神回と言えるでしょう。個人的な評価を★で表すなら文句なしの★★★★★(5つ星)です。堺雅人さんと役所広司さんの演技バトルには鳥肌が立ちましたし、物語も佳境に入り一気に加速していく予感がします。

このドラマ、回を増すごとに面白さが増していて「日曜夜が待ち遠しい!」という声も頷けます。第6話まで来て、伏線もかなり回収されましたが同時に新たな謎も生まれ、もうすっかり『VIVANT』の沼にハマってしまいました。残るエピソードでどんなクライマックスが待っているのか、今後の展開から目が離せませんね!引き続き視聴決定なのは言うまでもありません。

皆さんは第6話をご覧になってどう感じましたか?お気に入りのシーンや印象に残ったセリフ、はたまた「ここは納得いかない!」なんてポイントがあれば是非コメントで教えてください。みんなで考察し合えば、きっと新たな発見や楽しみ方も広がるはずです。そしてこの記事が面白かった、共感できたという方はSNSでシェアしていただけると嬉しいです。一緒に『VIVANT』第6話の興奮を語り尽くしましょう!次回第7話のレビュー・考察記事もお楽しみに。最後までお読みいただきありがとうございました。

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morishy

職業:外資系ITサービス企業での技術職 趣味:読書、アニメ/ドラマ/映画鑑賞、スポーツ観戦、ゲーム、プラモなど 自己紹介: IT企業で技術職で働いており、新しいものについて比較的興味を持ちやすい体質です。最近は読書やアニメ、ドラマを中心とした動画鑑賞にどっぷりはまっており、作品の良いところを中心に紹介したいと考えて立ち上げました。 好き嫌いがない性格なので、結構幅広く作品を鑑賞しているので、皆さんの今後の読書や動画鑑賞に活かしてもらえるような情報提供ができれば幸いです。

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